海外旅行記・グルノーブル 〜3600mからのスキー

私は学生の頃からグルノーブルに来る機会が多く、スキーシーズンにもなんどか訪れた。 しかしスキーに行こうと思うたびに、記録的な暖冬であったり、インフルエンザにかかってしまったりなどして、断念を余儀なくされてきたのだ。
今回の滞在も嫁が妊娠中であり、スキップすることになるかなと思っていた。 しかし私の父がグルノーブルまで遊びに来てくれるということになった。 このチャンスを逃すまいとスキーに行くことにしたのであった。

グルノーブルのスキー場

さてグルノーブルだが、1968年の冬季オリンピックを開催した都市なだけあって、良いスキーリゾートがたくさんある。 せっかく父が日本から来てくれるのだから、ベストのところに何泊かしてスキーをしようと情報を集めるが、これがなかなか難しかった。
現地民にとっては、日帰りバスで全部いけば良いのでは?・・という認識だったからだ。 とりあえず大きめの、ドゥエズ(d’Huez)とドゥザルプ(les deux alpes)を候補にして、スキー場の様子とホテルの感じで決めることにした。

ドゥザルプ(les deux alpes)への移動やホテル

ドゥザルプ山頂からの眺め

ドゥザルプ山頂からの眺め

結論から言うと、私たちはドゥザルプに行くことにした。 理由としては、山頂周りの景観が絶景とのことだったからだ。 ゲレンデのレベルはドゥエズの方が良いという友人の意見もあったが、良いゲレンデは日本にもたくさんある。 アルプスの雄大な山々に囲まれてスキーをする方が、他国では得難い体験になると思ったのだ。
当日はグルノーブルのバスステーションから、Transaltitudeのバスを使って、一時間半ほどでドゥザルプにたどり着いた。 私たちはのんびりと十時半くらいのバスをとったが、良い時間のバスを取りたかったら早めにバスの予約を抑えておく必要がある。
ホテルは割とリーズナブルで、ゲレンデ直通の立地からトュラン(Hotel Turan)を選んだ。  現地のレンタルやレストランの割引券をくれたり、親切に英語で説明してくれたり、チェックアウト後に営業時間外のレストランのトイレを開けて貸してくれたり、サービスの良いホテルであった。 部屋はスキー場のホテルとしては十分清潔だし広さも十分。 朝食も結構チョイスがあって良い感じ。。
レンタルスキーは、ホテルのお隣のJMSPORTSでレンタルをした。 結構良い板を借りることができた。

ホテルトゥランの部屋から

ドゥザルプ(les deux alpes)のゲレンデ

さてスキー場であるが、一言で言うととても素晴らしかった。 二月のベストシーズンの天気の良い週末だったので、やや混雑していたが気になるほどではない。 ゴンドラリフト二本と短いリフトを乗り継いで3600mの頂上までたどり着けば、そこはスキーリゾートの中とは思えないような絶景であった。
実は初日は風が強くてゴンドラの先は短いリフト一本だけだったのだが、2日目に来た時は天候が回復し、さらに二本ほどリフトを乗り継いで、その先の頂上までたどり着くことができた。 頂上から一気に滑り降りるとどのくらいかかるだろうか・・・高低差2000メートルのコースを一気に滑りおりることができる。 このスキー場の良いところは、頂上まで行ってもほぼ初心者・中級者コースだけで下まで降りてこられるので、ある程度滑れるようになったら簡単に頂上に挑戦できることだ。
この日は暖かく標高の低いところの雪質はあまり良くなかったが、標高をあげれば雪質は最高であった。 ドゥザルプでは標高の高いゲレンデは、四月の終わりまでスキーを楽しむことができるそうだ。

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