国内旅行記・北海道 〜オホーツク流氷館と知床の自然

北海道の東北部の自然を楽しむ旅5日目は網走から知床半島入り。 ついに折り返し地点へと到着したのだ。

オホーツク流氷館 クリオネ

オホーツク流氷館のクリオネ

網走東横インで朝食を食べ終わった私たちは、オホーツク流氷館へと向かったのだった。 このオホーツク流氷館が、なかなかに良かったのだ。 流氷館じたいは昔からあったようだけど、2015年にリニューアルオープンした模様。 とても綺麗な建物の中で、様々な展示が行われていた。
入って地階に降りるとクリオネの展示がある。 なかなかクリオネをアップで見る機会もなかったので、近くからマジマジと観察できて良かった。 他にも流氷に生きる変わった生き物たちが展示されており、興味深く観察させてもらった。 またマイナス15度の流氷体感テラスはとても良かった。 濡れたタオルを凍らせて遊べる。 今住んでいるフィンランドは冬になったらこの気温より寒いんだな・・・と思うとちょっと困ったものであるが。

斜里町 天に続く道

斜里町 天に続く道と呼ばれるまっすぐに続く道路

流氷記念館を離れたら海沿いに知床半島を目指してドライブ。 途中斜里町によってお昼ご飯休憩。 斜里町では最近話題になっている”天に続く道”に立ち寄り、まっすぐに続く道の写真撮影をしてみた。 ほとんど車はこないが、道路なので写真撮影には注意が必要だ。

知床へのドライブを再開して、まずは知床八景の一つオシンコシンの滝に立ち寄った。 なかなか規模の大きな滝で雄大な感じ。 その後知床ウトロ港までたどり着いたのは2時くらいだったかな。
早速ウトロ港にある知床八景の一つ、オロンコ岩に登ることにする。 結構急な石段を10分ほどかけて登りきると、オロンコ岩の上からの良い眺めを楽しむことができる。 オロンコ岩のすぐそばにはゴジラ岩と呼ばれる最近できた観光スポットもある。

その後は知床第一ホテルにチェックインし、温泉に入ってひとまずのんびりしたのだった。 その後夕食にバイキング会場へと向かったのだが、ちょうど夕日の時間と夕食の時間がかぶっていた。 そこで私と嫁は知床八景の一つ・夕陽台からの日の入りを見るべく、バイキング会場からぬけだすことにした。 一応係の人に聞いたところ、夕陽を見て戻ってきたらまたバイキング再開して良いですとのことであった。 親切!

知床八景 夕陽台

知床八景の一つ夕陽台からの日の入り

ホテルから夕陽台までは歩いて5分ほど。 適当に行ってもたどり着けそうなわかりやすい場所にあるが、先に案内を聞いておけば簡単にたどり着ける。 私たちがたどり着いた時には前列には人だかりができており、ちょっと出遅れた感があった。 ちょっと外れや人ごみの上からの写真はとれたが、ベストのポジションを確保したかったら少し早めに行った方が良い。 そんなに広くないのだ。

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ホテル:知床第一ホテル

知床の巨大ホテル。 この度唯一の連泊。 海からは結構離れているが、高台なので海側に行けば海も見える。 結構豪華な感じのロビー。 借りた和洋室の部屋は清潔感があってとても良かった。 大浴場はとても広くて、露天風呂からは海が見える。 私たちは夕陽台にいったのだが、お風呂から日の入り鑑賞ができるならそれはそれで良いだろう。 家族風呂が付いていたのでせっかくなので嫁と借りたのだけど、こちらは普通のお風呂といった感じでちょっと残念。

朝食:東横インの朝食

東横インの普通の朝食。

昼食:そば処味彩(斜里町) ☆☆☆☆

斜里町のお蕎麦やさん

斜里町でふらっと立ち寄った蕎麦屋。 そばも美味しかったし、天ぷらも丁寧に作ってあって美味しかった。 食後のコーヒーがサービスで付いていた。

夕食:知床第一ホテル ☆☆☆☆

バイキング。 会場がとても広く、和洋中またデザートから多くのチョイスがあった。 とてもレベルが高かったとは思うのだけど、個人的にはもう少し厳選タイプのバイキングの方が好みなので星4つ。 とはいえ天ぷらをその場で揚げていたり、ラーメンを作っていたりと色々工夫をしていて好感の持てるバイキングだった。

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軽くて強いカーボンファイバーを身近な素材へ

カーボンファイバーは高分子前駆体かグラフェンなどのカーボン材料から作られた、92%以上の炭素含有率を持つファイバー状もの。[1]

というのが最近の定義だそうだ。 非常に高強度の割に密度が低く、とても軽いという性質を持っている。 繊維方向の引っ張り強度はべらぼうに強く、チャンピオンデータだとほぼ全ての材料を見回しても5本の指に入る。
変形耐性というか弾性もとても高いのだが、素材や製法によって結構コントロールができたりもする。 酸化されやすのが難点だが、それ以外には化学的にとても安定な繊維と言える。

上記のように物理的にも化学的にも高強度と言えるカーボンファイバーである。 カーボンファイバーの原料はポリアクリロニトリル(PAN)がメインだ。 実はこのポリアクリロニトリルからのカーボンファイバーを開発したのは日本人だったりする。 そのこともあってか、日系会社のカーボンファイバー事業はかなり強いようだ。 もう一つの現実的な素材は、ピッチと呼ばれる原油残渣である。 今wikipediaを見たらこちらも実は日本人開発であり、やはり日系企業が頑張っているようだ[2]。 カーボンファイバーが実際に何使われているかというと、航空機素材、スペースシャトル素材や風力発電機の素材などである。 最近(ちょっと前か・・)だとボーイング787の機体の多くのカーボン繊維を混ぜて軽量化に成功したというニュースは耳に新しい。

作り方は原料から作った繊維を炭化するのだが、前処理・炭化・グラファイト化などの工程がありそんなに単純ではない。 また素材によっても製法はだいぶ異なっている。 炭化の詳細はこの投稿のトピックではないので省略するが、それぞれの素材から高性能ファイバーを作るのに多大な努力がなされてきたのだ。

さてPAN系にしてもピッチ系にしてもだが前述のように材料機能はとても高く全く問題がない。 さらなる高機能性を求めて研究を行っている研究者・企業がもちろんいるんだろうけど。
一つ問題をあげるとするならば価格だろう。 ちょっと最新のデータかはわからないが、PAN系のコストは約2000円/kgほど。 ピッチ系はさらに高額。 用途が用途なので高額なのは大した問題にはなっていないのだろうが、ちょっと裾野を広げていこうと思うとこのコストがネックになる。 価格さえ落ち着いてくれば、車はもちろんのことレジャー・スポーツ用品などにもガスガスと使うことができるだろう。

また基本的に石油原料なので、地球温暖化・カーボンニュートラル・持続性的なことを言い出した場合には問題がある・・・なんていうのは生物材料研究者の枕詞なのだが、実際に持続的に育成・リサイクルができる生物材料からカーボンファイバーが作れるならばそれは良いことではないだろうか。

ちなみに世界で最初のカーボン繊維は実は植物由来。 Pan系が出てくる少し前、アメリカのナショナルカーボン社がレーヨンと呼ばれる再生セルロース繊維からカーボンファイバーの作製に成功している。 しかしセルロースから作ったカーボンファイバーはイマイチ性能がよろしくない。 加えて酸素含有量が高いこともあり、カーボンファイバーの収率はかなり低いものであった。

性能が上がらないところには、素材的な限界があると言える。 しかし航空機に使うわけでもないのなら、低グレードのカーボンファイバーでもそれはそれで需要があるものなのだ。 この低グレードのカーボンファイバーをいかに生物材料から安く作るかというところに、研究ひいてはビジネスチャンスがあるのではないだろうか。

 

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参考資料

[1] Carbon Fibers: Precursor Systems, Processing, Structure, and Properties
Erik Frank et. al. Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 53, 5262 – 5298

[2] 「炭素繊維」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org)。2017年3月1日 (水) 02:40更新版

 

国内旅行記・北海道 〜湖巡りからの網走入り

北海道の東北部を中心に周る旅も4日目に入り、いよいよ東北端の方に近づいて来たのだった。 この日の最終目的地は網走だったので、出発地のサロマ湖からはすぐそこ。 そこで南の屈斜路湖や摩周湖などをぐるっと回って網走まで戻ってくることにしたのだった。

美幌峠からの屈斜路湖

美幌峠からの眺め

最初の目的地は美幌峠の展望台。 サロマ湖から美幌峠への道中はとても良いドライビングコース。 美幌峠に駐車すると、展望台の上までは5ー10分ほどの登り。 周囲は高原の景色といった感じで良い感じだし、展望台から屈斜路湖の眺めは壮大だ。 駐車場のそばには売店などもあるので、お土産や軽食なども買える。

20分ほどの滞在ののち、美幌峠を超えて摩周駅に向かったのだった。 ぽっぽ亭で昼食を食べた後、摩周駅を少しぶらぶら。 摩周駅には温泉の飲泉ができる場所が付いている。
摩周駅から次に向かった先は摩周湖である。 霧の摩周湖の名に負けず、しっかりと霧がかかっていた。 とはいえ時折霧の合間から太陽が顔を出したりしていたので、景色を楽しむことができた。

続いて硫黄山にちょろっと立ち寄ったのちに大鵬記念館へと向かった。 大鵬は私の両親世代なので私もほとんど知識はなかったのだが、嫁に日本文化の一つとして相撲の紹介をするのに良いだろうということで立ち寄ったのだった。 あんまり観光客はいなかったが、のんびりと見学することができたので良かったと思う。

神の子池

透明度が極めて高い神の子池

この日の最後に向かったのが、最近人気の神の子池である。 一般道から駐車場までの道は多少砂利道を走らないといけないが、運転が難しいというほどではない。 駐車場から池へのアクセスもすぐなので、結構辿り着きやすい。 ちょっと残念だった先日の青い池に比べて、こちらは前評判に違わない透明度の高い池を見ることができた。  池のサイズも丁度良い感じで、ぜひ時間があるなら立ち寄ることをお勧めしたい場所だ。
ただし問題が一つ。 季節的な問題だったのかもしれないが、ものっすごい数のアブがいた。 上の写真が手ぶれてるのもアブに噛まれながらの撮影だったため。 嫁は「この大量の虫たちが神の子なのね」などと言い出したくらい。 歩き続けてないとすぐアブに噛まれる状態だったので、何かしらの対策が必要だろう。 参考までに私たちが訪れたのは8月初めの4時くらいだったかな。

神の子池から網走までは一時間半ほど。 途中はちょろっと小清水原生花園に立ち寄ったくらい。 網走の東横インにチェックインした後は、近くのファミレスでご飯を食べたのだった。

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ホテル:東横インオホーツク・網走駅前

朝食:サロマ湖 鶴雅リゾート ☆☆☆☆

バイキングの朝食。 朝から品揃えが良く満足できるバイキング。 満足。

昼食:御食事処 ぽっぽ亭(摩周駅)☆☆☆☆

摩周 ぽっぽ亭のラーメン

摩周駅 ぽっぽ亭のラーメン

豚丼目的で選んだお店。 豚丼はしっかりとした味付けで美味しかった。 全員豚丼もなんなのでラーメンも頼んだのだけど、さっぱりしたラーメンで美味しかった。 値段もあまり高くないので気楽に入れる感じで良い。

夕食:ヴィクトリアステーション 網走駅前店 ☆☆☆

ちょっと観光食事疲れを感じてくるころでの普通のファミレス。 私は肉を食べたが、サラダバーにカレーが付いていてそれもまた美味しかった。 長期の旅行には1日くらいこういう食事があると良いかも。

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国内旅行記・北海道 〜旭山動物園からサロマ湖へ

北海道を周る11日の旅は3日目。 この日は旭川に宿泊していたので、旭山動物園を訪れるところからから旅行を始めたのだった。

旭川から旭山動物園までは30分かからないくらい。 この日の旭山動物園はそんなに混んでいなかった。 東横インで買っておいた前売りチケットを見せて正門から入場した。
まず向かったのが、ペンギン館。 続いてあざらし館にほっきょくぐま館。 ここら辺が人気どころで混雑時には並ぶ可能性があるとのこと。 あざらし館では、あざらしが縦に通された水中トンネルの中を通っていくのが観れた。 ホッキョクグマは割とサービス精神が旺盛で、のっしのっしと歩き回ったりプールの中に飛び込んだりと元気に活動していた。 ほっきょくぐまのすぐ近くにいけるトンネルには行列ができていたが、その周りにホッキョクグマがきている様子はこの日は見られなかったかな。

その後は途中東門のレストランで休憩を挟んだが、半日と少しくらいの時間でほぼ全ての動物たちを見ることができた。 上記の3つの館に加えて、かば館が結構しっかり作ってあって良かった。 カバがダイナミックに泳いでいるところを見れるのって結構珍しんじゃないだろうか。

サロマ湖ホテルの部屋からの眺め

ホテルの部屋からのサロマ湖の眺め

旭山動物園からサロマ湖までは休憩を入れて三時間ほどのドライブ。 夕方にはサロマ湖鶴雅リゾートにチェックインすることができたのだった。 サロマ湖の沿岸に位置しており、眺めがとても良いホテルだ。

 

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ホテル:サロマ湖鶴雅リゾート

サービスはとても丁寧でチェックインからチェックアウトまで感じの良いホテルだった。 温泉は清潔で眺めも良く、露天風呂がしっかりと付いている。 私たちが泊まったときはそんなに混んでいなかったので、のんびりとできて良かった。 また部屋からサロマ湖が一望できるようになっており、部屋から外を眺めてるだけで楽しい。 残念ながらこの日の夕暮れは天気が悪く、夕焼けを見ることはできなかった。 後久々に卓球が付いている宿だったので、温泉卓球を楽しむことができた。

朝食:東横インの朝食

東横インの朝食。

昼食:GARDEN TERRACE LION 旭山動物園東門店 ☆☆☆

豚丼やら洋風の定食やらだったかな。 味はあんまり記憶には残っていないので普通だったのだろう。 値段は少しお高めだけど、立地代と考えたら悪くない。

夕食:サロマ湖 鶴雅リゾート ☆☆☆☆☆

サロマ湖鶴雅リゾートの夕食

食事はバイキングにプラスで少し海鮮を頼んだ。 追加の海鮮はもちろんとても美味しかったのだが、普通のバイキングのメニューもしっかり料理がしてあって良かった。

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国内旅行記・北海道 〜美瑛の美しい丘

北海道を周る11日間旅行の二日目。 この日は美瑛を観光して旭川に移動する旅程であった。 美瑛は日本人にはもちろんだが、外国人にもとても人気が高い場所である。

少し前日が遅かったこともあり、この日の朝はややのんびり。 札幌の東横インで朝食を食べた私たちは、10時くらいに美瑛に向けて出発したのであった。 途中砂川ハイウェイオアシスというところに寄ったのだが、試食をすごい勢いでくれるお土産屋さんがたくさんあった。 外国人のお客さんを連れていくのには良いところだろう。

美瑛 ぜるぶの丘

美瑛にあるぜるぶの丘の花畑

さて美瑛にたどり着いた私たちはまずぜるぶの丘を訪ねたのだった。 ぜるぶの丘にはとても多くの花が植えられている。 また花々が整然と植えられているため、丘がカラフルなラインで染め上げられた様子はとても美しく見えたのだった。
ぜるぶの丘ではバギーカーで場内を一周するようなアトラクションもあったがこれには参加せず。 丘の上までゆっくりと歩いて登って降りて来て、20分ほどの滞在であった。
入場料は無料だがゼルブの丘の運営の補助のための寄付金を募っている。 楽しめた人は少しずつでも寄付すると良いだろう。

美瑛 四季彩の丘

四季彩の丘の花畑

続いて訪れたのが四季彩の丘。 こちらはぜるぶの丘より少し広く、もう少し精緻に作られている印象。 また丘をもう少し拡張しているような様子も伺えた。 バスで園内を周ることもできるようだったが、歩いて周るのが大変というほうど広いわけではない。 のんびり歩いて散歩するのにちょうど良い感じだ。
ぜるぶの丘に比べてバスでの団体客が多かった。 中国人の団体客も来ていたし、結構観光客がわらわらしていた。 なのでお土産やさんは気合が入っていた印象。 ちょっと時間を外していたせいもあるかもしれないが、売店2階のレストランはそんなに混んでいなかった。

あまり青くなかった青い池

あまり青くなかった青い池

ゼルブの丘を離れた後は、最近話題の青い池を訪れた。 青い池はMacの壁紙に使われたところから人気になったそうだ。 ウェブに色々落ちている写真を見るととても幻想的な青い池。 しかし私たちが訪れたときは、天気が悪かったせいなのか他の影響なのかあんまり青くはなかった。 とても綺麗な青い池を見るには少しの運が必要なのかもしれない。

青い池の後は、セブンスターの木やら展望台やらをチラ見しつつ旭川までドライブ。 観光を終えてから旭川までは一時間ほどだったかな。 まずは東横インにチェックイン。 夕食は旭川のラーメンを食べようということになって、旭川の町を散歩した。 どっかのラーメン屋さんを探していたんだと思うんだけど、見つからなかったので、その辺で見つけたラーメン屋さんで食べたような記憶。 夕食後はそのままホテルに戻ったのだった。

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ホテル:東横イン旭川駅前一条通

朝食:東横インの朝食

普通の東横インの朝食。

昼食:フロックスホール(美瑛) ☆☆☆☆

四季彩の丘の売店の2階にある食堂・レストラン。 大衆食堂のような見た目だが、なかなかに美味しかった。 野菜がたくさん乗っかったスープカレーとカツカレーを注文したんだったかな。 お値段も程よい感じで、観光地のレストランとしてはかなりコストパフォーマンスが良かったと思う。

夕食:まつ田(旭川) ☆☆☆

旭川のラーメン屋さん。 別のラーメン屋さんを探してた気もするのだが、なぜだかここに入ることになった。 ラーメンと餃子を頼んだのだったかな。 ラーメンも餃子も普通に美味しいっていう感じ。 グーグルのレビューにもあったが、おばちゃんが結構適当に注文を取っていた。 注文の確認はしっかりしておいた方が良いかもしれない。

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国内旅行記・北海道 〜対照的な夕張と札幌

2016年の夏。 嫁を中国から招待して十泊の北海道旅行をすることにした。 嫁とは羽田空港で合流して新千歳に一緒にフライト・・・の予定が杭州から北京行きの最初の飛行機が遅れに遅れた。 北京にはたどり着いたのだが、そこからのその日の飛行機はなし。 30ドルがホテル代として渡されたものの、周りのホテルは一番安いのでも60ドル。 ついでに乗客の次の日の飛行機の手配をする前に、翌日出直してきてねと職員は帰ってしまった。
中国国際航空は遅延では有名な航空会社ではあったのだが、最近の北京経由の便はさらに注意が必要なよう。 遅延に対する対応・サービスもあまりよろしくなかったので、時間にシビアな旅行に使うことはオススメしない。 嫁は結局北京空港で1日を明かし、次の日の夕方に羽田に到着したのだった。 さらに新千歳空港までたどり着けたのは、札幌行きの電車のほぼ最終の時間であった。

幸せの黄色いハンカチ 夕張

夕張・幸せの黄色いハンカチの撮影現場

さて嫁がそんな苦労をしている間だが、私たちはのんびりと夕張旅行をしていた。 夕張ではほんとに人が少なくなっている様子が伺えた。 私は田舎の人が少ない感じはとても好きなのだが、暮らすとなると大変なこともあるだろう。
まあ今住んでいるフィンランドも人口が多いわけではないけれど。 ヨーロッパは街がコンパクトにできているので、人口の少なさが感じにくいかもしれない。 日本もこれから人口がどんどん減っていくので、人口減少とどう向き合っていくかを考える良い機会となる。
夕張では幸せの黄色いハンカチという映画の撮影に使われた撮影場所が観光地となっている。 ぷらっと入っていけそうな感じの場所だったが、一応入場料が一人五百円ちょっとかかる。 炭鉱の街として栄えた夕張の雰囲気を感じることができるようになっている。 私は映画は見たことがなかったのだが、映画を見た世代の人たちには感慨深い場所のようである。

一時間ほどドライブして札幌に戻るとこちらは大都市。 街中をちょろちょろと運転してホテルに着いたのは5時くらいだったかな。 少し休憩して夕食は札幌駅ビルの中の回転寿司にいくことにした。
回転寿司をのんびりとつまんでいたら、嫁から入国審査の書類の住所についての問い合わせのメッセージ。 無事入国審査が終わり、三時間ほどで新千歳空港に到着できることがわかり一安心したのだった。

札幌駅から新千歳空港までは電車で一本でいける。 新千歳から札幌に戻るのには下手したら電車がなくなっているかなと思っていたのだが、ギリギリ大丈夫だった。  ちなみに新千歳から札幌へのバスは、最終便が到着するまでは適時出ているようである。

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ホテル:東横イン札幌駅南口

東横インは安定してて良い。 長期の旅行になると、さっぱりと素泊まりしたいときには良い。

朝食:東横イン羽田空港の朝食

羽田空港の東横インは1と2があり、和食と洋食に分かれている。 1・2どちらに行っても良いので、朝の気分で選べるのが良い。

昼食:おーやまレストラン(夕張) ☆☆☆☆

ちょっと値段が高いというレビューが散見されたが、計算できるお客さんの数を考えたら安売りはできないだろうとも思う。 実際値段はお高めとも言えたが、味については十分に美味しかったと思う。 おばちゃんが親切に料理の説明もしてくれたし、夕張についても少し話してくれた。 長いもを使った料理が名物らしく、これがなかなかに美味しかった。

夕食:北海道四季彩亭(札幌駅) ☆☆☆

本当は根室はなまるに行きたかったのだけど、すごい待ち人数で一瞬で諦めた。 携帯で待機の登録だけしといたのだけど、席ができた連絡がきたのは三時間後くらい。
代わりに訪れた北海道四季彩亭はあまりレビューはよろしくなかったのだけど、まあ普通に美味しい回転寿司だったとは思う。 あまり並ばずに入ることができたし。 北海道の寿司!って考えると、もう少し期待してしまうのはしょうがないかもしれないが。

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国内旅行記・北海道 〜北海道東北部を中心に周る11日の旅

日本なので国内旅行記とタイトルを変えたのだけど、一応私たち海外在住だしカテゴリは海外旅行記のアジアに入れておくことにした。 この旅行は結婚前に嫁を日本へと招待したときの旅行。 実家だけに呼ぶのもなんなので、中国で人気の高い北海道を周る旅をすることにしたのだった。 北海道10泊11日の旅。 例のごとくこの投稿では簡単な要略を、詳しい内容は〜日目のリンクから。

0日目

羽田空港近くの東横インに前泊した。 嫁とはこの日羽田で合流する予定だったのだが、フライトの遅延とキャンセルで日本までたどり着かず。 翌日直接札幌で合流することになったのだった。

ホテル: 東横イン羽田空港
夕食: ガスト大鳥居店

1日目 〜夕張・黄色いハンカチ・札幌

朝食は東横インで。 朝方のフライトで新千歳空港へ。 新千歳空港からレンタルカー会社のバスでレンタルカー会社まで移動し、そこからレンタルカーを借りた。 嫁はまだまだたどり着きそうになかったので、私と両親で夕張観光へと出かけた。 昼食を食べて夕張から札幌に向かい東横イン札幌駅南口にチェックイン。 夕食は札幌駅の駅ビルの一つで回転寿司。 なんてことを終えたあたりでようやく嫁が羽田空港に到着。 終電でギリギリ戻ってこれるくらいの時間に、嫁を迎えに新千歳空港へと向かったのだった。 無事嫁をピックアップして札幌まで戻ってこの日はおしまい。

ホテル:東横イン札幌駅南口
朝食:東横イン羽田空港の朝食
昼食:おーやまレストラン(夕張)
夕食:北海道四季彩亭(札幌駅)

2日目 〜札幌・美瑛・青い池・旭川

朝食は再び東横インの朝食。 朝食を食べ終わった私たちは、美瑛方面へとドライブを開始したのだった。 美瑛ではぜるぶの丘・四季彩の丘をはじめとしてちょろちょろと観光スポットを周る。 最近人気の青い池も訪ねたが天気がイマイチ。 その後は旭川までドライブ。 旭川に着いたら夕食を食べてこの日はおしまい。

ホテル:東横INN旭川駅前一条通
朝食:東横インの朝食
昼食:フロックスホール(美瑛)
夕食:まつ田(旭川)

3日目 〜旭川・旭山動物園・サロマ湖

この日は旭山動物園を朝から楽しむ。 3時過ぎくらいに動物園を離れ、サロマ湖へのドライブ。 サロマ湖ではサロマ湖 鶴雅リゾートというホテルに滞在。 なかなか良いホテルで、食事も温泉も楽しめた。

ホテル:サロマ湖 鶴雅リゾート
朝食:東横インの朝食
昼食:GARDEN TERRACE LION 旭山動物園東門店
夕食:サロマ湖 鶴雅リゾート

4日目 〜サロマ湖・屈斜路湖・摩周湖・硫黄山・大鵬記念館・神の子池・網走

ホテルで朝風呂・朝食を堪能したあとは、サロマ湖から屈斜路湖や摩周湖を見に南下したのだった。 その後硫黄山・大鵬記念館などを周る。 最後に最近人気の神の子池をのぞいた後に、網走へと向かったのであった。

ホテル:東横インオホーツク・網走駅前
朝食:サロマ湖 鶴雅リゾート
昼食:御食事処 ぽっぽ亭(摩周駅)
夕食:ヴィクトリアステーション 網走駅前店

5日目 〜オホーツク流氷館・斜里町・天に続く道・知床・オシンコシンの滝・夕陽台日の入り

午前中はオホーツク流氷館を訪問した。 ここからは海沿いに知床へのドライブ。 途中斜里でお蕎麦を食べて休憩。 知床第一ホテルに早めにチェックインして、温泉を楽しむ。 その後は夕食を食べつつ、オホーツク海に沈む日の入りを鑑賞。

ホテル:知床第一ホテル
朝食:東横インの朝食
昼食:そば処味彩(斜里町)
夕食:知床第一ホテル

6日目 〜知床・クルーズ・知床五湖・スターゲイジング

知床を存分に楽しむため、この旅唯一の連泊。 朝はややのんびりと起きだして、ホテルの朝食を楽しんだ。 午前中はまず知床クルーズに参加したのだった。 クルーズ後は知床五湖へと向かった。 知床五湖では二時間ほどかけてハイキングコースをのんびりと歩いた。 夕食はホテルに戻ってバイキング。 夜間には知床峠方面に繰り出して、スターゲイジングにトライしたのだった。

ホテル:知床第一ホテル
朝食:知床第一ホテル
昼食:セブンイレブン
夕食:知床第一ホテル

7日目 〜知床・羅臼・野付半島・根室

この日の朝ものんびりと朝食と温泉を楽しむ。 その後知床峠を越えて羅臼方面に向かったのだった。 北方領土を眺めつつ南下。 野付半島でお昼を食べて、そのまま根室方面へと向かった。 ねむろ 海陽亭にチェックインし、この日の夜は次の日の日の出を見るために早めに就寝。

ホテル:ねむろ 海陽亭
朝食:知床第一ホテル
昼食:レストラン野花(野付半島)
夕食:ホテル ねむろ 海陽亭

8日目 〜納沙布岬日の出・根室・霧多布湿原・厚岸・釧路湿原・釧路

この日の朝はこの季節では日本で一番早い日の出を見ることのできる納沙布岬を訪れた。 この日も例のごとくポイントには一番乗り。 ホテルに戻って朝食を終えると、霧多布湿原方面へとむかったのだった。 その後は厚岸の道の駅・グルメパークなどにちょい寄りしつつ釧路へのドライブ。 釧路に着いた後は釧路湿原を訪れ日の入り鑑賞を目論んだが、残念ながら天気はイマイチであった。 釧路の街に戻ったら東横インにチェックインして、炉端焼きを食べに釧路川沿いへと赴いたのだった。

ホテル:東横イン釧路十字街
朝食:ホテル ねむろ 海陽亭
昼食:やちぼうずカフェ
夕食:岸壁 炉ばた

9日目 〜釧路・阿寒湖・十勝平原

この日は阿寒湖のクルーズ。 クルーズ途中マリモ博物館みたいなところで、マリモの見学をしつつ静かな北海道を楽しむ。 阿寒湖を出た後は十勝平原へと向かったのだった。 途中道の駅や、巨大なフキ農園に立ち寄り。 十勝平原はモール温泉で有名。 大平原ホテルのモール温泉を存分に楽しんだのだった。

ホテル:ホテル大平原(十勝川温泉)
朝食:東横インの朝食
昼食:コンビニで軽食
夕食:ホテル大平原

10日目 〜十勝・帯広・幸福駅・札幌

いよいよ旅も大詰め。 大平原ホテルで朝食を食べ終わった後は、帯広六花亭でお土産の購入。 その足で幸福駅に向かい、何やら鐘を鳴らしてきた。 昼食は道の駅なかさつないの屋外についていた方の軽食処。 札幌まで戻った私たちは、旅の締めにと回転寿司を食べたのだった。

ホテル:東横イン札幌駅南口
朝食:ホテル大平原
昼食:道の駅 なかさつない
夕食:回転寿しトリトン平岸店

11日目 〜札幌・新千歳空港

東京への移動日。 新千歳空港でレンタルカーを返却して、新千歳空港で少しお買い物と昼ごはん。 お昼過ぎの新千歳から羽田までのフライトを終え、蒸し暑い東京へと戻って来たのであった。

ホテル:東横イン札幌駅南口
朝食:東横インの朝食
昼食:新千歳空港フードコート

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フィンランドの移住手続き 〜住民登録・税金KELAカード

フィンランドの住民登録

フィンランドに移住したらまずは住民登録をする必要がある。 ヘルシンキエリアのあたりだと、外国人の受付をしているのはヘルシンキの支所だけになった模様だ。 市内の中心にあるのでアクセスは簡単。 バス駅の中心kamppiから歩いて10分くらいのところ。

さて外のドアから入ると、左手側に住民登録オフィスがある。 ドアをくぐると、順番待ちの番号札を取る自動マシンがある。 少しわかりにくいが、画面タッチパネルの赤いボタンを押すと番号札が出てくる。

順番になったら番号が表示されている窓口に行く。 パスポートと滞在許可証を渡すと、住民登録申請用の用紙をくれる。 後ろの席で記入するように言われるので、5分ほどかけて記入。 また書き終わったら同じ窓口に戻ってくれば良く、番号をもう一度取る必要はないと教えてくれた。 フィンランドの人は何かと丁寧なのだ。

用紙に名前住所などを記入して持って行くと、ちょろっと書類を確認しておしまい。 二・三週間で登録が終わり書類が手紙で送られてくるとのことであった。

フィンランドの税金・社会保障カード

こちらもヘルシンキにオフィスがある。 こちらはバス駅kamppiから出て1分ほど。 建物に近づくとすぐ目につくオフィスではなく、奥に入って行ってエレベーターを2階に上がったところにあるオフィスだ。 入り口から入っていくと受付の人がいる。
午前中のオフィスが閉まる15分前くらいに訪ねたので、お昼休憩の後に出直してくれとのことであった。 とはいえお昼休憩はそんなに長くなかったので、外に出てご飯を食べて来たらすぐだったが。

さて社会保障カード(kela)と税金の申請用の書類は、受け付けの人からもらえる。 社会保障カードの方は記入が終わったらその受け付けの人に渡せば、申請手続きをしてくれる。
私の1年の就業契約の申請条件だと私は社会保障に加入できるが、嫁と子供が入れるかはかなり怪しいとのことであった。 ただやってみないとわからないとのことで一応嫁のものも申請してくれた。 子供のものは滞在許可証がまだなかったのであとで。 こちらも無事KELAカードが発行されたら、郵送されてくるとのことであった。

税金の方は番号札を取って待つ必要がある。 1組みあたり30分程度かかっていた上に窓口が一つしかなかったので結構待つ必要があった。 基本的にはこちらの仕事の契約書類を見て情報を記入していくだけであるが、それが結構大変みたいだ。 忙しい時期はたぶんもっと窓口が開いているのだろう。
私はフランスから来たので税金の減免がフランス政府との協定であるかもしれないとのことを教えてくれた。 ただしフランス側から正式な書類をもらわないといけなくて、元の職場に問い合わせているが結構な時間がかかりそうな感じだ。

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フィンランドでの住宅保険・ホームインシュランスの入り方

フィンランドでは自分でアパートを借りる大抵の場合、住宅保険・ホームインシュランスに加入する必要がある。 ちなみにフィンランドでのアパート探しに興味がある方がいれば少し前に書いた投稿をご覧いただきたい
住宅保険は、火災や水漏れ用の保険・家具の損傷や盗難保険・その他もろもろが一緒になったものである。 ルームシェアなどで部屋を借りる場合は、先住民が先に契約しているかもしれないので確認が必要。
私の場合はちょうど銀行口座の開設をしにnordea bankに行くことがあったので、銀行提携の住宅保険会社の紹介をしてもらった。 大家から銀行経由だと少し割引が効くだろうという情報をもらったからだ。

銀行訪問の翌日保険会社から電話がかかってきた。 向こうはNordeaからの連絡でかけてきているので、まずはこちらが本人であるかを確認したいそう。 名前や住所などを伝えて、向こうが持っている個人情報と同じであるかを確認してもらった。
そのあとは保険の内容について説明を受けた。 電話なので一通り聞くのがなかなか大変といえば大変だったが、住宅保険に必要なベーシックな内容は全て含まれていることが確認できた。 システムは150€は自腹で払って残りを保険会社で払ってくれるというもの(アメリカで言うディダクタブルってやつ)。
部屋の情報は向こうが既に持っているので、値段はそれに応じて算出されたようだった。 一年で176€のところをnordea紹介の割引をつけて159€であった。 あとは契約書を送るから中身を見て決めてくれとのこと。 ただしフィンランド語でしか作れないから、内容はフィンランド人をとっ捕まえて聞いてくれとのことだった。

契約書は翌週アパートまで送られてきた。 契約書を大学に持って行き、博士課程の子に内容を確認してもらった。 それによると電話で話してもらった内容とまあ同じであるようだった。 車保険などとは異なり大した値段ではないので、あまり悩まずそのまま契約することにした。

契約の締結は電話で大丈夫とのことであったので、契約書類にかかれていた番号に電話をかけた。 名前と住所を伝えると、契約待ちの保険があることをすぐに確認してくれた。
引き落としをしたい銀行口座にお金が入っていなかったので、契約料金の引き落としがいつになるかだけ確認をする。 締結日から2週間以内に、払ってくれれば良いとのことであったので問題無し。 その場で契約することを口頭で伝え契約はおしまい。 保険の約款は後ほど郵便で送ってくれるとのことであった。

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国際結婚 〜中国での長い結婚式の1日

中国の結婚式では式当日の朝は花嫁と花婿は別の場所にいないといけない。 そのため私は嫁の実家で寝ていたのだが、朝方起きだして別に借りておいたホテルへと向かった。

ホテルで待つことしばらく。 男性側のブライズメイド的なの(ベストマンとか言うそう)が迎えに来る。 車は花で飾った黒塗りの高級車。 花婿が乗る車に加えて、四、五台のお付きの車がいる。
時間を待って出発するのだが、直接花嫁の家に向かうのではなく街中を低速で一周する。 嫁の実家は大都市ではないから良かったが、上海とかでも同じことをしているのだろうか。

5分ほどの距離を、30分ほどかけて嫁の実家まで到着。 入り口では盛大な爆竹でのお出迎えがある。 ここから接亲と呼ばれる伝統行事の始まり。 嫁の親戚や友達などが、家への進入や嫁の部屋への進入を妨害して来るのだ。
中に入るためにはこれらの妨害をクリアする必要がある。 妨害している人の要求を聞いてあげたり、紅包と呼ばれる少額のお金の入ったポチ袋をあげたりするのだ。 年少組の妨害には少々割り増しの紅包。 後は日本から持ってきたお菓子やら安売りの化粧品などを駆使して、部屋の前までたどり着くことができたのだった。
部屋に入るのがまたまた難しい。 まずはラブソングを5曲歌えという指令。 中国の曲なんて知らないので、邦楽と洋楽で乗り切る。 その後もドアの下から紅包を差し入れたり、いろいろと要求に答えたりした。
最終的には日本から持って来た化粧品のパックを下から差し込んだらドアの隙間に詰まったので、開けないとこれ取れないよって言ったらドアが開いたのだった。 

中に入ると今度は嫁を連れ出すために色々としないといけない。 まずは軽く腕立て伏せ30回。 なんでかは知らないが、腕立て伏せはよくあるメニューらしい。 腕立て伏せをしながら、嫁と結婚したらこんなことをしてあげますとか、こんな良い旦那になります、みたいなことを復唱する。 復唱というのは私は中国語が話せないからベストマンが言ってくれたのを真似をしたのだ。
それが終わるとようやく嫁を連れだす許可が出る。 すると今度は嫁の靴がないので、その靴を探してこいとの指令。 ベッドの横の引き出しの中とエアコンの上に置いてあったのを見つけたのだった。 この見つけた靴を嫁に履かせてあげてひと段落。

あとはなごやかな感じになるのだが、行事はまだまだ続く。 続いては嫁側の両親にお茶を入れて私と嫁から渡すというもの。 お茶を渡すとお返しの紅包が嫁の両親からもらえる。 これで嫁の家での行事はひと段落。
私は嫁の親戚やら友人やらと昼食へと向かう。 その道すがらというか朝からそうなのだが、花婿は男性にはタバコを配り続ける必要がある。 あんまり良い風習じゃないがまあ伝統らしいのでしょうがない。 ちなみにランチは近場の中華レストランでとても美味しかった。

家に戻ると行事再開。 今度は私の両親の泊まっているホテルへと移動する。 この移動の際は嫁を一緒に連れて行くのだが、嫁の足を地面につけてはいけないというルールがある。 そこでお姫様抱っこで車まで運ぶのだが、貧弱な私にはこれが大変だった。 いや嫁は重くないので体重的には楽なものだったのだが、ウエディングドレスなので掴むところがなく滑る滑る。 一度途中で椅子の上に乗っけるというずるをして車まで運ぶことができたのだった。
ホテルに着いてからは車からエントランスをくぐってエレベーターまででよかったのでそこまで大変ではなかったが。 私の両親の泊まっている部屋までたどり着くと、嫁の両親としたお茶の儀式を再び行う。 これが終わると結婚式前の伝統行事はおしまい。 いよいよ結婚式本番である・・・と思ったらまたまた写真撮影。

写真は前撮りをしていたのだが、当日の写真もやっぱり重要ですよということで街中の自然公園に赴いて写真撮影。 ブライズメイドやベストマンたちと一緒に二時間ほどかけての撮影であった。 撮影が終わると今度こそ結婚式会場のレストランへと移動したのであった。

花嫁花婿は結婚式会場の入り口でお客さんたちのお出迎え。 とは言ってもそんなに格式張ってるわけではなく、おしゃべりしたり写真を一緒にとりながらという感じ。 主なお客さんが全員入場したら、時間になるまで別室で麺を食べつつ待機していた。 日本の結婚式と同じで花嫁花婿は式中にご飯を食べてる時間はない。

時間になったら正面のステージに上がって司会進行の言う通りに式を進める。 とはいっても司会が何を言っているかはわからないので、前日のリハーサルの時に言われた通りに進めるだけである。 忘れたところは嫁に教えてもらってカンニング。
やったこととしては、嫁が嫁父と入場してきて私に嫁をトス。 嫁と指輪交換。 嫁と腕をクロスして乾杯。 後は嫁父とゲスト数人がスピーチ。 お互いの両親からプレゼントみたいなのもあったかな。 それが終わるとほぼ全て完了。
その後は嫁の衣装替えだけして、私と嫁で各テーブルを回ってお酒を注いだり飲んだり。 ちなみにこの頃からはステージはなぜかゲストたちによるカラオケ大会。 ここら辺からはほとんど気を使わなくてよくて、そう言う意味では良い結婚式だった。

しばらくすると自由解散的にお客さんが帰りだす。 お客さんが全員はけたところで、私と嫁は嫁の親戚たちとホテルの一室に移動。
これまた伝統行事らしいのだが、いくつか嫁と私でちょっと恥ずかしい系のゲームをした。 しばらくそんなことをしていると、嫁の親戚が少しづつ帰りだす。
この間私の両親は嫁の親戚が経営している近くの喫茶店にいたので、彼らを迎えにいった。 その後ホテルにまたまた戻ったら、今度こそおしまいである。 一応スイートを借りていたのだけど、楽しむ余裕もなく疲れ果てて就寝したのであった。

 

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