12月のカナリア諸島・テネリフェ島での1週間バカンス 〜準備編

2018年は念願のアイスランドにもいったし、今年はもう旅行はいいかなと思っていた私たち。
だけど年末に近づいて11月・12月と続いたヘルシンキの寒さ、そして何よりも暗さ。ちょっとここら辺で太陽の光が必要だろうということで、急遽南へと旅立つことを思い立った。
適当にフライトを眺めてみるとクリスマス前の方がフライトチケットが安いので1週間以内に旅立ちたいという感じ。フライトがそこそこの値段で天気が良いところという感じで目的地をピックアップした。

テネリフェの竜血樹

テネリフェ北部の竜血樹

候補としてはギリシャやイタリアの下の方の暖かい島、スペインやポルトガルの暖かいところ、それからカナリア諸島。
カナリア諸島はアフリカのモロッコのお隣にある島々だけれど、領土的にはスペイン領。なので場所からするとちょっと不思議だけど、EU内お気楽旅行。平均気温は12月でも二十度越えの常春の島。

結局以前友人がクリスマスのカナリア諸島が良かったと言っていた記憶を道標に、ちょっと遠いけれどカナリア諸島まで飛ぶことにしたのだった。

旅程は長いようで短い7泊8日。

実際の旅程はこんな感じ:

内部リンク: 12月のカナリア諸島・テネリフェ島で1週間のバカンス 〜旅程編

カナリア諸島に行くための準備

カナリア諸島へのフライトの予約

カナリア諸島は北欧やドイツ、イギリスなど寒いあたりのヨーロッパの人たちに大人気の冬の観光地。フィンランドも御多分に洩れずということで、カナリア諸島はこの時期大人気。ちなみに結構お国ごとに行きたい島が分かれているそうな。

そういう事情なのでヘルシンキからもカナリア諸島への直行便が結構飛んでいる。航空会社はFinnairかNorwegian air。乗り換え付きで良いなら各種航空会社がある。
Norwegian airはノルウェーの格安航空会社で、クリスマス前のチケットを1週間前に購入して、お一人300ユーロしないくらいの値段帯だった。安い分だけ色々効率化を図っているので、そこらへんの評価が別れるところだそうな。
一方Finnairはフィンランドのメインの航空会社。一人400ユーロほど。なのでFinnairの方が少し高い。とはいえさほど値段が変わるわけでもない。私たちは子供のL君連れなので、子連れ旅行に慣れているし割と子向けサービスの良いと言われるFinnairを使うことにした。

直行便の行き先はグランカナリア島かテネリフェ島でフライトは6時間と少し。日程次第だけど両島で値段はさほど変わらなかった。私たちはテネリフェ島の南の空港(テネリフェ・スール空港)へと飛ぶことにした。

ちなみに12月あたりだとクリスマスと新年前後がチケットが売り切れてたり、べらぼうに高かったりした。それ以外は安くも高くもないといったところ。

カナリア諸島のどの島に行くか

カナリア諸島は全部で7つの島に分かれている。大きめの島はぱっと回って2・3日、ゆっくり回って1週間、それ以上滞在してもやることは十分にあるといった感じ。小さめの島は2・3日もあれば十分だそうだけど。

というわけで私たちの1週間の旅程だと行けてせいぜい2島。結論から書いておくと、私たちは結局テネリフェだけに1週間滞在した。

さて飛行機の直行便があるグランカナリア島(Gran Canaria)テネリフェ島(Tenerife)がカナリア諸島の中でも人気の大きな島。そしてこの二つの島は割と似通っていると言われていて、両方ともに素敵なビーチと自然公園、そして建物の綺麗な古都に、安くて美味しいレストランがある。
どちらかというとテネリフェ島の方が人気が高いよう。テネリフェにはスペイン最高峰3718mのテイデ山(Pico del Teide)があるからってのが大きいのかな。それからとても長生きの竜血樹を見ることもできる。グランカナリアはビーチが良くて、海鮮系のレストランが美味しいって聞いたけどどうなんだろう。

私たちが行きたくてちょっと調べていたのがランザローテ島(Lanzarote)。火山帯特有の自然が見れるということで、自然景観地を楽しみたいタイプの人たちには良い目的地だそうな。写真で見る限りではここが一番絶景に溢れてそうな雰囲気だった。
だけど結局断念。理由はいくつかあるのだけど、あまり何度も飛行機が使いたくなかったというのが一つ。そして代替手段のフェリーは12時間ほどかかる上に、直前だったためかべらぼうに高いチケットしか見つからなかった。
というわけで今回はパスしたけれど、次カナリア諸島に行くなら訪れてみたい第一候補。

フエルテヴェントゥラ島(Fuerteventura)も敷地面積の大きな島。砂漠っぽい景色やビーチが良さげだったけど、風が強いことが多いっていうのが子供連れの私たちにはちょっとということでパス。
ラ・ゴメラ島(La Gomera)ラ・パルマ島(La Palma)はテネリフェから割と近いのは良かったのだけど、特にこれといった魅力的な情報はなかったので今回はパス。
エル・イエロ島 (El Hierro)は大西洋に向かう最果ての島で、観光客の少ない落ち着いたバカンスを過ごすことができるそう。ちょっと興味はあったけど、やはり今回の旅行には向かなそうだったのでパス。

テネリフェ島での移動手段

私たちは今回は空港への移動はタクシー、そしてそれ以外は公共バスを利用した。

テネリフェ島でタクシー

タクシーは空港から南のメインビーチのCosta adejeや、playa de las americasまでは30ユーロほど。さほど高くない。お釣りを切り上げてチップにしても良いってくらいで、ほとんどチップの文化はない模様。
空港からのタクシーはクレジットカードが使えたのだけど、ホテルで呼んでもらった空港までのタクシーはクレジットカードが不可だった。カード払いしたい人は先に聞いておいた方が良さそう。

テネリフェ島で公共バス

さて公共バス。
行きたい目的地次第では結構安くて便利。ただしたくさんバスがあるし行き先もスペイン語系でわかりにくいので、事前にある程度バスの行き先や時間をチェックしておくと良い。私たちは一回逆方向に乗ってしまった。

バスカードが買えるお店のマーク

ten+カードの買えるお店

公共バスの使い方だけど、まずはバスカードのten+カードを買っておくと良い。便利なだけでなく料金割引も効く。特に長距離バスはかなり安くなる。
私たちは空港の預け荷物ピックアップを出てすぐの携帯電話屋さん?(Lycamobile)で購入。上の写真のバスカードマークがついているお店なら買えるそうな。空港職員とかに聞けば場所を教えてくれる。カード本体が2ユーロで後はお金をチャージして使う感じ。

さてバスの乗り方は簡単。
バスの運転手さんがいる先頭から乗り込んで、わかりやすいten+カードの読み込み機にカードを近づけるだけ。
1枚で何人かの支払いをまとめてすることも可能。その場合バスの運転手に二人以上で使うということと、目的地の行き先を告げる必要がある。

tenerifeのバスカードの降車時読み込み機

降車時のten+カードの読み込み機

重要なのが降りるときにもスキャンする必要があるということ。出口に上の写真のような、乗り込む時とは異なる読み込み機があるので、忘れずにスキャンする必要がある。降車時にスキャンしなかった場合は最長区間料金?を取られるのだとか。
ちなみに乗り込む時に使った読み込み機は、降りる時のスキャンには使えなかった。

そうそう、降りる駅の確認だけど、電光ディスプレイに次の駅名が表示されるのでそれで確認できる。ボタンを押して降りることを伝えないと、止まらないことがあるので注意。メインの駅ならだいたい止まるだろうけどね。
料金についてはten+カードの支払いで、短い区間で一人1ユーロとちょっと。南部から北部まで移動する高速バス(343)で一人10ユーロほど。

それからベビーカー持ちの場合だと、南部のメイン路線を走るローカルバスの場合はベビーカーがそのまま持ち込めることもある。
一方で高速バスとか北部のローカルバスはベビーカーはバス下の収納にしまう必要があった。

ちなみに私たちは使わなかったけど、レンタルカーも安くて良いそう。

テネリフェ旅行のホテル

カナリア諸島は比較的物価が安いので、良いリゾートホテルに比較的リーズナブルな値段で泊まれる。Airbnbはさらにお得な値段だし、リゾート地だと結構面白い物件も転がっていたりするのでどっちを選ぶかは難しいところ。

私たちは今回はバカンス旅行と観光のミックスということで、南部ではリゾートホテルに、北部では安めのAirbnbのスタジオアパートで節約と分けることにした。

Airbnbはいつも通りスーパーホストから適当に選択。そしてホテルはレビューの高い四つ星、五つ星ホテルの中から選択した。

以下は参考までに実際使ったテネリフェ南部のホテル情報。ちょっと長くなるので興味がない方は飛ばしてください。

Vincci Selección La Plantación del Sur

部屋から眺めた日の入り

部屋から眺めた大西洋への日の入り

住所: Calle Roque Nublo, 1, 38670 Costa Adeje, Santa Cruz de Tenerife
オススメ度:☆☆☆☆☆
概要:
Costa Adejeの五つ星ホテル。スタッフはレセプションもレストランもその他もとても丁寧で好印象。それからみんな聴きやすい英語を話していた。

割と落ち着いたエリアの中でも、ビーチからは結構坂を登る必要がある。というわけで、人によっては立地が悪いと感じる人もいるかもしれない。私たちにはむしろ人気の少ない落ち着いた場所ということで好印象。

ホテルは五つ星なだけあって部屋もアメニティーも充実。スリッパ・スポンジ・髭剃り・歯磨き・バスローブなどなどだいたい思いつくものは完備。バスタブ付きのバスルームもとても綺麗だし使いやすかった。
完璧な日の入りを含む部屋からの海の眺め、バルコニーのクッションの乗った背もたれを調整できるリラックスチェアも良かった。ちなみに海の眺めが良い部屋っていうタイプの部屋を選択していた。

朝食は外の眺めの良いテラスでリラックスしたバイキング形式。食事の質も品揃えも良くて満足できた。卵料理などはその場で調理してくれる。普通のコーヒーに加えてエスプレッソマシンもあり。
正直このホテルはhalf boardにして夕食もブッフェで食べてしまっても良かったと思ったくらい。ちなみにこのホテルは日替わりでブッフェメニューのテーマが変わる。スペイン料理、カナリア料理、BBQなどなど。

プールは各種プールに加えて小さな子供用の温水プールもあった。18ヶ月の息子のL君もとてもエンジョイしていた。私はちょろっと深い方のプールも体験。そんなに広いわけではないけれど、リゾートプールとしては十分楽しめた。
ちなみにプール側のバーレストランはそこそこ、さほど料理に気合を入れている感じではない。ただ南の島のプールを眺めながら飲む冷えたビールは美味しかった。

Cleopatra Palace

ホテルの部屋からの大西洋

ホテルの部屋からの大西洋とビーチ

住所: Av. las Américas, 38650 Arona, Santa Cruz de Tenerife
オススメ度:☆☆☆☆☆
概要:
南部の中心地las Américasの四つ星ホテル。こちらのホテルもとても従業員が丁寧で良かったし、英語もとてもお上手だった。それからチェックインの際にウェルカムドリンクが付いていた。
お隣の系列ホテルMediterranean Palaceがファミリー向けなせいもあってか、このホテルのお客さんは年齢層が高めだった。ちなみにもう一つの系列ホテルSir Anthonyが一番ハイエンドで値段が高い模様。

こちらはまさにビーチの目の前に位置したホテル。ホテルから出て一本道路を渡るとすでに砂浜。というわけでビーチに対する立地がとても良いホテル。とはいえmare nostrum resortの3つの大きなホテルに隠されるような場所に位置しているので、賑やかではあるもののさほど混雑感は感じないホテルだった(これは時期も関係してるかもしれないけど)。

部屋はVincciよりはやや小さかったけどバルコニー付き。ちなみにこのバルコニー隣の部屋に対してすごくオープンなので、半裸でバルコニーに出たりすると、お隣さんと気まずくこんにちは的な可能性もある。
より海ぎわのホテルだったので、ビーチが間近に眺められたのが良いところ。逆に高い木に阻まれていたので、日の入りは若干見にくかったけど。ちなみに予約時には、正面からの海の眺めが良いというカテゴリの部屋を選択していた。
アメニティーは歯ブラシがなかったくらいで、問題なし。子供用の小さいバスローブがついていたり、子供用グッズも充実していた。清潔なバスルームは良かったけど、シャワーカーテンが小さくて普通に使っても水がフロアに多少飛び散るタイプ。

朝食はやはりバイキング。Vincciほどではないけど、やはり品揃えが良くてなかなか美味しいバイキングだった。特にこのホテルはスペインの発砲ワインのCAVAが無造作に置いてあった。そんな飲んだわけでもないけれど、朝から発砲ワイン飲み放題はなんとなくリゾート気分。

こちらのホテルは私たちはHalf boardを選択。夕食はレストランかブッフェか選択式なのかなと思っていたら、どうやらブッフェの一択だった模様。
ちなみにHalf boardをディナーでなくランチにするということは可能だった。その場合Mediterranean Palaceのブッフェ会場でランチだったそうな。だけど私たちは普通にディナーを選択。
それで肝心のディナーブッフェだけれど、毎日一つ二つ光るメニューはあったのだけど、全体としてはまあまあといったところ。外にレストランに行っても良かったかなとも思ったけれど、小さな子供連れだとやはり近場でぱぱっと食べれるホテルのブッフェはありがたかったというのも事実。

プールはなかなか綺麗で広いプールがあったのだけど、ホテルの目の前に広がるのは広大な大西洋。私たちはずっとビーチで遊んでいた。ちなみにお隣の五つ星ファミリーホテルMediterranean Palaceのプールも利用することができて、そちらのプールの方が大きい。それから子供向けのプールもそちらにある。
それからプール側でチェックイン時にもらえるタオル交換券とプール用タオルを交換してもらえる。このタオル交換券はデポジットを取られているので、チェックアウト時に返却する必要がある。

その他テネリフェ旅行に準備したもの

暖かい場所なので荷物はだいぶ少なくできたけど、逆に準備しなければいけないものも。ぱっと思い出せるものだけあげておく。


  1. テネリフェなら12月でも晴れていれば昼はTシャツで大丈夫。二十度半ばくらいだけど日差しが強いので。夜は二十度を切って少し肌寒いので、薄手の長袖くらいあると良い。ただし山の方に行く場合は厚着が必要。特に夜間。
  2. 水着
    プールや海に入る方は。12月でも晴れていて風がなければ全然泳げる。温水プールはもちろん海でも。
  3. ビーチサンダル・スリッパ
    同じくプールやビーチで使用。テネリフェで買っても大して高くないけど。ホテルは四つ星以上なら室内スリッパはついているのかな。Airbnbなどを使う場合は部屋用のスリッパ・サンダルがあれば便利。
  4. 日焼け止め
    結構日差しが強い。日焼けが気になる方は特に。
  5. サングラス
    やはり日差しが強いので。
  6. パスポート・滞在許可証
    帰国の際に航空カウンターで滞在許可証の提示を求められた。ヨーロッパ滞在の方は忘れずに。
  7. 現金
    ヨーロッパにしては珍しく、時たま現金を要求される国だった。レストラン一つと帰りの空港へのタクシーが現金払い。手数料が気にならなければ現地でATM使うのも良いだろうけど。

準備としてはこんなものだったかな。
結構長くなってしまったので、実際の旅程などは次の投稿でまとめる。

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2. 12月のカナリア諸島・テネリフェ島で1週間のバカンス 〜旅程編

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サイエンスセミナーで座長をしてみよう

恥ずかしながらこの歳にして初めてサイエンスセミナーの座長を経験することになった。この投稿ではその時の経験についてまとめていきたい。

私はもともと自分の発表ですら大の苦手、というか人前に立つだけでもかなり心苦しく感じるレベルのメンタリティー。ついでに複数の物事を同時にやりくりして、上手に進行させるようなマルティタスクができない方。正直座長というのは能力的に無理かなと思っていた。

ところが数ヶ月前のある日、うちのボスから学生の年末の発表会の座長をしないかと誘われる。この手のスキル皆無だけどやってもいいの?って聞いたら、身内の学生の発表会だし、練習には一番向いてるでしょて感じのご返答。
確かにphdの学生の年末発表会のようなものなので、他でやるよりはきっと良いのでしょう、ということで好意に甘えて座長を体験させてもらうことにした。

結果としては想定通りなかなかにグダグダな経験になってしまったのだけど、そういう経験こそシェアする価値があるかなってことで、筆をとることにした。あまりこの手のが得意じゃない人の参考になれば良いかなと思いつつ。

サイエンスセミナーで座長をするのに準備したこと

というわけでまずは下調べ。
受け持つのはPhDの学生の発表というわけで、まず彼らの紹介に使うmini-bioの作成。ここら辺はオーガナイザーが紹介用のカテゴリーを作ってくれた。必要な情報は以下の通り。

  • 学生の名前
  • 修士論文のタイトル/もしくは内容
  • いつこのラボに移動して来たか
  • 博士論文のタイトル
  • ギャグ1個

発表前には気づかなかったのだけど、これが実は時間的に結構重たかった。修士論文のタイトルやPhDのテーマとかって大概にして結構長いので、これを説明するだけで45秒前後が過ぎてしまうということ。

それから英語の場合重要なのが学生の名前の発音。フィンランドの大学も大概多国籍なので発音がとても多様で難しい。
直接本人に発音が聞ければベストなんだけど、受け持つ学生が決まったのは発表の数日前。全員に聞いて回っている時間はなかったので、ちょっと発音に自信のない学生もいた。
しょうがないのでそういう名前についてはネットで検索してみた。どうやら最近はオンラインで結構マイナーな名前まで発音が調べられるようになっているよう。

それからギャグは学生も嫌だったようで、ほとんどの学生は送ってこなかったのでスキップ。
ちなみに担当の学生は6人と多いので暗記は諦めて各項目について、読む用のメモを最初から作ってしまうことにした。

迎えたセミナー当日のドタバタした話

セミナー前の準備

さて迎えた当日。

まずは朝始まる10分ほど前にセミナーのオーガナイザーとお話。
基本的にはトーク8分・質問2分の10分構成だったので、本当はこの時間の中に学生の紹介も詰め込まないといけないのだろうけど、今回はうちうちのセミナーなのでmini-bioを読み上げるところの時間は、時間から抜いちゃっていいとのこと。だからこの時点で30秒x6で3分遅れるのは許容範囲ということ。

サイエンスセミナーの開始

予定が狂い出したのはまずはビッグボスのトークから始まるオープニング。
彼の持ち時間は15分と結構長かったので、正直ここで2・3分くらいの時間の余裕ができるんじゃないかと思っていた。のだけれども実際は彼がしっかり喋りに喋った。
余裕ができるどろこか始まりですでに時間が2分オーバー。

さて一応私も名前とプロジェクトだけの簡単な自己紹介。それからセッションを一言で紹介して、経過時間お知らせのタイミングと方法だけ説明。
これが終わった時点ですでに3分くらいオーバーしていた。

というわけでこっからメインパートの始まり。あとはひたすら以下の繰り返し。

  1. 学生の紹介
    これは準備しておいた通りに紹介をするだけ。30ー45秒ほど。特に問題なし。
  2. 学生の発表
    ここでストップウォッチを押す。私の担当の学生は結構自由だった。7分で終わった人から9分30秒喋った人まで。分布広かった。次のセッションの学生たちは、だいたい8分前後で終わっていたので、ここら辺は結構運次第。学会でも同じようなものかしらね。
  3. 5分と7分で学生へ残り時間の案内
    今回は用意されていたサインを発表中の学生に見せる形式。大画面を見ながら喋るタイプの学生はなかなかサインに気づいてくれないもの。後で思ったのは、そういう学生には普通に声を出してしまえばよかったのだった。
  4. 学生の発表が終わったら拍手
    拍手ってあるタイプのセミナーとないタイプのセミナーがある?今回はオーガナイザーに確認したら、発表後・質問後・セッション後の拍手を入れて良いとのこと。
  5. 質疑応答
    拍手が終わったら質疑の開始。簡単なようで一番やっかいなところ。残り時間が2分近くある人は「Do you have questions?」「any questions?」、1分くらいで「A question?」、30秒くらいから「one quick question?」くらいの感じでやってみた。
    問題となったのは当たり前といえば当たり前なんだけど、みんな座長のことなんて気にしていないということ。クイッククエスチョンって言ってるのに、平気で長い質問が出てくるし。ちょうど時間が切れたから「Thank you」と終わりにしようとしたら、ビッグボスが急に長いコメントをつけだしたり。研究者らしくてみんなとても自由。
  6. もう1回拍手をして次の学生へ
    ここは特に問題無し。

全員終わったら発表者全員と会場に来てくれた人に感謝を述べてもう1回拍手をしておしまい。

少しずつ時間が押していったせいで、最後はちょうど10分オーバーくらい。研究室のビッグボスが質問最後に喋り出した1分半と、クイッククエスチョンて言ってるのに最後に2分くらい喋ってたどっかの先生がほとんど全てだなんけど。
まあ最初の始まる前の3分と紹介での3分が許可されていたと考えれば、実質推してたのは4分ほど。

でも最後にオーガナイザーと少し話したら、遠慮せずに質問はぱっぱと切ってもよかったと言っていたので、やはり10分はちょっと押しすぎたかな。
伸びてた時間を調整するように、臨機応変に対応できればよかったのだろうけれど、新米座長にはちょっと荷が重かった。
もう少し経験を積めばそういうこともできるのかしらね。とはいえもとから伸びてる時間で発表の時間を奪ってしまうのもなんだかあれだし、やっぱりちょっと難しいな。
今回に限って言えばスタートが遅れていたのだから、紹介の時間だけでも発表時間に含めてしまった方がよかったとは思ったけど。

サイエンスセミナーを終えて

というわけであまりうまくさばくことのできなかった初座長。たぶん次の機会があればもう少しうまくできるだろうとは思うけれど、次の機会はあるのだろうか。
やってみた感想としては、正直結構面白い体験だった。時間の配分以外はだいたいよくできたと思うので、次の時はここの計画をもうちょっとしっかりと考えて行きたいと思う。
ただこんなおっさんになってから初めてやるよりは、ある程度若いうちに経験しておいが方が上手になるタイプのものだとも思う。ポスドク始めたくらいでチャンスがあればやっておくと良いかもしれない。

次のセッションの座長を見てて思ったんだけど、残り30秒だろうと1分だろうと、1個か2個質問が出たらもういいかって感じで質問を打ち切っていた。私はなるべくギリギリまでその学生に質問の時間を与えたいと思っていたのだけど、残り30秒くらいのところはもう終わりにしてもよかったかなってのが一番の反省点。

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8月のアイスランドをレンタルカーで一周する旅・準備編

さて今年と言わずこのフィンランド滞在の間のメイン旅行にすらなりそうなこの旅行。
目指す目的地はアイスランド。雄大な自然を旅するのが好きな私たちにとっては格好の旅行先。
せっかくなのでこのチャンスにアイスランドの1周旅行をしてしまおうと、少し長めだけれど10泊の旅をすることにしたのだった。

この投稿ではこのアイスランド旅行に準備・計画したこと、それから実際の11日間の旅程について書き記していきたい。
準備計画編が結構長いので、旅程の方に興味がある方は中程まで飛ばしてもらった方が良いかも。

ちょっと長すぎたので二つの投稿に割ることにした。この投稿では準備したことについて書いて行く。
実際の旅程については以下の投稿にまとめなおした。

内部リンク: 8月のアイスランドを10泊11日で一周する旅・旅程編

アイスランド旅行の準備と計画編

アイスランドへの飛行機の予約

ヘルシンキ・レイキャビクの往復飛行機。直通一択だったので選択肢はアイスランドエアかフィンエアか。
アイスランドエアの方が安かったので、アイスランドエアでのフライトを予約。
3ヶ月前に予約して一人300ユーロと少し。子供のL君は2歳以下だったので、膝上で20ユーロくらい。

後々気付いたのだけどこの料金は預け荷物が0での料金だった。私たちの場合は預け荷物を一つ追加してもこの料金の方がお得だったけど、メンバーや預け荷物の数次第では初めから高いチケットを買う方が良い場合もある。
ちなみにフィンエアだとoneworld傘下。アイスランドエアはoneworldにもスターアライアンスにも加盟していない。しかしアイスランドエアとフィンエアは提携しているので、フィンエアのアカウントがあればマイルを貯めることはできる。
フィンランドから行く場合以外は大した問題ではないか。

Airbnbで宿泊の予約

この旅行は全泊Airbnb。
アイスランドではAirbnbが評判良いということもあるけれど、大きい理由としては準備し始めた頃(旅行3ヶ月ほど前)には予約可能なホテルがほとんど消え去っていたということもある。
とはいえアイスランドはAirbnb大国。慣れきったホストたちが素晴らしい旅行をアシストしてくれる。

費用は大人5人泊まれるアパートを借りきる場合、大体200ユーロから300ユーロというところ。もちろん高いところはもっと高いけれど。北欧なせいか子供向け設備が充実してるアパートも多かった。
私たちの宿泊先ではホフィンのアパートだけ一物件しか残りがなかったせいか、400ユーロを超えてきた。

10日間も泊まったけれどハズレは1日もなし。さすが観光国アイスランドのAirbnb。

フィンランドの運転免許の取得

そういえばこの旅行のためにフィンランドの運転免許の取得もしたんだった。フィンランドから日本の免許の国際免許ってのは少し面倒臭かったので。
詳細は下記リンクの投稿で。

内部リンク: フィンランドの運転免許証を日本の免許証と交換で取得する

アイスランドでのレンタルカーの予約とシステム

私たちのレンタルカーの条件は結構厳しかったのだ。悪路の35号線を運転したいってことと、5人大人プラスベビーシートを乗せるという条件だったので。
この条件を満たそうと思うと、少なくとも7座席付きの4WDが必要ということになる。この条件で検索したところ、アイスランド系のレンタルカー会社の方が国際大手の会社よりもだいぶ安いということがわかった。

それでアイスランドの会社の中で選んだのはblue car rentalという会社。
この会社を選んだ理由は、割とgoogleなどのレビューで評価が高かったというのと、同じランクの車ならば一番安い値段を出していたからというところ。
空港の敷地に会社を構えているくらいの、割と大きい会社であるというところ。
それから4WDの車の説明のところに、しっかりと35号線やFロードを走っても大丈夫な車って書いてあるのも安心材料だった。

値段はMitsubishi outlanderもしくはNissan Xtrailレベルの車を11日間で1900ユーロほど。これはサンドプロテクトを含めた保険全部と、ベビーシート、それからドライバー2人追加を合わせた値段。
ちょっと高いけれどアイスランドの大型車を借りると大体こんなもの。

保険ということで重要なのが、アイスランドのレンタルカー会社では、保険に入っていても、車にダメージを入れたら結構高いディダクタブルを払わないといけないというルールになっている。このルールを巡ってレビューの中でいくつか討論が発生していた。まあ車に傷をつけなければ問題はないのだけど、そこは運次第なところもある。

私たちの経験では、車にはそれなりに最初から傷がついていた。その一部はレンタカー会社の方ですでにチェックされているが、気づかれていないかすり傷や凹みなどもあった。
なので乗り出す前にしっかりと車体の写真をたくさん撮っておくことが重要。私たちの借りた車はタイヤ横にほとんど見えないくらいのとても小さな凹みがあった。旅行途中でうちの父がそれに気付いたので最初の写真を見直してみたら、この凹みは最初からしっかりあったことがわかった。
まあ車を返したときに、その小さな凹みについて何か言われることはなかったけどね。でもどこらへんから修理の基準になるかは謎なのでセーフティーファースト。

長々と書いてきたけど、そもそもにしてそんな高いディダクタブルを全部払ったとしても、大手会社よりもアイスランドの会社の方が安いくらいの料金設定。だから私たちの場合はアイスランドのレンタルカー会社一択だったのだ。

予約は会社のBlue Car Rentalのホームページから直接行った。
レンタルに入力した情報は旅行日とピックアップ、ドロップオフの場所・時間に加えて、名前や生年月日など。免許証番号はフィンランドの免許がまだ手元に届いていなかったので入力しなかったけど、問題なく予約できた。支払いはISKでの支払いだったので、外貨手数料のかからないクレジットカードがあったのでそれで支払った。

あ、そういえばレンタルカー会社によってなのか、免許取ってから1年以上経過していないとダメってルールがあったような気がするんだけど、この会社の人は全く日付をチェックしている様子はなかったな。

アイスランドの交通事情のお勉強

他の国で運転すると時たま変わったルールがあったりするので注意が必要。例えばアメリカでは赤信号では安全なら右折して良い場合が多いし、オーストラリアのメルボルンでは右折レーンが左車線についていたりする場合があるそうな。

そういった国に比べるとアイスランドは極めて普通だった。特に問題を感じるような交通ルールはない。看板も見ればわかるものばかり。
変わっているのはアスファルト舗装されていない道路が普通に点在しているところ。普通にGPSに案内されてると未舗装路に突っ込んだりする。
未表示の区間の最高速度は舗装路の場合だと90kmだけど、未舗装の場合だと80kmである。
そうそう道路上にカメラマークが描いてある青い看板が出ていたら要注意。運転速度を見直そう。大体そのしばらく後にスピードメーターが出てくる。
そこでスピード超過の写真を撮られてしまったら罰金を払わないといけないのだろう。

それからFロードっていう本格的にダートっぽい道があるんだけど、そちらはもう少し走りにくい道になる。私たちは35号線とそこから分岐したFロードを走ったけれど、4WDのSUVなら特に問題なく走れた。浅い水たまりを乗り越えないといけないくらい。アメリカのホワイトポケットへの道の方がチャレンジングだった。

内部リンク: 海外旅行記・グランドサークル 〜秘境ホワイトポケットの絶景

あと問題になりそうなのは左ハンドルと右側運転。
右側運転は意外とすぐ慣れるので問題ない。一方で右ハンドルで運転し慣れている人が左ハンドルに乗ると、車体が若干右寄りになることが多い。
なので最初は中央ラインを意識して、若干中央寄せで走るといいかも。まあアイスランドの道は十分に広いので特に問題はないけれど。
レイキャビク市内以外では極めて交通量も少ないし、外国人でも運転しやすい国と言えるだろう。

アイスランド旅行のために準備したことはこのくらいかな。何か思いだしたら追記していくことにする。

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コペンハーゲン旅行の準備と計画 〜4泊5日CPH (1)

比較的穏やかな気候となった2018年のフィンランドの夏。嫁の母がうちに来ているということもあり、ヨーロッパでの短期家族旅行をすることになった。
それで場所をどうしようかと嫁と話し合ったのだけど、南ヨーロッパの方はすでにだいぶ暑くなっている模様なので、じゃあ北の方で旅行しようということになった。
ノルウェーの自然には結構興味があったのだけど、来月に元々予定していたアイスランド旅行と若干イメージが被りそうな雰囲気がある。
なので今回は都市部にすることに。近場の涼しげなところでまだ行っていないのは、デンマーク、ポーランド、北ドイツあたり。そういえばわりかし評判の高いコペンハーゲンをまだ訪ねていなかったということで、デンマークを訪れることにした。

1週間ちょっと前から企画したドタバタ旅行について、いくつかの投稿に分けて書いていきたい。

コペンハーゲン旅行の準備

ヘルシンキ・コペンハーゲン間フライトの予約

スウェーデン経由ならばコペンハーゲンはフェリーなどでもいけるようだけど、ヘルシンキからの直通はなし。子供もだいぶ大きくなってきたので、飛行機で移動することにした。

チケットはKayakで値段をチェックして、Finnairのホームページでチケットを取得。1週間ちょっと前にチケットを買って一人120ユーロほどだった。子供はまだ2歳以下なので膝上で6ユーロ。

Airbnbでコペンハーゲン市内の宿泊施設の予約

直前だから安いところが売り切れていたのかなんなのか。この夏の良い時期だからというのもあるかもしれないが、コペンハーゲンは割とお高めの宿泊施設が多かった。大人3人と幼児一人で100€からといったところ(だいたい2LDKみたいな感じの物件)。

値段的にはホテルでも同じくらいのところがあったけれど、やっぱり同じ値段帯で比べるとAirbnbの方が良さげな物件が見つかる。もちろんホテルはホテルで気楽で良いところもあるのだけどね。

結局4泊5日で602ユーロでフレデリック教会のすぐ近くのコンドミニアムを借りることにした。
この物件いくつか良いところがあったんだけど、2ベッドルームで広々としているというのが1点。それから子供向けのおもちゃや部屋が充実していたのが大きくて1点。もちろんオーナーの評判が良かったとか立地の良さもある。
詳細については後ほど別投稿で。

コペンハーゲンで観光予定の場所リスト

値段は2018年7月現在のもの。
子供連れだしこんなに回れないだろうけど、一応行きたいところのリスト。こちらも実際に尋ねた場所については後ほど別投稿で詳しくまとめる。

コペンハーゲンの人気観光地

  • 人魚姫の像(Free: The Little Mermaid)
  • アンデルセンの像(Free: Statue of Andersen)
  • ニューハウン(Free: Nyhavn)

コペンハーゲンの美術館・博物館・図書館

  • デザイン博物館(115dkk: Designmuseum)
  • デンマーク王立図書館(Free: Det Kongelige Bibliotek – The Royal Library)
  • ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館(Free on Tuesday, otherwise 115dkk: Ny Carlsberg Glyptotek)
  • ルイジアナ近代美術館(125dkk: Louisiana Museum of Modern Art)

コペンハーゲンの城・要塞・宮殿・塔

  • フレデリクスボー城(75dkk: Frederiksborg Casåtle)
  • クロンボー城(140dkk: Kronborg Castle)
  • カステレット要塞(Free: Kastellet)
  • ローゼンボー城(110dkk: Rosenborg Castle)
  • アマリエンボー宮殿(95dkk: Amalienborg palace)
  • クリスチャンスボー城(90dkk: Christiansborg Palace )
  • Axel Towers (Free?)
  • The tower (Free)
  • The round tower(25dkk)

コペンハーゲンの教会

  • フレデリック教会(Frederik’s Church)
  • 救世主教会(35dkk: Church of Our Saviour)
  • 聖アルバン教会(St Alban’s Church)
  • コペンハーゲン聖母教会(Copenhagen Cathedral)
  • The Russian Orthodox St. Alexander Nevsky Church

その他

  • フードマーケット(Torvehallerne)
  • フードマーケット(The Bridge Street Kitchen)
  • チボリ公園(120dkk: Tivoli gardens)
  • 運河ツアー(85dkk: Canal tours Copenhagen)
  • コペンハーゲン市役所(Free: Copenhagen City Hall)

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フィンランドの運転免許証を日本の免許証と交換で取得する

フィンランドで運転するためには

日本の免許と国際免許(もしくは公式な翻訳があれば、それでも良いのかな?)を持ってくるか、EU有効の免許もしくはフィンランド免許を取得する必要がある。

短期なら国際免許で問題ないだろう。しかし国際免許の有効期間は1年だけ。日本の免許自体は観光目的の滞在なら期間中ずっと、パーマネントレジデントになるとその後2年間だけ有効なようだけど。

それなり以上に長期滞在で運転する予定があるなら、フィンランドの免許を取得してしまうのも悪くない。

フィンランドで運転免許証を取得する方法

やる気になればフィンランドで試験を受けて免許を取得する、ということもできるのだろう。
しかし日本をはじめとしたウィーン交通条約に加盟している国の場合、自国の免許をフィンランドの免許と交換することができる。
詳しくはTrafi.fiのウェブページに詳しく書かれている。

外部リンク: Trafiのウェブページ

フィンランドの運転免許を交換で取得するための条件

少し前のブログなどでは6ヶ月以上1年以内という条件を見かけた。
しかし2018年4月現在のTrafiのWebページによると、パーマネントレジデントになってから2年以内に交換するべしと書かれている。
パーマネントレジデントは別に本当に永住するってわけではなくて、2年以上フィンランドで働くってだけで資格は得られる。
下記の投稿にもう少し詳しく書いてある。

内部リンク: フィンランドでの仕事の契約延長に伴う諸手続き

ちなみにフィンランドでの運転経歴が6ヶ月以上という条件があるので、しょっちゅうフィンランドに旅行して運転経歴を増やしていたって人以外は滞在6ヶ月以降にならないと申請しにくいだろう。

フィンランドで運転免許を取得するために準備するもの

  • 身分証明書
  • 運転免許用の健康診断書類
  • 日本の運転免許の原本とその翻訳
  • 写真2枚

上記の四つの書類が必要。以下にそれぞれの説明を書いていく。

身分証明書

パスポートか滞在許可証かな。

運転免許用の健康診断書類

これは病院に電話をして運転免許を取りたいと伝えれば良い。行きつけの病院があればそこでも作ってくれるだろう。

しれっと大学の契約病院で無料でできないかと電話して見たら、免許のための検診はうちの大学との契約には含まれていないと断られてしまった。
自腹で払う分には同じ病院でいいよってことだったので、そのまま予約をとった。都合二日後に予約をとったのだけど、その日中にも予約が取れるくらいガラガラだった。

というわけで大学近くの病院Terveystaloを訪れた。
病院の受付の前にあるマシンのボタンを押して受付番号を取得。ほどなくして受付に呼ばれる。予約してあることを伝えると、診察の部屋番号を教えてもらえる。その部屋の前に行って待っていれば名前を呼ばれるとのことだった。

部屋の前に行くとすぐさま担当の女医さんに名前を呼ばれる。
部屋に入ったら簡単な問診。最初にいくつか免許関係の質問もあったけど、一般的な病歴などの質問がほとんど。
それから診察。とはいっても呼吸音を聞くのと血圧。それから視力検査だけだった。
検査が終わったらすぐに免許取得用の証明書を発行してくれる。Trafiの文字が印刷された書類。きっと指定のフォーマットがあるのだろう。
2部印刷してくれて、たくさん文字が書かれている方が自分の保管用。不思議だけどあまり内容のなさそうな簡潔な方がTrafiへの提出用だそうだ。検診時間は20分ほどだった。

さて終わってみてのお値段はなんと100ユーロ・・・結構高い。
後から思ったのだけど、大学の指定病院ということでそのまま使ったのだ。けれどもしかしなくてもこの病院は私立病院だったのだろう。
近所の公立病院を訪れたら安く上がったのかもしれない。誰か公立病院で検診をした人がいたら値段を教えていただきたいところ。

いずれにしろ問題なく健康診断書類は取得できたのでよしとする。

日本の運転免許の原本とその翻訳

運転免許の原本も一度提出する必要がある。
その後帰ってくるのだけど、日本大使館に送られる。なので原本は日本大使館で回収するか、郵送してもらうかしないといけない。詳しくは日本大使館のウェブページで。

(追記: 免許センターの職員の話では、原本は日本に帰国決定しないと帰ってこないルールに戻ったそう。詳細は投稿下部のAjovarmaを訪れたところに書いてある。)

外部リンク: フィンランドの日本大使館のウェブページ

翻訳は英語かフィンランド語、もしくはスェーデン語でも大丈夫。公式翻訳である必要がある。

日本語から英語、フィンランド語への翻訳も在フィンランド日本国大使館が対応してくれる。必要なのは日本の運転免許証と申請書類。
申請料金は2018年4月現在17ユーロだ。お釣りなしで持ってきてとのこと。

さて、申請は電子メールから郵送で済ませることができる。大使館ウェブページの文面を見る限りそちらの方が好ましいようだ。
申請書類の様式は大使館のウェブページからダウンロードできる。ワードなので必要事項をそのまま記入。あとは運転免許証をスキャン。
この二つを添付して大使館にメールを送れば良い。いくつかあるメールアドレスのうち、consularから始まるものに送ってくれとのことであった。

ちなみに申請方法の確認にフィンランド大使館に電話をしたら英語での対応だった。途中領事部へ電話が転送されたのだけど、そっちも英語だった。久々に日本語で電話だとドキドキしていたのだけど、そんなことはなかった。

さて言われた通りに電子メールを送ったところ何も音沙汰なく1週間が過ぎる。
書類の準備ができたどころか申請を受け付けたのメールもなかった。こちらの送ったメールがジャンクメールにでも振り分けられてしまったのかと心配になり再び大使館へと電話してみる。
再び英語での電話の受け付け。今度は領事部が忙しいとのことで、こちらの電話番号に折り返し電話をくれるとのことだった。

1時間ほど待つと領事部から電話が。もしもしとの声が聞こえてきたので今度こそ日本語かと思ったのだけど、そこから滑らかに英語での説明に移った。
肝心の書類だが既に準備ができているとのことだった。免許の原本と17ユーロをお釣りなしで持ってきてねということだけ確認されて電話はおしまい。

日本大使館はこの辺り

その日の午後がちょうど忙しくなかったので日本大使館を訪れた。
日本大使館のアドレスはUnioninkatu 20-22, 00130 Helsinki。上の写真に写っているスオメンリンナの要塞に行くためのフェリー乗り場のご近所だ。

内部リンク: 海外旅行記・ヨーロッパ 〜ヘルシンキの世界遺産

日本大使館は大きなビルの5階。
建物はわかりやすいっていうほどでもないけれど、見ればまあわかる感じ。この日は丸まっちゃててわかりにくかったけど国旗が見えれば遠くからでもわかるだろう。
ビル入り口を入ってすぐの小さな受け付けで日本大使館に行きたいという旨を伝える。エレベータは受け付けの目の前にあるのだけど、セキュリティーの関係で受け付けの人に伝えないとエレベータが開かないんだそうな。

さてエレベータを5階で降りると、左斜め前前方に日本大使館の扉がある。ちょっとわかりにくいけど日本大使館のドアチャイム用のボタンがあるので押す。スピーカーに訪問理由を簡単に言うと扉の鍵を開けてくれる。

ドアを抜けると簡単なセキュリティーチェック。
そして訪問理由を用紙に書き込んだたら領事部の窓口へ。
領事部の窓口はネイティブではないけど日本語を話すお姉さん。免許証の翻訳を取りに来たことを伝えると、すぐにわかったようだけど名前だけ確認された。
免許証の原本とそれから17ユーロの申請料金を現金で払うと、すぐに免許証の翻訳と領収書をいただけた。

これで免許証の翻訳も問題なし。用事があったのですぐ帰ってしまったけれど、綺麗な大使館の一室だったな。

写真2枚

これは普通に写真を2部用意。サイズは特に指定されていなかったけど、当日の写真貼り付け箇所はフィンランドのパスポートサイズだったと思う。
私は大きめの写真を持っていったのだけど、向こうの受け付けの人が適当なサイズに切ってくれたようだ。

フィンランドで運転免許を交換で取得するための申請手続きの予約

こちらはTrafiから委託されているAjovarmaという会社で申請することができる。こちらも公式ウェブページで英語で簡潔な説明がある。

外部リンク: Ajovarma oyのウェブページ

ウェブページでは申請のための予約や各種申請のコストなどを確認することができる。

さて予約をするにはBookingのリンクから進んで、外国の免許証をフィンランドの免許証に交換するをクリックする。言語の選択をして進むという項目が出てくるので、英語を選択してフィンランドのID番号を入力して先へ進む。

近くのAjovarmaのオフィスを選択すると空き時間が見れる。最寄りのオフィスで2週間後の日程で予約。遠いところなら少し早めの日程があったけど、2−3日の違いだったので近いオフィスを選んだ。
運転学校じゃないその他のカスタマーを選択して、名前・住所・電話番号・メールアドレスを入力する。 最後に全部の情報を確認して予約完了。
その後のページで先に支払いしとくと、現地でのプロセス早くなるよっていう案内があったので支払う。Nordeaのオンライン支払い。外国免許の交換は40ユーロ。

これで予約はおしまい。予約の変更はオンラインでできるようだ。

Ajovarmaに実際に訪問しての申請手続き

というわけで上記の書類を準備してAjovarmaを訪れた。

あまり目立たないAjovarmaのオフィス

当日は予約の十分前に到着。
ちょっとわかりにく建物だったけど、Ajovarmaの文字は大きく書かれている。そういえばアメリカの免許センターもちっちゃな建物だったな。日本の免許センターってなんで大きいんだろう。

さて中に入ると受け付けカウンターが三つ。それからカウンター前に小さなテーブルと椅子がいくつかあるので座って待つことができる。
カウンター前に受付番号を発券するマシンがある。いくつかボタンがついているので免許証関係の受け付け番号を取得する。英語の説明付きだから簡単にどれを押せば良いかはわかる。

誰も手続きをしている人はいなかったんだけど、免許関係のカウンターが何やら事務仕事をしていたようで3分ほど待つ。
すると受け付け番号が電光掲示板に表示されたので、同時に表示されたカウンター番号の窓口へと向かった。

カウンターのお姉さんは五十前くらいだったかな。英語はお上手でした。
ちょっと前のブログを見ると免許手続きは英語が通じないこともっていう話しもあった。しかし今は英語だけで全く問題がないようだ。

さっそく準備しておいた必要書類を渡す。IDは色々持っていたのだけど現在有効な方の滞在許可証を使った。
お姉さんが私が渡した書類を処理している間に、免許証交換のための申請書類の必要事項を埋めていく。
名前、住所 、ID番号など。それから日本の免許を交換したいっていうところにチェックをして、日付場所サインをして提出。
あ、その下にフィンランドで6ヶ月運転しましたよっていう項目があるのでチェックをつける。少し前は誰か保証してくれる人のサインが2部必要だったらしいけど、今は特に必要ないようだ。

これで書類提出と記入はおしまい。しかしそのあと椅子に座って待っててと言われた後の待ち時間が長かった。
滞在時間は全部で40分ほど。珍しく暑い日だったので冷房の中でのんびりできたのでよかったけど。

名前を呼ばれると今度は受付がさらに英語の流暢なお兄さんに変わった。
仮免許証をもらいつつその説明を受ける。仮の免許証は6ヶ月間有効でフィンランド国内だけで有効だそうだ。写真が付いていないからパスポートと一緒に使うってことを説明される。
問題がなければ発行される正式な免許証は、1ヶ月前後で届くとのこと。これはそれなりにばらつきのある日程とのことだった。

最後に日本の免許証の扱いについて質問してみた。Ajovarmaの人が言うには免許はtrafiに送られるそう。個人に返却されるのはフィンランドを出国して帰国する場合のみだそう。
この返却方法は昔のルールな気がするのだけど、実際はどうなんだろう。確かにtrafiのウェブページでもそう書いてあるから、警察からTrafiに管轄が変わってルールがまた変わったのかもしれない。
もし手元に戻ってくるようなことがあれば、後ほど追記する。手元に戻ってきたので下に追記した。日本の免許証が日本大使館に戻ってくるシステムは変わっていない模様。

追記1:
1ヶ月ほどしてAjovarmaからEメールが一通届いた。書類の中でチェックマークをつけないといけなかったところが抜けていたから、メールに返信でいいから確認してくれとのこと。
内容はEU免許で免停中だったりしないかみたいな内容。問題ないとだけ短文のメールを送った。Ajovarmaでは受付のお姉さんに言われるがままに申請書類を埋めたんだけど、もうちょっとしっかり内容を確認しておくべきだった。
こっからまた1ヶ月待ちとかじゃないといいなあ。

追記2:
上記Eメールから5日で免許証が届いた。なので申請からの待ち時間は言われていた通りに1ヶ月と少し。その他の必要書類を合わせても約2ヶ月ほどで交換ができたことになる。
有効期間は15年。日本のものよりも有効期間が長い。主に健康診断費用でトータル160ユーロほどかかったけど全く悪くない。

追記3(2018年8月4日):
アイスランド旅行でレンタルカーを借りようとしたら、免許の取得から1年以上経過という条件があった。

内部リンク: 8月のアイスランドをレンタルカーで一周する10泊11日の旅

交換の場合の取得日はどうなるかとふと思い、フィンランドの免許をチェックした。現在発行されている免許証で10番の項目のMyönnetty (pvm)が取得日の表示。私のもので確認してみたら、どうやら日本の免許の取得日で表示されているようだ。
なので免許証を交換で取得したとしても、レンタルカーを借りるのには問題は無い。

追記4(2018年10月3日):

9月下旬に大使館から電話があって、日本の免許証が大使館に届いているそう。まだピックアップしていないのだけど。
Ajovarmaの職員が把握していなかっただけで、どうやら免許証が大使館に返還されるルールは変わっていないようだ。

2週間ほどして日本の免許証のピックアップへ大使館へと向かった。
大使館のホームページには免許証が届いたっていう通知書が受け取りに必要だと書いてあるのだけど、私は電話連絡を受けただけだったので通知書はなし。
身分証明書だけいくつか準備して行ったのだけど、パスポートを見せたら問題なく免許証が受け取れた。

追記5(2021年9月29日):

日本の免許更新について、コロナの影響でか海外在住の人への特例措置が以前と少し変わったのかな。日本の免許の更新や再取得がしやすくなったって話だけど、詳しくは下の関連記事の2から。

 

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2. 海外滞在の人の免許更新の特例についてってお知らせが来ていた in Finland!

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トゥルクのレストランとAirbnbでの宿泊 〜二泊三日のトゥルク旅行

Airbnbで泊まったキャビンでのサウナ体験

私たちが泊まったのはフィンランドらしいサウナ付きのキャビン。
とは言っても森の中に立つキャビンというわけではない。トゥルクの中心地からは少し歩くけれど、閑静な住宅街の中といった立地。普通の住宅街の一軒家(大家さんのおうち)の離れがキャビン形式になっているお家だった。
トゥルクらしいとてもおしゃれな見た目が素敵な家。

夕方に訪ねて行くとちょうどオーナー夫妻が旅行に出かける直前だった。
なので期せずしてオーナーに会うことができたのだけど、とても丁寧な奥様でした。一緒にいた小学生くらいのお孫さんも英語の説明を手伝ってくれたし。
普段はキーボックスの暗証番号でチェックインなのだけど、簡単な説明を受けて直接鍵をもらうことができた。
その後オーナー夫妻はバスですぐに旅立っていった。

宿泊した部屋

ベビーベッドとベッドのあるお部屋

部屋の中はスタジオタイプの1室とサウナ付きのバスルームが一部屋。普通のホテルにあるものは大体準備されている。
加えて色々と軽食を準備しておいてくれたり、赤ちゃん用の用具やベッド、食事用の椅子なども揃えておいてくれて、至れり尽くせりだった。

伝統的なサウナ

1時間後くらいにオーナーの娘さんが訪ねて来て、サウナの使い方などを教えてくれた。
サウナは薪で暖炉を炊いて、その上で石を焼くという伝統的なサウナだった。 最近のアパートだと電気式がほとんどのようなので結構レアもの。ちょっと暗いけど上の写真をよく見ればなんとなく雰囲気はわかるかと思う。
薪はよく乾いていたので素人でも比較的簡単に着火することができた。あとは部屋を閉め切って温度が上がるのを待つばかり。部屋が五十度を超えて来たら準備完了。

日本でもよく見るような木製の椅子に、専用の敷きタオルを敷いて入り込む。重要なのはお湯を焼けた石にかけて行くこと。そうじゃないと五十度くらいの普通に暑いだけの乾いた部屋という感じ。
お湯をかけると湿度が上がり一気に体感温度が上がるのだ。最初勢いをつけて水を入れすぎて、部屋の中が急にべらぼうに暑くなった。水のかけ方である程度体感をコントロールできるので、水のかけ方は結構重要。
低温にコントロールしていたら、10分ほどでじわじわと汗をかいて来る。あとは好きなだけ流れる汗を楽しめば良い。フィンランドの人たちは1回出て体を冷やしてからまた入るってことをするそうだ。

体にはあまりよくないかもしれないが、風呂上がりのビールはうまかった。いやはや、とても良い体験だった。

トゥルクのレストラン

そんなに訪れたわけではないけど、いくつかご紹介。

Mami, Linnankatu 3, 20100 Turku ☆☆☆

フィンランド料理のレストラン。とても人気のレストランのようだ。

Mamiの幼児席

お洒落な木製のベビー椅子

初日のちょっとお昼時を過ぎた時間に訪れた。それでもテラス席は結構混んでいたので人気のほどがうかがえる。
運良くテラス席の端っこが取れたので、ベビーカーを簡単にテーブルまで運べた。とはいえお洒落なベビー席を貸してくれたのでそちらを利用。

mamiの魚料理

mamiの魚料理は美味しかった

mamiの肉料理

肉料理はちょっと甘め。 ソーセージは美味しかった

Mamiのデザート

おしゃれデザート

お料理の方は普通に美味しいといったところ。全般に盛り付けがおしゃれ。最初にパンを3種類持って来てくれて、黒パンが美味しかった。
僕の頼んだラムは少し好みから外れていたけれど、嫁の魚料理はソースと良くあっていて美味しかった。デザートも悪くはなかったけど、スキップしてpiece of cakeに行く方が良い。

お値段が結構良いお値段なのでもう少し期待してしまったところはあるけれど、フィンランド料理を一食食べようと思ったら悪くないチョイス。

そういえばMamiを訪れてる最中に食い逃げの捕り物劇があった。他のお店からだったけどちょうど僕らの席の斜め前で捕縛されていた。普通の店員が鮮やかに捕縛していたんだけれど、訓練でも受けてるのかな。
その後警察に引き渡されたけど、迎えのパトカーが来るまでしばらくの間地面に拘束されていた。フィンランドで捕り物劇を見るとは思わなかったので少しびっくり。

Kado, Eerikinkatu 16, 20100 Turku ☆☆☆

マーケットホールのお寿司屋さん

一食寿司を食べようという話になって選んだお寿司やさん。マーケットホールの1角にある。小さなお店なので席はそんなにないけれど、この日も食事時から外れていたので簡単に席が取れた。

kadoのお寿司

いつもなのかはわからないけれど、この日は日本人のシェフではなかった。
お寿司は握りは普通。ネタは悪くないけれど、格別良いわけでもない。巻物は少し固めでかなり細切りにしていた。まあそれはそれで美味しかったけれどね。

というわけで特にこだわりはないけど、寿司っぽいものが久々に食べたいなって感じならオススメ。立地も良いし値段もあまり高くない。

Piece of cake, Eerikinkatu 16, 20100 Turku ☆☆☆☆☆

piece of cake

今回の旅でどこか一箇所だけオススメを上げろと言われたらここ。レストランじゃないけど。
持ち帰りもできるし、フードコートのような座席で食べることもできる。コーヒーなども頼める。

piece of cakeのケーキ

フィンランドの甘味ってあんまり好みに合わないことが多かったのだけど、ここのケーキは甘さ具合や手の入れ方がとてもちょうど良い。1個5ユーロは安くはないけど、このケーキなら払う価値ありだと思う。

ベリーのチョコレートケーキが美味しかったけど、他のケーキも美味しかった。滞在中に二人で4個ケーキ食べた。

Yasukon Keittiö, Yliopistonkatu 26 C, 20100 Turku ☆☆☆☆

お外の看板

トゥルクの有名日本食レストラン。
お店の場所は看板も出てるしわかりやすいのだけど、ちょっと建物に入った後がわかりにくかった。建物に入って奥の左側の扉を開けるとエレベータと階段がありその2階。どこか日本の雰囲気を感じるものが並ぶ店内。やすこさんがキッチンの中で出迎えてくれる。

こちらもまたまた時間外れに訪れたのでこのときお客さんは私たちだけ。おかげでやすこさんに色々とフィンランドや周辺国の話を聞くことができた。とても有意義なランチ。Turkuについてのお話も色々伺えたのだけど、残念ながら訪れたのが最終日。次回の旅行の参考にしよう。

唐揚げ定食

お料理の方は普通に美味しい和食。味噌汁久しぶりに飲んだし、唐揚げがカラッと揚がっていて良かった。付け合わせのサラダがお洒落な感じなのがフィンランド風だったかしら。

関連記事

1. 海外旅行記のまとめ

2. ヘルシンキからトゥルクへの電車旅 〜二泊三日のトゥルク旅行

3. フィンランドの古都トゥルクの観光名所 〜二泊三日のトゥルク旅行

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フィンランドの古都トゥルクの観光名所 〜二泊三日のトゥルク旅行

というわけでヘルシンキから電車でやってきましたのは、フィンランド西部の都市トゥルク(Turku)。 アウラ川沿いに発展した美しい都市。

内部リンク: ヘルシンキからトゥルクへの電車旅 〜二泊三日のトゥルク旅行

都市の人口規模的には6番目の様だけど、都市圏で見るとヘルシンキ、テンペレに続く第3の都市圏になるようだ[1]。

何と言ってもフィンランドの最古の都市。 かなりの間首都だったということもあってか、綺麗な建物が多く街並みもとても綺麗。 歩いてお散歩するのにとても良い都市だった。

トゥルクで観光に訪れた場所

マーケット広場(Market square)

トゥルクの電車駅(Rautatieasema)から歩いて15分ほどの場所。

初日に電車駅から直接歩いて訪れた。 昨年フィンランドではとても珍しいテロがあった場所。
今でも警備が厳重にされているって誰かのブログで読んだんだけど、この日はそんなこともなかった。
というか昇天祭のこの日はガラガラでお店もでていなかったし誰もいなかった。 以前アメリカンのチャールストンでクリスマスを過ごした日、夕食難民になったときのことを思い出した。

内部リンク: 海外旅行記・アメリカ東部 〜クリスマス・イン・チャールストン

土曜日のトゥルクマーケット広場

晴れた5月の土曜日のトゥルクのマーケット広場

その二日後の土曜日に再びマーケット広場を訪れたのだけど、この日はそれなりにお店が出ていた。 とはいえそんなに多くもなかった。
川沿いの方が賑わっていたので、この時期はみんな川沿いの方に行くのかもしれない。 嫁とアイスクリームだけ買ってそそくさと退散。

お勧め度 ☆☆

というわけでそんなに活況じゃなかった日なので微妙。 タリンの土曜日のマーケット広場の方が活況だった印象。 同じ日に比べないとフェアじゃないかもだけど。

内部リンク: 海外旅行記・ヨーロッパ 〜タリン聖オラブ教会からの眺め

滞在時間は20分もあれば良いか。 特に買い物をするとか、イベントをやっているとかでなければだけど。

トゥルク大聖堂(Turku Cathedral)

住所:Tuomiokirkonkatu 1, 20500 Turku

こちらはマーケット広場からさらに歩いて10分ほど。 フィンランドルター派の総本山だそうだ。

アウラ川沿いから見たトゥルク大聖堂

アウラ川沿いから見るトゥルク大聖堂

マーケット広場の方から川沿いを歩いてきたのだけど、川沿いの散歩道から見るととても綺麗に見える。 この写真を撮ったのは有名なフィンランド料理のレストランのMamiのあたりだったはず。

もうちょっと近づいたトゥルク大聖堂

正面広場からのトゥルク大聖堂

もうちょっと近づいて見ても綺麗。 この辺りは団欒の広場というか、のんびりとしている地元の人たちをたくさん見かけた。
一周ぐるっと周囲を散歩することができるけど、大聖堂は正面からの眺めが一番綺麗。 反対側は大学の敷地なので大学の綺麗な建物を見ることはできるけど。

トゥルク大聖堂の中

荘厳なトゥルク大聖堂の中

それから中で特に何もやっていないときは中に入ることもできるそう。 使わなかったけど入り口のところにトイレもついていたので、困った時は借りられるかな?
とても荘厳な教会だった。

お勧め度 ☆☆☆☆

とりあえず外見が綺麗な教会。 中に入れば古い教会独特の厳かな空気も体験できる。
天気の良い日には教会の周りをお散歩しつつ、近場のレストランのテラス席でご飯なんてのは良いだろう。

教会自体は外を一周ぐるっと回って中を一通り見て写真を撮ってで30分もあれば良いかな。

ルオスタリンマキ野外手工芸博物館 (Luostarinmäki Handicrafts Museum)

住所:Vartiovuorenkatu 2, 20101 Turku

屋根に草の生えたお家

草の生えた5月のルオスタリンマキの家屋

初日の夕方5時27分に訪れる。
まだ空いていたけどチケット販売は5時半までで、6時には閉まるということだったのでこの日はスキップ。
2日後土曜日の11時ほどに訪れる。 入り口すぐにチケットオフィスがあり、入場料は7ユーロ。 ちなみにチケットオフィスの横の建物のトイレはとても綺麗だった。

ルオスタリンマキのフグ

ちょっと見にくいけど吊るされたフグの剥製

基本的にはフィンランドの古い建物を見て回るっていうだけなんだけど、時折中に人がいて説明してくれたりする。
面白かったのはセーラーのお家の説明。 はるばる日本まで旅した船が持って帰ってきたというのがフグだったそう。 剥製が吊るされていた。
しかし日本人用の説明を準備していたあたり、フィンランドはまだまだ日本人観光客が多いのだろうね。

ルオメンリンマキの中の郵便局

中に郵便局(Posti)もある。 ポストカードなどが買えるだけではなく、普通に郵便を送ることもできる。 せっかくなので手紙を買って、フィンランドの家まで送ってみた。
それから中の古い建物の中に、手芸品を売っているお店もある。 私は今回は特に興味を惹かれるものはなかった。 入り口のチケット売り場の新しい建物のショップでもだいたい同じものが売っていたかと思う。
こんな感じで1周ぐるっと回ったら1時間半が過ぎていた。 初日に入らなかったのは正解だった。

お勧め度 ☆☆☆☆☆

ヨーロッパではあまり見かけない、木造の古い建物が見られる場所。 とはいえやはりどこかヨーロッパ風味が感じられたから不思議。 フィンランドらしくしっかりサウナもあったしね。

天気が良かったので写真を結構撮ったりしながらで、滞在時間は1時間半。
ぱっと見て回れば30分で回れるとは思うけど、ちょこちょこ面白いので1時間は見ておいても良い。
逆に言うと天気が悪いとあまり良くないかも。

Turun Kaasukello(Window of the Sun)

住所:Purserinpolku 39, 20810 Turku

宿泊場所のご近所にあった芸術作品。 古ぼけた丸いガスボールタンクを再利用して芸術にしたもののようだ。 芸術の内容については英語の説明もついてたのだけど、いまいち意味がわからなかった。

お勧め度 ☆☆

近場を通りかかったら寄っても良いけれど、わざわざいくほどのものではないと思う。 周りに何もないしね。 頑張ると綺麗な写真が撮れる素材?

Föri(アウラ川渡り用のフェリー)

二日目に宿泊していたアウラ川の東側から西側へと移動するのに利用。

トゥルクの川渡りフェリー

川渡りのためのフェリー

写真のように両岸を行き来している。 川沿いに走っているフェリーもあったはず。
到着すると船についているバーが持ち上がる。 右側から乗車、左側は降りる用みたいな矢印が地面に書かれているけど、そこまで厳密ではない。 無料なのでバーが上がったらそそくさと自分で乗り込む。
そこにいる人が全員乗り込むと、フェリーは出発する。 到着までは1分半。 川の上からの景色を見ることができるのがよい。

トゥルクのフェリーからの眺め

フェリーからの川沿いの眺め

ちなみに冬場は川が凍ってたらフェリーじゃなくて氷の橋になるそうな[2]。 それはそれでちょっと見てみたい。

お勧め度 ☆☆☆☆☆

ただなので通りかかったら乗っておくべき。 頻繁に行き来しているので無駄に往復しても大して時間はかからない。

トゥルク城

住所:Linnankatu 80, 20100 Turku

トゥルク城正面

トゥルク城の正面入り口から。 右側にカフェもあった

二日目のメインの観光地。 メインの観光地の中では一箇所だけポツンと外れている場所にある。 中心地にいる場合はアウラ川沿いをのんびりお散歩していくか、バスを使ってアクセスすると良い。
ちなみに登録制ではあるけれれど、トゥルクでは30分無料の自転車の貸し出しを始めている模様。 うちはベビーカーがあるので無理だったけど、みんな自転車に乗れるメンバーなら登録するのも良いかも。

さてトゥルク城。 割と大きめの建物なので、それなりに遠くからでも目に入る。 敷地にたどり着くと、城の前や周りはちょっとした公園になっており日光浴している人たちがちらほらいる。

トゥルク城裏口

トゥルク城の裏口。 ひっそりとしてるけど普通に入って大丈夫

バスでのアクセスや中心地の方から歩いてきた場合、正面入り口の方にたどり着くはずだ。 ただ正面入り口からだと階段を登らないといけない。 ベビーカーや車椅子の場合は、お城の真後ろに回ると専用の入り口がある。 とはいえ結構ガタガタの道だからそれなりにアクセスは大変。
ちなみに中は階段だらけなので、歩けない子供は担いで歩く必要がある。 10kgぐらいの子供だと結構大変。

トルゥク城への入り口

チケットオフィスそしてトゥルク城への入り口

お城の中に入りたい場合はチケットオフィスに入ってチケットを購入する。 お城の中への入り口も同じところ。 なんだかひっそりとした入り口なので不安になるけど、ドアを開けると広々としたホールにつながっている。
大人一人11ユーロで、4歳以下の子供は無料。

トゥルク城裏口側から入った中庭

裏口側から入ると中庭はこんな感じ

ちなみにお城の中庭まではただで入ることができる。 急ぎの人は中庭で写真撮影だけして行くのもあり。

階段の多いお城の中

矢印を追いながら階段を上り下りするトゥルク城

有料部分ではお城の中の教会や、お部屋などを次々と見ていく。 通路も昔のままの狭い廊下や階段が多い。 ちょっと道順がわかりにくいところもあるけれど、だいたい上の写真に見えるような矢印を追いかけていけば良い。
展示物は多岐にわたる。 歴史や古物が好きな人は結構楽しめるか。 私たちは子供が途中からエキサイトしていたので、サクサクと歩いて回った。
メインのループと小さなループがあるのだけど、小さな方も結構広い。 全部回るなら余裕の持ったスケジュールにしておいた方が良い。

お勧め度 ☆☆☆☆☆

お城の中に入らなくて無料部分だけ見てもそれなりに楽しめる。 中も展示品はぱっぱと見て回っただけだけど、お城の造形自体がなかなか面白かった。 子供抱えて一周するとかなりいい運動になる。

私たちの滞在時間は1時間半ほど。 全部見るなら1時間は見ておいた方が良いと思う。 思いの外お城の中が広い。

トゥルクのマーケットホール(Turku Kauppahalli)

住所: Eerikinkatu 16, 20100 Turku

トゥルクのマーケットホール

色々お店が立ち並ぶマーケットホール

前述のマーケット広場の方が有名かもしれないけど、私はこっちの方が好きだった。 たくさんの小さなレストランや、生鮮食品店、ベーカリー、カフェなどが立ち並ぶ。 食事から、喫茶、買い物まで。
ベビーカーを持って入りたい場合は、細長い建物の中ほどの横手側にスロープと自動ドアがついている。

お勧め度 ☆☆☆☆

やはり無料なのでとりあえず訪れておくと良い。 トイレも結構綺麗だし。

基本的には食事時に訪れると良いだろうけど、持ち帰りもできるところが多いのでホテルにいく前に何か買っていくとかにも悪くない。
食事は別投稿にまとめるけれど、ここのpiece of cakeは試す価値あり。 フィンランドでは珍しい程よい甘さのケーキ。

トゥルク市立図書館

住所:Linnankatu 2, 20100 Turku

とてもフィンランドらしい素敵な図書館だった。
我らがEspooの図書館も負けてはいないけれど。

内部リンク: フィンランドの図書館は子供向け設備が充実している

トゥルク図書館の新館

現代的なデザインの新館

街の中心部から歩いてくると新館側にたどり着く。
綺麗な現代的な建物。 写真を撮るには交差点の反対側からじゃないと全体が写りにくい。

トゥルク図書館旧館

趣のある旧館側の眺め

一方内部通路、もしくは外から川沿いの方に歩いていくと旧館にたどり着く。
こちらはまさにヨーロッパの図書館といった外観。 図書館を新館側から旧館側へと抜けるとちょっとしたタイムスリップ気分を味わえる。

トゥルク図書館のキッズコーナー

各種おもちゃのそろったキッズコーナー

我々の主な目的はキッズコーナーで子供を遊ばせること。 フィンランドの図書館らしくおもちゃや子供用の本など充実していた。
上の写真の手前側のスペースも子供用スペースで結構広々としていた。 地元の子供達がちらほらと訪れているようで、常時3、4人くらいの子供達が入れ替わりで遊んでいた。
この日の年齢層は1歳くらいから3歳くらいまでだったかな。

トゥルク図書館のソファー

図書館キッズコーナーのあたりにあったソファー

その他ぐるっと全体を歩いて回ったけど、全般に真剣に本を読んでいる市民がとても多かった。 ソファーやテーブル席など各種の座席が整っている。 フィンランドらしいシンプルでおしゃれな感じ。

さて遊ばせていたら例のごとく息子が致したので、オムツ交換室へと向かう。 こちらの図書館にはオムツ交換専用のトイレがついていた。 本当にオムツ交換にしか開放していないようで、オムツ交換室のトイレのドアは図書館の受付の人に頼んで鍵を開けてもらう必要がある。
中にはオムツ交換台、普通の洋式トイレ、子供用の小さな洋式トイレがついていた。 オムツを封入するようの小さなビニル袋が付いていた。

お勧め度 ☆☆☆☆

ちょっと遊ばせる必要のある年齢の子供連れの方にはオススメ。 しかし図書館は図書館。 特に目的がなければ本館側と旧館側の外観の違いを楽しむくらいか。
我々は子供を遊ばせるのに1時間半ほど滞在。 建物や内装見学や写真撮影目的ならば30分ほどで良いかな。

アウラ川沿いを歩く

綺麗な川沿いの散歩道が街を貫くように続いている。

アウラ川の上流

アウラ川とトゥルク大聖堂

トルゥク川沿いの出店

出店の並んだアウラ川沿いの道

上流ではトゥルク大聖堂が見える。 川沿いが芝生で整えられており、日光浴を楽しんでいる市民がたくさんいる。 天気の良い週末だったせいかたくさんの出店も出ていて、ちょっとしたお祭り気分を楽しむことができる。

アウラ川の下流

アウラ川下流のクジラのようなオブジェ

一方で下流に下ると川幅も広くなり、上述した川を渡るフェリーなども見られる。 川沿いや川の中に芸術作品が飾られており楽しむことができる。

お勧め度 ☆☆☆☆☆

天気が良ければここを歩いて日光浴でもすればフィンランド人気分になれそう。

時間的にはトゥルク大聖堂からトゥルク城まで川沿いを歩いてだいたい1時間といったところ。

行かなかったけど行きたかった場所

次回用のメモ。

ラウマの旧市街

フィンランドの世界遺産。 トゥルクから約1時間半。 ちょっと子供がバス1時間は持たなさそうだったので断念。

ムーミンワールド

天気が良かったら行こうと思っていた場所。
トゥルクに着いてからなんとまだオープンしていなかったことが判明。 夏は6月初めくらいにオープンするそう。 冬はクリスマスシーズンかな。

参考資料

[1] 「トゥルク」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org)。2018年3月2日 (水) 15:52更新版

[2] 「Föri」『フリー百科事典 ウィキペディア英語版』(http://en.wikipedia.org)。2018年2月5日 (水) 21:32更新版

関連記事

1. 海外旅行記のまとめ

2. ヘルシンキからトゥルクへの電車旅 〜二泊三日のトゥルク旅行

3. トゥルクのレストランとAirbnbでの宿泊 〜二泊三日のトゥルク旅行

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ヘルシンキからトゥルクへの電車旅 〜二泊三日のトゥルク旅行 

フィンランドも5月に入ってようやく暖かくなり、旅行もしやすいシーズンになってきた。

といわけで私たちの2018年の旅行の第一弾。 ヘルシンキの近場のトゥルク(Turku)まで電車で旅行をすることにした。
都市の規模的には1泊だけで十分かなとも思ったのだけど、1歳の子供連れなので2泊3日の余裕を持った旅程にすることにした。

トゥルクへの旅行準備(電車とAirbnbの予約)

トゥルクへの電車の予約

電車の予約はVRの公式ページから。 日にちを入れて適当な時間を入力すれば電車の候補をたくさん出してくれる。

外部リンク: VRの公式Webページ

ちなみに各電車で設備が違うので、何か目的がある場合は1本時間をずらして見ると良い。 私たちは子供を遊ばせるのに遊戯室付きの電車を選択。
トゥルク行きの電車は一人20ユーロ。 これは値引きなしのフルプライス。 ヘルシンキへの帰りのチケットは安いチケットがまだ余っていて一人8.9ユーロで購入できた。
ちなみに赤ちゃんは無料。 バスや地下鉄と異なり、ベビーカー連れの親の方は無料じゃないので注意が必要。

席はチケット代に含まれている席だけでも色々種類があって指定することができる。

  • 普通席
  • 子供用の遊戯室の車両席
  • 車椅子のまま乗れる席
  • アレルギー用の席
  • 家族用に仕切られた席(ただし4席取り切っていない場合は他の人も予約できる)
  • 向かい合わせの席

などなど。 それから2階建なので1階席と2階席もある。
日本の電車は運行時刻の正確さなどで定評があるけれど、フィンランドのこういった色々な人に合わせた座席の種類。 これもまた違ったホスピタリティーが感じられて面白い。

それから一人7ユーロ追加することで、一等席に変えられる模様。 結構一等席は人気のようで、ほとんど埋まっていた。
食堂車の2階席も少し良い席のようで、5ユーロ追加で選ぶことができる。 こちらはなぜだか全然人気がなくてガラガラだったけれど。 食堂車だから騒音があったりするのかな?
我々は子供連れなので遊戯室の着いた車両の席を往復ともにとった。 ちなみになぜだか帰りの電車のチケットでは一等席を含む全ての席が追加料金なしで取れるようになっていた。

チケットはメールか携帯のテキストで送ってくれる。 駅でピックアップもできるようだけどメールの方が楽だよね。 支払いは各種カードで簡単にできる。

宿泊の予約

今回はAirbnbで宿泊場所を予約した。

外部リンク: Airbnbのトップページ

サウナ付きのキャビン(スタジオタイプの部屋と、バスルーム)が一泊55ユーロとなかなかのお手ごろ価格だった。 ちょっと中心部からは遠いからこの価格だったのかな。
ついでに部屋に暖炉もついていたけど、この季節にはちょっと必要ないか。 ベビーベッドもついていたので、私たちには丁度良い感じ。

予約確認をするタイプのオーナーだったけれど、すぐに予約受付のメッセージが来た。 ちなみに英語版だと申し込みのところがBookになっているとそのまま予約がとれて、Request to Bookだとオーナーが申し込みを確認してから予約できたかの返信が来る模様。

当日はアパートを離れているけど、娘さんが母屋に泊まってるから何か困ったら彼女に相談してとのこと。
質問をしてもすぐ返信が返ってくる良い感じのオーナーだった。 チェックインや設備についていくつか質問をした。

ヘルシンキからトゥルクへの電車移動

さて旅行へと出発。

まずはうちからEspoo駅までバスで移動。 普通の通勤電車に乗り換えてLeppävaara stationまで。 Selloと言う大型ショッピングモールがある場所なので、Espooに住んでいる人には馴染みのあるところかもしれない。
ちなみに最初に使っていたバスの終点も実は同じLeppävaaraだったので実は乗り換える必要がなかった。

次の電車の電光掲示

Turku行きの電車の電光掲示板

さてLeppävaaranの駅に到着すると、Turku行きの電車に乗り換える必要があった。 どうやら到着と出発が違うホームだったようなので、エレベータと歩きでホーム1へと移動。
我々はベビーカー連れだったので、できれば予約してある座席の車両へと直接向かいたかった。 そんなときに役立つのがホームの電光掲示板。
上の写真のように電車の各車両がABCDのどこに止まるかが書いてある。 ABCDのアルファベットはホームに大きく表示されているので簡単にどこに行けばよいかがわかる。 ちなみに遊戯室付きの車両は車椅子マークの車両だ。
ヘルシンキから出発の人は始発なのでのんびり探すことができるのかな。

VRの電車

ちょっと旧型だったのかなTuruku行きのVRの電車

電車は遅れることなく時間通りに到着。
ちょっと電車とホームの間が離れているので、ドア横のベビーカーマークボタンを押すと、渡し台がニョキニョキと生えてくる。 まあなくても大丈夫なくらいの隙間だったけどね。

電車の廊下についているロッカー

廊下には大型のロッカーと鍵をかけられる小型ロッカーが

電車に乗りこむと車両の中に結構な広さのベビーカーパーキングがある。
この日は休日だったせいか大量の赤ちゃんが乗っていて、たくさんのベビーカーで埋まっていた。
仕方がないので私たちは廊下の空きスペースに駐車。 一応ばらしてしまえる収納やロッカーもあったけれど。

座席のゴミ袋

各座席にはゴミ袋付き

私たちの乗った電車は結構古めの車両だった。 新しいのもあるのかな? 座席の座り心地はとても良かったけれど。

座席には収納式のテーブルとネットの物入れが付いている。
それから各座席にビニルのゴミ袋がたくさん付いている。 ゴミは降りるときはみなさんそのままにしていたので、きっとそれで良いのだろう。
充電はUSB式はなかったけど、普通の電源はあった。

トイレは電車の古さに見あった感じの古さ。
その一方でドアのロックがボタン式の電子ロックだったりして面白かった。 流すのも壁についたwcと書かれたボタンを押して。
ちなみに帰りの電車はこの電気系統が故障してるから一車両のトイレが使えないとのアナウンスがあった。
大きな車椅子も入れるトイレにはおまるもついていた。

電車内の遊戯コーナー

遊戯コーナー側から座席を見るとこんな感じ

電車内の遊戯コーナー

座席側から見てみた遊戯コーナー

さて肝心の遊戯コーナー。
最初は隔離された遊戯室が付いているのかなと思っていたら、上の写真のように車両の普通の座席の奥がそのまま遊戯コーナーになっている。
置いてあったのは本や少しのおもちゃ、それから電車型の座席など。 面白いのは滑り台がついていた。 大きめの子は滑り台を延々と滑っていた。
全般に良い感じだったけれど、1歳ちょいの年齢は少し若すぎたかな。 小さなおもちゃで少し遊べたくらいだった。
もう少し大きな子供たちはとても楽しそうに遊んでいた。 一方こんな感じの車両なので、この車両内は子供の騒音でいっぱい。 小さな子供連れの大人にとっては気を使う必要がなくて、とても気楽な車両だった。

電車からの田園地帯の眺め

電車からののどかの眺め

ひたすら田園地帯を走ること1時間半ほどでトゥルクまで到着。 途中停車は4回くらいだったかな。
トラブルと言ったら途中急に部屋が一度大便くさくなったくらい。 まあ乗っている大人たちは慣れたものなのかみんな気にしていなかった。 みんな自分の子供のお尻をチェックしていたけれど。

帰りの電車で気づいたけど、無料Wi-Fiもついている。 普通にウェブページを見るのには全く問題ない、それなりの速度が出る。
それから食堂車が付いている。 今回は残念ながらチェックにいけなかったけど。

そうそう、電車のチケットチェックは出発してしばらくすると車掌さんが見回りに来る。 帰りの電車ではチケットチェックがなぜか2回来た。

というわけで子供向け施設の整ったフィンランドの鉄道のお話でした。 フランスのTGVも赤ちゃん向け設備は整っていたけどね。

内部リンク: 赤ちゃんとフィンランドへの移動 〜フランス国内移動

さてだいぶ長くなって来たのでトゥルク市内での観光とレストラン・Airbnbの宿泊については別の投稿で。

関連記事

1. 海外旅行記のまとめ

2. フィンランドの古都トゥルクの観光名所 〜二泊三日のトゥルク旅行

3. トゥルクのレストランとAirbnbでの宿泊 〜二泊三日のトゥルク旅行

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国による生活環境の違いについて 〜4カ国+1に住んでみての感想

ブログを始めてから1年と少し。 気づいたら投稿数も200に至っていた。
せっかくなので何かしら節目に書くのに良いテーマがないものかとしばらく考えていたのだけど、これがなかなか思い浮かばないもの。

100投稿目の時には何を書いたのかと見直して見たら、海外ポスドクのための就職活動などについて書いていた。

内部リンク: 海外でのポスドクの始め方 〜応募から面接まで

何かこの投稿に関連した内容でも書いてみようかなと思ったのだけどこれもまたとくにネタがない。 久しぶりにその投稿を最後まで読んでみたら、国による労働環境の違いについて書いた投稿へのリンクをみつけた。

内部リンク: 国による労働環境の違い 〜四カ国働いてみた感想

各国いろいろと特色のある労働環境があって、一概に良いとか悪いとかは言い難いもの。 とはいえその違いはとても大きいので、人によって合う国合わない国とあるだろう。

生活環境についても同じようなことが言えると思う。
せっかく数カ国を渡り歩き各国での居住経験が増えてきたので、各国での生活環境の違いについて簡単に振り返ってみることにした。 主に居住環境、食環境、それから最近気になるところの安全面について。
この投稿では各国(日本、アメリカ、フランス、フィンランド、とおまけで中国の短期滞在)の生活環境の違いについて書いてみる。

日本の生活環境

日本の居住環境

生活施設  ☆☆☆☆
賃貸住宅  ☆☆
公共交通  ☆☆☆

生まれた国で慣れているからというのはあるのだろうけど、ハード的な意味で暮らしやすい国だと思う。
都市部は基本的にどこでも清潔だし、田舎に行ってもよく整備されている。 よく話題になるように、トイレにはだいぶ気合が入っている。 日本旅行をした外国人の友人はやっぱりトイレの話はしていた。
公衆トイレのウオッシュレットは他の国で御目に掛かることはまずないだろう。 フィンランドはシャワーがついてるけど。
そうそうコンビニの品揃えはとても良いと思う。 海外でも24時間のコンビニはたくさんあるけれど、出来合えのお弁当・お惣菜やホットフードの品揃えが日本ほど揃ってるお店はなかなかお目にかからない。

アパートは東京はべらぼうに高いけれど、他だとそうでもない。
問題点としては東京を中心にして部屋が狭いことが多い。 もちろん家賃をあげればいいのだけどね。 でも以外と土地のある田舎でもこざっぱりとしたアパートが多いのが不思議。
靴を脱ぐ前提で作られているアパートってのは珍しいかね。 フィンランドも割とそうかな。

公共交通もよく整っている。 特に都市部ではよく鉄道・地下鉄網が整備されてるので便利。 東京ではあまり使っていなかったけれど、バスはどうだったんだろう。 値段は短距離ならさほど高くないか。 でも長距離になると急に高くなったりする。 新幹線は先進国と比べてもちょっと高い。
車はあれば便利だけど、都市部ではなくてもなんとかなるところも多い。 田舎での生活には必要だけど。

日本の食生活

食材       ☆☆☆☆☆
レストラン    ☆☆☆☆☆
ファストフード  ☆☆☆☆☆

これもやはり地元の贔屓目はあるけれど、食環境は極めて良好でしょう。
まずは食材が豊富だし美味しい。 体験した国の中では生の野菜の味、それから種類は日本がかなり優秀だと思う。 キノコ類も色々簡単に買えるし。
それに魚の刺身を気兼ねなく美味しく食べられるのはやっぱり日本。 というか他の国だとサーモン以外の刺身を手に入れるのは少し苦労する。 沿岸都市ならそんなことはないかもしれないけど。

ただやっぱりどの国の人でも、自分の地元の国じゃないとベストの食材が手に入らないという。 一度中国人とインドネシア人と食材について語らっていたのだけど、みんな自分の国じゃないから思うように料理できないって言っていた。
例えばインドネシアだと、新鮮な香草が料理に重要。 彼らにとって新鮮な香草が手に入って美味しく料理できるのは自国だけだそうな。

レストランに話を移すと、日本は各国の料理がバランスよく食べられるのも良いところ。 値段もヨーロッパ圏と比較すればさほど高くはない。 というかだいぶ安いか。 同時に高級レストランに行けば最高級の味も楽しめる。
あと安いチェーン店のバリエーションが素敵だと思う。 定食屋さん的なチェーン店って海外だとあまり見かけない。 一方でいわゆるファストフード的なチェーンもたくさんある。

日本の安全面

大事件    ☆☆☆☆☆
軽犯罪    ☆☆☆
自然災害   ☆☆

日本は安全な国だとはよく言われているが、これについてはそういうところもあるしそうでもないところもあると思う。 テロの危険はないとは言わないが、ヨーロッパに比べたらだいぶ低いのは確かだろう。
アメリカのように銃乱射が起こるなんてこともまずはないだろう。

とはいえ都市部の繁華街が安全な雰囲気かって言われると、新宿の繁華街あたりや上野の場末なんて行くと結構変な人多いし。 しつこいキャッチに絡まれるようなことって、他の国ではあまりないんじゃないかな。
いや何もしていないで犯罪に巻き込まれる確率は低いのかもしれないが、他の先進国でも犯罪に巻き込まれそうな場所に行くことなんてそうそうない。
日本でもちょっと気をぬくとスリはいるし、変な詐欺師みたいのに出会うこともある。 田舎に行けばヤンキーに絡まれることもあるし。

結局普通の暮らしをしているぶんにはやや安全といったくらいだろうか。
ただしかしそれを相殺するくらい、地震をはじめとした天災が多い国でもあるのでトータルでとんとんかな。

日本の総合的な暮らしやすさ

というわけで全般的にはとても過ごしやすいと思う。
一方で長期間暮らすにはちょっと気疲れする国でもあると思う。 外国からふらっとやってきて数ヶ月観光するにはとても良い国だけど。 外国人が長期間住んで働いてとするなら、悪いとは言わないがおすすめするというほどでもない。

アメリカの居住環境

アメリカの居住環境

生活施設  ☆☆☆
賃貸住宅  ☆☆☆☆
公共交通  ☆☆☆

アメリカも最近はどこに行っても清潔な感じだ。 とくに観光地は綺麗に整備されていることが多い。 田舎の高速の休憩所のトイレとかでも綺麗になってきているし。
田舎は田舎でのんびりとした車生活という感じで、やっぱりアメリカは過ごしやすい国。

アパートは田舎ならかなり安い。 かなり広いアパートをリーズナブルな値段で借りられる。 ただ最近少しずつ値上がりしている印象。
家具付きのアパートもないことはないけれど、ヨーロッパに比べると少ないかな。 フィンランドもあまりないけれど。
一方で都市部で良いところに住もうと思うとべらぼうに高い。 そういう意味では日本と同じか。

公共交通は田舎ではほとんどないので、車必須な社会なところも結構ある。 一方で都市部はそれなりに地下鉄などが便利。
東京ほどの交通ネットワークを作ってるところはそうそうないだろうけど。

アメリカの食生活

食材       ☆☆☆☆
レストラン    ☆☆☆☆
ファストフード  ☆☆☆☆

アメリカは食材は悪くない。
意外と生の野菜が美味しいし値段も安い。 肉類は豚牛鳥に加えてターキーくらいだけど安い。 内陸部だと魚介はあんまり。 中華スーパーとかでそれなりには手に入ったけど。

食事はもちろん高いレストランに行けば美味しいけど、普通のレストランは大味なことも多い。 それはそれで食べ過ぎなければ美味しいんだけどね。
値段は少し高め ただ量は結構多いし、余った料理をバッグに詰めて持って帰れるのが良いところ。 高級レストランだと知らないけれど、それなりにしっかりしたレストランでも持ち帰れる。 ガスガスと余った料理を詰めて持って帰るのってヨーロッパではあまり見ないんだけどアメリカだけかな?

ファストフードのチェーンも結構種類がある。 バーガー系、サブ系は美味しいし安い。 ピザやフライドチキン系も良い。 メキシカン系や中華系も良い。
でもやっぱりアメリカ生活中は吉野家、松屋とか大戸屋が欲しいと思ってたな。

アメリカの安全面

大事件    ☆☆
軽犯罪    ☆☆☆☆
自然災害   ☆☆☆

アメリカの安全性って気になるところかもしれないが、普通に田舎町で働いている分に危険を感じることは全くない。 大都市の危ない区画に行けばもちろん危ないんだろうけど。
普通の一般人が銃持ってる世界だからちょろっとした悪ガキが絡んでくるってことがむしろない。 突っ切ってるのはもちろんいるけど、そんなのはどこの国でもいるので考えてもしょうがない。

時折起こるマスシューティングは如何ともしがたいところ。 注意していても避けにくいし、意外とどこでも起こるし、出会ってしまったらどうしようもない系なのも困りどころ。
とはいえまあ確率は低いので運に身をまかせる感じか。 ネィティブなアメリカ人の銃趣味を見ていると、銃規制が進むような気はしなかったりする。 アメリカ人の友人は普通に持っていた。

広大なアメリカは各種の自然災害を取り揃えているけれど、一地方では一つ二つかな。 私の住んでいたところでは、時折竜巻警報が出ていた。 あと南の方なので雪が降ると結構被害が大きかった。

アメリカの総合的な暮らしやすさ

やっぱりなんだかんだで世界の中心はアメリカ。 住むだけでなく何をするにしても良い国だと思う。 ちょっとした欠点を補うに余りある利点がある。 長期の仕事さえあれば戻りたいと思う国だ。
だけど最近ちょっと排他的になっているようで、どうなのかというところはある。 当時の友人たちは変わらず楽しそうに生活しているけれど、最近移住した人たちはどうなのだろうか。

フランスの生活環境

フランスの居住環境

生活施設  ☆☆
賃貸住宅  ☆☆☆
公共交通  ☆☆☆☆

フランスってなぜかあんまり建物やインフラをアップデートしないイメージがある。 あんまり綺麗じゃないトイレなどを見つける確率は、他の国に比べて高い。 古いものを大切にする国なのかしら。
一方でトイレの座るところを誰かが盗んでいく。

アパートは普通に借りると結構高い。 でもルームシェアで貸してるところも多いので、いいところが見つかれば安く長く滞在できる可能性もあり。
私は2回の中期滞在ともルームシェアで一部屋借りてたんだけど、どちらも良いところだった。 やっぱり建物は全般に古いんだけど中は綺麗。 広さもそこそこあるアパートが多い。

公共交通はトラムとかバスが便利だったな。 パリは地下鉄も便利だし。 ただちょっと治安が不安に感じるようなところもあるのが残念なところ。

フランスの食生活

食材       ☆☆☆☆☆
レストラン    ☆☆☆
ファストフード  ☆☆☆

フランスの食材は肉類が豊富なのが特徴的かな。 ウサギやら子牛やら鹿やら普通にスーパーで売っていたかと。 野菜も結構美味しいし種類がある。
ファーマーズマーケットが盛んなので、見る目がある人は良いものが手に入るのだろう。

レストランは料理は丁寧に作ってあるところが多い。 値段もそこそこするけれど。 結構ひどい接客に当たることが多かったので、あまりフランスのレストランの印象が良くない。 まあ運が悪かったのだろうけれど。

マクドナルドやケバブ・ピザなどのチェーン店はあるけれど、チェーンレストランはそんなにない印象。 ただカフェでクロワッサン食べてれば美味しいのでそれで良い気もするが。

フランスの安全面

大事件    ☆
軽犯罪    ☆
自然災害   ☆☆☆☆☆

安全面という意味では、最近だと一番不安があるかな。
とくにパリはちょっと地元民でも恐れている節があった。 私自身も実際に一度テロリストから避難する経験をしたくらいだし。

内部リンク: 海外旅行記・ヨーロッパ 〜何かが起こったルーブル美術館

つい最近友達もフランスの空港で避難体験をしたと言っていた。

スリや詐欺、強盗なども多いそうなので、普通に街中を歩くのにも気を使う感じ。

田舎ならば目に見える不安はないけれど、突発的なテロニュースが在住前後で時折流れていた。
最近はあまりニュースを聞かないから比較的良いのかしら。

軽犯罪も多い印象。 ていうか田舎で歩いてただけで、絡まれたことがある。 知り合いがトラムの中でつばを吐かれたこともあるらしいし、あまり軽犯罪の印象も良くない。

これといった自然災害は体験していない。

フランスの総合的な暮らしやすさ

短期間しか暮らしてないわりに、ここでの生活はもういいかなって思った不思議な国。 別に安全面以外では取り立てた欠点はないのだけどね。 まあ私が合わない国の筆頭というだけか。

フィンランドの生活環境

フィンランドの居住環境

生活施設  ☆☆☆☆
賃貸住宅  ☆☆☆☆
公共交通  ☆☆☆☆

フィンランドもとても綺麗に整った国。 そんなに新しい建物を建てまくってるわけではないけど、フランスほど古めかしくもない。 特にヘルシンキは設備が良く整っている。

公共交通機関もヘルシンキではよく整っている。
地下鉄は東西に走る路線だけだけど、本数は多い。 バスが網の目のように張り巡っているので、慣れてしまえばとても便利。 最近いったトゥルクもバスが多かったけど、基本的にはバスがメインなのかな。
いずれにしろ都市部の周りでは車を購入しないでも生活できる印象。

一方で車もとても運転しやすい印象。 道路の感じはアメリカのような印象。 友人の話ではヘルシンキの街中だけは難しいようだけど。 トラムも走っているから余計に難しくなっているそうな。
ただ国産車がなくて全部輸入車なので車が高い。

フィンランドの食生活

食材       ☆☆☆
レストラン    ☆☆☆
ファストフード  ☆☆☆

野菜の素材がイマイチな印象。 今は慣れちゃって気にならないけど、フランスから移動してきたときはそう感じた。 一方でベリー系の果物やキノコ類は他の国ではみない素材が手に入るし美味しい。
近所のスーパーだとお肉は若干欲しいものが手に入らなかったりすることもあるが、だいたい一通りは置いてある。 大きいスーパーにいけば問題ないだろうけど。
魚介は結構色々売っている。 冷凍のものも含めれば、結構な魚介素材が手に入る。 日本ほどではない。

レストランは美味しいところもある。 けれど美味しくないところも結構ある。
なので事前調査が重要。 基本的には高いので。

ファストフードは悪くないけれど、こちらも高い。 マクドナルドのチキンバーガーが美味しかったんだけど、最近食べてなかったからかな。
その他サブ系などもろもろのチェーン店が各地にある。

フィンランドの安全面

大事件    ☆☆☆☆☆
軽犯罪    ☆☆☆☆☆
自然災害   ☆☆☆☆

昨年一度テロがあったけれど、それがまだしっかりと記憶に残っているくらいヨーロッパの中ではテロが少ない国。 ロシアはときたまテロがあるので、寒いからというだけではなくて地政学的な影響なのかしらね。

軽犯罪もエスポーの田舎では問題ないし、ヘルシンキのダウンタウンもとても治安が良い印象。 最近少し物乞いは多いけれど、治安が悪くなっているというわけでもなさそう。

自然は雪や冬の暗さ、夏の白夜っていうのはあるけれど、慣れてしまえば実害は少ないようだ。

フィンランドの総合的な暮らしやすさ

理由はわからないけど、なぜだかとても暮らしやすい国。
特別愛想が良いわけではないのだけど、最終的には面倒見が良い人が多い印象。 設備も良く整ってるし外国人にも過ごしやすい場所。 気候さえ問題にならなければ長期滞在に耐える国。

中国の生活環境

中国の居住環境

生活施設  ☆☆
賃貸住宅  ☆☆
公共交通  ☆☆☆

都市部は綺麗だけど、田舎に行くとまだまだ田舎が楽しめる国。 未だになんだかすごいトイレにお目にかかれる国。 一方で経済成長に合わせて一気にアップデートを進めているようだから、どんどん綺麗になっていくのだろうな。

住宅もどんどん高騰している模様。 都市部ではアパートがかなり高くなっているので、収入次第ではちょっとアパート探しに苦労するそうだ。 田舎ではまだまだ普通に高いというレベルのようだが。

新幹線のネットワークがどんどん育っている。 結構大都市から外れた嫁の実家にももうすぐ新幹線が通るそうだし。 値段も高くないので利用しやすい。
同時に各都市をつなぐ高速バスも便利。 バスの集合駅がやたらと古いままなのがちょっと利用しにくいところはあるけれど。
ちなみに新幹線もバスも受け付けで英語が通じない可能性はある。 そこだけちょっと注意が必要。
大都市では都市部内でのバスや地下鉄も便利。 ただ大都市だと人が多すぎて、時間帯によっては満杯で乗りこみたくないような地下鉄やバスが走っている。

中国の食生活

食材       ☆☆☆☆☆
レストラン    ☆☆☆☆
ファストフード  ☆☆☆☆☆

あんまり印象良くない人もいるかもしれないけど、中国の食材の豊富さはとても良い。 都市部は知らないけど。
田舎のファーマーズマーケットだとみたことないような野菜もたくさんあるし、普通の野菜の質も良い。 ついでに安い。 有機栽培などに気を使ってる農家もいるし、買う場所さえ知っていれば良いものが安く手に入る世界。
逆に言うと知らないと結構大変なんだろうけど。 まあ普通のスーパーもそれなりに品揃えは良かった。

レストランは安くてとても美味しい。 だけど都市部以外だとほぼ中華レストラン一択になるってところで星一つ減らしてみた。 だけど中華だけで全然満足できるから実は問題ないんだけどね。

チェーン店は美味しい。 なぜかマクドナルドとかも美味しい。 ケンタッキーも色々売って美味しいし、エッグタルトがとてもおすすめ。
肉魚野菜の炒め物を中心とした中華系列のファストフードも、もちろん安くて美味しい。 でも地元の餃子とか小籠包屋、中華麺屋さんの方が安くて美味しかったりもする。
いずれにしろこの手のお店は地元のお友達がいないと店が選びにくいのが難点。

中国の安全面

大事件    ☆☆☆☆☆
軽犯罪    ☆☆
自然災害   ☆☆☆☆

重大な身の危険はもしかすると一番感じない国かもしれない。 一応テロはあるんだけど、身近に感じるほどはない。
公共交通機関とか田舎に行っても常に荷物チェックをしているし凶悪犯罪に対する取り締まりは厳しい。
一方でぼったくりタクシーとか、スリとかはぼちぼちいる。 ていうかまあ制度で縛られていない商売が多いので、ある意味自己責任の国とも言えるかもしれない。
たまに管理不行き届きで起こる種々の事故が一番の問題点かな。 あ、あと車の運転事情が極めて悪いので、事故に遭遇する確率も高い。

自然災害はやはり広大な国なので場所次第で異なる。
私がちょろっと住んでたところだと、問題は夏の暑さくらいだったけど。 四川とかにいけば地震もあるし、川沿いだと洪水もあるよう。

中国の総合的な暮らしやすさ

私は意外と中国の田舎暮らしはいける気がしている。 設備は良くないけどまあなんだかのんびりした感じで良い。 とはいえこのご時世、そののんびりした感じがいつまで保たれるかは謎だけど。
だけど都市部はちょっと辛いかな。 中国は人が多すぎるのが良いところでもあるのだけど難点でもある。 ご飯美味しいからしばらくはいけそうだけど、3年以上とかになるとどうなるかはやってみないとわからに。

まとめ

結局のところ私の過ごした国は物質的な面ではどこも過ごしやすかった。 設備は新しくアップデートされているし、食事に困ることもない。 もう少し発展途上国に行くと設備面でも大きな違いがあるのかもしれないが、私はその体験はしていない。

メンタルの面では国ごとにかなり違いがあると思う。 私が良いと思ったのはアメリカやフィンランドだったけれど、他の国が好きになる人も多いだろう。
感覚的なところなので言葉で説明するのは難しい。 しかし今いる国にあまりあってないなと思った場合、思い切って環境を変えてみるとひょっこり良いところに出会うころもあるかもしれない。 国によって人の生活のクオリティーを変えるくらいの違いがある・・・というのがこの投稿のテイクホームメッセージ。

関連記事

1. 国による労働環境の違い 〜四カ国働いてみた感想

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3. 海外就職手続きのまとめ

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赤ちゃんとフィンランドから中国への飛行機移動

事の起こりは私のいくつかの海外への長期出張。
その間嫁と子供がどう暮らして行くかを話し合っていたのだ。 やってやれないこともないだろうけど、極寒のフィンランドで二人で過ごすのもなかなか大変。
それだったら多少フライトが大変でも、その間実家に帰っているかという話になったのだ。

そういうわけでこの投稿は9ヶ月の赤ちゃんを連れて中国へ飛ぶ長距離飛行の体験記。 私が飛んだわけではないので、嫁のブログの翻訳がメインだけど。
フライトを含め道中は思いの外しっかりとサポート体制が整っていた・・・けれどやっぱり赤ちゃんと移動は結構大変ねというお話。
今回はFinnAirを使ったけれど、他の航空会社も全般にサポート体制が充実しているとは思う。

ヘルシンキ空港での搭乗手続き

ヘルシンキ空港まではバスと地下鉄・電車を乗り継いで1時間半くらい。 空港までのアクセスについてはちょっと前に一つ投稿を書いた。

内部リンク:ヘルシンキ市内から空港まで電車でアクセス

チェックイン手続き

そういうわけで無事空港に到着した私たち。
チェックインは済ませておいたのだけど、預け荷物もあるのでカウンターへ。 子供連れは優先カウンターへ向かうことができた。
いつも通りパスポートなどを渡して搭乗券を発券してもらう。 それから預け荷物の重さを測って必要な手続きはおしまい。
嫁が事前に調べていたフライト中の赤ちゃんの就寝用のバスケットが使えるかを確認。 どうやら無事に使える模様。 この年代だとこれがあるかないかは結構大きい気がするので、使えるかどうか確認しておくと良い。

セキュリティーチェックと出国審査

ここからは嫁と息子の二人旅。

ヘルシンキ空港は家族連れのためのセキュリティーチェックのラインがある。 もともとそんなに混んでる空港でもないけれど、小さな子供を連れてる場合だとサクッと抜けられるのは助かるものだ。
さて普段のセキュリティーチェックでは液体への制限が厳しい。
子供連れの場合開けてない液体の離乳食は大丈夫。 それから赤ちゃん用の温めといた水なども。

さて探知機を通る時だけど、抱っこ紐のままでは通れない様子だった。 嫁は抱っこ紐から一度息子を取り出して、それから手で抱えて探知機を通り過ぎていた。
探知機を抜けた先には赤ちゃん用の椅子がある。 そこに息子を置いて荷物の整理をしたそうだ。

セキュリティーチェックを通り抜けるといよいよパスポートコントロールに入る。 EUパスポートのライン、すべてのパスポートラインに分かれている。
ご多分にもれず全パスポートラインの方が混んでいる。

審査官にはパスポート、滞在許可証、航空券、それから顔を見せるだけ。

こちらでは特に子供連れラインなどはなし。 でも20分ほどで抜けられた模様。

出発ゲートへの移動

上海行きのゲートは53。 セキュリティーからの距離はかなり長い。 子供連れだと少し移動が大変な距離。

HEL airport changing station

ヘルシンキ空港でオムツ交換

オムツ交換用の多目的トイレははたくさんある。 ちょうどゲート50を過ぎたところで一つついていたのでオムツ交換を済ませる。

搭乗は赤ちゃんがいると優先ラインから入れる。 グループとしては2番目のグループになるのかな。

飛行機の搭乗から長時間フライト

A350はとても素敵な飛行機。 中は広々としているし綺麗。
座席の41Hへと向かう。 荷物の収納などの間はフライトアテンダントの一人が子供のことを抱いていてくれたそうだ。

この41Hは真ん中のトイレの目の前の席なので、前方が空いている。 なので下の写真のように赤ちゃんが寝れるバスケットを壁にくっつけることのできる席なのだ。 通常このバスケットは飛行機に一つだけだそう。
それからこの日のフライトはそんなに混雑していないフライトだった。 嫁の座席の隣2座席は空けといてくれたようだ。

Finnair A350 baby cot

バスケット内に無事収まった息子

このバスケットが使えるのは安定飛行に入ってから。 なので離陸からしばらくの間は膝元に子供を抱えておく必要がある。
大人用の座席シートベルトに加えて、それに着脱できる子供用のシートベルトがある。

30分ほど離陸が遅れたようだけど、その間周囲の乗客が子供をあやすのを手伝ってくれたそうな。
さて離陸中は赤ちゃんの耳からガス抜きのために授乳。 疲れていたのかゆっくりと飲みながら、気づいたら寝ていたそうだ。
5分で起きてしまったようだけど、その5分で必要な荷物を取り出すなど色々準備ができてよかったと嫁が言っていた。

フライトが安定飛行に入ってからは、子供は非常に元気に遊びまわっていた。
おかげで食事が回ってきたときには食事ができなかったようだけど、しばらくあとにもう一度持ってきてくれた(ちなみに食事をあっためておける時間はそんなに長くないから、一定時間内に食べる必要はあるそうだ)。
この時はお隣のお客さんが息子のことを抱えてくれているとオファーしてくれたので、その間にご飯を済ませることができたそうな。

その後飛行機の明かりが消えたら意外とあっさりと眠りについてくれた息子。 時たまトイレの音で身動きはしていたようだけど、比較的よく寝ていてくれたようだ。 一方嫁はかわいそうにその間も寝られなかったそうだけど。

着陸前の朝食の時間。 嫁が食べ終わるのを待ってから起き出した息子。
結構寝られたおかげかご機嫌に周りの人たちに笑顔を振りまいていたそうだ。 それから着陸まではあっという間。 シートベルト着用のサインが出て、膝の上ではおとなしくしてくれなくて大変だったようだけど。
最後は離陸の時と同じく、耳のガス抜きのために授乳をしながら無事着陸。

その後はのんびりと入国手続き。 ここからも歩く距離が結構長くて大変だったようだけど、フライトを乗り越えた嫁は割と元気に歩けた模様。
そういえば息子の中国の入国用に中国の旅行許可証のようなもの(Travel document)を取得したんだけど、入国管理官がなぜだかうまく読み込めなかったそうだ。
ともあれ書類自体は有効書類なので、無事入国はできたし使えたのでよかったけど。 日本のパスポートだと14日しか滞在できないので。
その後は嫁の両親が迎えにきてそのまま実家へと車旅。

こうして無事長いフライトが終わりを告げたのでした。

というわけで9ヶ月の子供との長距離フライト体験記でした。
この2ヶ月後にヘルシンキに帰ってきたので、嫁の英語のブログには11ヶ月の体験記も書いてある。 昼間のフライトだったぶん帰りの方が大変だったそう。
投稿下部にリンクを貼っておいたので興味がある方は読んでいただきたい。 やっぱり生の声の方が面白い不思議。

最後に赤ちゃん連れ旅行のTIPSをいくつか

  • Baby cotと呼ばれるバスケットが利用可能ならお願いしておくと良い
  • 一方でバスケットを使う席の場合だと、先頭座席のため手荷物を座席上の収納にしまう必要がある。 通常座席の場合荷物が足元に置いておけるのが良いところ。 赤ちゃんの面倒を見ながらちょいちょいと荷物が取り出しやすい
  • 寝る可能性が高いぶん昼間のフライトよりも夜間のフライトの方がやや楽
  • Finnairは赤ちゃんが乗るとお土産をくれる。 ムーミンタオルなど

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