ノルウェー旅行もいよいよ8日目。
この日はこの旅行のメインの一つ……ノルウェー三大ロックの一つ、プレーケストーレン(英語だとプルピットロック)に息子のL君を担いで登ったのだった。
プレーケストーレンへ向かうために早起き
普通の人だと4時間もあれば問題なく往復できるというプレーケストーレンへのトレイル。
しかし私たちには息子のL君を担いで登らなければいけないという追加タスクがある。
健脚の人なら大した問題ないんだろうけど、最近運動不足の私たち。
実際どのくらいの時間が必要なのかは全く持って謎だった。
一応先に答えを書いておくと、トレイルの滞在時間で6時間ほど必要だった。
というわけで朝1の七時半のフェリーでスタヴァンゲルからプレーケストーレンのあるタウに向かい、上り下りのための時間を確保することにした。
そんなわけで、準備のために早朝五時過ぎに起き出した私たち。
トレイルウォーキングの準備を整えてから、六時からのホテルの朝食ブッフェへ。
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ホットフードの種類が結構多かった朝食ブッフェ
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冷菜も結構な量……
クラリオンホテル・スタヴァンゲルの朝食はなかなか品揃えが良くて美味しい。ホットフード、冷菜、パンや飲み物と、品揃えが良かった。あまり時間もないのでサクサクと色々楽しんでいると……このノルウェー旅行ではしばしば頻発するトラブル。
ホテルのお姉さんが近づいて来るので何かと思ったら、火災報知器が作動したので全員ホテルの外へ避難しろっていう事態。しょうがないので着の身着のままで外に出た私たち。ノルウェーは夏とは言っても朝は結構寒い。ちょっとしんどかった。ま、しょうがないけどね。
最初はレストランにいた人たちだけだったんだけど、すぐにぞろぞろと部屋から避難した人たちが合流。あっという間にホテル前が人だかりになっていた。
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ホテルに到着した消防車と避難中の人々
寒さをこらえながらしばらく待っていると、消防車が到着。
中へ入っていく消防士たちだったけど、別に消火活動をしてたってわけではなかったのかな。多分火災報知器の誤作動だったんだろう。
すぐにホテルの中に戻っていいと言われる。
そんなわけで朝食を再開したわけだけど、もうフェリーの時間まであまり余裕がない。さっさとお皿の残りを片付けて、部屋へと戻った。
部屋に戻ってみると、それでも朝1のフェリーにはギリギリ間に合いそうな時間。
すぐに荷物を持って出発し、途中ちょっと小走りになりながらフェリー乗り場へと向かった。
たどり着いたフェリー乗り場のすぐ外には、プレーケストーレン行く人ように、フェリーとバスがセットになったチケットを売っている小さなテントのようなチケット売り場がある。
そこにいるお姉さんに、朝1のフェリーまで乗れる? って聞くと、大丈夫とのこと。急いでチケットを購入。
乗り込んだかと思ったらすぐに出発するフェリー。ギリギリだったけどなんとか七時半のフェリーに乗り込むことができた。
フェリーとバスを乗り継いでプレーケストーレンへ
スタヴェンガルからタウへのフェリー
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フェリーの座席
スタヴェンガルからタウへのフェリーは通勤フェリーといった感じの趣。席は自由席で半分くらい埋まってるくらいだったかな。
窓際の方が人が多かった気もするけれど、この日の朝方は霧が強く出ていて何も見えてなかった。
出発してしばらくすると、船員さんがチケットチェックに回ってくる。船内でのチケット購入もできるようだったけど、ちょっとシステムはわからない。
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タウへのフェリー内の売店
朝食を食べてない人には、ちょっとした軽食が買える売店が船内にある。フェリーはたった1時間の短い旅だけど。
すぐにタウへと到着した。
タウからプレーケストーレントレイルへのバス
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プレーケストーレンへのツアーバス
八時半にフェリーを降りると目の前にプレーケストーレン行きのバスが待っている。
公共バスもあるようだったけど、私たちはツアーバス。息子L君にベビーシートを装着してもらい出発。
時折観光案内的なことをしてくれながら、バスは三十分ほどでプレーケストーレンに登るトレイル入り口へと到着する。
プレーケストーレンを子連れ抱っこ紐で制覇する
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プレーケストーレンの高低付き行程マップ
プレーケストーレン山頂への山登り
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駐車場で汲める結構美味しい飲める水
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最初はこんな感じの岩階段、まだまだ元気……
バスの到着したトレイル入口には、飲み水を補給できる水道水。それから売店などもある。
私たちは水筒を水道で補給しつつ、コーラを一本購入。それからトイレを済ませて出発。
久しぶりに抱っこ紐に詰め込んだ息子のL君。
最初は拘束されるのにハッピーでもなかったけど、昔を思い出したのかなれたらそれなりに背負われるのも楽しんでいた。
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残り距離の書かれた標識
結構な数の残り距離を教えてくれる標識が置かれている。最初の方はまだこんな残ってるのか……って感じもするけれど、残り1kmを切ってくる頃には心強い味方に変わる。
ちなみに片道4km。子供背負ってなければ、ちょっとくらい運動不足の人でもなんとかなるレベルのトレイルだとは思う。
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ノルウェーらしい綺麗な眺め
すぐに疲れ始めてしまったけれど、ノルウェーらしい綺麗な眺めがぼちぼち見えるので、なんとか頑張って登り続ける。
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解放されてハッピーなL君……とD
途中数カ所比較的安全に歩けそうな場所もあるので、そういうところで息子のL君を解放しつつ私は休憩。
走り回る子供を追いかけなきゃいけないから余計大変っていう説もあるけど、肉体の衰えの隠せない私にはいい休憩だった。
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いい感じのノルウェーの森
約半分。すでに結構足にはきてたけど、眺めがいい感じだし、終わりも見えてきてるしで、なんとか頑張って行く。
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2組の抱っこ紐トレイラー
途中何組か抱っこ紐トレイラーがいた。上の写真のお母さんはほとんど同じペースで登ってたんだけど、見てた感じ私よりもだいぶ余裕がありそうだった。
ちなみに抱っこ紐は肉体的に運ぶのが大変だけど、歩ける年齢の子供連れてる人達の方が面倒見るのを大変そうにしてた印象。
落っこちられるところが結構あるトレイルなので、歩ける年齢の子供を連れてくならハーネスがあった方がいい。
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半分も過ぎると高地からの良い眺めも見えてくる
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下りは慎重に……
ところどころ歩きにくいところもあるので、そういうところは慎重に行く必要はあるけど、危ないってレベルの場所はなかったと思う。
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残り1kmくらいでの綺麗な湖
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ちょっとずつ狭くなる道……
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フィヨルドが見えればプレーケストーレンはもうすぐそこ
最後の方はもう疲れて足を運ぶのも大変だったけど、ちょっと狭くて崖がすぐそこってところを歩かないといけないので、最後のあたりはゆっくりと慎重に。
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プレイケストーレンに到着
到着!
登りにかかった時間は約3時間だった。
普通の人より約30ー60分ほど余計にかかったことになるのかな。
上の写真の奥に見えているのがプレイケストーレン。張り出した先端で写真を撮るのがみんなの一番の目的。
よく晴れているこの日は写真を撮るのを待つ行列ができていた。
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というわけでその先っぽに座る嫁X
私は息子のL君を担ぎっぱなしだったので、先端には行かずに周りの写真撮影なんかをしていた。
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プレーケストーレン側からの眺め
もちろんプレーケストーレン側からみるフィヨルドの眺めも絶景。疲れを忘れて楽しめる景色。
それからプレーケストーレンのもうちょっと上に岩登りをすることもできる。私は足がガタガタだったのでパスしたけど、嫁Xは中腹くらいまで登っていた。
そんな感じでプレイケストーレンには四十五分ほど滞在した。
プレーケストーレン山頂からの山下り
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軽やかに歩く嫁X
さて、下りは結構足にきていたこともあり、L君担ぎを嫁Xとバトンタッチ。
元々の体重が軽いせいか、元々私よりも体力があるのか……嫁Xの足取りは軽い。
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岩場を進むX
途中でお昼ご飯を食べたりしつつもサクサクと下る。疲れもだいぶ溜まっていたので休憩をちょいちょい取りつつ降ったけど、下りは2時間20分で下りきることができた。
プレーケストーレンを抱っこ紐で登ってみて
というわけで、私が登り担当で3時間と、プレーケストーレンで40分。嫁Xが降りを担当して2時間20分。トータルで6時間。
普通の人よりも約2時間余計にかかったわけだけど、抱っこ紐でもさほど歩くのに苦労する場所はなくて、無理せずに登り降りすることはできたと思う。
時間的にも朝1のフェリーを捕まえておけば、結構余裕を持ってトレイルを楽しむことができる。
ただし、私くらいの鍛えてない35前後の男性だと、登りだけで結構足はパンパンになる。
嫁Xが降り全部担当してくれたから助かったけど、登りくだり全部担ぎきるのは結構肉体にダメージがくると思う。
プレイケストーレンからスタヴァンゲルのホテルへ
来た時と同じ駐車場まで来ると、同じツアーバスが待っているので、チケットを見せてそこに乗り込む。
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スタヴァンゲルにフェリーから降りるのを待つ車と人々
バスはいっぱいになるとすぐに出発して、フェリー港へと走る。バスから降りたら目の前のフェリーに乗り込んで、スタヴァンゲルヘト戻る。
スタヴァンゲルのフェリー港からホテルまでの道のりは結構足がパンパンで大変だったけど、なんとかたどり着くことができた。
そのあとはもうひたすらに休憩。
夕ご飯はスーパーで買っておいた出来合えのもので済ませて、そのまま眠りについたのだった。
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