フィンランドで生後8ヶ月 〜フィンランドの子育て支援

さて時期は11月から12月。 宵闇の中に閉ざされるフィンランドの暗黒のシーズンだ。 しかし暗さにやられるのは大人ばかりで、子供は順調に育つもの。 この投稿では生後8ヶ月までのフィンランドでの出来事をまとめておく。 特にフィンランドの子育て支援制度について。

ネボラ(neuvola)での定期検診の開始

ネボラの看板

割と地味なネボラの看板

さて我々にとって一番大きい出来事は、ちょっと前にkelaカードが無事子供に発行されたこと。 というわけで福祉国家フィンランド万歳状態に突入した。 まずはこれまで私立病院で1回数百ユーロ払っていたワクチンを無料で摂取しにネボラまで。 ネボラは産婦人科と小児科が一緒になったような施設。

ネボラの入り口

知らないと通り過ぎそうなネボラの入り口

ネボラの予約は電話で。 ローカルオフィスに電話をするのではなく、共通の予約のための専用番号がある。 どこのオフィスに行きたいかなどを伝えて予約をとる。 予約は電話をした週の間ですぐに取れた。
フィンランドで産んだ場合だと産まれる前からネボラでお世話になるのだろう。 私たちの場合はしばらくネボラを使うことができなかったのだけど、6ヶ月の検診から予約することができた。 6ヶ月検診はナースだけ。 8ヶ月検診はドクターとナース両方。 今のところ7ヶ月もワクチンを打ちに行ったので各月ネボラを訪ねている。

ネボラの待合室

待合室にはソファーや椅子、おもちゃなどが

ネボラは建物に入るとソファーや少しのおもちゃなどがある待合室がある。 妊婦のための血圧測定装置などもある。 靴脱ぎ場とクロークがあるのでそこで上着や靴などを脱いでおく。 時間になるとナースに名前を呼ばれる。 ナースについていけば良い。

ナースは簡単な赤ちゃんの身体測定に加えて簡単なメディカルチェックをする。 最初のネボラ訪問だったこともあり、6ヶ月の検診では問診なども含めて1時間以上かかった。 7ヶ月の時はインフルエンザワクチンを打つだけだったので早かったけど。 8ヶ月はドクターとナースの検診が合わせて40分くらい。

それからちょっと嫁と子供が中国へ行くことになったので、すでに打っている標準のワクチンに加えて追加でBCGワクチンを接種。 フィンランドではBCGは標準では打たない。 標準ワクチンでないものを摂取したい場合は、取り寄せないといけないので少し余計に時間がかかる。 急ぎの場合は早めに準備をする必要あり。
標準ワクチンの一つであるMMRワクチン(麻疹、おたふく風邪、風疹)も、旅行中の感染の心配があるので中国に行く前に接種しておくことに。

次の検診はナースと12ヶ月の時に。 そして18ヶ月はナースとドクター両方。 8ヶ月を過ぎるとだいぶ、のんびりとしたペースになる。

赤ちゃんの生育のための補助金

福祉国家フィンランド関連でもう一つ。 赤ちゃんがいる家庭へのKELAからの補助金。 何種類か補助金の種類があるのだけど、私がKELAへ加入申請したときに一緒に申し込んだのが子供生育の補助金(child benefit)。 こちらは月額95ユーロ程度が赤ちゃん生育の補助で援助される。 子供が17歳になるまで支給されるそう。 ちなみに2人目から5人目まで、一人あたり同様に補助金がもらえるがその額は少しずつ増額する(5人目になると178ユーロの支給)。 あんまりいないだろうけど6人目以上は5人目までと同額が支給される。
それから嫁と息子がKELA加入できたことでもう一つの補助がおりた。 こちらは保育園を使わず家で育児保育をする場合の補助金。 こちらは月額338ユーロ。 それから仕組みはよくわからないのだけど、エスポー地域からの補助金も出るようだ。
ちなみに大学の職務時間が自由が効くので逆にとっていないのだけど、パタニティーリーブも赤ちゃんが9ヶ月になるまでKELAから保障される。 それからすでに別投稿に書いたけど、バス、地下鉄、トラムはベビーカーと赤ちゃんがいれば保護者一人無料なんてのもある。
フィンランドは基本的な生活費は高いけれど、こういった補助のおかげで赤ちゃん関連の出費はだいぶ抑えられる国である。

歯が生えて歯磨きの開始

ここからはちょっと息子の成長記録。 あんまりフィンランド関連情報ではない。 歯磨き練習中。 歯ブラシはK-marketで購入。 口に突っ込むととても嫌そうな顔をして吐き出そうとする。 でも泣かない。 ただ嫌そうな顔。 しばらくしたらなれるのだろうか。

夜泣き

最近また時折夜泣きをする。 前の夜泣きとは原因が違うのかな。 抱っこしたら泣き止むのでそんなにひどい症状ではないのだろうけど。 ちょっと睡眠を削られる7ヶ月から8ヶ月の今日この頃。

寝返りでの高速移動

6ヶ月くらいから寝返りでゴロンゴロンと回転して飛んで行ってしまうようになった。 うちではゴムマットの上が彼のエリアなのだけど、簡単に飛び出ていってしまう。 柵を作ることも考えたのだけど、フィンランド流に危ないところだけ隠して好きなように動かせるのもありか。

逆方向ハイハイからちょっとずつ前方向へ

6ヶ月半ばくらいから腕で押すような感じで後ろ方向へちょこちょこ移動する。 7ヶ月前後から、おもちゃが目の前にあったりすると少し前進もするようになった。 とか思っていたらあっという間に前方向にずりずりと動き出すようになった。 寝返りと合わせて行動範囲が格段に広がり中。
8ヶ月を前にして結構さくさくと前方向にハイハイするようになった。 家の中の危なさそうな場所をブロックしておく必要がありそうだ。 近場のコンセントのコードや尖ったでっぱりなどなど。 使ってないコンセントの電源をブロックするプラスチック製の何かがIKEAで売っていた。

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2. 赤ちゃんとフィンランドに移住してからの医療関係手続き

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D&X

ヘルシンキ・エスポーエリアのレストラン・バーその2

ちょっとその1が増えて来たのでその2を投稿。 引き続きフィンランドのヘルシンキ・エスポーエリアのレストランとバーについて書いていきたい。 その3に移動するまで随時更新。

ヘルシンキ・エスポーのレストラン情報

Hesburger, Urho Kekkosen katu 1, 00100 Helsinki ☆☆☆

フィンランドのローカルバーガーチェーン。 創業はフィンランド第二の都市トゥルクのようだ。 イメージとしてはマクドナルド的だけど、フィンランドの外じゃあお目にかからないだろう。 フィンランドのそこらにあるけど、この時はバスのKamppi駅の店舗を訪れた。
バーガーの味は普通。 個人的にはバーガーキングの方が好き。 ただフィンランドに来てまでマクドナルドやバーガーキング行くこともないけど、ファストフード食いてえなあって時にはオススメ。

Burger King, Urho Kekkosen katu 1, 00100 Helsinki

バーガーキングもkamppi駅にある。 味はまあバーガーキングだ。 やっぱりヘルシンキはちょっと高いけど。

Mau-Kas, Kemian tekniikka, Kemistintie 1, 02150 Espoo ☆☆☆

アールト大学を訪ねた友人とともに試したブッフェレストラン。 昼食は10ユーロほど。 入り口がわかりにくいが看板を追いかけて行くとたどり着ける。 レストランのカウンターの前に支払いの従業員がいるので、そこで10ユーロ払って入場。 後はブッフェなのでメイン1プレートとサラダ1プレート的な感じで適当に自分で盛り付ける。 後、デザート、スープ、コーヒーにお茶がある。 がこの日はスープは切れていた。 席数がちょっと少ないのが難点。
この日はクリスマスディナーメニュー。 サラダはいくつか種類があって美味しかった。 メインメニューも美味しかったけど、最近ミートボールをよく食べていたのでかぶってしまったのが残念。 10ユーロのブッフェとしては満足だけど、べらぼうに美味しいという感じではない。 あ、パンが結構美味しかった。 ブッフェだしもう一度くらいは試してみたいところ。

Fisken på Disken, Urho Kekkosen katu 1, 00100 Helsinki ☆☆☆☆☆

Fisken på Disken

適当にふらふら歩きながらGoogleに聞いて見つけたシーフードレストラン。 なんか見たことある住所だと思ったらKamppiセンターの5階。 オープンな感じの座席で広々とした感じのレストラン。 入り口にウエイターくるまで待ってね看板があったのでおとなしく待機。 すぐにウエイターが来て案内してくれた。
ビールと白ワインをお供に生牡蠣プレートからスタート。 生牡蠣が普通に美味しくてびっくり。 ビネガーっぽいソースもなかなか優秀だったけど、牡蠣自体が良かったので付けない方が良かったかもしれない。 メインは私はニシンの揚げ物。 タルタルソースが丁寧で美味。 友達はトラウトのクリームスープ的なものを注文。 ちょっともらったのだけどとても秀逸。 私的にはこっちのスープの方がオススメ。
これで一人50ユーロだから値段も結構しっかりする。 ちなみにカードで払うとチップを聞かれるタイプ。 美味しかったのでちょっと付けといた。 美味しかったのでまた行くと思う。 そしてオススメ。

ヘルシンキ・エスポーのバー情報

Oluthuone Kaisla, Vilhonkatu 4, 00100 Helsinki ☆☆☆☆☆

地下鉄のヘルシンキ大学駅を出たところにあるバー。 入り口が二つあってバーカウンターも二つある。 ドアの前で友達を待っていたら反対側の入り口から入ってすでに中にいた。
ドラフトビールがたくさんある店。 ぱっと見で20種類くらい。 半分くらいはフィンランドのビールで残りは外国物。 値段はやっぱり一杯7、8ユーロってところ。 IPAとなんだかエールっぽいビールをトライ。 普通に美味しかった。 カウンターは常に列ができていたのでオーダーに少し並ぶ必要あり。 席はソファー席や椅子席などバリエーションあり。 良い席を見つけるとよし。 割と年齢層は高めでそんなに騒々しくないバーだった。 たまたまかもしれないが。

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ヘルシンキ・エスポーエリアのレストラン・バーその1

D

フィンランドで生後6−7ヶ月 〜離乳食の進行状況2

生後5ヶ月で離乳食を開始し、順調に食べられるものが増えて行っている我が息子。 この投稿では離乳食開始5周目からの食事の様子について簡単に書いてみたい。

離乳食5周目ー12週目

二回食の開始

1日の食事回数を二回に増やした。 1回目は午前11時程度に1品目を。 2回目はいままで通りに、6時過ぎに2品目を。 新しいメニューを入れる時は午後の方で入れるようにしている。 9ヶ月目からは三回食にする予定。

ちなみに少しずつ母乳へのこだわりが減ってきているよう。 うちは基本的には離乳食を食べてから、足りなければ母乳だった。 だけど最近では状況によっては母乳を先に食べてから離乳食へ移るという場合も。

離乳食の食べ方

歯が生えて来た影響もあるのか、しっかりスプーンを口で掴むようになってきた。 しっかりと食べてくれるようになってきたので細かいことが少し気になるようになってきた。
一つはなるべく口のなかに食事を落とし込まないようにしている。 最初の頃は飽きないうちに食べ切ってもらおうと、スプーンの中身を流し込んでしまう傾向があった。 最近は結構飽きずに食べてくれるので、自分で食べてもらう練習もしている。 スプーンはなるべく水平に差し込んで、しっかり口を使って食べてもらっている。
それから姿勢。 基本的には太もも辺りに横向きに座らせて、横から食べさせている。 しかし気をつけていないと姿勢が斜めにずれていたりする。 なるべくまっすぐに食べるように注意中。 椅子に座れるようになるともう少し楽になるかな。

離乳食の好き嫌い

相変わらずコメやコーンなどの炭水化物系があまり好きではなさそう。 野菜や果物のペーストだとぱくぱく食べるので。 お粥は薄めればそれなりに食べるので食感も重要なのかな。 しかしりんごなんかを混ぜてしまえばパクパクと食べるのでやはり味だろう。

初めてのアレルギー

小麦に少しスキムミルクの混ざっているお粥のようなものでアレルギー。 口の周りが赤く腫れて小さなボツボツが少し。 すぐ腫れは治まったのだけど、たぶん小麦のアレルギーかな。 次ネボラで相談するまで小麦はストップ。

2ヶ月までに試したフィンランドで買える食品のブランド

穀物パウダーのブランド

Muksu

一択? 他のブランドは試したことがない。

瓶詰め野菜・果物・たんぱく質のブランド

PILTTI・Nestle・Organics

ここら辺はどこもうちのこは好き。 色々種類がたくさんある。 様々な組み合わせの野菜とタンパク質のペーストを売っている。 変わったところだとパスタのペーストとかも。

HIPP

ドイツ?の有名ブランドらしい。 ここのペーストは他に比べて粘度が高い。 うちの子はあんまり好きじゃなかったよう。 だけど上の3つのブランドがあまり合わないお子さんにはむしろ良いのかもしれない。

2ヶ月までに試した食品の種類

炭水化物

おかゆ・オートミール・ポテト・さつまいも・コーン・小麦のお粥

果物

りんご・洋梨・ピーチ・バナナ・マンゴー・レッドベリー・アプリコット

野菜

人参・カリフラワー・グリーンピース・大根・ズッキーニ・ブロッコリー

タンパク質

ターキー・豚肉・牛肉

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サッカーロシアW杯2018のグループ分けが決定

最近ではめっきりサッカーを1ゲーム見るってこともなくなってしまった。 それでもW杯ともなると観戦欲が戻ってくるものだ。 前回のブラジルW杯はアメリカからはほぼ時差がなし。 なのでテネシーで嫁のアパートの大きなテレビで結構観戦することができた。
ロシアW杯はフィンランドで見るということを考えると、最近は結構W杯の近場へと移動していることになる。 最近旅行したサンクトペテルブルグでも何試合か行われるようだ。 せっかくなので前回のW杯を振り返りつつ、ロシアW杯のグループの様子について調べてみることにした。 ついでにちょっと初見のグループ予想。

2014年ブラジルW杯のおさらい

南米に偏った山を順当に勝ち上がったブラジルと、フランスとの接戦を制したドイツとのベスト4の対戦。 これが衝撃の7−1という結果。 ライブ放送で見ていてここまで衝撃的な試合はなかなか記憶にない。 ブラジルはオランダとの3位決定戦もしっかり3−0で負けたのだった。

逆山は地味にしっかり勝ち上がったアルゼンチンと割とメンバーの揃っていたオランダの対戦。 結果はpkでアルゼンチン。 この試合見ていたはずなんだけど、ブラジル戦の方が衝撃的すぎて記憶から飛んでる。 若干pk戦の記憶は残っているけど。

決勝はアルゼンチンとドイツ。 延長戦をドイツが制してドイツが久々の優勝。 メッシ率いるアルゼンチンは一歩届きませんでした。 南米W杯でヨーロッパ勢が勝つという珍しいワールドカップになった。

DとXのロシアW杯のグループ予想

グループA

D 1ウルグアイ 2ロシア 3エジプト 4サウジアラビア
X 1ウルグアイ 2ロシア 3サウジアラビア 4エジプト

ウルグアイはまあ南米だし、噛みつかなければグループ突破はするでしょう。 ロシアはホストだし勝ち抜けできそうな感じ? エジプトがどうなんだろう。 サウジとしてもそんなに悪い組みでもない気もするけど、勝ち抜けも難しそうな。

グループB

D 1スペイン 2ポルトガル 3イラン 4モロッコ
X 1スペイン 2ポルトガル 3イラン 4モロッコ

pot3に入ったのにすごい引きを見せたイラン。 イランは前回大会でも準優勝のアルゼンチンを引いている。 順当にスペイン・ポルトガルが抜けるのだろうけど、イランにも頑張って欲しいところ。 ポルトガルはグループリーグじゃスペインに勝たなさそうということで2位通過。

グループC

D 1フランス 2ペルー 3オーストラリア 4デンマーク
X 1フランス 2オーストラリア 3ペルー 4デンマーク

順当にフランスと南米で。 デンマークも結構ランキング高いし、アジアからはオーストラリアもやる気になれば強い。 フランスがやる気ない感じになると、荒れる可能性もあり? 厳しそうなグループ。

グループD

D 1アイスランド 2アルゼンチン 3クロアチア 4ナイジェリア
X 1アルゼンチン 2ナイジェリア 3アイスランド 4クロアチア

最近噂のアイスランド。 来年の夏はアイスランド行きたいなあ。 ヘルシンキから飛行機で4時間くらい。 アルゼンチンは予選の時のようにギリギリになってメッシのスーパープレーで通過とかやって欲しいところ。 クロアチアもいるしこちらも厳しそうなリーグ。 でもメッシ最後かもしれないしアルゼンチンには頑張って欲しいところ。

グループE

D 1ブラジル 2スイス 3コスタリカ 4セルビア
X 1ブラジル 2セルビア 3スイス 4コスタリカ

最近のブラジルは固いのかな。 やっぱり固そうだった南アW杯ではこけたのでなんとも言い難いところだけど、グループは首位通過しそうだけど。 コスタリカ・セルビアはまったくわからない。 と思ったらコスタリカは前回大会ベスト8だったのか。 今回はどうでしょう。

グループF

D 1ドイツ 2メキシコ 3スェーデン 4韓国
X 1ドイツ 2メキシコ 3韓国 4スェーデン

お隣韓国もイラン並みのくじ運を見せた。 スェーデン・・・イブラヒモビッチいらないって論調だったらしいけど、この組みだとやっぱりいるんじゃないかって感じ。 組織力でドイツ・メキシコを倒すのは大変そう。

グループG

D 1ベルギー 2イングランド 3チュニジア 4パナマ
X 1イングランド 2ベルギー 3チュニジア 4パナマ

荒れなさそうなグループ。 イングランドはよく転んでる印象があるけれど、さすがに今回は大丈夫か?

グループH

D 1コロンビア 2日本 3ポーランド 4セネガル
H 1コロンビア 2日本 3ポーランド 4セネガル

日本はやっぱり南米に勝てるイメージはないのだけど、なんとか初戦で勝ち点を拾いたいところ。 ヨーロッパ勢には時折良い試合を見せるので、そこでもなんとか勝ち点を拾ってもらいたい。 実際の実力はどうであれ、有名どころの国よりは萎縮しなくてよいのじゃないだろうか。 日本がアフリカを得意としているイメージは全くないのだけど、なんとかセネガルから3ポイント取れないかなあ。 ニュース読む限りセネガル強いらしいけど。

近場のサンクトペテルブルグでの試合

どうやらW杯期間中は試合のチケットを購入してあれば、パスポートとFan IDというものでビザフリーでロシア入国できる模様。 サンクトペテルブルグは普段から一定のフェリー旅行はビザフリーなんだけど、他の都市でもW杯期間はビザフリーになるようだ。 とはいえフィンランドからだとサンクトペテルブルグが近いので便利。 試合は以下のような感じ。 日本がサンクトペテルブルグに来る可能性は、グループH2位抜けで準決勝か、3位決定戦進出。 ふーむ。。。

6月15日 モロッコvsイラン
6月19日 ロシアvsエジプト
6月22日 ブラジルvsコスタリカ
6月26日 ナイジェリアvsアルゼンチン
7月3日  F組1位vsE組2位
7月10日 準決勝
7月14日 3位決定戦

今調べてたらモスクワにもヘルシンキからの夜行電車がある。 夜出て朝8時半には着くようだ。 しかしモスクワでも日本の試合があるのはH組1位抜けした場合だけか。 なかなか難しい。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜サンクトペテルブルグへのフェリー旅

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pythonを使って積分計算とシグマ計算

pythonを使って積分計算をする機会があった。 備忘にここにまとめておく。

方位角プロット

データは上の図の青ラインのようなガビガビの散布データ。 numpyの360行のarrayに入っている。 横軸は360度の角度で縦軸は強度。 やりたかったことは1度刻みで強度を持つデータに、その角度ごとに三角関数をかけてからその総和を取るということ。
過去の文献をのぞいて見るとシグマで計算している人とインテグラルで計算している人がいる。 もともとの式の定義はインテグラル。 なのでインテグラルを選択するのが順当だろうけど、せっかくなのでpythonを使ってできる計算を色々と書いてみようと思い立った。
まずできるのはデータポイントごとに、三角関数の計算をしてそれからnumpy.sumをとってのシグマ計算。 それからやっぱり積分計算の方が良いかと思い、同じプロセスからnumpy.trapzを使っての積分計算。 とはいってもポイントごとの値のばらつきが大きいデータなのでやっぱりピークフィットしてから、その関数を使って積分計算をかけた方が良いかなとも思い、scipy.integral.quadを使っての積分計算。
というわけでこれらの方法での結果と実行速度を比べてみることにした。

生データでのシグマ計算

まずは横軸を0度から359度まで作っておく。 ついでに三角関数用にradianも準備しておく。 例のごとくimportは省略。 numpyとscipy、lmfit、それからTimeくらいかな今回は。

pix = np.linspace(0,359,360)
AzTheta = np.radians(pix)

コンスタントバックグラウンドの準備。 ガビガビのデータなので外れ値を引いてもしょうがない。 numpy.nanminを使って適当な範囲で適当な最小値を選択。

const = np.ones(90)*np.nanmin(Int[140:220])

バックグラウンドを引いたピークの裾からピークトップまでのデータ。 それから各データポイントにそれぞれ0から90度までのsinとcosをかけた式。

eqsum = (Inttheta[88:179]-const)
eqsin = (Inttheta[88:179]-const)*(np.sin(AzTheta[0:91]))
eqsin = (Inttheta[88:179]-const)*(np.cos(AzTheta[0:91]))

そうしたらsumを使ってarrayの総和をとる。

sum1 = np.sum(eqsum)
sum2 = np.sum(eqsin)
sum3 = np.sum(eqcos)

printで出力。

sum1 66885.0328331
sum2 61156.5549622
sum3 15573.1626916
Calculation time: 0.0002231597900390625[s]

生データからのインテグラル計算

上と同じものをsumではなくnumpy.trapzで計算。 trapzはtrapezoidal ruleでの積分計算。 関数じゃなくても生データから積分計算ができる。

sum1 = np.trapz(eqsum)
sum2 = np.trapz(eqsin)
sum3 = np.trapz(eqcos)

1度刻みのデータなので少しだけ総和よりも小さくなるのは想定通り。 しかしtrapzの方が速度が早かったのは少し意外。

sum1 63719.308712
sum2 58081.6139909
sum3 15482.3795419
Calculation time: 0.00015211105346679688[s]

フィッティングからのインテグラル計算

こちらはscipyのintegrate.quadを用いて。  フィッティングは以前書いたので省略。 私はいろいろ便利なのでlmfitを使っている。 投稿下にカーブフィッティングへの関連記事リンクを貼っておいた。 ここではconstantバックグラウンドとareaGaussianでフィットした(上の図の赤点線)。
それから積分用の関数を書く。 シンプルなX依存の関数ならそのままintegrate.quadの中に式を書けば良い。
他のパラメータが入る式を使いたい時は先に式を定義しておく。 それからintegrate.quadのargsでパラメータの値を指定することができる。 今回のように最初に関数のフィットをして、その結果の値を積分に突っ込みたいときにはこの方法が便利だと思う。

def eq1(x, amp, cen, hf):
return amp*(2/hf)*np.sqrt((np.log(2)/np.pi))*np.exp((-4*np.log(2))*((cen-x)/hf)**2)

def eq2(x, amp, cen, hf):
return (amp*(2/hf)*np.sqrt((np.log(2)/np.pi))*np.exp((-4*np.log(2))*((cen-x)/hf)**2))*(np.sin(np.radians(x)))

def eq3(x, amp, cen, hf):
return (amp*(2/hf)*np.sqrt((np.log(2)/np.pi))*np.exp((-4*np.log(2))*((cen-x)/hf)**2))*(np.cos(np.radians(x)))

式のパラメータにカーブフィッティングのベストの値をresult.best_values.getを使って代入。 それから0から90まで積分計算を行う。

s1 = sp.integrate.quad(eq1, 0, 90, args = (result.best_values.get('g1_amp'),90,result.best_values.get('g1_hf')))
s2 = sp.integrate.quad(eq2, 0, 90, args = (result.best_values.get('g1_amp'),90,result.best_values.get('g1_hf')))
s3 = sp.integrate.quad(eq3, 0, 90, args = (result.best_values.get('g1_amp'),90,result.best_values.get('g1_hf')))

生データはピークの裾が持ち上がっているので、フィットしてからの積分値はだいぶ値が異なっている。 それをどう解釈するかはデータ次第。
フィットをもうちょっと真面目にするとしたらVoigtなどを使ってフィットしても良いし。 このデータの場合だと生データのバックグラウンドの取り方を変えても値は近くなるかな。

sum1 48043.715584253885
sum2 47717.13305405471
sum3 4456.932291343271

時間はフィッティングも合わせるとだいぶ遅い。 積分だけでも生データより10倍遅くなっている。 とはいえよっぽど大量のデータ処理じゃなければ問題はない速度。

total time: 0.011394023895263672[s]
integration time: 0.002457857131958008[s]

というわけで結構値が変わるので、どう計算するかを結構慎重に考える必要がある。 大体の場合先行研究をいくつか見れば答えが書いてあるのだけれど。

関連記事

1. pythonのlmfitを使ったカーブフィッティング

2. pythonのまとめ

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海外旅行記・アメリカ東部 〜スモーキーの周辺の観光名所

グレートスモーキーマウンテン国立公園についていくつかの投稿を書いた。 遠くから旅行に来る人は、その周りに行く時間はあまりないかもしれない。 しかしせっかくなのでスモーキー周りの観光場所についてもちょっと書いてみることにする。 いや訪れてみると結構ザ・アメリカンな場所という感じでなかなか楽しいのだ、このスモーキーエリアは。

Dollywood

テネシーのディズニーランドことDollywood。 住所的にはPigeon Forgeだけどメインの道路から脇道に入って10分ちょっとドライブした先。
絶叫系の乗り物は結構しっかり作ってあるので楽しめる。 4つくらい人気の絶叫系がある。 私はワイルドイーグルが好きだった。 最初の落下がなかなかのレベル。 あとは木造コースターとか建物内のコースターのミステリーマインなどが有名。 最近オープンした FireChaser Expressは後ろに進むのが新感覚という触れ込みだったんだけど、後ろ向きの絶叫系ってなんか相性が悪いなっていう感じを受けた。

ハロウィンのDollywood

ハロウィンシーズンのDollywood

新年夜のdollywood

新年夜のdollywood

Dollywoodは年間パスが大した値段じゃないので、近場の人は購入しても良いかもしれない。 というのもこのテーマパークは季節ごとにデコレーションを変える。 そのためハロウィンやクリスマスをはじめとして、乗り物に乗らなくても結構楽しめるのだ。

お隣のwater parkも夏場は人気。 二つのテーマパークを合わせたパスもある。

Pigeon forge

色々テーマパークや遊園地がある。 子供連れには良いかもしれない。 近辺をドライブすると結構見た目が面白い建物がある。 ローカルであれだけど鬼怒川温泉辺りのテーマパークが頑張っていた頃みたいな感じ。 私たちは特に訪れなかったけど。

horseback riding

森の中の乗馬体験

テネシーの森の中を抜ける乗馬体験

乗馬体験ができるところがいくつかある。 国立公園の中にもいくつかあるようだけど、私たちはSeviervilleのDouglas Lakeview Stablesというところを訪ねた。 チケットはグルーポンから購入すると半額くらいになる。

私たちは職場の同僚たちと6人で訪問。 朝方小さな農道を走り抜けて牧場までたどり着く。 ロッジハウスみたいなところで少し待ってから乗馬へ。 適当に従業員が持ってくる馬へ次々とライド。 馬を選べるというよりは順番にどんどん乗ってく感じだった。 けど高いところが苦手だったりすると大人しめの馬をつけてくれたりはする。
それから森の中や草原の道をどんどんと馬が歩いていく。 馬はとてもよくしつけられているので、暴れだすこともないけれどコントロールもできない。 馬に上での思いのほか高い視点が印象的なイベントだった。

zip linening

zip-lining

森の中を飛んでいく嫁

このエリアにはたくさんzip liningができるところがある。 私たちはSeviervilleのWahoo Ziplinesへ。 こちらもグルーポンのチケットを利用。 今ちょっと調べてみたら40%割引。 グルーポンでチケットを購入していても、直接電話して実際の予約を取る必要がある。
ちなみに私たちは冬場にチケットを購入したのだが、その間はこのお店は営業していなかったのだ。 春になった頃にはグルーポンのチケットが期限切れ。 だけど事情を説明したら、結局そのグルーポンチケットを使えることになったのだった。 グルーポンでチケット購入する場合は先にお店が営業してるかチェックしないといけない。
他のお店を知らないので比較はできないのだが、とても良いZip lineコースだった。 まず最初のコースからとても高所を滑走することになる。 私たちの時は一人女性が高すぎて無理って戻っていってしまったくらい。 とはいえがっちり安全装置をつけて飛ぶので高所恐怖症でなければ大丈夫でしょう。 基本的には森の中のコースなので、森林浴という感じでとても良かった。 紅葉のシーズンだったらベストだろう。

blue ridge park way

こちらはほとんどスモーキーの内部と同じ様相。 景色の良い山の中をドライブでき、またいくつかトレイルコースや滝などがある。 紅葉の時期はかなり良い景色を見せる。

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2017年のATPテニスを振り返って

2017年のテニスがディミトロフのファイナル優勝で終わりを告げた。 今年はフェデラーとナダルの復帰。 デルポトロの本格復帰。 ディミトロフの復活。 そしてマリーとジョコビッチの離脱。 錦織とラオニッチの離脱。 などなどと入れ替わりの激しい年であった。

ATP Tour Finals 2017

まさかのディミトロフの全勝優勝。 思えばブリスベン国際でディミトロフが錦織を倒して始まった今シーズン。 ディミトロフに始まりディミトロフに終わるシーズンだったのかもしれない。 残念ながらEurosports playerではファイナルの放映がなかったので、ハイライトしか見ていない。

フェデラー山は順当にフェデラーが勝ち上がり、ズベレフとジャックソックの争いをジャックソックが制した。 ジャックソックはダブルスでマスターズを持ってたような気がする。 しかし今年はシングルスでマスターズを制してファイナルの決勝ラウンド進出と躍進の年であった。 なぜか彼のシングルスを見たことがほとんどないので、来年は観れたら良いなと思う。
ナダル山は一部では予想されていたらしいナダルの棄権から幕を開ける。 ナダルが最初から棄権していたらどういう組み合わせだったのだろうか。 勝ったとはいえナダルとフルセットをやったゴファンはちょっと可哀想だったかな。 結果はティエムのシーズン後半の調子を見れば、ディミトロフ、ゴファンの決勝ラウンド進出は順当か。

決勝ランドではディミトロフが、ジャックソックとゴファンを倒して優勝。 フェデラー・ナダルに勝ったゴファンは普通なら優勝に値するのだろうけど、結果はディミトロフがフルセットを制した。
今年のディミトロフは何かを持っていたのだろうな。 サーフェスや屋内コートがフェデラーとかディミトロフ向きだったという話もあるし。 フェデラー・ナダルをゴファンが倒しといてくれたってのもある。

2017年のグランドスラムを振り返って

グランドスラムに目を移すと、フェデラー・ナダル・フェデラー・ナダル。 完全にナダルとフェデラーの年。 いやグランドスラムだけじゃなくてもそうだけど。 ベスト4以上は以下のような感じであった。

全豪オープン

優勝 フェデラー
準優勝 ナダル
ベスト4 ディミトロフ・パブリンカ

全仏オープン

優勝 ナダル
準優勝 パブリンカ
ベスト4 ティエム・マリー

全英オープン

優勝 フェデラー
準優勝 チリッチ
ベスト4 サムクエリー・ベルディヒ

全米オープン

優勝 ナダル
準優勝 ケヴィンアンダーソン
ベスト4 カレノブスタ・デルポトロ

全豪オープンはフェデラーが錦織やパブリンカ・ナダルなどを打ち破って優勝。 迷惑17シードフェデラーを引く錦織くんはついていなかった。 その後のハードシーズンはフェデラーの無双状態。
クレイシーズンに入ると一転。 フェデラーが休養に入り、ナダルが無双。 そのままフレンチオープンを制した。 そういえばグランドスラム決勝でパブリンカが初めて破れた年にもなった。
グラスシーズンは戻ってきたフェデラーが順当勝ち。 ウインブルドンのサービスゲームのフェデラーはおかしなことになっていた。 あれは滅多なことじゃブレイクできない。 チリッチは時々ピークを合わせてくるから不思議でもないけど、サムクエリーの躍進とベルディヒの帰還が印象的だったトーナメント。
棄権たくさんでどうなるかと思った全米オープン。 蓋を開けて見ればフェデラーがナダル前に転びナダルがとった。 そういえばとても豪華なメンツが片側に偏ったトーナメントだった。 しかしそちら側をナダルが順当に勝ち上がり優勝。 反対側からはケヴィンアンダーソンが勝ち上がってきたが、ビッグサーバーがナダルに勝つにはもうちょっとサーブだけでなんとかならないと厳しいかなって感じの決勝だった。 そういう意味ではやはりフェデラーのサービスゲームはすごい。

2017年から2018年シーズンへ

というわけでフェデラーとナダルが華々しく戻った2017年。 それでもジャックソック・チリッチ・ディミトロフ・ズベレフ弟がマスターズを取るなど、ややBIG4+パブリンカの支配から中堅・若手への移行が見られはじめた2017年であった。
さすがに2018年はフェデラー・ナダルでタイトルを分け合うってことにはならないだろうけれど、ジョコビッチ・マリーが戻ってくる。 ティエム・ズベレフ・キリオスが伸びてくるのか、錦織・ラオニッチ・ディミトロフ・チリッチ・ゴファンがまだまだ譲らないのか。 いずれにしろベテランから若手まで拮抗したゲームが見れそうだし、2018年はとても面白いシーズンになりそうな予感。

まずは最初の全豪オープンがどうなるか気になるところだが、我らが錦織くんはどうやらまだわからないような報道がされている。 シードが16人になるということならば、調子次第ではかなり面白いことになりそうに思えるのだけどな。

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ついにヘルシンキからエスポーへの地下鉄が開通

ヘルシンキからエスポーエリアに向かう地下鉄が通ると言われだしたのはいつの頃だっただろうか。 ちょっと調べて見たところ2016年の8月にはオープンする予定だったそう。 私がフィンランドで家を探していた時も、地下鉄が夏には伸びる予定だからその沿線がお勧めー的なことをボスに言われた。 ところがそれからまた延期に延期を重ねてきた。

延長したメトロの路線図

ホームにある延長したメトロの路線図。 拡大すれば見えるけど、各駅間の時間とバス・トラムの乗り換えが書いてある。

それがとうとうオープンしたのがつい先日の土曜日、11月18日のことであった。 残念ながらちょっと赤ちゃんを連れ出す感じの天気ではなかったのでオープン日には訪れられず。 今週の朝方忙しくない日があったので、延長エリアの地下鉄駅を訪れてみることにした。

Iso Omenaの地下鉄駅Matinkyläへ

バスから地下鉄駅へ

メトロの入り口

Matinkylä駅の入り口。 ビデオ撮影している人がいた。

私は高速道路を走るバスからやってきた。 こっち側からだと少し地下鉄駅が遠い。 Iso Omenaをほぼ突っ切るになっている。 ベビーカー連れの場合だと外をぐるっと歩けばエレベータを使わないでも駅までいけるけど冬場は寒いかな。 お店が開いてる時間だったら歩いても楽しいけれど、朝の通勤時間だとあんまり開いていない。
地下鉄駅の近くに屋内の集合バスステーションが作られつつあるので、これができたらかなり便利になりそう。 十一月も後半に差し掛かり、外のバスステーョンで乗り換え待ちをするのがだいぶ辛くなってきた。

地下鉄駅のホームへ

お洒落なMatinkylä駅のホーム

相変わらずエスカレータ前にチケットの読み取り機械があるので、忘れずにスキャンしておく必要がある。 エスカレータを二つ乗り継いで地下鉄ホームへ。 新しい地下鉄駅のホームはまず清潔だし、シンプルでとても心地よい感じのデザイン。 北欧デザインってこういう感じなのかしら。 各駅違ったデザインのホームになっているそうなので、他のホームを訪ねるのも楽しみだ。

地下鉄の電車

ヘルシンキの地下鉄

派手なヘルシンキ地下鉄

伸びただけなので他の区間の今までと同じ電車だ。 明るい赤のようなオレンジのような色の電車が特徴的。 中はシートもオレンジ色。 ゴミが落ちてたりもするけど、それなりに清潔な感じの車内。 時間帯次第かもしれないけど、この日はあまり混んでなかった。

地下鉄が延長して便利になるであろうこと

メトロ駅のエスカレータ

エスカレータもちょっとお洒落

タピオラのエレベータ

エスカレータもちょっとお洒落2

Iso Omena側からだとヘルシンキエリアへのアクセスが良くなること。 とはいえこれはバスでも便利なのでそんなに変わらないかな。 地下鉄駅沿いの用事があるときに早めに乗り換えられるってくらいか。
エスポーからヘルシンキを横切ってVuosaarenまで一気にいけることに。 この区間が40分で移動できるのは早くて良い。 しかしVuosaaren側に何があるのかは謎。 せっかくなのでチャンスがあれば開拓してみよう。 最初ちょっとMarimekkoのアウトレットに便利かなと思ったんだけど、地下鉄の駅からは1kmくらいあるよう。 少し遠い。
ヘルシンキ側からだとIso Omenaに直接地下鉄でこれるのは楽でよさそう。 日本から観光で来た人とかもちょろっと足を伸ばしやすくなるでしょう。 ヘルシンキのバスは初見だと少し難しいので。

その他のエスポー地下鉄ギャラリー

タピオラ駅のホーム

Tapiola駅のホーム

Aalto-yliopiston

Aalto-yliopiston駅のホーム

Urheilupuisto駅

Urheilupuisto駅ホーム

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1. フィンランドの公共交通 〜バスの乗り方

2. ヘルシンキ市内から空港まで電車でアクセス 

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海外旅行記・アメリカ東部 〜グレートスモーキーの名所

グレートスモーキーマウンテン国立公園については、すでにシンクロナイズドファイアフライとケイズコーブについての投稿を書いた。 この投稿ではこの国立公園のそれ以外の名所について書いていきたい。

ガットリンバーグ(Gatlinburg)

ガットリンバーグ

Gatlinburgの街並み

スモーキーマウンテンに隠れる古き良きアメリカの街っていう感じに作られた街。 日本の温泉街とかでこういう街を作るとすぐに潰れそうだけど、アメリカだと大丈夫。 アメリカ人はこういう街が好き。
色々4D映画だったり、ゲームセンターだったり、アトラクションがたくさんある。 入らなくても街をぶらぶら一周するだけで1時間くらいはかかるかな。 山に登るスキーリフトみたいのもある。 お土産屋さんもたくさんあるので、適当にお土産も購入できる。
お弁当を持ってくるとか、BBQするとかで無ければ食事はこの街で食べるのが良いかな。 メキシコ料理レストランとかチェーンのBBQレストランとかがあるので観光地だからって高いわけでもない。 ちょっと外に出てPigeon forgeのあたりまで行っても大して変わらないので。

ニューファウンドギャップ(Newfound Gap)

秋のニューファウンドギャップ

紅葉の始まったニューファウンドギャップからの眺め

冬のnewfound gap

雪に染まる冬のニューファウンドギャップ

pigeon forge側の入り口から車で1時間くらいかな。 頂上近くでだいぶ眺めの良い場所。 駐車場はそんなに広くない。 しかし回転は早いので、少し待つかもしれないが駐車はしやすい。 この駐車場に州の境界線があるので、またいで写真撮影をするのが人気。 またトイレも付いている。
アパラチアントレイル(Appalachian Trail)が通っているので、2000マイルのウオーキングに出かけることもできる。

クリングマンズドーム(clingmans dome)

クリングマンズドーム駐車場から

クリングマンズドームの駐車場からの眺め

ニューファウンドギャップまではよくくるんだけど、クリングマンズドームまで行ったのは1回だけ。 ニューファウンドギャップまできたらすぐそこなんだけど、なぜだかあまり足の向かないところだった。
冬場は閉じている。 標高が結構高いので、紅葉のシーズンなどになるとかなり寒い。 そして標高が高いのであまり木々が綺麗な感じではない。
駐車場がとても混んでいる。 私が行った時も結構待つ必要があった。 駐車場にぼっとんトイレがついている。 ニューファウンドギャップのトイレの方が若干綺麗かな。

霧のクリングマンズドーム

霧に包まれたクリングマンズドーム

駐車場からドームまでは記憶が定かなら15分ほどの登り道。 道は良いので、のんびりと登っていけばすぐつく。 頂上には展望塔がある。 私が行った時は霧の中で何も見えなかったけど。 駐車場は晴れていたのだけどね。
ちなみにこのドームの近くにもアパラチアントレイルが通っている。

レインボーフォール(Rainbow Falls)

レインボーフォールズにかかる虹

レインボーフォールズにかかる虹

ガットリンバーグの近くの滝。 ガットリンバーグの近くなので、車でのアクセスは良いけどトレイルはそれなりに長い。 往復で8kmを越える。 でも道は良いしなだらかな登りなのでそんなに大変でもない。 その名の通り水滴が飛び散っているので晴れていれば虹が見える滝。 なかなか綺麗なのでオススメ。 私たちが訪れたときはトレイル中に何匹か鹿もいた。

ローレルフォールズ(Laurel Falls)

ローレル滝

紅葉の時期のローレル滝

こちらもこの国立公園の中でとてもアクセスの良い滝。 メインの道路沿いにあるし、駐車場から1kmと少しのトレイルで滝までたどり着ける。 最寄りの駐車場は狭いのだけど、次の駐車場まで数100mくらいなのでそちらに停めても大丈夫。
滝は中規模だけど普通に綺麗な滝。 お客さんが来た時などに連れて行きやすいショートトレイルと滝。 特に春秋になるとカラフルで印象的な場所に変貌する。

関連記事

1. 海外旅行記のまとめ

2. 海外旅行記 〜グレートスモーキー国立公園・シンクロ蛍

3. 海外旅行記・アメリカ東部 〜ケイズコーブの熊

 

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手軽に微小領域解析 〜ラマン分光

今年のノーベル賞が発表されてしばらく。 日本人の受賞がなかったこともあり、関連ニュースを目にすることも少なくなってきた。
さてこの投稿ではそんなノーベル賞を受賞している装置の一つ、ラマンスペクトロスコピーについて書きたい。 インド人のラマン教授がノーベル物理学賞を受賞したのは87年前。 インド本国で研究してノーベル賞を取った初めてのインド人研究者だそうな[1]。

ラマンスペクトロスコピーとは

物質に光を照射すると様々な散乱が起こることになる。 ここで散乱された光のエネルギーが同じだと弾性散乱、変わっていると非弾性散乱ということになる。 これについてはX線の投稿でちょろっと書いた。 ラマンスペクトロスコピーはそのうちの非弾性散乱を利用して物質の構造解析をするテクニックだ。
さて非弾性散乱とは言っても、散乱波はエネルギーを得ている場合と失っている場合がある。 通常物質は安定状態で存在しているので、光のエネルギーを吸収して不安定状態に移行することの方が多い。 なのでエネルギーが失われた散乱波の方が強度が強くなる。 この散乱をストークス散乱という。 普通のラマン分析はこのストークス散乱を用いている。
ストークス散乱は様々な理由でエネルギーを失った集合体なので、これを分光器にかけるとどうエネルギーを失ったのかをピークとして検出することができる。 すなわち物質内の化学構造についての情報が得られる。 その性質上エネルギー差が重要なので、単波長(単一エネルギー)のレーザーを光源として用いる。

ラマンの利点

ラマンと良く似た装置に赤外分光がある。 これらの二つの装置共に分子間の振動エネルギーを補足するものなので、ピーク位置は同じ位置になる。 赤外分光の方がお手軽な装置なのに、なぜ高価なラマンを使うかというのにはそれなりに理由がある。
まずは観測できる化学構造に違いがある。 赤外は水酸基やエーテルなどの電荷の揺らぎに敏感であり、ラマンはそうでもなくCーC結合などに敏感。 ラマン散乱が水酸基などに敏感じゃないといことは結構重要で、例えば試料中に水分が含まれている状態での実験などでバックグラウンドに邪魔されず良いデータが取れる。
またラマンはサンプル形状を比較的選ばない(平滑な試料面が露出しているのが望ましいが)。 フィルムなどは極めて測定しやすいが、繊維状の試料などでも比較的簡単に測定ができる。 柔らかいゲル状のサンプルなどの測定も可能だ。 そして何より光源がレーザーなので、ビームをかなり絞れる。 100倍くらいの対物レンズを使えばビームの焦点サイズをnm単位まで落とし込める。 数ミクロンレベルで位置センシティブなサンプルなどから良いデータを取ることができる。
またサンプルステージが比較的オープンなのも魅力。 サンプル環境に様々なアタッチメントをつけることができる。

ラマン実験をするときのTIPS

  • 比較的オープンなレーザー装置なので、目や皮膚の保護をしっかりとしてく必要がある。 装置によってはレーザー保護のセーフティーグラスが必要。 かなり視界が悪くなるので、顕微鏡と組み合わせる場合あまり嬉しくないがしょうがない。
  • 波長選択できる装置の場合は、最初にレーザー波長を装置で設定する。 また私の使っている装置のソフトだと、ソフトでも使用波長を設定する必要がある。 基本的には低波長の方が綺麗なスペクトルが観測できる。 また焦点も低波長の方が絞れるので良い。
  • 蛍光を発するサンプルの場合は波長次第でSN比が変わる。 蛍光は入射光の波長に依存しないので。 私のサンプルは785nmだと多少SN比がマシになる。 だけど弱いビームなのでスペクトル自体は綺麗ではない。 あとは蛍光はビームをしばらく当てておくと少しずつ改善される。 試料が焦げない程度のビームを30分くらい当てて見ると良いかもしれない。 しかし全体的にバックグラウンドは下がるけど、ピークに大きな変化が見られるというほどでもない。 見えないものは見えない。 蛍光よけに1000nm以上の赤外ビームや、200nmくらいの紫外ビームを備えている装置もある。
  • 測定に際して他に設定する必要があるのは、ビームエネルギーを決めるフィルター。 焦げやすい試料の場合は、強めのフィルターから少しずつビームエネルギーを上げていく。 焦げたら1450くらいの炭素ピークが出るか、ピークがブロードになるよう。 私の場合は数回測定して、スペクトル形状が変わらない中で最大のエネルギーを使っている。 焦げないならばできるだけ強い方が綺麗なスペクトルが出る。
  • ビームの焦点は初め、低倍の対物レンズを使って画面で合わせる。 それから50倍程度の倍率にあげる。 サンプルによってはこのあたりの倍率から焦点が合わせにくい。 そんな時は弱めのレーザーをサンプルに照射し、レーザーのスポットで焦点を合わせる。 低波長のレーザーの方が焦点が合わせやすい気がしているのだけどどうなのだろう。
  • 測定時間はサンプルが焦げない時間で、十分なSN比が出るまで。 試行回数は多い方が良いけど、そんなに変わらないので目的次第。 宇宙線の除去に便利なので、2回は取っておいた方が良い。 時間を伸ばせばピークが綺麗に出て、回数を増やすとスペクトルがスムーズになるのかな。

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2. X線と物質の相互作用とそれを利用した分析装置のまとめ

参考文献

[1] 「チャンドラセカール・ラマン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org)。2017年10月18日 (水) 18:18更新版