フィンランドでの仕事の契約延長に伴う諸手続き

フィンランドで働き始めて早くも5ヶ月目に入った。 順調にいっているものもいっていないものもどちらもあるが、全般にはフィンランドの生活を楽しむことができている。
仕事の方は順調。 結構面白いプロジェクトだし就労環境も良いのでかなりハッピー。 まあ高齢ポスドクをするのは少し大変だけど、フィンランドは全般に年齢が高めなのでそんなに気にもならない。
一方で順調でないのは、社会保障への加入や住民登録などの手続き。 1年間の契約はテンポラリー扱いなので、フィンランドの社会保障や住民サービスをフルに受けることができない。 私と嫁だけだったら民間の健康保険で乗り切ることも可能なのだが、赤ちゃん用に購入できる保険というのは未だ見つかっていない。

さて、フィンランドの社会保障だが2年間の仕事契約になると、家族全員がほぼフルに受けることができるとのことだ。 フィンランドは2年以上の滞在は永住とほぼ同じ扱いだそう。
仕事にもハッピーだし、延長して待遇が良くなるのなら悪いことは何もない。 そういうわけでフィンランドでの仕事を1年延長してみることにした。

仕事の延長契約の交渉

何はともあれ契約を延長してもらわないといけない。 働き始めて4ヶ月しかたっていないのに契約更新の話をするのはちょっとためらわれたのだけど、割と正直に保険とか色々ベネフィット受けられないし契約延長できないかと聞いてみた。 するとボスは今のところ私の仕事にはハッピーだということであっさりオーケー。 ただHRに聞いてみないとこの時期に更新ができるかはわからないとのことであった。
そのため翌日HRを訪ねた。 人事の規則は結構厳密なことが多いのでダメなときはダメかななんて思ってもいたのだけど、こちらもあっさりオーケー。 フィンランドの大学は契約更新のルールとかあまりないのかな。
数日待って作ってもらった契約延長のコントラクトにサインをして、契約延長手続きはおしまい。 なぜだか大学に登録されていた私のID番号が間違っていたなんて話もあったけど、無事仕事の契約延長ができたのだった。

滞在許可証の延長

HRはこの滞在許可証の延長が他の延長手続きに必要なんじゃないかと言っていた。 しかしホームページには3ヶ月以上前に始めてもあんまり良いことはないよ的なことが書いてある。 私たちはひとまず住民登録とKELAの登録申請を先にやってみることにした。 滞在許可証の延長については後ほど別に投稿を書くことにする。

KELAの再登録申請

とりあえず嫁が契約延長のコントラクトだけ持ってKELAオフィスを訪問。 そうしたらこのコントラクトだけで、もう一度KELAカードの申請を出してみると良いとの助言であった。 前回と同じく緊急プロセスで出してもらえたので、少ししたら結果がわかるであろう。
3週間ほど待ったけど未だ音沙汰なし。 緊急でも時間がかかることもあるらしい。 結果が出たらアップデートする。

2017年12月16日追記: 書いたつもりで書いていなかった。 もうだいぶ前だけどKELAへの申請がなぜか再却下される。 何か間違ってないかと確認の電話をしたところ、何かが間違っていた模様。 その後無事に嫁と子供ともにKELAへの加入ができたとの連絡が来た。

住民登録の延長

再びやってきた住民登録オフィス(maistraatti)。 前回と同じく、入り口近くのボタンを押して待ち番号を取得する。 待ち人数は二人だけ。 十月の半ばというフィンランドに移住って時期じゃなかったので、オフィスはガラガラだった。

さて私たちに色々と起こっていた移住関係の問題は、フィンランドでの住所がパーマネントではなくテンポラリーだということが原因だった。 なので番号を呼ばれて窓口に向かった時、最初にパーマネントアドレスに住所変更できるかを質問してみた。 すると不思議なくらい簡単にオッケーとのこと。 やはり契約期間が1年か2年かの壁は大きいよう。
最初の時と同じくパスポート、滞在許可証、そして仕事のコントラクトを渡してコピーを取ってもらう。 その間に記入するように渡された書類に、自分たちの名前や、ID番号などを記入してサインする。
待つこと十分ほど、その場でパーマネントアドレスとして登録しましたという書類を発行してくれた。 最初の申請の時は全く更新されなかったオンラインの住所情報も、その場でアップデートしてくれたとのこと。 全てうまくいって満足な更新であった。

トラベルカードの取得

パーマネントアドレスを取得したことにより、テンポラリーアドレスの弊害その1であった格安トラベルカードが取得できない問題が解決されるはずである。 そこで再びHSLのサービスポイントを訪ねてみることにした。
訪れたHSLのサービスポイントで、トラベルカードをとりあえず六十日分取得したい旨を告げる。 すると受付のお姉さんからテンポラリーアドレスで登録しているのかというどこかで聞いた様な質問。 住民登録のお姉さんはウェブシステムもアップデートしたとは言っていたが、実際にHSLなどから見れる情報がアップデートされていなかったようだ。
しかしこんなこともあろうかと持ってきておいた、パーマネントアドレス登録の書類を見せると問題なく購入の手続きをしてくれた。 値段は六十日間で103ユーロほど。 今までの普通のトラベルカードだと一日往復で4.36ユーロだったので、土日を全く使わない計算でも半額くらいになる。

関連記事

海外就職手続きのまとめ

D

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください