11月に向けてらしくなってきたフィンランドの秋冬 in Finland!

 

 

しとしとと雨の振る水曜日。

最近は体力が金曜日まで持たず、水曜日くらいから1日夕方まで頑張るのがしんどいんだよねー。

今日はこれから大学に行くっていうスケジュールを敢えて入れて、少しの気分転換をはかろうと思っている。

まあ、こんな生活もそう長く続く予定じゃないし、もう少しだけ頑張ろう。

 

さて、表題に戻ると、今日も雨がしとしとふっていて、肌に張り付くような湿った寒さの1日。

やっぱこの湿度っぽい寒さのこの季節が、フィンランドで一番しんどいといえばしんどい。フィンランド人の中でも、暖かくならない4月あたりと不人気の首位を争っている。

天気予報をみてみればこれから太陽の出ない雨の日が続く模様。いかにもって感じの11月が近づいてきている予感だ。

今日は大学の方に行く日なのだけど、こういう天気の中だと1時間の通勤時間ものらないよねー。まあ半分はメトロの中だから関係ないっちゃないんだけど。

 

対策的にこの時期から推奨されているのはビタミンDの摂取。各種のサプリメントがスーパーやら薬局やらで大量に売られている。

フィンランド人にしても外国人にしても結構ぼりぼりと食べている。私も。

まあビタミンDはとりすぎも良くないものだから、容量は守る必要があるわけだけど。

それなりに効き目があるような気もするし、そうでもないような気もするサプリメントだね。

 

短期的に効くのはコーヒーかねー。フィンランドの平均コーヒー消費量が世界1位なのはこのシーズンの影響もあるのかなー? 言われてみれば季節別の消費量みたいなデータはみたことがないな。

フィンランドのコーヒーは割と薄めっていうか酸味の強めなやつが人気なのかな。私の好みとは外れてるから、コーヒールームとかで入ってるやつはそんなに飲まないなー。

私は家ではネスプレッソのカプセルを良く飲んでいる。スタバのカプセルとかK-cityとか通販とかで買っておけば色々と捗る。

とはいえカフェインもとりすぎは良くないものだから、なるべくカフェインレス(decaf)のやつを飲むようにしているけれど。

 

後はこの時期から一気に夜が長くなるから、睡眠時間の調整も重要なところ。私はここのところ睡眠の量も質も乱れがちだから、主治医と相談して今年はメラトニンを使ってみている。

個人的な印象としては睡眠時間のコントロールにも睡眠の質の向上にも良い印象。レム睡眠のときの覚醒が少し強くなる気がしているんだけど、誤差の範囲内って感じ。

寝るまでにベッドの中で数時間を費やすとか、朝起きたときにぐったり疲れてるとかを減らせてる気がするので、今のところは好印象。

 

 

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科学論文の著者の決め方はどうあるべきか

 

なんて真面目っぽいタイトルで始めるけれど、ただの愚痴雑記。

日曜夕方だってのについ仕事用のメールを開いてしまったのが失敗の始まり。

知らないポスドクから届いていたメールを要約すると……

「論文投稿したんやでー」

ふむふむ、よかったな。 ……ところで、君誰?

「メジャーレヴィジョンやでー」

そうか。ちょっと大変だけど、メジャーは結構通るもんだしまあ頑張れ。

「お前のプログラム使ってこの論文書いてたんやでー」

へえ、そうなんだね。まあ何人かに配ったプログラムだからそういうこともあるかもね。

「それでな、とりあえずお前のこと著者に混ぜたろうと思うんやー」

……ん? なんで? もうメジャーレビジョンしてるんでしょ?

「レビューアの突っ込みに儂らだけじゃ応えられないんやでー」

あー……いや、プログラム使ってくれるのはありがたいのだけどさ、内容わからないで使ってるなら先にコンタクトとってもらいたかったなあ……

「ほんじゃー著者に名前入るわけだし頑張ってなー」

へ、へえ……やだ。

……ってな感じのメールを頂いたので、丁重に共著者に入ることはお断りしたのだ。まあ、しょうがないからレビジョンの手伝いは少しするけれどさ。たぶんちょっとやり取りしたら通る感じの論文ではありそうだったし。

 

まあ、それで本題に戻るわけなんだけど、みなさんはどうやって論文の共著者を決めてますかねえ?

原則的なルールに則っていくと、論文に対して重大な貢献をしてる人だけをいれるってことになるんだよね。この辺シビアなグループとそうじゃないグループは結構あって、シビアな人たちはホントに……

  • 論文をデザインした人(主にシニア)
  • 主要な実験をした人(主にファースト)
  • その人抜きじゃどうにもならない材料、実験や解析を付け加えた人

このくらいのコントリビューションが無いと著者に入れないっていうグループもある。

うちのグループは化学工学で材料科学って感じの場所なのでかなり緩め。

論文をいっぱい書くグループの方が、共著者が増えていく印象があるかな。ただの印象だけど。

そんなわけで、うちの場合なんかだと……

  • 予算とってきた人(+ちょろっと編集仕事)
  • 細部の実験に手を貸してくれた人(+ちょろっと編集仕事)
  • 解析方法のプログラムの提供(+ちょろっと編集仕事}
  • あと協力した他所の学生のボス(+ちょろっと編集)。これが一番意見が分かれるところだけど、実際問題として共同プロジェクト的な形にしてボスもいれるってのはよくある話。揉めることもある話だから、PIの人には学生やらポスドク任せにしないで欲しい。うちの今のボスもこの辺結構いい加減で疲れることが多かった。

なんてあたりも共著者に入っていったりしている。とはいえ、このあたりも編集仕事をどれかけ真面目にやってるかとか、仕事が一つ二つ三つと重なってけばまあ正当な著者とも言えるのだろうけどね。

私もなるべくならば実験をして解析をして、論文にしっかりと意見を言うってくらいのところまでは著者になるような場合はしている。

逆に言うとちょろっと実験しただけで後は何もせず、しれっと名前を論文に乗せる人もいっぱいいるわけなんだけどね。

前もちょっと愚痴雑記を書いたけれど、著者いっぱいの論文が増えてる現在、シニアかファースト以外の価値なんてあってないようなもの。

ほんとはシビアな著者選定にしといた方が皆幸せになるのかもしれないけど、実際分業制の進んでいる昨今ではそうも言ってられないってのも事実。

著者選定とその評価のあり方ってのは、偉い人達がしっかりとオーガナイズしてくれないと、若手とか学生が困っちゃいますよねーって話ですね。

今の大学とかだとこのあたりを教える講義とかあったりするのかしらね? 論文倫理学? 昔もあったのかな?

 

まあそれはいいのだけど……話をちょっと今日のメールのやつに戻すと、まあ私は論文で使う解析ソフトを他の目的で書いただけだし、彼らがそれを流用して私抜きで論文を仕上げられるのならば私が著者に入る必要は全くない。

プログラムの理解に怪しいところがあるんだったら先に連絡をしてほしかったけれど、それを教えたからって私が著者に入る必要はやはりない。

彼らのデータのとり方の指導をして、彼らのためにプログラムを書き換えて、論文を仕上げていくときにそれなりに使える意見を出した……このあたりが論文の著者に入るのに妥当なラインなのかなー。

まあ今回のメールにしても、別に著者に入れるなんて言わなくてよかったんだよね。彼らがこの論文を作り上げた段階で私を入れる必要がないと思っているわけで、それには100%同意だし。

論文の真ん中くらいに名前を載せることなんて大した意味はないんだからさ、こういうときに遠慮せずにアクノーレッジするからちょっと意見貸してなーって言える状況にあったほうが健全だよねー。

なんてことを綴りたくなった愚痴雑記でした。

 

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葉っぱも落ちて冬っぽくなってきた10月のヘルシンキ in Finland!

 

葉っぱがほとんど落ちて冬の始まりって感じの見た目になってきたヘルシンキ市内。

とはいえ気温の方はわりかし高めだし、今年は今の所太陽も結構出てるねー。これから11月に向けてどうなっていくでしょうか。

12月半ばくらいになって雪がつもり始めれば、それはそれで寒くても良い景色になるから、11月が良い感じに進むとまあ色々と捗るよね。

 

さて、今日もまた愚痴ブログ。

ここのところしんどい生活が続いているけれど、今週もまああまり良いことはなかったかなあ。

たちの悪い同僚に変な仕事頼まれそうになったのは勘弁してほしかったけど、なんとか逃げ切ることができたし。

自分のために人が動くのが当たり前だと思ってるのに自分は人のためには動かないタイプの方だから、まじであの人とはお話もしたくないんだけど……ボス経由ちらつかせながら話が来るとどうにもなー。

こっちが一緒に働きたくないって思ってることは、向こうもわかってるとは思うんだけど……それでも利用するとこだけは利用してやろうと顔を出してくるやつの精神力の高さ・無駄なコミュ力がしんどい。

思えば今の職場がやな感じになったのも、彼が来てからだったよね。まあボスはやつのような人間が好きなようだから、なんとも言えないところだけど。まあ特定の人の周りの効率は上がるよね、頑張っちゃってる学生さんとかにのちのちそのツケが跳ね返っていくとは思うけど。僕の見てる学生だけは守るけど、他は知らん。ボスが好きにしたらいいのだ。

まあそんなやつ関連のゴタゴタを除けばルーティンワークがそれなりに進んだし、格別悪くもなかったってことで今週はヨシっとしよう。

 

今日は嫁Xが息子L君をIKEAにつれてってくれたので、久しぶりにのんびりとした一人の時間を取れている。

いやー1人の働いてない自由時間ってのはいいなあ。たまにこういう落ち着いて物書きできる時間ってのは必要だー。特に土曜日にってのが重要だな。

偉い人にはそれがわからんのですよ。

 

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科学論文のセカンドオーサーというクソポジションについて

 

ちょっと前にPhDの学生から「お前この論文にえー仕事したからサードオーサーからセカンドオーサーに格上げしたるでー」っていうありがたい言葉を頂いて思ったことを書くくだらない雑記。

 

いや、普通にファーストオーサーくれって言いたいくらいの仕事量つっこんでくるんだけど‥‥正直コーファーストのオファーがないのがマジで不思議な仕事だったわ。

他の論文でもそう思ったことはあるんだけど、そのバランス考えるのってPIの大切な仕事だよね。特に論文作るのに分業がますます進んでくこれからはさ。旧態然の仕切り方だからって流してたらほんと恨まれまっせ。

この論文と最近のもうひとつの論文はホントに意味わかんかったわ。仕事始める段階に戻れるなら間違いなく断ってるのは確か。ってか残り少ない研究時間の中では、あの近辺からの仕事はもううけん。

似たような仕事突っ込んでセカンドオーサーになったもう一つの論文では全くそういう感慨がないから、ファーストオーサーからのリスペクトがあるのかってことも大きいんだろうけどさ。

 

そもそもセカンドオーサーって著者が3人しかいなきゃ誰でもセカンドになるわけだし。全く業績評価にならんし。それを誇らしげに与えられる意味が全くわからないし。

シニアオーサーってかラボのビッグボスとかにそう言われるなら、まあ納得するっきゃないってわけだけど……

PhDの学生にできるだけ協力するって方針のラボだったからそれに従ってクソマジメにデータ出して、考察まで書いてやったけどさ、そのクソ努力した結果が”セカンドオーサーにしてやるわ”って割とクソな世界だよね。その見返りがあるってんだったら良いけど、もちろんそんなわけはないわけで。

いや結局のところマネージメントはボスの仕事なんだから、それをはしょったボスが悪いんだろうな……もう、ほんとこの世界クソだわ。

研究系以外でもそんなもんだとは思うけど、丁寧な仕事する人間から精神死んでいく世界なんて終わってしまえばいいのに。

辞めるからもういいやって思ってたけど一応言っておく。やっぱりこのシステム頭おかしいよ。

たぶんどの世界だってそうなんだろうけどさ……

ほんと。

 

あー、いや、言いたかったことはそんなことじゃなかった、鬱が進むとだめだな……言いたかったのはセカンドオーサーについてだった。

セカンドオーサーって今回みたいな感じで、たまに恣意的に評価される雰囲気になることがある……だけどセカンドオーサーが何報あるかなんて評価されないんだから、そんなカテゴリはなくすべきだよね。

っていうかこれから研究職に行く人にはセカンドオーサーになってしまうような仕事は勧めないよ。ってかもちろん強いモチベのある人以外には研究職自体勧めないけどさ。同じ努力量にもっとペイする仕事あるし。

ファーストかシニアになれるものだけに注力して、そうじゃないのは後ろの方に名前がのっかるってレベルの仕事に留める。そうした方が全然効率あがるもん。まあ皆そうしだしたら全体が回らなくなるんだけどね。ほんとボランティアが死ぬクソな世界だ。

リラックスな仕事環境に生きてる人たちはセカンドオーサーを重視したりもするけど、それは幸せな世界だよね。科学を押してくのはあの方たちなのだろうけれど、一緒に共同研究はしたくないよね。ってか学生にはそういうグループと働くのは勧めない。

 

ファーストとシニアはまあわからないではないけれど、それ以外の序列がホントに何かに評価されることってあるの? ネイチャー・サイエンスならあるの? そうなら点数化するべきじゃん?

それをめっちゃアピールする人なら意味あるのかもわからんけど、そういうことする人ってそもそも論文0でもコミュ力で押して仕事とれるじゃん?

仕事した人間はコントリビューテッドオーサーのリスト、そこまでじゃない人間はそれ以外のリスト。ファーストの仕事量なんて昨今大してないし、シニアの重要性的な予算とってくるとことか論文のコンセプトを作るところなんて別のところで評価されている。っていうか奴ら既にテニュアなんだから……

しっかり論文にどういうコントリビュートをしたのかっていうのを評価して、そのコントリビューションをしっかり点数化・可視化する。まあ最近の論文はそのあたり聞かれることが多くなってきてるけれど、ジャーナルよりも研究機関の方こそがそこをもっとしっかりと評価していくべきなんだろうと思うよ。

そういうシステム作ってかなきゃ、これから色々とだめになっちゃうんとちゃうかなー。

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