フランスで妊娠・出産5 妊娠の届け出とCAF

フランスでは妊娠をしたらCAF(caisses d’allocations familiales)に届け出をすることになる。 CAFは社会保障システムの一部で、届け出をすることで様々な公的補助が受けられるのだ。 規則では妊娠14週までに届け出をしないといけないことになっている。
が、これはその後にフランスに入国している私たちにはもちろん不可能な日程だ。 私たちが届け出を出したのは、助産婦との2回目の検診の後であったので、大体25週を過ぎたくらいの頃であった。 どういう条件によるのかはわからないが、事情があれば14週までというのは絶対の規則ではないようだ。 妊娠中にフランスに移住する方は、この手続きについて心配する必要はないだろう。

さて申請方法であるが、まず助産婦との最初の面談の時に届け出用紙(nous attendez un enfant)を受け取った。 この書類に記入する重要な情報は、妊娠開始日である。 なので最初の超音波検査の際に、正確な妊娠開始日の予測をしてもらい、その日付を書類に記入してもらう。 それから助産婦との2回目の検診の時にその書類にサインをしてもらう。 最後に個人情報などを記入して、そのうちの2部をCAFに郵送した。 残りの1部は保険会社に送る必要があるので、個人用に取っておく必要がある場合はコピーを取っておくと良い。

郵送してから2週間ほど待つと、CAFから個人番号が郵送されてきた。 それからしばらくの間、嫁は苦労しつつCAFと書類のやりとりをしていた。 CAFが追加で要求してきた書類は下記のとおりなのだが、なぜだか1度に要求するのでなく一つずつ別の手紙が送られてきたのだ。

  1. もう少し詳しい個人情報
  2. 出生証明書(嫁の戸籍、フランス語翻訳付き)
  3. 一昨年の収入状況(嫁と私のもの、特に証明する必要はない)
  4. 滞在許可証のコピー(嫁と私のもの)

 

最近になってようやく全ての書類のやりとりを終えることができた。 私たちの場合、いくつか情報誌のようなものをCAFからもらったが、それ以外のベネフィットは特には受けられないようだ(基準が一昨年の収入状況によるため)。
出産後には何かあるのかもしれないが、私たちはフィンランドに移住することになっている。 とりあえず登録だけはしてみたのでその方法を備忘録代わりに書いておいたが、実際に受けられる社会保障については他の情報を当たっていただきたい。

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