海外旅行記・アメリカ東部 〜グレートスモーキーの名所

グレートスモーキーマウンテン国立公園については、すでにシンクロナイズドファイアフライとケイズコーブについての投稿を書いた。 この投稿ではこの国立公園のそれ以外の名所について書いていきたい。

ガットリンバーグ(Gatlinburg)

ガットリンバーグ

Gatlinburgの街並み

スモーキーマウンテンに隠れる古き良きアメリカの街っていう感じに作られた街。 日本の温泉街とかでこういう街を作るとすぐに潰れそうだけど、アメリカだと大丈夫。 アメリカ人はこういう街が好き。
色々4D映画だったり、ゲームセンターだったり、アトラクションがたくさんある。 入らなくても街をぶらぶら一周するだけで1時間くらいはかかるかな。 山に登るスキーリフトみたいのもある。 お土産屋さんもたくさんあるので、適当にお土産も購入できる。
お弁当を持ってくるとか、BBQするとかで無ければ食事はこの街で食べるのが良いかな。 メキシコ料理レストランとかチェーンのBBQレストランとかがあるので観光地だからって高いわけでもない。 ちょっと外に出てPigeon forgeのあたりまで行っても大して変わらないので。

ニューファウンドギャップ(Newfound Gap)

秋のニューファウンドギャップ

紅葉の始まったニューファウンドギャップからの眺め

冬のnewfound gap

雪に染まる冬のニューファウンドギャップ

pigeon forge側の入り口から車で1時間くらいかな。 頂上近くでだいぶ眺めの良い場所。 駐車場はそんなに広くない。 しかし回転は早いので、少し待つかもしれないが駐車はしやすい。 この駐車場に州の境界線があるので、またいで写真撮影をするのが人気。 またトイレも付いている。
アパラチアントレイル(Appalachian Trail)が通っているので、2000マイルのウオーキングに出かけることもできる。

クリングマンズドーム(clingmans dome)

クリングマンズドーム駐車場から

クリングマンズドームの駐車場からの眺め

ニューファウンドギャップまではよくくるんだけど、クリングマンズドームまで行ったのは1回だけ。 ニューファウンドギャップまできたらすぐそこなんだけど、なぜだかあまり足の向かないところだった。
冬場は閉じている。 標高が結構高いので、紅葉のシーズンなどになるとかなり寒い。 そして標高が高いのであまり木々が綺麗な感じではない。
駐車場がとても混んでいる。 私が行った時も結構待つ必要があった。 駐車場にぼっとんトイレがついている。 ニューファウンドギャップのトイレの方が若干綺麗かな。

霧のクリングマンズドーム

霧に包まれたクリングマンズドーム

駐車場からドームまでは記憶が定かなら15分ほどの登り道。 道は良いので、のんびりと登っていけばすぐつく。 頂上には展望塔がある。 私が行った時は霧の中で何も見えなかったけど。 駐車場は晴れていたのだけどね。
ちなみにこのドームの近くにもアパラチアントレイルが通っている。

レインボーフォール(Rainbow Falls)

レインボーフォールズにかかる虹

レインボーフォールズにかかる虹

ガットリンバーグの近くの滝。 ガットリンバーグの近くなので、車でのアクセスは良いけどトレイルはそれなりに長い。 往復で8kmを越える。 でも道は良いしなだらかな登りなのでそんなに大変でもない。 その名の通り水滴が飛び散っているので晴れていれば虹が見える滝。 なかなか綺麗なのでオススメ。 私たちが訪れたときはトレイル中に何匹か鹿もいた。

ローレルフォールズ(Laurel Falls)

ローレル滝

紅葉の時期のローレル滝

こちらもこの国立公園の中でとてもアクセスの良い滝。 メインの道路沿いにあるし、駐車場から1kmと少しのトレイルで滝までたどり着ける。 最寄りの駐車場は狭いのだけど、次の駐車場まで数100mくらいなのでそちらに停めても大丈夫。
滝は中規模だけど普通に綺麗な滝。 お客さんが来た時などに連れて行きやすいショートトレイルと滝。 特に春秋になるとカラフルで印象的な場所に変貌する。

関連記事

1. 海外旅行記のまとめ

2. 海外旅行記 〜グレートスモーキー国立公園・シンクロ蛍

3. 海外旅行記・アメリカ東部 〜ケイズコーブの熊

 

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手軽に微小領域解析 〜ラマン分光

今年のノーベル賞が発表されてしばらく。 日本人の受賞がなかったこともあり、関連ニュースを目にすることも少なくなってきた。
さてこの投稿ではそんなノーベル賞を受賞している装置の一つ、ラマンスペクトロスコピーについて書きたい。 インド人のラマン教授がノーベル物理学賞を受賞したのは87年前。 インド本国で研究してノーベル賞を取った初めてのインド人研究者だそうな[1]。

ラマンスペクトロスコピーとは

物質に光を照射すると様々な散乱が起こることになる。 ここで散乱された光のエネルギーが同じだと弾性散乱、変わっていると非弾性散乱ということになる。 これについてはX線の投稿でちょろっと書いた。 ラマンスペクトロスコピーはそのうちの非弾性散乱を利用して物質の構造解析をするテクニックだ。
さて非弾性散乱とは言っても、散乱波はエネルギーを得ている場合と失っている場合がある。 通常物質は安定状態で存在しているので、光のエネルギーを吸収して不安定状態に移行することの方が多い。 なのでエネルギーが失われた散乱波の方が強度が強くなる。 この散乱をストークス散乱という。 普通のラマン分析はこのストークス散乱を用いている。
ストークス散乱は様々な理由でエネルギーを失った集合体なので、これを分光器にかけるとどうエネルギーを失ったのかをピークとして検出することができる。 すなわち物質内の化学構造についての情報が得られる。 その性質上エネルギー差が重要なので、単波長(単一エネルギー)のレーザーを光源として用いる。

ラマンの利点

ラマンと良く似た装置に赤外分光がある。 これらの二つの装置共に分子間の振動エネルギーを補足するものなので、ピーク位置は同じ位置になる。 赤外分光の方がお手軽な装置なのに、なぜ高価なラマンを使うかというのにはそれなりに理由がある。
まずは観測できる化学構造に違いがある。 赤外は水酸基やエーテルなどの電荷の揺らぎに敏感であり、ラマンはそうでもなくCーC結合などに敏感。 ラマン散乱が水酸基などに敏感じゃないといことは結構重要で、例えば試料中に水分が含まれている状態での実験などでバックグラウンドに邪魔されず良いデータが取れる。
またラマンはサンプル形状を比較的選ばない(平滑な試料面が露出しているのが望ましいが)。 フィルムなどは極めて測定しやすいが、繊維状の試料などでも比較的簡単に測定ができる。 柔らかいゲル状のサンプルなどの測定も可能だ。 そして何より光源がレーザーなので、ビームをかなり絞れる。 100倍くらいの対物レンズを使えばビームの焦点サイズをnm単位まで落とし込める。 数ミクロンレベルで位置センシティブなサンプルなどから良いデータを取ることができる。
またサンプルステージが比較的オープンなのも魅力。 サンプル環境に様々なアタッチメントをつけることができる。

ラマン実験をするときのTIPS

  • 比較的オープンなレーザー装置なので、目や皮膚の保護をしっかりとしてく必要がある。 装置によってはレーザー保護のセーフティーグラスが必要。 かなり視界が悪くなるので、顕微鏡と組み合わせる場合あまり嬉しくないがしょうがない。
  • 波長選択できる装置の場合は、最初にレーザー波長を装置で設定する。 また私の使っている装置のソフトだと、ソフトでも使用波長を設定する必要がある。 基本的には低波長の方が綺麗なスペクトルが観測できる。 また焦点も低波長の方が絞れるので良い。
  • 蛍光を発するサンプルの場合は波長次第でSN比が変わる。 蛍光は入射光の波長に依存しないので。 私のサンプルは785nmだと多少SN比がマシになる。 だけど弱いビームなのでスペクトル自体は綺麗ではない。 あとは蛍光はビームをしばらく当てておくと少しずつ改善される。 試料が焦げない程度のビームを30分くらい当てて見ると良いかもしれない。 しかし全体的にバックグラウンドは下がるけど、ピークに大きな変化が見られるというほどでもない。 見えないものは見えない。 蛍光よけに1000nm以上の赤外ビームや、200nmくらいの紫外ビームを備えている装置もある。
  • 測定に際して他に設定する必要があるのは、ビームエネルギーを決めるフィルター。 焦げやすい試料の場合は、強めのフィルターから少しずつビームエネルギーを上げていく。 焦げたら1450くらいの炭素ピークが出るか、ピークがブロードになるよう。 私の場合は数回測定して、スペクトル形状が変わらない中で最大のエネルギーを使っている。 焦げないならばできるだけ強い方が綺麗なスペクトルが出る。
  • ビームの焦点は初め、低倍の対物レンズを使って画面で合わせる。 それから50倍程度の倍率にあげる。 サンプルによってはこのあたりの倍率から焦点が合わせにくい。 そんな時は弱めのレーザーをサンプルに照射し、レーザーのスポットで焦点を合わせる。 低波長のレーザーの方が焦点が合わせやすい気がしているのだけどどうなのだろう。
  • 測定時間はサンプルが焦げない時間で、十分なSN比が出るまで。 試行回数は多い方が良いけど、そんなに変わらないので目的次第。 宇宙線の除去に便利なので、2回は取っておいた方が良い。 時間を伸ばせばピークが綺麗に出て、回数を増やすとスペクトルがスムーズになるのかな。

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1. ノーベル賞2017 〜科学関連賞について

2. X線と物質の相互作用とそれを利用した分析装置のまとめ

参考文献

[1] 「チャンドラセカール・ラマン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org)。2017年10月18日 (水) 18:18更新版

フィンランドのショッピングセール週間 〜Crazy days

投稿し忘れてちょっと旬を過ぎてしまったのだけど、来年まで待つのもなんなので投稿しておくことにする。

さて各国にて国民的な買い物イベントがあるものだろう。 アメリカではブラックフライデー。 フランスではソルド。 中国では最近11月11日が独身の日っていうのでセールをやっているそう。 日本でも何かあっただろうか? 私は思いつかなかったがあるのかもしれない。 あ、年末年始のセールがそんな感じか。

フィンランドの短い秋

フィンランドのセールは短い秋の間に

フィンランドでは、九月の終わりから十月の始めにかけてショッピングセールが行われる。 各ショッピングモールが色々名前をつけて、盛大にセールを行うのだ。 この投稿ではそういったセールのなかで、いくつか代表的なものについて書いていきたい。

Crazy days in stockmann

中でも一大イベントなのが有名デパート・ストックマンのクレージーデイズだ。 クレージーデイズは5日の間続く。 今年は十月十一日から十月十五日まで。 日替わりでお得なセール品をどんどん出して行く感じ。 その前に立ち寄った東京館の店員のお姉さんが、今日はクレージーデイズだからお客さんが少ないわって言ってたくらい。 ついでに最近だと良いものは手に入るけど、そんなに安くはなくなっちゃったわね・・・とも言っていたけど。

crazy days stockman

所狭しとセール品が並んだstockmannデパート

さて私たちは混雑を避けるというのと、ベビーカーを押すのに少しでも広い方が良いという理由でTapiolaの方のストックマンを訪れた。 ヘルシンキのストックマンは若干通路が狭いのだ。 さらにこのセール中は大混雑なので。
とはいうもののTapiolaのストックマンもかなり盛況だった。 所狭しとセール品が並べられている感じで、その間を多くの人が歩き抜けていく。 なのでベビーカーで通り抜けるのは少し大変だった。 途中から嫁が買い物に走り、私たちは外の廊下で待機していた。

まずは入り口のところに安売りの内容が書かれた冊子が置かれている。 これには日替わりの安売り品が書かれているので、そちらに書かれているものはかなり安いのだろう。
一方で適当にぶらぶら歩きながら黄札に書かれた値段を見ていくと結構お高い。 Stockmannは元値が結構お高め設定なので、普通のセール品だとそこまで安くはならないようだ。 フィンランドそもそも物価高いしね。 東京館のお姉さんが言っていた通り、少し良いものをそこそこの値段でっていう使い方が良いのかな。 もしくは頑張ってその日の限定品を狙うか。

その他のショッピングセール

K-Citymarketのマンモスセール

K-martシリーズの一番大きなK-Citymarketのセール。 こちらは日用品やらちょっとした化粧品を買いためるのに良いセール。 我々はオムツなど消耗品をまとめ買いした。 九月中旬くらい。

Kamppi

九月の終わりのセール。 Kamppiのショッピングセンターは結構お高めなのでセールでもそんなに安くない。 でも立地は良いので便利。 Crazy daysと少し時期がずれているのも良い。

Sello

Kamppiのセールより少し前。 参加せず。

Sokos 3+1

十月1週目。 Crazy daysの1週間前だそう。

 

しかし書いていて思ったけれど、フィンランドの場合は安いものが欲しい場合は中古屋さん(second hand shop)に行った方が良いかもしれない。 中古屋さんについてはまた今度別投稿にまとめることにする。

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暗い冬を乗り越える 〜フィンランドの年末行事

D&X

海外旅行記・アメリカ東部 〜ケイズコーブの熊

テネシーはグレートスモーキーマウンテン国立公園。 アメリカで一番集客の多い国立公園と言われている。 この国立公園は巨大な公園なので、公園の中で端から端まで移動するだけで数時間のドライブが必要だ。 さて今回の投稿では、その中で割りと端の方に位置するケイズコーブ(cades cove)について書きたい。

ケイズコーブへのアクセス

基本的には車がないとアクセスしにくい場所。 知らないけどバスツアーとかあるのかな。 しかしアメリカは都市部じゃないならレンタカーを借りた方が観光には良いだろう。
ノックスビル空港から行く場合、ほとんど高速を使わないでアクセスができる。 Marryvilleを抜けていく道程で1時間くらい。 この経路だとほとんどが広くて空いている道なので、アメリカの運転に慣れてなくても運転しやすいと思う。 地元の車は一車線でも抜いてくかもしれないが、よくあることなので気にしなければ良い。

近郊に住んでる方はGPSで適当にたどり着けるだろうけど、メインのgatlinburgなどがあるサイドからは少し遠いのだけ注意が必要。 I40を使ってアクセスすると、pigeon forgeのあたりで渋滞に巻き込まれた上に遠いってなる可能性もある。

国立公園に入るとしばらく眺めの良い森林をドライブすることになる。 ケイズコーブにたどり着くとトイレのついてるバーベキューサイトとちょっとした駐車場などがある。

周回ドライブコースで動物を見る

ケーズコーブの草原と森林

草原と森林が綺麗なケイズコーブ

ケイズコーブはドライブで回る人が多い。 というのも動物を見ながら運転できる周回ドライブコースがあるのだ。 自転車や歩行者もたくさんいるし、細い道なので時速はかなりゆっくり。

入り口に入ってしまうと一方通行でしばらく戻れないので注意が必要。 止まらないで一周ぐるっと回ると30分から1時間くらいかな。 一応分岐点というか早めに戻ってくるコースはあるけれど。

ケイズコーブの馬

ケイズコーブを翔ける馬

さてケイズコーブで見るべきは何かというと、動物である。 一応教会やいくつかの古い建物などがあるけれど、あまりそれを目的に観光する人はいないだろう。 まず入り口をくぐると大量の馬。 彼らはいつもいるので、たぶん野生じゃないのかな。

ケイズコーブの鹿

ケイズコーブを翔ける鹿

ケイズコーブの鹿2

鹿・・・

それからよく出てくるのは鹿。 一周して鹿が出てこない可能性は低い。 群れでいる場合もある。 そのほか小動物はたくさんいるので、ガサガサ音がしたら何かいるかもしれない。

ケイズコーブのこぐま

こぐまがこっちを見ている

ケイズコーブのクマ

ママベアがあらわれた

メインはクマ。 みんなクマ探しに来ているようなもの。 とはいえクマはなかなか出てこない。 ドライブコース1周で出て来たらかなり運が良い。 ケイズコーブでクマに襲われたって話は聞いたことがないけど、車の中や遠目から驚かせないように観察。

ケイズコーブTIPS

ケイズコーブのクマ渋滞

クマを見つけて止まり出す車列

*車が渋滞してたら、何かしらいる。 大渋滞だったらクマの可能性が高い。 車を適当に駐車して、人だかりの方に歩いていこう。 この渋滞があるか次第で一周の時間もだいぶ変わる。 時間に余裕を持つ必要あり。

*中間地点にはビジターセンターがある。 トイレ休憩とちょっとした買い物に。 駐車場はそんなに広くないけど、出入りが早いのですぐに駐車できるでしょう。

*ビジターセンターの近くにちょっとしたウオーキングトレイルがある。 それなりに綺麗な中規模の滝へと続くトレイル。 ちょっとクマ出たらどうしようとドキドキしながら歩いていたけど、動物は出てこなかった。

*クマを狙うなら早朝がチャンス。 ドライブコースが10時前は閉じている日があるので、そんな時に自転車で回るのが一番クマが出る。 ちょっと怖いけど。

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D&X

国内旅行記・福島 〜会津若松の温泉宿

これは仙台の親戚を訪ねた帰りに、会津若松に立ち寄って一泊した時の旅行。 とは行っても観光は猪苗代湖や自然公園にちょろっと立ち寄っただけなので、昼食のお蕎麦屋さんと会津若松のホテルについて。

色々と変わった蕎麦が楽しめる蕎麦の里 いわはし館

祝言蕎麦と5段蕎麦

お昼を食べるのにまず立ち寄ったのは猪苗代湖のすぐ近くの蕎麦の里。 お店の回りは視界がひらけていてとても眺めが良い。 ここは普通に蕎麦の麺も美味しいのだけど色々変わったメニューがあって良いのだ。 私は祝言蕎麦と5段蕎麦のセットを注文。
祝言蕎麦は何やら昔の結婚式でのうんちくがあったと思うのだけど忘れた。 確か注文すると一緒に説明の紙が付いてきたはず。 5段蕎麦は名前の通り、と言っても蕎麦が5段ではない。 5段異なった薬味の入ったそばつゆ用のお椀が付いている。 両方美味で大変満足なお蕎麦であった。
ちなみに普通な感じのお蕎麦メニューやどんぶり物もある。

蕎麦屋にはお土産屋さんが併設されており、外には農協?の野菜売り場もあるのでちょっとした買い物をして行くのにも良い。

会津東山温泉御宿東鳳で温泉とバイキング

会津若松の武家屋敷などがある良い感じの通りを走り抜け、少し山道を上って行くとある温泉ホテル。 そんなに新しそうな外観ではなかったけど、中はロビーも部屋も清潔な感じ。 部屋からの眺めはあまり良くなかったけど、まあそんなものでしょう。

温泉が若干部屋から遠いのだけど、おしゃれな感じの通路を通り抜けて行くと温泉がある。 例のごとく泉質は忘れてしまったのだが、ここの露天温泉は眺めがとても良かったのを覚えている。 ただ夜間の方は若干眺めが遮られていたのかな。 朝方入った方が眺めが良かったような。 ただ夜間の方がくつろぐには良かったので一長一短か。
夜のお風呂の方はサウナが付いていて、朝方の方はミストサウナが付いていた。 こちらもなかなか良い感じだった。

東鳳バイキング

夜のバイキングもなかなか良い感じの品揃え。 最近はこのタイプが多いけど、適当にさっさととっていけるメニューと板前さんが作っているメニューが両方あった。 カニやら刺身やら寿司やらに加えて、郷土料理なども取り揃えており楽しめるバイキングだった。
飲み放題は首からぶら下げるチケットをもらって、それからカウンターに自分で好きなものを注文しに行くスタイルだった。 ビールなどに加えて日本酒も3種類くらい用意されていたはず。

朝食のバインキングも良かった記憶はあるけど、そんなに覚えてないので割愛。 という感じの猪苗代温泉旅行でした。

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pythonのtkinterを使ってユーザー入力を取得する方法

tkinter、wxpython、pyqtあたりが有名どころのようである。 私はシンプルなことがしたいだけで、見た目も割とどうでも良いということでtkinterを使うことにした。 見た目にこだわったり複雑な処理をしたい場合には、後者二つの方が良いらしい。
使う機会があればこれらについても後ほど書くかもしれないがそんな複雑なスクリプトを書く機会には恵まれないんじゃないかなとも思う。 今の所はtkinterでハッピー。

tkinterをimportするときのエラー

最初にtkinterを使うにあたって一つ最初に躓いたことある。 たぶんインストール設定次第だと思うのだけど、matplotlibと一緒にインポートするとクラッシュする。 matplotlibでTkAggを使うように指定することによって回避できた。

import matplotib
matplotlib.use('TkAgg')
from matplitlib import pyplot as plt
from tkinter import *

といった感じで。

tkinterを使ってユーザー入力補助のスクリプト

ここでは適当なスペクトルデータを表示するプログラムを例に。

tkinterでファイルの読み込み

さてtkinterを使ってまずしたかったのは入力データファイルの読み込み。 自分で使うのにはlsなりdirなりで確認してargvsで読み込めば良い。 もしくはインプットファイル名を決めておいて、勝手に読み込ませるとか。
しかし今回プログラムをphdの学生に渡すのにちょっと手間取った。 特に彼女はあまりpythonというかスクリプトを使わないので。 またwindowsユーザーなのでコマンドライン操作にも慣れがない。
そうなるとプログラムを走らせた時にウインドウを開き、ファイルをクリックして開けるようにした方が間違いがないかなと思ったのだ。
前置きが長くなったが、まずはtkinterの必要なものをインポート。 他のインポートは省略。 brewer2mpl以外はありふれたものしかインポートしてないはず。

from tkinter import Tk, ttk
from tkinter import filedialog as tkfd

それからダミーのルートファイルを開いて隠しておく。 これをしておかないと意味のない小窓が開くので煩わしい。

tk = Tk()
tk.withdraw()

続いてaskopenfilenamesを使ってファイルのパスを取得しfilenamesに格納。 ファイルタイプは適当に。 初期ディレクトリは私はファイルと同じ場所にプログラムを持ってくことが多いので./でその場を指定。 もちろんデスクトップなど好きなところで良い。

filenames = tkfd.askopenfilenames(filetypes= [('txt','*.txt')], initialdir='./')

この操作でこの場合だとテキストファイルを複数開くことができる。 このfilenamesはタプルになるので、必要がある場合はリストに変換する。 取得するのはファイルパス。 なのでファイル名などが欲しい場合はosを使ってコンバージョンする。 他の方法もあるかも。
さてファイルパスが取得できたら一度メインウインドウを閉じておく。 これをしないで他の関数で再びメインウインドウを開くと止まってしまうことがある。

tk.destroy()

filedialogは色々あるのでちょうど良いものを使うと良い。

tkinterでユーザー入力の数値の取得

さてファイルを取得したら、そのファイルをどうしたいかなどをユーザーに決めてもらいたい場合がある。 ここではプロットする範囲を取得するという例で。

num1,num2 = get_range('plot')

get_rangeは以下の自己定義関数。 インデントは省略。

def get_range(word):
#インプット窓の動作を設定するクラス。
class Getr:
#クラス変数の初期化。
input1 =0
input2 =0
#コンストラクタでルートウインドウの修飾をする。
def __init__(self,root):
#インプット窓のラベルの設置。 
#場所の指定はgridが便利だと思うのだけど他はどうなんだろう。
label0 = ttk.Label(root,text = 'input')
label0.grid(row=0,column=1)
#インプット窓のラベルと入力欄の設置。
word1 = 'low ' + word + ' limit'
label = ttk.Label(root,text = word1)
label.grid(row=1,column=0)
self.ent = ttk.Entry(root)
self.ent.grid(row=1,column=1)
self.ent.focus_set()
#同じようにもう一つラベルと入力欄の設置。
word2 = 'high ' + word + ' limit'
label2 = ttk.Label(root,text = word2)
label2.grid(row=2,column=0)
self.ent2 = ttk.Entry(root)
self.ent2.grid(row=2,column=1)
self.ent2.focus_set()
#ボタンの設置と、ボタンを押した時の動作の設定。
#lambdaの理由は忘れたけど、これないと動かなかったはず。
but = ttk.Button(root, text='OK',width=10,command = lambda: self.get_quit())
but.grid(row=3,column=0)

#ボタン動作用のメソッドをいくつか。
def gettext(self):
Getr.input1 = self.ent.get()
Getr.input2 = self.ent2.get()
def quit(self):
root.destroy()
def get_quit(self):
self.gettext()
self.quit()
#クラスはここでおしまい。
#インプットルートウインドウ。 ここら辺はテンプレ。
root = Tk()
#メインウインドウでクラスGetrを。
range=Getr(root)
root.mainloop()
#インプットの取得。
return Getr.input1, Getr.input2

さてこうしてユーザー入力で得られる数値とプログラムで使いたいデータの列番号は異なっていたりするので、列番号に直しておく。 ここでargpartitionを使っている理由は早いからだけど、この場合はあまり関係ない。

def conv_line(plot,num):
num = float(num)
dif = np.absolute(plot-num)
mini = np.argpartition(dif,0,axis=0)
return mini[0][0]

こうして得られたライン1からライン2までのプロットを打つ。 ちなみに想定してるのはデータはx軸とy軸の2列データ。

def plot_raw(filenames,num1,num2):
num = len(filenames)
print (num," files read")
if num >2 and num <11:
bmap = brewer2mpl.get_map('spectral','diverging', num)
bmap2 = brewer2mpl.get_map('OrRd','sequential', num)
colors =bmap.mpl_colors
colors2 =bmap2.mpl_colors
for i in range(num):
plot = np.loadtxt(filenames[i])
lin1 = conv_line(plot,num1)
lin2 = conv_line(plot,num2)
plt.plot(plot[lin1:lin2,0],plot[lin1:lin2,1], '-',color=colors[i],mec=[1,0,0],ms=8,lw=0.5, alpha=1)
return

といった感じのスクリプトでした。 あえてpythonでプロットを打つ必要はないのだけど、打てると便利な場合もある。 私はバックグラウンド補正とか強度のキャリブレーションを読み込んだ複数ファイルにまとめてかけて、それからプロットを出力するのに使っている。 というわけでtkinterの一例でした。

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pythonのまとめ

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜サンクトペテルブルグ市内散策

サンクトペテルブルグ最終日はのんびり起き出す。 ホテルでブランチ的に朝食を食べて、お昼から市内散策へと出かけたのであった。 朝食の詳細は投稿下部で。

水の都サンクトペテルブルグ

水の都でもあるサンクトペテルブルグを歩く

徒歩でのサンクトペテルブルグ市内散策

血の上の救世主教会

修理中と曇り空が残念だった血の上の救世主教会

この日はサンクトペテルブルグを歩きまわる日。 まずは血の上の救世主教会へ。 恐ろしい感じの名前だけど、他では見れない感じのファンシーな装飾の教会。 残念ながら補修中だし天気がイマイチだったけど雰囲気はなんとなく出ていた。
教会の近くでコスプレした人たちが一緒に写真をとった後でお金を請求するってのをたぶんやっていた。 いくらなのかは知らないけど、言い値を払う気がないなら写真はとらない方がよいかな。 若干もめてた人たちもいたので高いのかもしれない。 このような写真グループはネブスキ大通りまで結構いた。

ネブスキ大通り

とても広いネブスキ大通り。 両脇には古い町並みやショップが並ぶ

そのまま歩いてカザン聖堂まで進み、有名なネブスキ大通りを川までゆっくり散策。 この大通りは開けた視界が気持ち良く、両脇の建物がとても綺麗なので歩いているだけで楽しい。 ちょこちょことお土産が買える屋台やお店があるので、ショッピングをする人には良い感じ。 私たちはアニチコフ・モストという橋まで街を見ながらウオーキング。

カザン聖堂

曲線が美しいカザン聖堂

橋からは再びカザン聖堂まで戻ってくる。 今度は少し中を見学。 観光で入るのは問題なさそうなのだけど、教徒の人たちが普通に使っている教会。 お祈りしながら教会のドアをくぐっていく人々。 中もとても厳かで静謐な感じ。 あまり邪魔してもいけないので、早々に出て来た。
入り口のあたりにいくつか注意書きに書かれたルールがある。 私は注意書を見落としてしまい、帽子をとるようにと注意を受けてしまった。 ちなみに女性は逆に頭をカバーする方が望ましいとグーグルのレビューには書いてあった。

St. Nicholas Cathedral

この日の天気の下では一番綺麗に見えた聖堂

カザン聖堂からは、また30分ほど歩いてSt. Nicholas Cathedralまで。 日本語だと聖ニコラス大聖堂かな? ここら辺まで来るとそんなに観光客はいない。 こちらは青白金の色のコントラストがとても美しい教会。 色が派手なので曇りの天気でも綺麗に見えた。 まわりを一周ぐるっと回って写真撮影。 中には入らずにそのままウォーキングを続行。
近場までは行かなかったけど、この辺りには他にもいくつか綺麗な教会が見えた。 時間がある方は是非回っていただきたい。

イサアク大聖堂を背景に青銅の騎士

イサアク大聖堂を背景にした青銅の騎士像

同じ道を戻るのもなんなのでマリインスキー劇場の脇を通って北上することにした。 ニコラエフスキー宮殿の前の細長い公園を右手に曲がり青銅の騎士像まで歩く。 この公園の通りにはウオッカ博物館もある。 ちょっと興味をそそられたけど今回はスキップ。
青銅の騎士像で写真撮影をしてイサアク大聖堂をチラ見。 イサアク大聖堂はシティーバスの停留所だったのでチラチラ見てたのだけど、逆にしっかりとは見学しなかったな。 それから早めの夕食を食べにカフェTeploへ。

だいたいこの経路で三時間と少しのウォーキングといったところ。 荘厳な建物が次々とあるので歩いていて飽きない街であった。

イサアク大聖堂からフェリーへ

シャトルバス乗り場は降りた場所と一緒。 初め3時くらいに通りすがったら結構な数のシャトルが止まっていた。 しかし私たちが5時前後に行った時は2台だけ。 早めにフェリーに向かう人の方が多いのかな?
運転手は車の中にいたので、近づいていって乗りたいことを伝える。 それから来たときと同じくベビーカーをばらして荷台に積み込む。 バスに乗り込んで5分ほど待ってから空港へ向かって出発した。

空港に到着するとチェックインの窓口に長蛇の列。 これは時間がかかりそうと思ったら、実は我々のチケットは往復でチェックイン済みだったのだ。 そうではないチケットもあるようなので、チェックインが必要な人は少し早めに来た方が良いかもしれない。
それから出国審査へと向かうが、こちらは全くもって並んでいなかった。 しかし審査官が妙に丁寧な人で審査に時間がかかった。 質問されたのではなくパスポートの写真と顔をマジマジと比較したりで。 隣のレーンはサクサクと流れていたので運が悪かったんだろうけど、急ぎではなかったので問題なし。 たくさん並んでる場合はちょっと流れの早いところに行くと早く抜けられるかもしれない。
いずれにしろチェックインの必要がないなら、5時のシャトルに乗れば余裕を持ってフェリーに間に合うと思う。 あ、フェリーの出航は7時。

princess anastasia

ファンシーな外見のprincess anastasia

フェリーへの乗船は再びタラップ。 今回は係員に別の入り口がないか聞こうかと思ってたのだけど、そのあたりには誰もいなかった。 しょうがないのでベビーカーを抱えて再び登る。 是非次来る時には直接通路があってほしいものだ。
タラップをのぼると搭乗券の確認とセキュリティチェック。 その後来た時と同じ部屋に入る。 出国してリラックスしていたので、出発前にバーにビールを買いに向かう。 そうしたらなぜか一つしか注文してないのに二つビールをくれた。 ちなみに部屋で飲みたかったらだいたいどこのお店でもプラスチック容器にビールを入れてくれる。
出港後免税店をチェックしてみたけれど、tallink silja lineやEckerö Lineよりは品揃えがいまいちかな。 缶ビールは3種類くらいだったし、運搬用にキャリアと一緒になったビールとかはなかった。 でもロシアウォッカをせっかくなので購入した。

夕食はちょっと疲れていたので、非常食に持ってきたカップヌードルを食べることにした。 お湯は6階のカフェで中国人グループがお湯をもらっていたのに混ざってゲット。 疲れもありその後はヘルシンキまで部屋でのんびり寝ていたのであった。

ヘルシンキへの到着

ヘルシンキ到着はサンクトペテルブルグ到着より少し早い8時。 6階のカフェを再び訪ねてコーヒーだけ購入。 フェリーを降りた時には9時ごろになっていた。 ヘルシンキ側は直接ターミナルに出口をつなげてくれるので楽チン。 フィンランドのバリアフリーっぷりを再確認した旅であった。
フィンランドの入国審査もあるけれどさっさとパスポートと滞在許可証を確認しておしまい。 ゆっくり出て来たこともあり全く並んでいなかった。 後はいつも通りトラムとバスでお家まで。 これでサンクトペテルブルグの旅はおしまい。

レストラン情報

ブランチ: Hotel Ekaterinaのブッフェ ☆☆☆

ルームサービスかブッフェか悩んだけど、せっかくなのでブッフェへ。 暖かい食べ物の品揃えも良く、サーモンやハムなども美味しかった。 パンのバターもディナーと同じく数種類あってとても秀逸。
飲みものはジュース、ミルク、水、コーヒー、お茶など。 アルコールのボトルもたくさん置いてあったけど無料だったのかは聞かなかったので謎。 甘いものはクッキーとジャムパンくらいだったかな。
全般に良かったのだけど値段も結構しっかりする。 次来たらブッフェでも良いけど、外で食べても良いかなという感じ。

夕食: Teplo (Bol’shaya Morskaya Ulitsa, 45, St Petersburg) ☆☆☆☆☆

サンクトペテルブルグteploの入り口

嫁が見つけた人気のカフェ。 聖イサアク大聖堂の近くなので、シャトルバス待ちの間に利用することにしたのだ。
入り口が少しわかりにくい。 まずは通りからは看板が見えるので場所はわかると思う。 そこまでいったらトンネルのようになっている建物の下をくぐり抜けて中庭に抜ける。 そうすると右手の方に地階に下りていくような階段があるので、そこがカフェの入り口だ。 上の写真のような案内サインが地面に書いてあるけど。 ベビーカーが入り口にたくさん止まっていたので、隣に私たちのも駐車して中へ。

サンクトペテルブルグteploゲーム

店員さんはみんな綺麗な英語を話した。 店員さんによると3時だというのに予約なしでは席がないとのこと(バーカウンターの席は空いていたけど)。 とても人気のお店だった。 しかし20分待てば入れるとのことなので、中のベンチに座って待つことにした。 ちなみにコートを置いておく大きなクロークがあったのがロシアらしい。

サンクトペテルブルグteploキッヅルーム

中には小さな子供向けの遊具やキッズルームさえ設置されている。 授乳もキッズルームの中でカーテンで区切ることができるので気楽にできる。 トイレもなかなか綺麗だった。 店内はとてもお洒落にデコレートされている。 そんなところを見ていたら20分はあっという間に過ぎた。

サンクトペテルブルグteploのソファー席

席はテーブル席もあったけれど、私たちは運良くソファー席へ。 なかなか座り心地の良いソファー。 赤ワインを飲みつつ料理を待つ。 ちなみに店員さんは7時まで席にいて良いよって言ってた。 結構長居する人もいるのかもしれない。 私たちはフェリーの時間があるので、すぐ出ないといけなかったけど。

サンクトペテルブルグteploの料理

私たちは、赤ワイン、ツナサラダ、ボルシチ、シーフードパスタ、それからケーキとアイスクリーム、コーヒーを注文。 料理はどれもとても美味しかった。 量はあまり多くないので、メインをもう1品頼んでも大丈夫だったと思う。 ケーキは若干外した感があったけどそれなりのレベル。
しめて2020ルーブルなのでだいたい30ユーロ。 サンクトペテルブルグだとわからないけど、ヘルシンキから考えればかなりリーズナブル。

観光に良いのはもちろん住んでても通いたい感じのカフェ。 フィンランドではまだ見つけてないけど、こういう子供向け設備のついたカフェってヨーロッパには結構あるのかな? 日本では子供がいなかったのであまり注目してなかったけど、日本ではどうでしょう。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜エルミタージュ美術館へ

フェリーのオーバーナイトクルーズでサンクトペテルブルグへたどり着いた私たち。 市内へ向かうにはまず入国手続きを済ませる必要がある。

サンクトペテルブルグ港での入国審査

フェリーのタラップを降りて少し外を歩くと、ターミナルの建物の入り口にたどり着く。 ドアの前にロシア人と外国人を振り分ける看板があるので、外国人用の方へと向かう。
さて私たちは並ばないで済むように、フェリーからゆっくり出てきたのだった。 9時にフェリーの入り口がオープンし、私たちが入国審査に来たのが9時40分くらい。 しかし私たちのそんな思惑は外れて、この時間ではまだ結構並んでいた。
7箇所の入国審査の窓口は全て働いていたが、一人一人かなりゆっくりの審査。 どの列でも大して変わらないとは思うが、早めに奥の方にいくと少しだけ早いのかもしれない。

そんな感じで順番を待って入国審査へと進む。 入国審査ではいつも通りパスポート、滞在許可証、それから到着カード(arrival card)を渡す。 私への質問はいつ出国するかという確認だけだった。 あ、後は連れていた赤ちゃんが息子か娘かという質問もあったけど。
しばらくするとパスポートに一枚紙を挟んでスタンプを押して返却してくれた。 この挟んでくれた紙は出国審査で使う。 これも大切に保管しておく必要がある。
さてこれで晴れてロシアに入国である。 ちなみにここの入国審査は家族でも一人一人別でやっていた。 なので嫁は次の順番。 とはいえ二人入っているパターンも見かけはしたので、別に一緒でも良かったのかもしれないが。

我々が入国審査を終えると、その後ろには並んでいる人はほとんどいなかった。 この時でだいたい10時半。 つまり10時半まで待ってフェリーから出てくれば並ばないで済むことになる。 忙しい時期だともう少し待たないといけないだろうけど。

サンクトペテルブルグ市内へのシャトルバスからホテルへ

入国審査をぬけるとちょろっとセキュリティーもあるがすぐに出口。 正面出口を出てすぐ左側に市内へのシャトルバス乗り場がある。 看板はシティーバスとかシャトルバスとか書いてあるけれど、どちらも同じバスのことだ。 ドアのすぐ近くにシティーバスの案内所があるのでそこで質問もできる。 彼らは綺麗な英語を話す。
シャトルバスはちょっと大きなバンという感じ。 特に荷台が狭くてベビーカーをばらす必要があった。 いや分解までは覚悟していたのだけど、タイヤまで分解する必要があったのは想定外。 それでも無事乗れたのでよかったが。 ちなみに運転手さんがベビーカーの分解を手伝ってくれたのだけど、彼は英語は話さなかった。 スパシーバくらい覚えておいた方が良いかもしれない。

聖イサアク大聖堂

シャトルバスはちょうどこの写真を撮っている私のあたりに止まる

古き良きヨーロッパ的な良い眺めの道を走り抜けて市街地まで。 シャトルバスは途中で止まらなかった。 終点のイサアク聖堂まで15分くらい。 途中の停留所で止めたい場合はどうするのかな。 別のシャトルに乗る必要があるのか、運転手にあらかじめ伝えておくのかどっちなんだろう。

Hotel Ekaterina

Hotel Ekaterinaの外観

イサアク聖堂からは歩いてHotel Ekaterinaへ。 エルミタージュ美術館の周りの公園や川沿いの眺めが良い道をのんびりと歩く。 ロシアの歩道はバリアフリーって感じではない。 ベビーカー連れには少し段差の多い町だ。 しかしそこまで苦労はせずにホテルまで到着。
ホテルもバリアフリーではなく階段がいくつか。 最初だけ少し苦労したけど、ホテルの従業員が部屋まで運ぶのを手伝ってくれた。 荷物をおいて授乳だけ済ませたら、さっそくエルミタージュ美術館へ向かう。 そういうわけであまりバリアフリー感がなかったので、ベビーカーは部屋に残し子供は抱っこ紐で連れていくことにした。

エルミタージュ美術館

さてメトロポリタン美術館・ルーブル美術館に続いて世界4大美術館の一つへ。

チケットを購入して入場

私たちはオンラインで前売りのチケットを買うか悩んだ末に買わずに訪問したのだった。 結果としては前売りを買わないでもまったく問題がなかった。 訪れたのはオフシーズンの平日の午後1時半。 ほとんど並ばずにチケットが入手できた。 お一人様700ルーブル。 ちなみにチケット売り場は広場方面から来た場合、中庭を通り過ぎて反対側から建物に入るとすぐにある。
チケットカウンターでチケットを購入したらクロークへ。 クロークは団体用と個人用があるので個人旅行なら個人用に向かう。 窓口がたくさんあるので空いているところに預ければ良い。 小さなバッグは中に持ち込めるが、リュックなどは預ける必要あり。 嫁のショルダーバッグは大丈夫だった。 身軽になったら一階にある入り口へ。 セキュリティーチェックとチケットの読み取り機を抜けて入場する。

エルミタージュ本館散策

エルミタージュ美術館 1917年から100年

ロシア革命からちょうど100年だそう

入り口を入ると正面に大階段がある。 しかしお昼を食べていなかったので、まずは腹ごしらえとエルミタージュ美術館のカフェに向かうことにした。 サンドイッチとケーキで昼食を終えたら、まずはヨーロッパ絵画などが集められている2階へ。
2階へ上がると1917年のロシア革命から100年の特別展示をしていた。 しかし今回のメインの目的は絵画なのでスルー。 2階の絵画コーナーから攻めることにする。 以下は簡単に見たものの羅列。

ダビンチのブノアの聖母

ダヴィンチコーナーはやっぱり人が多かった

レオナルドダヴィンチの二つの聖母像は有名なので、ちょっと時間をかけてみる。 特にリッタの聖母の赤ちゃんとはどこから見ても目があうというのが有名だそうなので、しばらく試してみた。 その他ルネッサンス絵画をたくさん。
またエルミタージュにはレンブラントが結構な数あるのでまとめて鑑賞。 他にもヨーロッパ絵画がたくさん。

黄金のからくり時計

からくり時計は残念ながら動いてなかった

エルミタージュ 剥製騎馬隊

エルミタージュの騎馬隊

エルミタージュ美術館は絵画以外の展示も結構有名。 黄金のからくり時計の動物たちや、なんだかじんわりと有名な騎馬隊の剥製。 他にはシルバーの加工品なども。

エルミタージュの豪華通路

豪華絢爛な通路

エルミタージュの綺麗な天井

美しい彩りの天井

それから豪華な装飾の通路。 その他にも綺麗な建築・天井画など色々。 エルミタージュでは建物を見ているだけでも時間がどんどん過ぎてしまう。 やっぱりエルミタージュは午後だけだと時間が足りなかったな。 今調べなおしていたら、結構重要な展示品も見逃していた。 再訪する必要あり。

エルミタージュの印象派の別館

エルミタージュ 印象派の別館

印象派の作品は綺麗な別館に収められている

エルミタージュの印象派はアレクサンドルの円柱のある広場を挟んで反対側の建物に収められている。 最初これに気づかず危うく主目的でもある印象派を逃すところであった。 ちなみに入り口は本館を背にして広場を向くと、中央よりやや左といったところ。 人の出入りが結構あるのでわかるでしょう。
こちらの棟には本館と同じチケットで入場できる。 こちらはチケット読み取り機を抜けてからクロークがある。 クロークから上写真の大階段とエレベータを乗り継いで4階までまず登った。

エルミタージュのモネ

モネはどこでも素敵

4階にモネをはじめとして、ルノワール・ゴッホ・セザンヌ・シスレーと一通り印象派が揃っている。 保護ガラスでちょっと反射が入ってたのが残念だけど、まあしょうがないのだろう。 4階だけだったら1時間とちょっとで抜けられるけど、2階と3階にも展示があるよう。 こちらもサンクトペテルブルグに戻ったらもう一度訪問したいところだ。

エルミタージュの夜景

エルミタージュは木曜日は6時まで。 外に出ると風が強くてとても寒くなっていた。 この寒さにさえ耐えられれば、エルミタージュの周りの夜景はとても綺麗。 しかし寒いので周囲の写真だけちょろっと撮って足早にホテルまで戻ったのだった。

ホテル・レストラン情報

Hotel Ekaterina(ホテル エカテリーナ) Millionnaya St, 10, St Petersburg

Hotel Ekaterinaの部屋

Hotels.comで予約して100ユーロ。 デラックスルームを予約。 しかし私たちがホテルに到着した時は、予定の部屋はまだ準備中だった。 授乳したいとのことを伝えると、準備が終わっていた別の部屋に入れてくれた。 なのでどのタイプの部屋になったのかは謎。
しかし部屋は広くて清潔。 シャワールームもとても清潔だった。 アメニティーも、コーヒー、チョコレートから歯ブラシ、スリッパまで一通り揃っていた。 ビールしか頼まなかったけど、ルームサービスも他の国よりはだいぶ安い値段でオーダーできる。 とても良いホテルだった。
問題点をあえてあげるなら、googleのレビューにもあったがシャワーの水温。 水圧の方は特に問題を感じなかったけど、水温が安定していなかった。 少しずつ熱くなったり冷たくなったり。 なのでシャワー中に水温レバーの微調整が必要だった。

昼食: エルミタージュ美術館のカフェ ☆☆☆

エルミタージュ美術館のカフェ

サーモンの乗ったサンドイッチが美味しかった。 ローストビーフのサンドイッチは普通。 エクレアやケーキはそこそこといったところ。 コーヒーは美味しかった。 値段は上の写真で980ルーブル。 サンクトペテルブルグとしては高いけど、美術館内という立地を考えたら問題なし。

夕食: Hotel Ekaterinaのレストラン ☆☆☆☆

ekaterinaのレストラン

ekaterinaのレストラン2

ekaterina_restaurant3

ホテルで夕食。 時期も時期なのでガラガラ。 だけど子供連れの私たちにはちょうど良かった。 ビーフストロガノフとホタテのソテーを注文。 両方丁寧に作ってあって美味しかった。 あと一番下の写真のようにパンのバターが数種類あって、これも美味しかった。 値段も結構したけど。 全部で75ユーロくらい。 いやワイン2杯とデザート、アイリッシュコーヒー付きだから別に高くないか。
このホテルに滞在しているなら10%割引も効くので、とてもオススメできる。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜サンクトペテルブルグへのフェリー旅

さてだいぶ陽も短くなってきた十月のフィンランド。 落ち込んでいく気持ちを盛り上げていくのも重要ということで、ロシアはサンクトペテルブルグへの小旅行を敢行することにした。

サンクトペテルブルグへのフェリー切符の購入

ロシアは日本人が旅行にビザを取らないといけない数少ない先進国の一つである。 しかしこのビザ取得をスキップできるルートがある。 フィンランドのヘルシンキからフェリーで行く往復旅行だ。

フェリーを運営しているのはロシアの会社のSt Peter Line。 どういうシステムかは知らないが、この会社のフェリーで往復チケットを購入して七十二時間以内のロシア滞在だとビザがいらないということ。 フェリーの中で入国・出国時間を調整するとサンクトペテルブルグ三泊ということも可能だそう。 普通は二泊までだろうけど。 基本的にはその時期に運航しているフェリーのスケジュールによるのだろう。
さてチケット購入はSt Peter LineのWebページから。 私たちは行きは水曜日の夜出発で木曜日の朝到着。 サンクトペテルブルグで一泊。 そして帰りは金曜日の夜出発、土曜日の朝到着という往復チケットを購入した。 この時期のヘルシンキからの往復航路で見つかったのは、このチケットだけだった。
2ベッドのBクラスの船室で往復164ユーロ。 ビザフリーの要件でバスツアーを一つ追加しないといけない。 これが一人25ユーロかかる(子供は半額)。 バスツアーといっても市内まで送ってくれるだけだが。 トータルの値段としてはストックホルム行きのtallink silja lineよりも安いけど、フェリーの中身はtallink silja lineの方が良いという前情報であった。
購入が済むとロシア語で色々と書かれた注意書きと、英語で日付・名前などが書かれたチケットがメールで送られて来る。 当日までに印刷して準備しておく。

フェリーでサンクトペテルブルグへ

st peter lineのフェリーターミナル

St Peter Lineのターミナルは若干古いT1

当日準備する必要があるのは、パスポート、滞在許可証、船のチケット、それからホテルの予約をプリントアウトしたもの。 タリンやストックホルム行きに比べるとしっかりと準備する必要がある。 しかし夜発のフェリーなので、のんびりと準備できるのが良いところ。 私は午前中仕事をしてからの旅行。
St Peter Lineのフェリーターミナル(T1)は、最近タリン行きで使ったEckerö Lineのターミナル(T2)の少し手前。 我々はKamppiの手前で乗り換えてトラムの7へ。 フェリーターミナル以外にはぱっとしたものがない方向だけど、トラム内には同じフェリー目的のたくさんの人。 Länsiterm T1で下車。

St Peter Lineへのチェックイン

st peter lineへのチェックインカウンター

1階のSt Peter Lineのチェックインカウンター

一階の奥にチェックインカウンターがある。 雑多にならんでいるのでわかりにくいが適当なラインへ並ぶ。 1グループあたり結構時間がかかるのでそれなりに余裕を持って来た方が良い。
順番が来たらチケット、パスポート、滞在許可証を見せる。 後重要なのはホテルの予約表。 ホテルの予約についてはその場でパソコンで確認をしていた。 しばらくすると、出発カード、到着カード、搭乗券を発行してくれる。 これらの書類はビザ代わりにもなるので大切に保管しておく。 それから免税店で100ユーロ購入したら10ユーロ割引してくれる券と簡単な地図をくれた。
チェックインが終わったら二階に上がり出国審査へ。 出国審査は先ほどもらったチケットとパスポート、そして滞在許可証を見せる。 何やら少しの間チェックしていたけれど無事通過できた。
それからしばらく通路を歩いてフェリーまで。 フェリーの入り口ではこれまでの船旅とは異なりセキュリティチェックがあった。 問題なく通過し部屋を目指した。

私たちは5時半にターミナル1に到着して、フェリーの部屋に入ったのが6時くらいであった。 このくらいの時間で間に合うのだけど、乗船したのは最後の方だったようだ。 余裕を持ちたい人はもう少し早めに来ても良いかも。

Princess Anastasiaの部屋

st peter lineのb2部屋

部屋は予定通り窓なしの2ベッドとシャワールーム(B2)。 しかし部屋は想定よりも通路が少し狭かった。 ベビーカーが奥(ベッドの間)まで入れなかったので部屋の出入りが少し大変だった。 入り口の近くに詰めて、ドアが閉められたから問題はなかったけど。
部屋は新しくはないけど、トイレも含めて十分清潔に掃除されている。 ベッドは固めだったので、結構寝心地が良かった。 また部屋の空調は自分でいじれる。 この時期だと空調なしだと少し寒いかな。

ヘルシンキからの出港

出港は午後7時。 10月の終わりだとこの時間はもう真っ暗。 こちらの港もEckerö Lineと同じく中心より南なので、出航してからはあまり見るものがない。 スオメンリンナを待とうかとも思ったけど、寒いし暗いしギブアップ。 6−8階からはデッキに出られる。 8階から上はデッキから登れるようだったけど、やっぱり寒いのでスキップした。 この日は悪天候の影響か結構フェリーが揺れていた。

Princess Anastasiaの設備

princess anastasiaのバー

ショー用の舞台のついたバー

比較的小さめだが一応クルーズ船なので娯楽施設は結構ある。
レストランは7階にブッフェに加えてイタリアンなど。 和食レストランがあると聞いていたのだけどなくなったようだ。 船内地図ではまだ寿司バーと表示されていたけれど、そこには何やら別のレストランがあった。
普通のバーに加えて、スポーツバー、ナイトクラブ、カラオケなどがある。 生ビールが一杯5ユーロくらいなので、ヘルシンキ市内よりは安いかな。 それからカジノやゲームーセンターなどもある。 あとはキッズルームがあるので、小さなお子様連れはそちらへ。
免税店でショッピングもできるが、例のごとく安いのはまとめ売りのビールくらい。 他のクルーズ船よりはだいぶ小さな免税店で、ビールも数種類くらいしか売っていなかった。

Princess Anastasiaでの食事

princess anastasiaのカフェ

夕食も朝食も6階のこのカフェで

船が揺れていた影響か子供が少しぐずっていたので買い食いに決定。 6階にサラダ、ラザニア、サンドイッチ、スープなどが買えるカフェがある。 私たちはサーモンサラダとラザニアを注文し、部屋にテイクアウト。 サラダは13ユーロだけど、大量のサーモンが入っていたし結構美味しかった。 ラザニアも同じくらいの値段で味もなかなかよし。
このフェリーのビュッフェは28ユーロだから、飲み物を考えるとビュッフェで食べても少し高いってくらいかな。
ちなみにビュッフェじゃないレストランは結構混んでいる。 レストランで食べる人はピークの時間だと少し待つ必要があるかもしれない。 夕食後は朝までのんびり就寝。

princess anastasiaのカフェ

朝食の時間には窓際の席にはロシアの街並みが

翌朝はのんびりと起き出し、同じカフェでコーヒーとドーナツ、マフィンを食べた。 全部で7ユーロ。 朝食もビュッフェがあるので、朝から食べる人には良い。

princess anastasiaからの下船

princess anastasiaのタラップ

Princess anastasiaはロシア側ではタラップを使用

フェリーが港へ到着したのは9時前後といたところ。 急ぎでない私たちは混雑を避ける為、身支度をのんびりとした。 そして9時半くらいにフェリーの出口へと向かう。
ピーク時間を避けたおかげか、フェリーの出口にはほとんど列はなし。 下船の前に搭乗券をスキャン。 これはフェリーに残っている人を確認するためかな。
フェリーの出口ドアをくぐると問題が一つ。 直接ターミナルにつながっているのではなく、港へと降りるタラップがそこに。 仕方がないのでベビーカーを担いでタラップを降りた。 タラップを降りたらロシアの入国審査がすぐそこなのだが、入国審査からは次の投稿で書くことにする。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜ヘルシンキの世界遺産

というわけでやってきたのはヘルシンキの世界遺産スオメンリンナの要塞(Suomenlinna)。 フィンランドには6個の文化遺産があり、その中で一番アクセスの良い場所だ。 ちなみにフィンランドの自然遺産はスェーデンと分け合う群島の一つだけ。 時期はだいぶ寒くなってきた十月の半ば。 木々の黄色に染まった葉が陽光に映える美しい日であった。

スオメンリンナ

スオメンリンナの古建築の中から

スオメンリンナの要塞へのアクセス

スオメンリンナは非常にアクセスの良い世界遺産。 フィンランドの首都ヘルシンキの中心部から三十分もしないで到着できる。 私たちはヘルシンキへの移動時間がかかるのでもう少しかかったけれど。
さてまずはバス駅のKamppiでも電車の中央駅にでも良いがヘルシンキに移動する。 そしてトラムの2か7へ乗って海岸方向へ。 私たちが使ったトラム7だったらSenaatintori駅まで。 ただこの駅からだとフェリー乗り場まで少し遠い。 トラム7を使う場合は乗り換えに余裕があった方が良い。
とは行ってもフェリーは多い時で20分おき、少ない時でも40分おきくらいで出ている。 フェリー乗り場の回りは栄えているので、適当にコーヒーでもビールでも飲んでいればすぐだ。

スオメンリンナ行きのフェリー乗り場

スオメンリンナ行きのフェリー乗り場へ

フェリー乗り場はそんなにわかりやすくもないけれど、上の写真のような感じ。 青い看板が目印。 停まっているのは小さなフェリーだけど、見ればわかるとは思う。
さてこのフェリーだが、通勤などに使うHSLの生活フェリー。 なのでバス・トラムチケットと共通チケットなのだ。 一日チケットを持っていればもちろんだが、そこまでの移動にバス・トラムで来ていれば80分以内ならその普通チケットでも乗れるはずだ。 トラベルカードを持っているならば、スキャン用の読み取り機が2台ほど置かれている。 紙のチケットの場合はそのまま入っていけば良い。
他にフェリーチケットを往復で買うこともできるようだけど、前後で合わせてトラムなどを利用する場合はそれほどお得というわけでもなさそう。 あ、例のごとくベビーカー連れは無料である。 それから並んでいる場合はベビーカー専用のレーンもある。

スオメンリンナのフェリー乗り場

スオメンリンナのフェリー乗り場に到着

そんなこんなで時間になったらフェリーへと乗り込む。 フェリーの中には多くの観光客に合わせて普通の地元民も混ざっている。 フェリーからの眺めは良いといえば良いけど、ヘルシンキの市内が普通に眺められる感じ。 フェリーには室内の座席とデッキの座席がある。 短い船旅なので自由席だ。
トイレも付いている。 通勤フェリーの船としてはまあ綺麗な方なんじゃないだろうか。 カフェも付いているようだったけど、この時間は休業中。 通勤時間中とかだと営業しているのかな。

スオメンリンナからのフェリー

こちらは帰りのフェリーの船内

そんな感じで船内をチェックしていたら、すぐにスオメンリンナまで到着。 スオメンリンナまではたったの15分の船旅だ。 帰りのフェリーは別の船だったので、少なくとも2種類のフェリーが出ている模様。

スオメンリンナの散策

スオメンリンナのkmarket

スオメンリンナにはスーパーマーケットも

スオメンリンナに到着すると、車やバイクなどがいたら最初に降りていく。 そのあとはみんな一斉に降りて行く。 さてここで注意。 ここは普通に生活に使われている島でもあるので、結構メインの観光場所じゃない方に行く人もいるのだ。
私たちはなんとなく人々の後を追って右方向に歩いていったら、メインの要塞とは反対方向に歩いて行ってしまっていたのだ。 三十分ほど何もないあたりを散策したり子供に授乳したりした後で、ようやくそのことに気づいた私たちであった。 最初に橋を渡ったりしたら、メインの方向ではない。

フェリー乗り場の近くの教会

フェリー乗り場の近く。 教会の方に歩いてくれば正しい道。

そんなわけで戻ってきたスタート地点。 船を降りたら前にある建物をくぐり抜けるようにしてまっすぐ進んでいけば良い。 各所各所にスオメンリンナの先端までの距離を記してある看板がある。 フェリーからは1kmと少しといったところ。

フェリーから見たスオメンリンナ

こちらはストックホルム行きのフェリーから見たスオメンリンナ

スオメンリンナの先端、星型の要塞までは石畳の道を歩いて行くことになる。 メインの道はちょっとガタツクけどベビーカーでも問題なしの道だ。 私たちは少し急ぎ足で写真を撮りながら移動して三十分くらい。 ところどころに歴史的な建物や美しい木々が配置されている。

スオメンリンナのkings gate

スオメンリンナのkings gateにベビーカーと立つ

終点のあたりには王門(kings gate)と呼ばれる門があり、なかなか眺めが良い。 この辺りの要塞壁は登れるようになっているところが多いので、大きな子供を連れて行ったら楽しく暴れまわれることだろう。 だけど進入禁止のところもある。 私たちは交換でベビーカーを見合って、写真撮影をしたり周囲を簡単に散策したのだった。

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