海外旅行記・グランドサークル 〜西部の荒野モニュメントバレー

多くの人が西部劇という言葉でイメージする景観というのは、ここモニュメントバレーなのではないだろうか。 果てしない荒野と、メサ・ビュートと呼ばれる大岩のオブジェが独特の景観を作り出している。 私たちのグランドサークルの旅の二つ目の目的地であった。

モニュメントバレーへのアクセスとビューホテル

ビューホテルからのモニュメントバレー

お昼過ぎにモアブ(moab)を発った私たちは、夕方にはモニュメントバレーに到着した。 道中はメキシカンハットと呼ばれる岩に立ち寄ったくらい。 有名なモニュメントバレーに続く一本道の写真撮影はしたかったのだが、ちょうどその辺りを通る時に視界がほぼ無いくらいの豪雷雨に遭遇。 諦めることにする。
モニュメントバレーへのゲートにたどり着いた頃には雨は上がったのだが、残念ながら天気は今ひとつであった。 ゲートで20ドルの入場料を払い敷地に入りビューホテルに向かった。
ビューホテルはモニュメントバレーの敷地内にある唯一のホテルで、部屋のバルコニーからモニュメントバレーの荒野を一望することができる。 そのぶんお値段は高くなっており、普通のアメリカンタイプの一部屋が300ドルほどする。 しかし部屋のバルコニーにのんびりと座りつつ、夕暮れ時のモニュメントバレーの景観を満喫できることを考えれば安いものだろう。
唯一残念であったのは、天候に恵まれず夕日に染まって行くモニュメントバレーを見ることができなかったことだ。 日没後はちょっと疲れていたこともあり、部屋でインスタントヌードルを食べて就寝することにした。

ビューホテルからの日の出鑑賞

ビューホテルの部屋からの日の出

早朝夜明け前に起き出して日の出を待つ。 ビューホテルのもう一つの良い点は、バルコニーが東向きであることだ。 この方角のおかげでモニュメントバレーでは日の出を部屋のバルコニーから楽しむことができたのだ。 太陽がビュートの後ろから現れて来る様子に、眠たさも忘れて見入ってしまった。 ちなみに嫁はベストの角度と視界を求めて、ホテルのレストラン側の方に写真を撮りに行っていた。
朝食付きでホテルを取っていたので、その後朝食のブッフェを食べた。 レストランからの眺めもとても良いが、そんなにチョイスもなく味も普通。 何か買っておいて食べるならそれも良いだろう。

モニュメントバレーのトレイルで荒野の散策

朝食後にホテルをチェックアウトし、モニュメントバレー内のビュートの周りを一周するワイルドキャットトレイル(wildcat trail)に向かうことにした。 このトレイルの開始地点はとてもわかりにくく、しばらく見つけることができなかった。 掃除のお姉さんに聞くと、道なき道をおりて行けば良いとのこと。 実際には別の正しい開始地点があったのかもしれないが、とりあえずそこからおりていきいつのまにやらトレイルに合流していた。
ワイルドキャットトレイルは5kmの周回コース。 ホテルにはそれなりに人がいたが、このトレイルで見かけたのは一組くらい。 近づくと巨大なビュートと私たちだけが広大な荒野の中に静かに佇んでいるというのは、何やら不思議でもあり心地よい感じでもあった。 気温はかなり高くなっていたので、水休憩を頻繁にとりつつのんびりと一周。

Monument Valley

ワイルドキャットトレイルから撮影

モニュメントバレーの荒野をドライブ

ウォーキングの後は車に乗り換えて、モニュメントバレー内のドライビングコースに向かった。 SUVの車をレンタルし、またできれば4WDにしておきたかったのはここを走るためでもある。 とはいえ前日の雨にもかかわらず想定していたよりはずっと道の状態は良く、このドライブコースは普通の車でも大丈夫であったかもしれない(実際に普通の車が走っているのを見かけた)。
最初の下りが若干急勾配であり見た目的には不安な感じだが、走り始めてしまえば大したことはない。 このドライブコースには映画の撮影に使われたような場所がいくつかあり、そう行った地点での景観は確かに何かの西部劇で見たことのあるような感じであった。 しかし何よりもそういった光景の中を自分でドライブできるというのは、とても気持ちの良い体験でもあった。
敷地内のドライブはナバホ族のツアーに参加することもできるが、自分でドライブしてみるのも悪くないプランだと思う。

モニュメントバレービューホテルから去りつつ

ウォーキングとドライブが終わったのが午後2時前後であっただろう。 モニュメントバレーを離れ、アリゾナ州ページへと向かうのであった。

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