海外旅行記・グランドサークル 〜秘境ホワイトポケットの絶景

投稿下部の写真ギャラリーをみていただけたらわかるかもしれないが、ナウシカのようなアニメ映画やSFの世界に紛れ込んだような気分に浸れる秘境。

ホワイトポケットへ向かう準備

ここのすごいところは、それなりに有名な観光地でその絶景にも関わらず、そこにはほとんど観光客がいないのだ。 私たちが到着した時に1グループがちょうど帰るところで、後ほど私たちが帰るころにもう1グループがたどり着いただけ。 訪問が少ないのは、アクセスが難しいからというのが一番だろう。
私たちはもともとザ・ウェーブ(The wave)に行きたくて、抽選さえ当たればこのエリアにくる予定があった。 なのでコンパクトだが一応SUVを借りることにしていた。 さらに運良く4WDのPATRIOTというjeepの車を借りることができた。 私たちの場合は自分たちの車保険がレンタルカーにも適応できたが、保険はしっかり入っておいた方がよいだろう。
というわけで私たちは比較的気楽にこのエリアのアクセスすることができたのだった。 しかしホワイトポケットへの道はアスファルト舗装はされていないが、危険なオフロードという感じの道を走るわけではない。 天候さえ良ければアクセスに問題が出ることはそこまでないだろう。 とはいえカナブ(kanab)にあるビジターセンターで天候を含めた事前情報をしっかりと仕入れてから挑戦することが重要だ。 ホワイトポケットへのアクセスするための条件自体が、変わることすらあるのだ。

ホワイトポケットであるが、ザ・ウェーブに行けなかった場合のセカンドプランとして考えている人が多いかもしれない。 両方とも近くのエリアにあり、特徴もよく似ているからだ。
ザ・ウェーブでは環境と景観を守るために、アクセスが1日20人までに制限されている。 10人は4ヶ月ほど前からウェブで抽選を行い、10人は前日にカナブのビジターセンターで抽選が行われる。 旅程が都合できてどうしても行きたい人はウェブ抽選の方がおすすめだが、6$ほどの申請料は抽選に失敗しても戻ってこない。
私たちもザ・ウェーブが第一目標であったのだが、旅行四日目に天候が良さそうだったこともあり、ホワイトポケットを先に訪れることにした。

ホワイトポケットへのアクセス

その日は、ページ(Page)のホテルからホワイトポケット方面に向かった。 途中でガソリンスタンドが1個くらい見つかるだろうと気を抜いていたら、全くガソリンスタンドが見つからないというアメリカ中西部地方あるあるに引っかかった。 とはいうものの3/4程度のガスは残っていたので、ガス欠になることはないだろうとヒヤヒヤしながら旅行を続行。
ホワイトポケットへの行き方は、英語の詳しいウェブサイトがいくつかある。 しかし詳細な地図というよりは、目印までの距離とどちらに曲がるかといった案内であるため、車のマイル表示を注意深く確認しながら運転する必要がある。
まず私たちは89号線北側から、ホワイトポケットエリアにアクセスをした。 高速で走っているところから急に小さな脇道に入らないといけないため、一度曲がることができずに通り過ぎてから戻って来た。 一応入り口のところにちょっとした案内図が入った箱が置いてあった。
そこからしばらく砂道を走ると、やや段差が大きめの溝にさしかかった。 見た感じでは結構段差があるように見えたので、車から降りてしばらくどうするか相談していたところ、通りすがりの中年男性が普通のセダンが少し前に通り過ぎていったから、このジープならまず大丈夫なはずだと助言をしてくれた。 そこで思い切って挑戦してみたところ、見た目ほどの段差ではなかったようで、意外なほどに簡単に通り抜けることができた。
この溝はその後何個かあり、気持ち的には最も難しい場所であったが、実は南側の89A号線からアクセスするとここは通らないで済む。 ザ・ウェーブは北側から入ってしばらくしたら駐車場があったので、溝を通り抜ける可能性はあるかもしれないが。

ホワイトポケットへの道

ホワイトポケットへ向かう砂道

その後はひたすら砂道・砂利道を走る。 想定していたほど深い砂道はなかったので、特に問題が起こることはなかった。 帰り道に道を間違えてUターンをするのに、ちょっと砂につかまったぐらいだろうか。
上写真のように手作りのフェンスを通り抜けたりするが、開けたら自分で締め直しておかないといけない。 幸いそこで車とすれ違うことはなかったが、最後の方は狭い道なのでちょうど良いところで待ち合わせるか、軽く脇道に乗り上げるかしないといけないかもしれない。 そんなこんなで3時間ほど慎重に運転したのちに、ホワイトポケットにたどり着いた。

ホワイトポケットの絶景

ホワイトポケットの景観は、本当に素晴らしかった! そのうえに、私たちだけでその景色を占有することができたのだ! 天候が悪化しそうな雰囲気があったため、1時間ほどで去らなければならなかったのが玉に瑕だが、本当に素晴らしい体験であった。 チャンスがあればもう1度訪問してみたいと心から思っている。
下の写真と英語版記事の写真で雰囲気は感じてもらえるとは思うが、写真はごく一部の切り取りにすぎない。 実際に行ってみると人それぞれ違う景色が見えると思う。 アメリカに観光に行くなら是非ホワイトポケットを選択肢に入れて欲しい。

 

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