助産婦、英語ではmidwife、フランス語ではsage-femme。
グルノーブルアルプス病院の訪問と登録
前回の投稿で書いたように、出産のための病院をグルノーブルアルプス病院(CHU grenoblel alpes)に決めて検診の予約を取った。
当日は、若干道に迷ったりしつつも時間通りに病院にたどり着くことができた。 病院の総合案内に待合室を聞いてみるが、その日の担当の人はフランス語しか話さないようであった。 とはいえ身振り手振りを交えつつ親切に受付の方法を教えてくれたので、十分に理解することができた。
まず最初に受付カウンターに行って個人情報を登録する必要があるそうだ。 チケットを自動発券機から一枚抜き取って、受付番号を手に入れる。 そしてその番号が呼ばれたら、カウンターに行きパスポート情報・保険番号など必要情報の登録を行った。 この受付カウンターでは英語が話せる職員がいたので、比較的楽に受付を済ませることができた。
これで無事に嫁の保険が登録することができたので、病院費用は保険でまかなうことができることになったのだ。 フランスでの妊娠5ヶ月目の病院費用は、社会保障で70%がカバーでき、保険会社の補完保険に入っていれば残りの30%がカバーできる。 ちなみに、六ヶ月目からは全額が社会保障だけでカバーされる。 情報の登録が済んだ後、当日の検診額が支払い済みであることを証明するバーコードをもらった。
助産婦との初めての検診
さて、検診の待合室はすぐ近くであり、簡単にたどり着くことができた。 ちなみに何度か通った印象では、受付の人で英語で対応してくれる人は半分よりやや少ないくらいかなと思う。 もちろん、簡単なフランス語と身振り手振りでなんとかなってしまうことも多いし、困っていれば英語を話せる人を連れて来てくれる。
とはいえこの流れでは助産婦も英語を喋らなかったりするのかな・・・と少しドキドキしながら検診室に向かった。 簡単なフランス語での挨拶の後、私たちフランス語話せないよとつたないフランス語で伝えてみる。 すると、あんまり得意ではないけど、英語大丈夫だよとあまりなまりのない英語で話してくれた。 というわけで、無事英語での病院検診をスタートすることができたのだ。
とりあえず先ほど受付で手に入れたバーコードを助産婦に渡す。 たくさんのバーコードが1枚のシートに貼り付けてあったのだが、助産婦は全てのバーコードをシートごと回収した。
最初の検診であったため、助産婦からは多くの質問があった。 その多くは私たちと私たちの家族に関する病歴などに関する質問であった。 病気系の単語は英語でも意外と知らないこともあるので、先に少しチェックしておくと良いかもしれない。 それから、嫁の血圧や体重などの簡単な検査をした後、胎児の心音を確認した。
検診の終わりに、別の検査機関(laboratory)で必要な検査を受けてくることと、同病院でのエコグラフィーの予約を取ることを指示されてその日の検診は終わった。
その後月一度のペースで助産婦との検診を行うことになる。 2回目からは、どのように待合室に来るかはわかっているので、速やかに手続きを済ませることができるようになった。 また、六ヶ月を超えて検診に行った時に、受付の人がバーコードにピンクのシートを貼ってくれた。 次からは直接そのバーコードシートを持って助産婦や医師の待合室の方に行って良いということであったのだ。 これは、六ヶ月目からは検診費が全て社会保険でカバーされるため、支払いの受付をする必要がないからだろう。 この日からは助産婦は、バーコードをシートから1枚ずつだけ回収するようになり、また次の検診からもそのシートを忘れずに持って来る必要があった。
助産婦との定期検診ですること
助産婦との検診では、問診・体重測定・血圧測定・お腹のチェック・胎児の心音測定・別の検査機関での血液検査の検討、などを行う。 こちら側からも、最近の嫁の体調や赤ちゃんの様子の変化などを伝える。 そうすると助産婦が、体調に応じたサプリや薬などを処方してくれるのだ。 私の嫁の場合は貧血があったため、鉄剤の処方を毎回してもらっている。 冬の時期の妊娠であるためか、ビタミンDの処方が一度だけあった。
あとは妊娠糖尿病のチェックを血液検査(初回)と、尿検査(各月)で行ってきた。 フランス特有なのは、トキソプラズマのチェックだ。 日本でも感染する可能性はあるだろうが、フランスの場合は成人女性の抗体所有率が半分以上ということだ。 つまりフランスで生活していると、トキソプラズマに感染する確率が結構ある。
私の嫁は初回の血液検査で陰性であることがわかったので、その後は生野菜や生ハム、スモークサーモンなどの摂取は控えるようにして、牛肉などもしっかりと火を通すようにした。 また、私たちの住居の裏庭にはよく猫たちが訪問するのだが、猫好きの嫁には悪いが接触を控えるようにお願いした。 最終血液検査まで陰性を保つことができたので、ひとまず安心というところである。
その他には、妊婦向けのクラスの紹介や陣痛が来たらどのように対処すれば良いかなどなど、親切に教えていただけた。 この助産婦とCHUグルノーブル病院のおかげもあって、今の所全て順調である。
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