pythonを使ったバックグラウンド強度の評価法いろいろ

色々と科学データを扱うとき、バックグラウンド強度の見積もりをすることは多い。たいていの場合は付属のソフトがついていて、バックグラウンドの計算をして減算してくれる機能がついている。
しかしそんな場合でも勝手に自動でやってくれるならいいのだけど、意外と1個1個マニュアルでやらなければならないこともある。10個くらいのデータならマニュアルでやっても良いのだけど、100個から1000個とかになってくるとプログラムを走らせてまとめて見積もりをさせたくなる。

まとめてファイルを読み込む方法はいろいろあるけれど、下記の投稿などを参照していただきたい。

内部リンク:pythonのtkinterを使ってユーザー入力を取得する方法

ということでこの投稿ではまとめて読み込んだデータを、まとめて処理するのに便利なバックグラウンド評価や減算方法についていくつか書いて行きたい。私は主にX線散乱に使っているけれど、ラマンなど他のスペクトルデータでもなんでも良い。

数式を使ったバックグラウンド計算

以下データはnumpyのndarrayに入った散布データということで。0列にX軸の値、そして1列に対応する強度データなどが入っているとする。下の例ではpwdという名前になっているが、なんでこんな名前をつけたかは忘れた。ndarrayへのデータの収納などに興味があれば下記投稿などで。

内部リンク:pythonでのテキストデータの入出力方法いろいろ

さてどうバックグラウンドを処理するかということだけど、一番都合が良いのはバックグラウンドが理由があるタイプのもので数式に従うはずのケース。理論式をそのまま使っても良いし、フィッティングをしても良い。
さてそれをどうpythonで引くかってことだけど、普通に式を作ってデータポイントごとに引くだけで良い。
まずは意外とよく使うコンスタントな最小値をバックグラウンドとして引く場合。これは最小値をnumpyのnanminで見つけて引くだけで良い。範囲指定(この例の場合XからY)の最小値や平均値を拾ってもいいし、どこかの定点の値を恣意的に引っ張ってしまっても大した問題はないだろう。

#XからYの最小値を探して各データポイントから引く
const = np.nanmin(pwd[X:Y,1])
pwd[:,1] = pwd[:,1]-const

続いて以下はデータをPower Lawでフィッティングをしてから引く場合の例。この例ではpower lawだけど、gaussianでもpolynomialでも好きな関数を使ってフィットすれば良い。フィッティングにはlmfitを使っている[1]。

内部リンク:pythonのlmfitを使ったカーブフィッティング

from lmfit.models import PowerLawModel

amp, exp = fit_PL(pwd)

def fit_PL(pwd):
#データファイルの44から70と574から584のエリアを使ってフィットしたかったのでnumpyのconcatenateで結合。astypeで変換してたのはデータファイル読み込みの都合だったと思う。たいていの場合なくて良いはず。
y = np.concatenate((pwd[44:70,1],pwd[574:584,1]),axis=0)
y = y.astype(float)
x = np.concatenate((pwd[44:70,0],pwd[574:584,0]),axis=0)
x = x.astype(float)

#lmfitのデフォルトのPowerLawModelを使ってフィット
PL_mod = PowerLawModel(prefix ='PL_')
pars = PL_mod.make_params()
pars['PL_amplitude'].set(10000)
pars['PL_exponent'].set(-1.2, min=-4, max = -1)
res = PL_mod.fit(y, pars, x=x)
print (res.fit_report())

#Power Lawのパラメータを取得
amp = res.best_values.get('PL_amplitude')
exp = res.best_values.get('PL_exponent')

#プロットするならmatplotlibなどで
plt.plot(pwd[:,0],pwd[:,1])
plt.plot(pwd[:,0],amp*(pwd[:,0]**exp))

#Power Lawパラメータをリターン
return amp, exp

この例の場合だと、データの最初と最後を使ってpower lawにフィットしたかったので、numpyのconcatenateを使ってそのようなデータセットを作ってからフィットした。
そしてamplitudeとexponentの二つのパラメータを関数から返す。

pwd[:,1] = pwd[:,1] - amp*(pwd[:,0]**ex)

この二つのパラメータを使って各データポイントの値を計算し、引き算をすればPower Lawの引き算がおしまい。こんな感じで式を使う場合は、簡単に引くことができる。

バックグラウンドがシンプルな場合のベースライン補正的なバックグラウンド演算

上記のような計算できるバックグラウンドならば良いのだけど、計算式によらないいろいろ混ざったバックグラウンドが引きたいってことも結構多い。以下はそんな時に使えるバックグラウンドの見積もり方について。こういった手法って結構いろいろ転がっていて、pythonだと割と簡単に導入できることが多い。

まずはバックグラウンドがどんどん下がって行くや、どんどんと上がっていくのようなシンプルなケースに使えるバックグラウンドの引き方。アイディアは少し古い1997年のクレイのX線研究の論文から[2]。たぶんオープンアクセス。
私がやったのは論文の手法と全く同じではないのかな。少しわかりにくかった場所があったのでそこらは適当に書いたので。結果はほぼ一緒になっていると思うけど。

大雑把にいうと、ある地点から直線を引く。直線の傾きを少しずつ変えていってデータのカーブと接したところでバックグラウンドラインとする。でその接点からまた直線でのバックグラウンド評価をやり直すということを繰り返す。基本的にはピーク以外のところがフラットになる操作。

装置的要因や、アモルファス的なバックグラウンドなどを考えて引くものではない。どんな実験したんだっていうような安定感のないデータ群を、とりあえずフラットなベースラインに揃えたい場合に使う感じ。
アモルファスなどの非ピーク情報を得たい場合にはあまりよろしくない手法。根元をがっつり削っちゃうので。
あとはスペクトルデータのベースライン補正などにも使えるかな。

#まずはスタート地点(init_ang)を指定する。conv_lineは値を行番号に変換する定義関数。意外と便利というかよく使う。
init_ang = 9.5
init_ang = conv_line(pwd,init_ang)
lipbkg = fit_lip(pwd,init_ang)

#バックグラウンド演算の関数fit_lip()。lipbkgにバックグラウンドのデータを詰めていく。
def fit_lip(pwd,init_ang):
  pwd = pwd.astype(float)
  plt.plot(pwd[:,0],pwd[:,1])
  step = 1
  init_loop = init_ang-1
  lipbkg = pwd[:,1]

#バックグラウンドを決める直線を引き直すためのループ。回数はデータ次第だけどある程度大きければ良いはず、適当。
  for j in range(100):
    init_loop = init_loop+step+1

#直線の開始地点がデータポイントの行数を超えたらループ終了。この場合582だったけどもちろんデータ次第。
    if init_loop > 582:
      print ('break')
      break
#バックグラウンドの直線とデータのカーブが接しているかチェックするループ。直線は単純に一次関数で定義して、傾きを10ずつ変えている。データ次第で刻みは適宜調整する必要がある。
    for i in range(40):
      slope = -(i*10)
      sec = pwd[init_loop,1] - slope*pwd[init_loop,0]
      linear = slope*pwd[init_loop:,0]+sec
      #plt.plot(pwd[init_loop:,0],linear,alpha=0.2)
      diff = pwd[init_loop:,1]-linear
      step = 1
#生データと直線の差分の最小値がプラスになったところで直線とカーブが接していると判断。argpartitionで何個目のデータポイントで接しているのかIndexを抜き出して、バックグラウンドの強度を得るのと次のループでのスタート地点を決めるのに利用。
      if np.nanmin(diff[1:]) > 0:
        step = np.argpartition(diff[1:],0)[0]
        print('i,j',i,j)
        lipbkg[init_loop:init_loop+step+2] = linear[0:step+2]
        break

  plt.plot(pwd[:,0],lipbkg[:])
  plt.show()

  return lipbkg

#データの値と行番号を変換する関数。差分の一番小さくなるIndexをargpartitionで抜き出すだけ。よく使うので比較的速度の速いargpartitionで。
def conv_line(plot,num):
  num = float(num)
  dif = np.absolute(plot-num)
  mini = np.argpartition(dif,0,axis=0)
  return mini[0][0]

というわけで、ある点から引いた直線がカーブと接するたびにその地点からバックグラウンド評価をやり直すことで、直線的なベースラインを得る手法でした。
評価範囲を限定しながら、直線の角度をもっとフレクシブルにすればデコボコしたバックグラウンドにも使えるだろう。しかしこのプログラムを書いた時は一様に減少するバックグラウンドだったのでこれだけで大丈夫だった。forループたくさんだし早くもないけれど、困るほど遅くもなかったと思う。

ピークvs滑らかなアモルファスカーブのスムージングを利用した分離法

こちらはシャープなピークとそうじゃないものをざっくばらんに分けたいという場合に有用。元々はX線のバックグラウンドで開発された手法だけれども[3]、スペクトロスコピーのベースラインの平滑化とかにも使える。
必ずしも正確にバックグラウンドを表現できる手法とはいえないかもしないが、いくつか利点がある。
比較的早い。プログラムの途中に組み込みやすい。評価手法次第だがある程度の定量性がある。演算の回数やスムージングの条件次第でブロードピークの除去から、スペクトルのベースラインを平滑化したい時まで利用できる。比較的複雑なバックグラウンドにも対応できる。などなど。
アイディアとしてはピークを含んだデータに対してスムージングを行うと、ピークは潰れるけどピークじゃないところは大体そのままになる。そしてスムージング後のデータとオリジナルデータを各データポイントごとに比べて値の小さな方を残す。これをどんどんと繰り返すことで、ピークが速やかに潰れていき最終的にバックグラウンドが残ることになる。弱点は大体どんな評価法でもそうだけどピークのオーバーラップ。

というわけで以下はスクリプト。オリジナルの論文とは違う論文のものを参考に、savgol_filterを利用したもの[4]。

#下に書いたbkg_estimate関数を使って最初にバックグラウンドを潰す。
bkg_init = bkg_estimate(Imin, Iave, pwd)
#bkg_iteration関数を一度回して1回目のバックグラウンドを得る。
BackG = bkg_iteration(bkg_init,pwd,lin1,lin2,win)
#後は好きなだけスムージングサイクルを回せば良い。
last = 599
for j in range(1,last+1):
  BackG = bkg_iteration(BackG,pwd,lin1,lin2,win)

#バックグラウンドの初期値を決める関数。のちのバックグラウンド減算の回数を減らせる効果があるのだけど、今のコンピュータだと誤差範囲。オリジナルの論文が書かれた2000年には効果があったのだろう。
def bkg_estimate(arr1, arr2, arr3):
  Imin = arr1
  Iave = arr2
  Int = copy.deepcopy(arr3[:,1])
  plt.plot(arr3[:,0],Int)
  for i in range(len(arr3[:,1])):
    if arr3[i,1] < (Iave +2*(Iave-Imin)):
      Int[i] = arr3[i,1]
    else:
      Int[i] = Iave +2*(Iave-Imin)

  plt.plot(arr3[:,0],Int)
  return Int

#ピークをスムージングでつぶしながら、バックグラウンドを計算する関数。
#引数はarr2は諸事情でプロット用に入れていたので、普通はなくても良い。それからlin1,lin2もデータ範囲の指定に使ってるだけなのでなくても良い。winは結構この引き方に致命的に効くパラメータなので、メインの関数から書き直せるようにしているので引数になっている。もちろん直接関数の中に書けば省略できる。
def bkg_iteration(arr1,arr2,lin1,lin2,win):
  bkg = arr1
  area = 0
#scipyのsavgol_filterを使ってピークをスムージングで潰す。
  Nbkg = savgol_filter(bkg,win+1,1,mode='nearest')
#あるデータ範囲でスムージング前後の小さい方の値をバックグランドとして残すことでピークがどんどん潰れて行く。
  for i in range(lin1,lin2):
    if (bkg[i]-Nbkg[i])<0:
      bkg[i] = bkg[i]
    else:
      bkg[i] = Nbkg[i]
  plt.plot(arr2[:,0], bkg)
  return bkg

状況によっては千回とか回すので、forループの中でいちいち保存するよりも自分自身(BackG)を書き換えた方が良いのかなとプログラムを書いたのだった。
しかしこういう書き方は絵面があまりよろしくない。どういう風に書くと美しいのだろうか?なんかPython的な書き方もありそうなものだけど。

いずれにしろこの手法の一番の問題点はいつスムージングを終わらせるかというところ。
特にバックグラウンドを使うわけでなければ目で見て好きなところで止めれば良いけれど、バックグラウンドを使いたい場合はある程度定量性のある止め方を考えないといけない。しかしこの投稿の本題ではないので深くは突っ込まない。

参照文献
[1] lmfit, https://dx.doi.org/10.5281/zenodo.11813
[2] Clays and Clay Minerals, 45, 132-146, 1997.
[3] Journal of applied chemistry. 33, 977-979, 2000.
[4] Carbohydrate polymers. 78, 543-548, 2009

関連記事

pythonのまとめ

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フィンランドの運転免許証を日本の免許証と交換で取得する

フィンランドで運転するためには

日本の免許と国際免許(もしくは公式な翻訳があれば、それでも良いのかな?)を持ってくるか、EU有効の免許もしくはフィンランド免許を取得する必要がある。

短期なら国際免許で問題ないだろう。しかし国際免許の有効期間は1年だけ。日本の免許自体は観光目的の滞在なら期間中ずっと、パーマネントレジデントになるとその後2年間だけ有効なようだけど。

それなり以上に長期滞在で運転する予定があるなら、フィンランドの免許を取得してしまうのも悪くない。

フィンランドで運転免許証を取得する方法

やる気になればフィンランドで試験を受けて免許を取得する、ということもできるのだろう。
しかし日本をはじめとしたウィーン交通条約に加盟している国の場合、自国の免許をフィンランドの免許と交換することができる。
詳しくはTrafi.fiのウェブページに詳しく書かれている。

外部リンク: Trafiのウェブページ

フィンランドの運転免許を交換で取得するための条件

少し前のブログなどでは6ヶ月以上1年以内という条件を見かけた。
しかし2018年4月現在のTrafiのWebページによると、パーマネントレジデントになってから2年以内に交換するべしと書かれている。
パーマネントレジデントは別に本当に永住するってわけではなくて、2年以上フィンランドで働くってだけで資格は得られる。
下記の投稿にもう少し詳しく書いてある。

内部リンク: フィンランドでの仕事の契約延長に伴う諸手続き

ちなみにフィンランドでの運転経歴が6ヶ月以上という条件があるので、しょっちゅうフィンランドに旅行して運転経歴を増やしていたって人以外は滞在6ヶ月以降にならないと申請しにくいだろう。

フィンランドで運転免許を取得するために準備するもの

  • 身分証明書
  • 運転免許用の健康診断書類
  • 日本の運転免許の原本とその翻訳
  • 写真2枚

上記の四つの書類が必要。以下にそれぞれの説明を書いていく。

身分証明書

パスポートか滞在許可証かな。

運転免許用の健康診断書類

これは病院に電話をして運転免許を取りたいと伝えれば良い。行きつけの病院があればそこでも作ってくれるだろう。

しれっと大学の契約病院で無料でできないかと電話して見たら、免許のための検診はうちの大学との契約には含まれていないと断られてしまった。
自腹で払う分には同じ病院でいいよってことだったので、そのまま予約をとった。都合二日後に予約をとったのだけど、その日中にも予約が取れるくらいガラガラだった。

というわけで大学近くの病院Terveystaloを訪れた。
病院の受付の前にあるマシンのボタンを押して受付番号を取得。ほどなくして受付に呼ばれる。予約してあることを伝えると、診察の部屋番号を教えてもらえる。その部屋の前に行って待っていれば名前を呼ばれるとのことだった。

部屋の前に行くとすぐさま担当の女医さんに名前を呼ばれる。
部屋に入ったら簡単な問診。最初にいくつか免許関係の質問もあったけど、一般的な病歴などの質問がほとんど。
それから診察。とはいっても呼吸音を聞くのと血圧。それから視力検査だけだった。
検査が終わったらすぐに免許取得用の証明書を発行してくれる。Trafiの文字が印刷された書類。きっと指定のフォーマットがあるのだろう。
2部印刷してくれて、たくさん文字が書かれている方が自分の保管用。不思議だけどあまり内容のなさそうな簡潔な方がTrafiへの提出用だそうだ。検診時間は20分ほどだった。

さて終わってみてのお値段はなんと100ユーロ・・・結構高い。
後から思ったのだけど、大学の指定病院ということでそのまま使ったのだ。けれどもしかしなくてもこの病院は私立病院だったのだろう。
近所の公立病院を訪れたら安く上がったのかもしれない。誰か公立病院で検診をした人がいたら値段を教えていただきたいところ。

いずれにしろ問題なく健康診断書類は取得できたのでよしとする。

日本の運転免許の原本とその翻訳

運転免許の原本も一度提出する必要がある。
その後帰ってくるのだけど、日本大使館に送られる。なので原本は日本大使館で回収するか、郵送してもらうかしないといけない。詳しくは日本大使館のウェブページで。

(追記: 免許センターの職員の話では、原本は日本に帰国決定しないと帰ってこないルールに戻ったそう。詳細は投稿下部のAjovarmaを訪れたところに書いてある。)

外部リンク: フィンランドの日本大使館のウェブページ

翻訳は英語かフィンランド語、もしくはスェーデン語でも大丈夫。公式翻訳である必要がある。

日本語から英語、フィンランド語への翻訳も在フィンランド日本国大使館が対応してくれる。必要なのは日本の運転免許証と申請書類。
申請料金は2018年4月現在17ユーロだ。お釣りなしで持ってきてとのこと。

さて、申請は電子メールから郵送で済ませることができる。大使館ウェブページの文面を見る限りそちらの方が好ましいようだ。
申請書類の様式は大使館のウェブページからダウンロードできる。ワードなので必要事項をそのまま記入。あとは運転免許証をスキャン。
この二つを添付して大使館にメールを送れば良い。いくつかあるメールアドレスのうち、consularから始まるものに送ってくれとのことであった。

ちなみに申請方法の確認にフィンランド大使館に電話をしたら英語での対応だった。途中領事部へ電話が転送されたのだけど、そっちも英語だった。久々に日本語で電話だとドキドキしていたのだけど、そんなことはなかった。

さて言われた通りに電子メールを送ったところ何も音沙汰なく1週間が過ぎる。
書類の準備ができたどころか申請を受け付けたのメールもなかった。こちらの送ったメールがジャンクメールにでも振り分けられてしまったのかと心配になり再び大使館へと電話してみる。
再び英語での電話の受け付け。今度は領事部が忙しいとのことで、こちらの電話番号に折り返し電話をくれるとのことだった。

1時間ほど待つと領事部から電話が。もしもしとの声が聞こえてきたので今度こそ日本語かと思ったのだけど、そこから滑らかに英語での説明に移った。
肝心の書類だが既に準備ができているとのことだった。免許の原本と17ユーロをお釣りなしで持ってきてねということだけ確認されて電話はおしまい。

日本大使館はこの辺り

その日の午後がちょうど忙しくなかったので日本大使館を訪れた。
日本大使館のアドレスはUnioninkatu 20-22, 00130 Helsinki。上の写真に写っているスオメンリンナの要塞に行くためのフェリー乗り場のご近所だ。

内部リンク: 海外旅行記・ヨーロッパ 〜ヘルシンキの世界遺産

日本大使館は大きなビルの5階。
建物はわかりやすいっていうほどでもないけれど、見ればまあわかる感じ。この日は丸まっちゃててわかりにくかったけど国旗が見えれば遠くからでもわかるだろう。
ビル入り口を入ってすぐの小さな受け付けで日本大使館に行きたいという旨を伝える。エレベータは受け付けの目の前にあるのだけど、セキュリティーの関係で受け付けの人に伝えないとエレベータが開かないんだそうな。

さてエレベータを5階で降りると、左斜め前前方に日本大使館の扉がある。ちょっとわかりにくいけど日本大使館のドアチャイム用のボタンがあるので押す。スピーカーに訪問理由を簡単に言うと扉の鍵を開けてくれる。

ドアを抜けると簡単なセキュリティーチェック。
そして訪問理由を用紙に書き込んだたら領事部の窓口へ。
領事部の窓口はネイティブではないけど日本語を話すお姉さん。免許証の翻訳を取りに来たことを伝えると、すぐにわかったようだけど名前だけ確認された。
免許証の原本とそれから17ユーロの申請料金を現金で払うと、すぐに免許証の翻訳と領収書をいただけた。

これで免許証の翻訳も問題なし。用事があったのですぐ帰ってしまったけれど、綺麗な大使館の一室だったな。

写真2枚

これは普通に写真を2部用意。サイズは特に指定されていなかったけど、当日の写真貼り付け箇所はフィンランドのパスポートサイズだったと思う。
私は大きめの写真を持っていったのだけど、向こうの受け付けの人が適当なサイズに切ってくれたようだ。

フィンランドで運転免許を交換で取得するための申請手続きの予約

こちらはTrafiから委託されているAjovarmaという会社で申請することができる。こちらも公式ウェブページで英語で簡潔な説明がある。

外部リンク: Ajovarma oyのウェブページ

ウェブページでは申請のための予約や各種申請のコストなどを確認することができる。

さて予約をするにはBookingのリンクから進んで、外国の免許証をフィンランドの免許証に交換するをクリックする。言語の選択をして進むという項目が出てくるので、英語を選択してフィンランドのID番号を入力して先へ進む。

近くのAjovarmaのオフィスを選択すると空き時間が見れる。最寄りのオフィスで2週間後の日程で予約。遠いところなら少し早めの日程があったけど、2−3日の違いだったので近いオフィスを選んだ。
運転学校じゃないその他のカスタマーを選択して、名前・住所・電話番号・メールアドレスを入力する。 最後に全部の情報を確認して予約完了。
その後のページで先に支払いしとくと、現地でのプロセス早くなるよっていう案内があったので支払う。Nordeaのオンライン支払い。外国免許の交換は40ユーロ。

これで予約はおしまい。予約の変更はオンラインでできるようだ。

Ajovarmaに実際に訪問しての申請手続き

というわけで上記の書類を準備してAjovarmaを訪れた。

あまり目立たないAjovarmaのオフィス

当日は予約の十分前に到着。
ちょっとわかりにく建物だったけど、Ajovarmaの文字は大きく書かれている。そういえばアメリカの免許センターもちっちゃな建物だったな。日本の免許センターってなんで大きいんだろう。

さて中に入ると受け付けカウンターが三つ。それからカウンター前に小さなテーブルと椅子がいくつかあるので座って待つことができる。
カウンター前に受付番号を発券するマシンがある。いくつかボタンがついているので免許証関係の受け付け番号を取得する。英語の説明付きだから簡単にどれを押せば良いかはわかる。

誰も手続きをしている人はいなかったんだけど、免許関係のカウンターが何やら事務仕事をしていたようで3分ほど待つ。
すると受け付け番号が電光掲示板に表示されたので、同時に表示されたカウンター番号の窓口へと向かった。

カウンターのお姉さんは五十前くらいだったかな。英語はお上手でした。
ちょっと前のブログを見ると免許手続きは英語が通じないこともっていう話しもあった。しかし今は英語だけで全く問題がないようだ。

さっそく準備しておいた必要書類を渡す。IDは色々持っていたのだけど現在有効な方の滞在許可証を使った。
お姉さんが私が渡した書類を処理している間に、免許証交換のための申請書類の必要事項を埋めていく。
名前、住所 、ID番号など。それから日本の免許を交換したいっていうところにチェックをして、日付場所サインをして提出。
あ、その下にフィンランドで6ヶ月運転しましたよっていう項目があるのでチェックをつける。少し前は誰か保証してくれる人のサインが2部必要だったらしいけど、今は特に必要ないようだ。

これで書類提出と記入はおしまい。しかしそのあと椅子に座って待っててと言われた後の待ち時間が長かった。
滞在時間は全部で40分ほど。珍しく暑い日だったので冷房の中でのんびりできたのでよかったけど。

名前を呼ばれると今度は受付がさらに英語の流暢なお兄さんに変わった。
仮免許証をもらいつつその説明を受ける。仮の免許証は6ヶ月間有効でフィンランド国内だけで有効だそうだ。写真が付いていないからパスポートと一緒に使うってことを説明される。
問題がなければ発行される正式な免許証は、1ヶ月前後で届くとのこと。これはそれなりにばらつきのある日程とのことだった。

最後に日本の免許証の扱いについて質問してみた。Ajovarmaの人が言うには免許はtrafiに送られるそう。個人に返却されるのはフィンランドを出国して帰国する場合のみだそう。
この返却方法は昔のルールな気がするのだけど、実際はどうなんだろう。確かにtrafiのウェブページでもそう書いてあるから、警察からTrafiに管轄が変わってルールがまた変わったのかもしれない。
もし手元に戻ってくるようなことがあれば、後ほど追記する。手元に戻ってきたので下に追記した。日本の免許証が日本大使館に戻ってくるシステムは変わっていない模様。

追記1:
1ヶ月ほどしてAjovarmaからEメールが一通届いた。書類の中でチェックマークをつけないといけなかったところが抜けていたから、メールに返信でいいから確認してくれとのこと。
内容はEU免許で免停中だったりしないかみたいな内容。問題ないとだけ短文のメールを送った。Ajovarmaでは受付のお姉さんに言われるがままに申請書類を埋めたんだけど、もうちょっとしっかり内容を確認しておくべきだった。
こっからまた1ヶ月待ちとかじゃないといいなあ。

追記2:
上記Eメールから5日で免許証が届いた。なので申請からの待ち時間は言われていた通りに1ヶ月と少し。その他の必要書類を合わせても約2ヶ月ほどで交換ができたことになる。
有効期間は15年。日本のものよりも有効期間が長い。主に健康診断費用でトータル160ユーロほどかかったけど全く悪くない。

追記3(2018年8月4日):
アイスランド旅行でレンタルカーを借りようとしたら、免許の取得から1年以上経過という条件があった。

内部リンク: 8月のアイスランドをレンタルカーで一周する10泊11日の旅

交換の場合の取得日はどうなるかとふと思い、フィンランドの免許をチェックした。現在発行されている免許証で10番の項目のMyönnetty (pvm)が取得日の表示。私のもので確認してみたら、どうやら日本の免許の取得日で表示されているようだ。
なので免許証を交換で取得したとしても、レンタルカーを借りるのには問題は無い。

追記4(2018年10月3日):

9月下旬に大使館から電話があって、日本の免許証が大使館に届いているそう。まだピックアップしていないのだけど。
Ajovarmaの職員が把握していなかっただけで、どうやら免許証が大使館に返還されるルールは変わっていないようだ。

2週間ほどして日本の免許証のピックアップへ大使館へと向かった。
大使館のホームページには免許証が届いたっていう通知書が受け取りに必要だと書いてあるのだけど、私は電話連絡を受けただけだったので通知書はなし。
身分証明書だけいくつか準備して行ったのだけど、パスポートを見せたら問題なく免許証が受け取れた。

追記5(2021年9月29日):

日本の免許更新について、コロナの影響でか海外在住の人への特例措置が以前と少し変わったのかな。日本の免許の更新や再取得がしやすくなったって話だけど、詳しくは下の関連記事の2から。

 

関連記事

1. 海外就職手続きのまとめ

2. 海外滞在の人の免許更新の特例についてってお知らせが来ていた in Finland!

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2018ロシアW杯のグループステージの雑感

いよいよ2018年のサッカーW杯が幕を開けた。日本代表はいろいろと本題でも本題以外でも話題にあふれた直前を過ごしてきたよう。それが吉と出るか凶と出るか。
いずれにしろ直前のパラグアイとの試合に勝って比較的気持ちよく乗り込めるのかな。是非ともうまいことやってグループステージを突破してもらいたいところだ。

今年はお隣ロシアでのW杯なのできっととても涼しいのでしょう。書いていてロシアって日本からでもフィンランドからでもお隣なことに気づいた。でかい国だな。
できれば近くのサンクトペテルブルグまで1試合くらい見に行きたいものだけど、なかなか1歳の子供連れだと難しいかな。

というわけで観戦はテレビや国営放送のオンラインストリーミングでがメインになりそう。
せっかくなのでこの投稿では見れた試合の感想でも書いていきたい。

グループステージの各グループ

その前にちょっと自分用にまとめ。グループ予想でもしようかなと思ったら、もうすでにやっていたことを思い出した。

内部リンク: サッカーロシアW杯2018のグループ分けが決定

グループA: ロシア・ウルグアイ・エジプト・サウジアラビア

グループB: ポルトガル・スペイン・モロッコ・イラン

グループC: フランス・オーストラリア・ペルー・デンマーク

グループD: アルゼンチン・アイスランド・クロアチア・ナイジェリア

グループE: ブラジル・スイス・コスタリカ・セルビア

グループF: ドイツ・メキシコ・スエーデン・韓国

グループG: ベルギー・パナマ・チュニジア・イギリス

グループH: ポーランド・セネガル・コロンビア・日本

ロシアvsサウジアラビア

さて地元ロシアの開幕戦はアジアのサウジアラビアと。ロシアは世界ランキングも下がり最近は調子が悪いという評判だったけどなかなかどうして。
タイトな守備はしっかりしていて、サウジアラビアに崩されて点が取られそうな雰囲気はなかった。
攻撃の方は5−0になったけど、さすがにそこまで攻撃力があるわけではなさそう。最後の方はサウジアラビアが疲れちゃってた感じかな。しかしグループステージ最後の方でせって来るとこの5点はでかいかもしれないね。
これから開催国としてウルグアイ・エジプトとどう競り合って行くのか。

イランvsモロッコ

再びアジアはイランとモロッコの試合。

イランもモロッコも良いチームだった。両チームしっかり守っていて、どちらも時折チャンスはあったけど決めきれず。モロッコの方が若干瞬間的なキレはあったかな。最後疲れちゃってたけど、イランもよく集中していた。日本イランとやったら苦戦するんじゃないかな。

90分ぐらいに転げ回ってたイラン選手は、本W杯のベストコロコロ賞にノミネートされそうな回りっぷりだった。

最後までそんなに無理している雰囲気はなかったんだけど、グループBはスペインポルトガルがいることを考えると、無理して勝ち点3を取りにいかなかったのはちょっと不思議かな。

なんて試合中に書いていたら最後ロスタイム3分に稀に見る見事なオウンゴール。強烈なヘッドシュートがゴールに突き刺さった。イランが劇的勝利。アジアのチームが久々にW杯で勝利。おめでとう!

スペインvsポルトガル

W杯序盤の一番エキサイティングなゲーム。ヨーロッパチャンピオンのポルトガルとスペイン。スペインも監督でゴタゴタしたようだけど、その影響があるのかないのか。いずれにしろ楽しみ。

赤のポルトガルの方がやや調子の良さそうな立ち上がり。前半始まってすぐにペナルティーエリアで倒(さ)れたCロナウドがpk奪取してあっさり決める。ポルトガル先制。
少しずつスペインがボールを持つ時間に。ポルトガルはスペインに回されてもそんなに焦りはなさそう。決定機を抑えつつカウンターで追加点が取れればってくらいか。
スペインは最後の前線がイマイチあってないけれど、そこが合えば点が入りそう。だけどその前にポルトガルがカウンター決める可能性もありそう。
しかしイニエスタすごいな、ほんとに来年日本行くのか。
結局スペインがカウンターを決められる前に、ジエゴコスタが個人技で同点。ぺぺがファールもらいにいったのがちょっと勿体無かったか。
その後もどちらもゲームプラン通りって感じの進行だったけど、Cロナウドが再び1チャンスをものにする。ゴールキーパーはできれば止めたかったシュート。前半は2−1でポルトガル。

後半開始早々にフリーキックから綺麗な展開で再びジエゴコスタ。そのすぐ後にナチョフェルナンデスのすっごいはやいミドルシュートが突き刺さる。3−2でスペインが逆転。スペイン破壊力高いなあ。
その後はじりじりとした展開でお互いにチョロチョロチャンスを作るくらい。このまま終わるかと思われたところで、Cロナウドの美しいFKが直接ゴールへ。3−3で試合終了。
というわけでスペイン・ポルトガルが普通に強い。

イランこのどっちかを倒さないといけないのか。引き分け二つだとだめな可能性が高いよね。タフだなあ。

オーストラリアvsフランス

アジア3カ国目。イランに続いて勝利なるか。

謎パンチでフランスがpk献上したところから観戦。とりわけフランスが強いっていう印象も受けなかったのだけど、その後チャンスをしっかりモノにするあたりはさすが。勝ち越したフランスがそのまま逃げ切った。

オーストラリアはよくボールをつなぐチームになっているのだね。終盤パワープレーに行かないオーストラリアは新鮮。
フランスがこのくらいだと、グループCは混戦になるかな。

アイスランドvsアルゼンチン

最近話題のアイスランドとアルゼンチンの楽しみな一戦。

前半は両チームほぼ予定通りの展開か。
アルゼンチンがボールを持ってメッシを中心に攻めまくる。アグエロのゴールは鋭いゴールだった。
アイスランドはしっかりと守ってカウンターで一発ズドンを狙う。ロングボールからの普通の攻撃をしていたのも迫力があったけれど。アイスランドは妙にゴツくででかい人が多く見える。北欧でかい人多いからな。何れにしても十分アルゼンチンに勝つ可能性は見える。

さて後半。
アルゼンチンが押し込む時間帯が増えたけど、アイスランドがあまり決定機を作らせずに粘った。怪しげなpkがアルゼンチンに行ったけどメッシが外す。そのまま得点は入らず、両者勝ち点1を分け合った。

メッシがもうちょっと切れてくればアルゼンチンも良いだろうし、アイスランドも良いチーム。しかしクロアチアの出来次第ではどちらかがいなくなるなんてこともあるのかしらね。

セルビアvsコスタリカ

前半は序盤を除いては概ねセルビアペースに。このまま続けばセルビアに点が入りそうな感じ。一方でコスタリカもたまに見せる個人技やカウンターにキレがある。気をぬくとコスタリカが持ってく可能性もあり。0−0のまま後半へ。
後半も基本的に同じペース。セルビアが綺麗なフリーキックを決めて1−0で勝ち切った。試合展開からはとてもフェアな結果だと思うけど、セルビアが優勢だった理由はなんなのでしょうね。セルビアのがでかかったとは思うけれど、システムうんちゃらかんちゃらな理由があるのでしょうか。

グループEの残りはブラジルとスイスか。けったいなグループですな。セルビアはこの勝利を勢いに絡んでいきたいところ。

メキシコvsドイツ

これまたグループ一回戦の中では好カード。次のブラジルvsスイスもそうだけど。やっぱりW杯はすごいチームの集まりですね。

前半はポゼッションこそドイツだったけど、結構五分五分で撃ち合っていた印象。とても見てて楽しいゲーム。そんな中でメキシコが素敵なカウンターで先制点を奪取。こういうカウンターって昔ほど見なくなってる気がするのだけどとても綺麗に決まった。

後半はドイツの怒涛の攻めをメキシコがいなし続ける展開。メキシコファンには目が離せない展開だった。メキシコがカウンターで追加点でもとらなきゃドイツかなと思っていたら、なんとメキシコが最後まで守り切った。ということでメキシコの金星。日本サッカーがメキシコを目指したくなる気持ちがわかる一戦でした。

このグループの残りはスェーデンと韓国か。さすがに初戦負けたとはいえドイツは残るかな。ただだいぶオープンになった感。

ブラジルvsスイス

序盤からがっぷり4つ。ブラジルはそこまでボールを持とうとはしていないかな。そんな展開だけどコウチーニョのスーパーミドル。個の力でブラジルが先制。しかしスイスもきれずにしっかりプレイした前半。ネイマールをしっかりマンマークで潰しているのがよいのかしらね。

後半開始早々にスイスがコーナーッキックから綺麗なヘディングシュート。ブラジルコンビのプッシングアピールが可愛かった。実際しっかり推してたけど、まあしょうがないでしょうね。
そのまま集中を切らさないスイスとなんだかふわっとした感じのブラジル。そのままスコアは変わらずタイで終了。

セルビアが首位に立ったこのグループ。こちらも混戦になりそうな雰囲気。

日本vsコロンビア

やった!!!勝ったーーーーー!!!大迫スーパー!!!

内容はドキドキの展開だったけどWカップ初戦南米に勝利はでかい。なんとかなるんじゃなかろうかと思わせる勢いがある。次セネガルも頑張って!

セネガルvsポーランド

セネガルが2−1で勝利。1点目はディフェンダーにぶつかってのオウンゴールだけど、GKとDFに走り勝った2点目はアフリカ勢らしさが。日本もあのようなひょんとしたゴールには注意したいところ。真面目に守備頑張っている仲の良いアフリカ勢は普通に強い。そして監督がかっこよかった。
ポーランドはなんだかぱっとしなかったけど、最後のフリーキックはとても綺麗に決まった。もう少し早い時間に決まっていればという一点。

セネガル・日本が勝利したけれど、まだまだオープンなグループH。楽しいW杯になってきた。

ロシアvsエジプト

後半から観戦を始めたらエジプトの見事なオウンゴールを目撃。モロッコの見事なヘッドオウンゴールもすごかったけど、今回のトリッキーなカーブのかかった膝でのオウンゴールはそれ以上だった。今大会オウンゴール多いきがするな。

ロシアは1戦目と同じくしっかり守備から入っていた。エジプトはサイドから良い崩しを何本か見せていた。噂のサラーはすっごい切れてるわけでもなさそうだけど、怪我の影響はわからなかった。普段を知らんからなんとも言えないけど。

そんな中でロシアが綺麗に崩して2点目。ほどなくして気を抜けたのかあっさりと3点目を追加。3点目は個人技がすごかったかな。VARからのサラーのpkで点とったり、エジプト最後まで頑張ってたけど、3−0からだとやっぱりきついよね。

グループAはロシアとウルグアイでほぼ決まりかな。

イランvsスペイン

時折6バックになったりしながら、ガチ守りに入っているイラン。スペインを相手にどこまで粘れるのか、スペインはそれでもこじ開けることができるのか。ある意味面白い試合ではある。
しかし案の定といっていいのか、スペインにゴールが転がり込む。ジエゴコスタのラッキーなゴールだったけど、これがなくてもスペインから90分守りきるのはつらそうだったかな。イランにもゴール取り消しがあったりと、ツキにも見放されていた。最後のスローインの前転を入れたのはフェイントだったのか、ちょっと面白かった。

スペインポルトガルが4、イランが3か。最終戦を考えるとスペインがほぼ決まりで、イランとポルトガルの直接対決で決まるってとこか。

アルゼンチンvsクロアチア

0−3アルゼンチン敗戦。まだチャンスがないわけではないけれど、だいぶ厳しくなった。メッシのW杯が終わりかけている。思えばリケルメとかがまだいた時に、W杯をとってほしかったなあ。

やはりメッシシステムだと、メッシがガツガツ活躍しないとダメなのか。現代サッカーで全員走ってるチームが相手だと、一人守備免除させるのはリスクが高いのかもしれないね。ブラジルが次どうなるのかは興味深い。

ブラジルvsコスタリカ

さてそのブラジル。コウチーニョの2戦連発に続いて、ネイマールのロスタイム弾で2−0の勝利。
コスタリカも頑張ってたけど、最後のチャンスをものにしたブラジルはさすが。ネイマールのおまけ弾もブラジルを乗せる可能性のあるゴールか。

というわけで窮地に立ったアルゼンチンに対してブラジルは余裕のある位置へと戻って来た。ブラジルはある程度後ろでしっかり守れるのが強みか。あとは前線にもう少し迫力が出てくると面白くなってきそう。

アイスランドvsナイジェリア

今大会で一番見ていて気持ちのよいゲームだったかも。お互いに一生懸命プレイする。汚いファールはほとんどなし。時間稼ぎもほとんどなし。

結果は0−2と明暗が分かれる形になったけど、前半はほぼアイスランドのペースだった。それにムサの2得点はそりゃしゃあないというレベルのゴール。特に1点目のトラップはとても美しかった。

アルゼンチンは少しやりやすくなったかもしれないけれど、このナイジェリアは侮れない。

ドイツvsスェーデン

苦しんでいるドイツは今日も苦しんでいた。いやゲームプランとしては悪くないんだろうけど、勝たないといけない試合で先制点取れないとやっぱり大変ね。
スェーデンはしっかり守ってカウンタータイプ。ドイツはガスガス攻めまくる。そんな感じで前半後半続いていたけれど。スェーデンにひょこっと先制点が入ったのと、早い時間のディフェンダーの怪我での交代、ボアテングの退場。ここら辺が微妙に少しずつ影響した感じ。
でもアディショナルタイム最後のフリーキックをしっかり決めるのがドイツ。最後に勝つのはドイツっていうのはこういうことなんだろうな。異常に美しいFKだった。

ということで3チームにまだ可能性があるのかな。グループFの結果は最終戦へ。

日本vsセネガル

セネガルのラッキーな先制点から始まる拮抗したいいゲーム。川島は弾くならもうちょっといい方向に弾いてほしかったけど、あんだけ詰まってたらまあしょうがない。
日本も乾のシュートが綺麗にきまって同点。乾よくあそこに打ってるきがするけど得意なのかしらね。前半のハイライトは柴崎のおててをつないでお散歩タイム。後は後半勝負。

後半も先に先制される苦しい展開。だけど交代で入った本田が決めた。やるね。そのまま引き分けで終了。勝ちたかった試合でもあるけれど、セネガルは普通に強かった。ポーランドも強いだろうけど、コロンビアを残しているセネガルよりはだいぶマシか。

次のコロンビアvsポーランドもそうだけど、最終戦まで目が離せないグループになった。最終戦まで期待できるW杯はいいね。

コロンビアvsポーランド

コロンビアがクロスから綺麗に得点。ポーランドは特に問題もないのにうまくいっていない感じ。このままコロンビアが勝つというのは日本にはそんなに悪くない話なのかな。しかしよく日本コロンビアに勝ったな、11−10とはいえ。

後半もそのままの勢いで3−0で終了。ハメスロドリゲス含めてみんな良く走ってたし、コロンビアとても良いチーム。セネガルが勝利を掴むのはかなり難しいタスクになりそう。いずれにしろ日本は引き分け以上でいいのかな。ポーランドが今日くらいの調子ならいけそうな感じ!

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全仏オープンテニス2018の決勝

長いグランドスラムもあっという間に決勝。今年の赤土を制するのは誰になるのでしょうか。

全仏オープン2018Women’s singlesの決勝

ハレプ対スティーブンスの決勝となった全仏オープン2018ウィメンズシングルス。

セリーナがまだ完調には遠く混沌としたままのウィメンズシングルス。
ハレプはそんな中で順調に勝ち進むことが多くランキング1位。一方でグランドスラム決勝にはなぜか勝てない。この大会は1試合も見れてないのでなんともいけないけど、決勝まで上がってきてるくらいだし調子悪くはないのだろう。第一シードでしっかりと決勝に残るウィメンズプレーヤーってセリナ以外だとあんまりいないよね。
一方スティーブンスはコンスタントに勝っている印象はなく、ランキングも10ほどとそこまで高くない。しかし昨年の全米をかっさらったように、ぽんっとビッグマッチを取るタイプになろうのだろうか。女版パブリンカ?
今大会何試合か見ることができた。得意の安定したラリーに加えて強めのショットも結構決まっていてコンディションが良さそう。今シーズン1勝しかしてないのが不思議な感じ。
というわけでセリナが戻るまではトップで戦いそうな両者の楽しみな一戦。

1セット目両者落ち着いた立ち上がり。ややスティーブンスが優勢な模様だけど、どっちに転ぶこともありえそう。
スティーブンスが早めにブレークしたけれど、ハレプもきれずに頑張っている。ハレプは厳しいところに打たれたときにミス(forced error)が出てしまうのをなんとかしたいところ。
スティーブンスは守っても攻めても基本的には打ち勝っている。このままいけば良さそう。ドロップショットだけ全然決まらないけど。
結局最後にハレプが見せ場は作ったけどそのままスティーブンス。

このままスティーブンスが勝ちそうだなと思っていたら、子供がぐずりだして観戦中断。そのまま天ぷらあげてたりして戻ってきた時には試合が終わっていた。びっくりしたことにハレプが逆転で勝利していた。1セット目の調子から見ると少し不思議だけど、ハレプが上げてきたのかスティーブンスが落ちたのか。
いずれにしろハレプがグランドスラムを取ったことで名実ともにナンバー1ということで、女子テニス界を引っ張っていくのだろうか。

全仏オープン2018のMen’s Singlesの決勝

ナダルとティエムの勝負。新旧クレイマスター同士の対戦と言っていいのだろうか。

ナダルはシュバルツマンに1セット取られたくらい?ほぼ完勝で勝ち上がってきた。強敵らしい強敵はそのシュバルツマンとデルポトロくらいだったか。デルポトロも1セット目のメディカルからピリッとしなかったし、ナダルとしては体力を温存しつつ勝ち上がってきたといえるだろう。
対照的にティエム。錦織・ズベレフなどクレイでも強さを見せる難敵を倒して勝ち上がってきた。セットもそれなりに落としているが、2週目からむしろサクサクと勝ち上がっているぶん疲労は少ないか。

何事も起こらないとナダルが勝つのかもしれない。ナダルは油断しないし、相手の状況に合わせて対策もとって来るゲーム巧者でもある。
だがティエムにも勢いがある。 特に錦織を始め何人かの相手が打ちにくそうにしていたフォアハンドがナダルにも効果的に通じるかどうか。あとは強烈なファーストサーブがどこまで確率を上げられるか。そこらへんをうまくやれればティエムの勝機が見えてきそう。

さて1セット目。ちょっと最初の方を見逃して途中から観戦。五分の打ち合いをしている。すでに1ブレークずつしているようだ。その後集中が切れたのか0−40になったところで、すっとナダルがブレークしてセットをとった。ティエムはこういうブレークはちょっと残念なので無くしたいところ。6−4

2セット目に入ってもナダルのペースは変わらず。ティエムも随所でいいプレーはするんだけど、ナダルが全体的にレベルが高い。撃ち合ってもあまりミスしないし、ウィナーも取りに行けば取れる。6−3

3セット目はちょっとナダルが怪我か・・・という場面があってひやっとしたけれど、その後も特に波乱はなくナダルが勝ち切った。最後のゲームで3チャンピオンシップポイントを凌いだティエムには意地と将来性を感じたけれど。6−2

結局ナダルに勝つにはナダルにしっかり打ち勝てないといけないということ。フェデラーやいい時の錦織ばりに攻めまくるか、いい時のジョコビッチ並みに守れるか。クレイコートでナダルに勝つにはそんなクオリティーが求められるのだろう。そしてそんなプレイヤー滅多にいないよねっていう。ナダルが衰える前にナダルを全仏で倒すプレーヤーは現れるのだろうか。
ティエムは着実にステップアップしているので来年が楽しみ。最近みんなそうだけど怪我だけ気をつけてほしいところ。

全仏オープン2018の雑感

女子の方はハレプが初めてグランドスラムを取ったということで、ちょっと記憶に残るトーナメントになった。

男子はナダルの11勝目。10勝目がインパクトがあっただけに、それを超えて来ると少し惰性感が出てきている。とはいえしっかりと強さを見せて優勝しきったナダルはさすが。まさか今年もこのままフェデラー・ナダル・フェデラー・ナダルで終わるのだろうか。
一方で全豪のチョンとエドモンドのように、全仏ではチェッキナートとティエムがベスト4に入ってきた。優勝こそビッグ4が譲らないものの、少しずつ若手の侵食は始まっているのかもしれない。

全仏オープン2018Men’s singles結果

優勝   ナダル
準優勝  ティエム
ベスト4 チェッキナート・デルポトロ

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全仏オープン2018の2週目の観戦記

2週目の見れたゲームの感想

だいたい有力どころが残ってきた2周目。 さてはてナダルを倒すプレーヤーは現れるのでしょうか。

4回戦

ズベレフ弟vsカチャノフ

すっかり上位定着してきたズベレフ弟。なぜだかグランドスラムで勝てない説を吹き飛ばすことができるか。これまで苦労しつつもなんとか勝ち進んでいる。
ズベレフは派手な顔の割にプレーは堅実というか、間違いないプレーを選択している大人のテニス。そして全体にレベルが高いので、勝率が高そう。高身長からのサーブも威力が高く普通の状態ではそうそう負けなさそう。
じゃあなんでグランドスラム勝てないのかなってところ。
ぷっつんするってのは一つだけど、意外とそのあと普通にプレイするから問題なさそう?
大事なポイントで若干軽いプレイが多い。相手のブレイクポイントとかでイージーミスが少し目立った。自分のブレイクのピンチは結構しっかりプレイしてたけど。ただギアが少し弱いのかな。どんな状況でも同じようにプレイできるのは利点にもなるけど、隠し球がないとも言えるか。一気にギア上げて来た相手にブレイクされて負けるとかしてるのかしらね。しかしこれだとマスターズより5セットマッチの方が向いてそうな気がするな。単純にグランドスラム運がなかったのかしらね。

カチャノフは綺麗なストロークを打ち分けるプレーヤー。ウイナーもとれるし、打ち合いにも耐えうる。サーブはサービスポイントとりまくるってほどではないけれど、綺麗なサーブを重要どころでしっかり決めていた。セカンドサーブも良い。
変なことしようとしてミスってのが結構あったのでそこら変をなんとかしたいところ。こちらもまだまだ若いのでこれからが楽しみ。

2セット目のタイブレークをズベレフがとったところで錦織戦に移動。カチャノフがフルセットで勝利した模様。3ゲーム連続フルセット勝利はかなりレアなんじゃないだろうか。

錦織vsティエム

久々のティエム戦の錦織。2−0戦績のようだけど、だいぶ前なのであてにはならない。

チャンネル変えたらすでに1ブレークされてた。1セット目見る限りそんなによろしくなさそうな錦織。2ブレークされて1セット目を落とす。そして2セット目はベーグル。
錦織はなんだかしっかり打ててない感じがあったのだけど、ティエムの球筋がいいのかな?ちょっと不思議な感じ。早いファーストサーブがガスガス入ってたから、それは錦織には辛かったかもしれないが。
3セット目からなぜか改善したのだけどなんでだろ。2セットでティエムの球筋に合うようになった?終わってみれば1・2セットがもったいなかったという内容に。
ティエムは最近のプレーヤーでは珍しく錦織のセカンドサーブをあまりぶっ叩いていなかった。フォアハンドがしっかり入っている間はかなり強いけど、抜けている時間もあった。でもやっぱり困った時に時速210km越えのサーブを打てるのは有利だよなあ。

残念ながら錦織の全仏の挑戦は4回戦で終わったけれど、今後にはまだまだ期待が持てると思う。全米とか。しかし錦織右リストバンドの下に何か巻いてるのはいつも?怪我じゃないといいけど。

ベルダスコvsジョコビッチ

しぶといグラウンドストローク対決になったこの顔合わせ。6−3なんてスコアで1セットを1時間近くプレイする人たちも珍しい。しかしこのベルダスコを見ていると西岡は体力さえつけば結構いけそうじゃないかと思われる。やっぱりジョコビッチはだいぶ戻って来てるかな。でも粘って深く返してて最後にカウンターで仕留めるみたいなジョコビッチの代名詞はまだまだか。
次はチェッキナートというイタリア人プレーヤー。今シーズン1勝してるようだし調子良いのかな。

デルポトロvsイズナー

デルポトロが3セットで完勝。
見れたのは2セット目ちょろっとと3セット目。ブレークのゲームは見逃した。しかし他のゲームだけ見ていても、どうやってビッグサーバーを倒すかというお手本のようなプレー。しっかりとサービスゲームをキープして、リターンゲームは甘い球を逃さずに決めてプレッシャーをかける。デルポトロ次はフルセット中のチリッチかフォニーニか。二人とも悪くはないけれど、デルポトロが勝ちそうな印象。
イズナーは私が見たゲーム中では悪くはなさそうだったけど、やっぱりちょっとしたところでデルポトロのリターンボールが良いんだろうな。エルベール戦に比べて余裕がなかったか。しかしこれから芝からハードシーズンにかけて活躍が期待できそう。

準々決勝

ジョコビッチvsチェッキナート

熱戦のタイブレークを制してチェッキナートの勝ち。3・4セット目からしか見れなかったから他のセットのことはわからない。
ジョコビッチは悪くもなかったけど、こういう打ち合いの展開で先に攻めてるのはチェッキナートのペースだったのかな。守ってカウンターズドンが決まってる時の方がジョコビッチのペースな感じがする。いずれにしろだいぶ戻ってきてはいそうなので、これからの上位にまた戻ってきてくれるでしょう。まだまだ老け込むには早い。
さて残っている唯一ノーシードのチェッキナート。イタリア人らしくフォニーニみたいのかと思ったら、ストロークをしっかり粘って丁寧に打つタイプ。シングルバックだったのに。次のティエムにはチャンスがありそうな気もするけど、ナダル・デルポトロだと無理そうな印象。

デルポトロvsチリッチ

もうちょっとデルポトロよりの展開になると思っていたら、チリッチがかなり頑張っている。スーパーチリッチってほどではないけれど。
1セット目タイブレークの終盤でサスペンド翌日へってなかなか勝負を左右しそうな展開。まだデルポトロ有利な気はするんだけど、さて明日どうなるでしょうか。
結局そのタイブレークをとったデルポトロが勝利した模様。

準決勝

ティエムvsチェッキナート

チェッキナートが頑張ったけどティエムが重要なところで力の差を見せつけたという印象。
チェッキナートは2セット目タイブレークの重要なところでファーストサーブがなぜか日和ったのがもったいなかった。3セット目は集中切れちゃった感じか。ジョコビッチ戦もそうだったけど守りに入った時の方がポイント取れてる印象。
ティエムは調子が良さそう。錦織もそうだったけどティエムのフォアハンドみんな打ちにくそうにしてるのは球筋がいいのかな。そして勝負所で深くて早いサーブが効果的。決勝はいい勝負になりそうだけど、ナダルが来ると勝てるイメージがないんだよなあ。

 ナダルvsデルポトロ

入りは良かったデルポトロだけど、1セット目の最初の方で負った負傷が気にかかっていたのかな。残念ながらその後はピリッとしないままに試合が終了。
それなりに普通のプレイしてたから深刻な怪我ではないんだろう。じゃないといいな。
ナダルはなんというか盤石に強い上で、全仏の神様にも愛されている感じ。舞台がナダルが勝つために整っていくようにできている。最後の難敵ティエムも無事倒すんだろうなって思わせる何かがナダルにはある。まあティエムは怪我はしなさそうだし、見ていて楽しい勝負にはなりそう。楽しみな決勝戦だ。

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トゥルクのレストランとAirbnbでの宿泊 〜二泊三日のトゥルク旅行

Airbnbで泊まったキャビンでのサウナ体験

私たちが泊まったのはフィンランドらしいサウナ付きのキャビン。
とは言っても森の中に立つキャビンというわけではない。トゥルクの中心地からは少し歩くけれど、閑静な住宅街の中といった立地。普通の住宅街の一軒家(大家さんのおうち)の離れがキャビン形式になっているお家だった。
トゥルクらしいとてもおしゃれな見た目が素敵な家。

夕方に訪ねて行くとちょうどオーナー夫妻が旅行に出かける直前だった。
なので期せずしてオーナーに会うことができたのだけど、とても丁寧な奥様でした。一緒にいた小学生くらいのお孫さんも英語の説明を手伝ってくれたし。
普段はキーボックスの暗証番号でチェックインなのだけど、簡単な説明を受けて直接鍵をもらうことができた。
その後オーナー夫妻はバスですぐに旅立っていった。

宿泊した部屋

ベビーベッドとベッドのあるお部屋

部屋の中はスタジオタイプの1室とサウナ付きのバスルームが一部屋。普通のホテルにあるものは大体準備されている。
加えて色々と軽食を準備しておいてくれたり、赤ちゃん用の用具やベッド、食事用の椅子なども揃えておいてくれて、至れり尽くせりだった。

伝統的なサウナ

1時間後くらいにオーナーの娘さんが訪ねて来て、サウナの使い方などを教えてくれた。
サウナは薪で暖炉を炊いて、その上で石を焼くという伝統的なサウナだった。 最近のアパートだと電気式がほとんどのようなので結構レアもの。ちょっと暗いけど上の写真をよく見ればなんとなく雰囲気はわかるかと思う。
薪はよく乾いていたので素人でも比較的簡単に着火することができた。あとは部屋を閉め切って温度が上がるのを待つばかり。部屋が五十度を超えて来たら準備完了。

日本でもよく見るような木製の椅子に、専用の敷きタオルを敷いて入り込む。重要なのはお湯を焼けた石にかけて行くこと。そうじゃないと五十度くらいの普通に暑いだけの乾いた部屋という感じ。
お湯をかけると湿度が上がり一気に体感温度が上がるのだ。最初勢いをつけて水を入れすぎて、部屋の中が急にべらぼうに暑くなった。水のかけ方である程度体感をコントロールできるので、水のかけ方は結構重要。
低温にコントロールしていたら、10分ほどでじわじわと汗をかいて来る。あとは好きなだけ流れる汗を楽しめば良い。フィンランドの人たちは1回出て体を冷やしてからまた入るってことをするそうだ。

体にはあまりよくないかもしれないが、風呂上がりのビールはうまかった。いやはや、とても良い体験だった。

トゥルクのレストラン

そんなに訪れたわけではないけど、いくつかご紹介。

Mami, Linnankatu 3, 20100 Turku ☆☆☆

フィンランド料理のレストラン。とても人気のレストランのようだ。

Mamiの幼児席

お洒落な木製のベビー椅子

初日のちょっとお昼時を過ぎた時間に訪れた。それでもテラス席は結構混んでいたので人気のほどがうかがえる。
運良くテラス席の端っこが取れたので、ベビーカーを簡単にテーブルまで運べた。とはいえお洒落なベビー席を貸してくれたのでそちらを利用。

mamiの魚料理

mamiの魚料理は美味しかった

mamiの肉料理

肉料理はちょっと甘め。 ソーセージは美味しかった

Mamiのデザート

おしゃれデザート

お料理の方は普通に美味しいといったところ。全般に盛り付けがおしゃれ。最初にパンを3種類持って来てくれて、黒パンが美味しかった。
僕の頼んだラムは少し好みから外れていたけれど、嫁の魚料理はソースと良くあっていて美味しかった。デザートも悪くはなかったけど、スキップしてpiece of cakeに行く方が良い。

お値段が結構良いお値段なのでもう少し期待してしまったところはあるけれど、フィンランド料理を一食食べようと思ったら悪くないチョイス。

そういえばMamiを訪れてる最中に食い逃げの捕り物劇があった。他のお店からだったけどちょうど僕らの席の斜め前で捕縛されていた。普通の店員が鮮やかに捕縛していたんだけれど、訓練でも受けてるのかな。
その後警察に引き渡されたけど、迎えのパトカーが来るまでしばらくの間地面に拘束されていた。フィンランドで捕り物劇を見るとは思わなかったので少しびっくり。

Kado, Eerikinkatu 16, 20100 Turku ☆☆☆

マーケットホールのお寿司屋さん

一食寿司を食べようという話になって選んだお寿司やさん。マーケットホールの1角にある。小さなお店なので席はそんなにないけれど、この日も食事時から外れていたので簡単に席が取れた。

kadoのお寿司

いつもなのかはわからないけれど、この日は日本人のシェフではなかった。
お寿司は握りは普通。ネタは悪くないけれど、格別良いわけでもない。巻物は少し固めでかなり細切りにしていた。まあそれはそれで美味しかったけれどね。

というわけで特にこだわりはないけど、寿司っぽいものが久々に食べたいなって感じならオススメ。立地も良いし値段もあまり高くない。

Piece of cake, Eerikinkatu 16, 20100 Turku ☆☆☆☆☆

piece of cake

今回の旅でどこか一箇所だけオススメを上げろと言われたらここ。レストランじゃないけど。
持ち帰りもできるし、フードコートのような座席で食べることもできる。コーヒーなども頼める。

piece of cakeのケーキ

フィンランドの甘味ってあんまり好みに合わないことが多かったのだけど、ここのケーキは甘さ具合や手の入れ方がとてもちょうど良い。1個5ユーロは安くはないけど、このケーキなら払う価値ありだと思う。

ベリーのチョコレートケーキが美味しかったけど、他のケーキも美味しかった。滞在中に二人で4個ケーキ食べた。

Yasukon Keittiö, Yliopistonkatu 26 C, 20100 Turku ☆☆☆☆

お外の看板

トゥルクの有名日本食レストラン。
お店の場所は看板も出てるしわかりやすいのだけど、ちょっと建物に入った後がわかりにくかった。建物に入って奥の左側の扉を開けるとエレベータと階段がありその2階。どこか日本の雰囲気を感じるものが並ぶ店内。やすこさんがキッチンの中で出迎えてくれる。

こちらもまたまた時間外れに訪れたのでこのときお客さんは私たちだけ。おかげでやすこさんに色々とフィンランドや周辺国の話を聞くことができた。とても有意義なランチ。Turkuについてのお話も色々伺えたのだけど、残念ながら訪れたのが最終日。次回の旅行の参考にしよう。

唐揚げ定食

お料理の方は普通に美味しい和食。味噌汁久しぶりに飲んだし、唐揚げがカラッと揚がっていて良かった。付け合わせのサラダがお洒落な感じなのがフィンランド風だったかしら。

関連記事

1. 海外旅行記のまとめ

2. ヘルシンキからトゥルクへの電車旅 〜二泊三日のトゥルク旅行

3. フィンランドの古都トゥルクの観光名所 〜二泊三日のトゥルク旅行

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