ブライスキャニオン国立公園は、私たちのグランドサークルの旅の最後の目的地であった。 優先度が低かったわけではなく、周回コースの最後の地点にあったからだ。 とはいえ、ザ・ウェーブの抽選に三日を使い、最終日はグランドジャンクションまで六時間のドライブをこなさなければならなかったため、ブライスキャニオンでの滞在時間は必然と短くなってしまった。 そこで私たちのプランは、短い滞在時間の中で美味しいとこどりをしようというものであった。
サンライズポイントでの夕陽鑑賞
サンライズポイントからの日没風景
日の入り風景が有名なブライスキャニオンであるので、日の入りに間に合う様にブライスキャニオンにたどり着くようにした。 サンセットを見るのにベストと言われている場所は、なぜかサンライズポイントと呼ばれる地点。 記憶が正しければ、メインゲートを通り過ぎてから数分でサンセットポイントの駐車場まで行けたはずだ。 サンライズポイントは駐車場から歩いてすぐのところ。 写真にベストな場所は、写真家たちが早めに三脚を設置して確保していた。 とはいえサンライズポイントの周りはとても広いので、見るだけならゆっくり行っても大丈夫だ。 残念ながらこの日は日没時の天気には恵まれなかったが、のんびりと赤く染まって行くフードゥー(hoodoo)は印象的であった。 日没後は一度引き上げて、ブライスキャニオンのゲートを出てすぐそばの、ベストウエスタンプラスルビーズイン(Best Western Plus Ruby’s Inn)にチェックインした。
ブライスポイントでの天の川鑑賞
ブライスキャニオン国立公園から見た天の川
その後夕食を食べてから、スターゲイジングのため10時過ぎにブライスキャニオンを再び訪れた。 日の入り時には雲が多かったものの、幸いにしてこの時までには雲ひとつない星空へと好転していた。 ゲートをくぐってから車で10分ほどのブライスポイントに向かい、車の明かりを消して目を暗闇にならす。 そこに広がっていた星空は、通常の数十倍の星が輝く壮大な光景であった。 肌寒さを忘れ星空に見入りつつ、嫁は同時に写真撮影。 無事天の川と綺麗なスタートレイルが取れたと喜んでいた、興味のある方はぜひ英語版の方の写真を見ていただきたい。 ブライスポイントの駐車場は数組程度同じ目的であろうか、やってきたグループがいた。 どうしても車の光は入ってきてしまうので、長時間露光の撮影を成功させるには、もう少し人の少ない場所を狙うか少しの幸運が必要だろう。 今嫁と話して見ても、なぜブライスキャニオンでスターゲイジングをしようという話になったのかは覚えていない。 グランドサークル内には他にもスターゲージングに有名な場所はある。 しかしブライスキャニオンから見た星空は十分以上に美しかったし、アクセスの良さを考えればおすすめの場所だ。
インスピレーションポイントでの日の出鑑賞
さて明朝早朝に再び起き出し、日の出鑑賞に向かう。 日の出はサンライズポイントではなく、インスピレーションポイント(Inspiration Point)に向かった。 私たちは写真にベストな場所を探すべく、日の出の30分前にはポイント入りした。 やや曇りがちではあったものの、前日の日の入り時よりはやや良さげ。 美しい日の出を期待しつつ静かに日の出を待つ。 やはり直前になると多くの人がポイントに来ていたので、ベストな位置を確保したかったら少し早めに向かうのが良いだろう。 日の出とともにオレンジ色に染め上げられて行く石柱群は、グランドサークルの絶景の中でもここでだけしか見れない素晴らしい景観であった。。。 その後、サンライズポイントのナバホトレイルというハイキングコースを少し歩いた後に、グランドジャンクションまでの六時間のドライブに旅立つのであった。
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