海外旅行記・ヨーロッパ 〜サンクトペテルブルグへのフェリー旅

さてだいぶ陽も短くなってきた十月のフィンランド。 落ち込んでいく気持ちを盛り上げていくのも重要ということで、ロシアはサンクトペテルブルグへの小旅行を敢行することにした。

サンクトペテルブルグへのフェリー切符の購入

ロシアは日本人が旅行にビザを取らないといけない数少ない先進国の一つである。 しかしこのビザ取得をスキップできるルートがある。 フィンランドのヘルシンキからフェリーで行く往復旅行だ。

フェリーを運営しているのはロシアの会社のSt Peter Line。 どういうシステムかは知らないが、この会社のフェリーで往復チケットを購入して七十二時間以内のロシア滞在だとビザがいらないということ。 フェリーの中で入国・出国時間を調整するとサンクトペテルブルグ三泊ということも可能だそう。 普通は二泊までだろうけど。 基本的にはその時期に運航しているフェリーのスケジュールによるのだろう。
さてチケット購入はSt Peter LineのWebページから。 私たちは行きは水曜日の夜出発で木曜日の朝到着。 サンクトペテルブルグで一泊。 そして帰りは金曜日の夜出発、土曜日の朝到着という往復チケットを購入した。 この時期のヘルシンキからの往復航路で見つかったのは、このチケットだけだった。
2ベッドのBクラスの船室で往復164ユーロ。 ビザフリーの要件でバスツアーを一つ追加しないといけない。 これが一人25ユーロかかる(子供は半額)。 バスツアーといっても市内まで送ってくれるだけだが。 トータルの値段としてはストックホルム行きのtallink silja lineよりも安いけど、フェリーの中身はtallink silja lineの方が良いという前情報であった。
購入が済むとロシア語で色々と書かれた注意書きと、英語で日付・名前などが書かれたチケットがメールで送られて来る。 当日までに印刷して準備しておく。

フェリーでサンクトペテルブルグへ

st peter lineのフェリーターミナル

St Peter Lineのターミナルは若干古いT1

当日準備する必要があるのは、パスポート、滞在許可証、船のチケット、それからホテルの予約をプリントアウトしたもの。 タリンやストックホルム行きに比べるとしっかりと準備する必要がある。 しかし夜発のフェリーなので、のんびりと準備できるのが良いところ。 私は午前中仕事をしてからの旅行。
St Peter Lineのフェリーターミナル(T1)は、最近タリン行きで使ったEckerö Lineのターミナル(T2)の少し手前。 我々はKamppiの手前で乗り換えてトラムの7へ。 フェリーターミナル以外にはぱっとしたものがない方向だけど、トラム内には同じフェリー目的のたくさんの人。 Länsiterm T1で下車。

St Peter Lineへのチェックイン

st peter lineへのチェックインカウンター

1階のSt Peter Lineのチェックインカウンター

一階の奥にチェックインカウンターがある。 雑多にならんでいるのでわかりにくいが適当なラインへ並ぶ。 1グループあたり結構時間がかかるのでそれなりに余裕を持って来た方が良い。
順番が来たらチケット、パスポート、滞在許可証を見せる。 後重要なのはホテルの予約表。 ホテルの予約についてはその場でパソコンで確認をしていた。 しばらくすると、出発カード、到着カード、搭乗券を発行してくれる。 これらの書類はビザ代わりにもなるので大切に保管しておく。 それから免税店で100ユーロ購入したら10ユーロ割引してくれる券と簡単な地図をくれた。
チェックインが終わったら二階に上がり出国審査へ。 出国審査は先ほどもらったチケットとパスポート、そして滞在許可証を見せる。 何やら少しの間チェックしていたけれど無事通過できた。
それからしばらく通路を歩いてフェリーまで。 フェリーの入り口ではこれまでの船旅とは異なりセキュリティチェックがあった。 問題なく通過し部屋を目指した。

私たちは5時半にターミナル1に到着して、フェリーの部屋に入ったのが6時くらいであった。 このくらいの時間で間に合うのだけど、乗船したのは最後の方だったようだ。 余裕を持ちたい人はもう少し早めに来ても良いかも。

Princess Anastasiaの部屋

st peter lineのb2部屋

部屋は予定通り窓なしの2ベッドとシャワールーム(B2)。 しかし部屋は想定よりも通路が少し狭かった。 ベビーカーが奥(ベッドの間)まで入れなかったので部屋の出入りが少し大変だった。 入り口の近くに詰めて、ドアが閉められたから問題はなかったけど。
部屋は新しくはないけど、トイレも含めて十分清潔に掃除されている。 ベッドは固めだったので、結構寝心地が良かった。 また部屋の空調は自分でいじれる。 この時期だと空調なしだと少し寒いかな。

ヘルシンキからの出港

出港は午後7時。 10月の終わりだとこの時間はもう真っ暗。 こちらの港もEckerö Lineと同じく中心より南なので、出航してからはあまり見るものがない。 スオメンリンナを待とうかとも思ったけど、寒いし暗いしギブアップ。 6−8階からはデッキに出られる。 8階から上はデッキから登れるようだったけど、やっぱり寒いのでスキップした。 この日は悪天候の影響か結構フェリーが揺れていた。

Princess Anastasiaの設備

princess anastasiaのバー

ショー用の舞台のついたバー

比較的小さめだが一応クルーズ船なので娯楽施設は結構ある。
レストランは7階にブッフェに加えてイタリアンなど。 和食レストランがあると聞いていたのだけどなくなったようだ。 船内地図ではまだ寿司バーと表示されていたけれど、そこには何やら別のレストランがあった。
普通のバーに加えて、スポーツバー、ナイトクラブ、カラオケなどがある。 生ビールが一杯5ユーロくらいなので、ヘルシンキ市内よりは安いかな。 それからカジノやゲームーセンターなどもある。 あとはキッズルームがあるので、小さなお子様連れはそちらへ。
免税店でショッピングもできるが、例のごとく安いのはまとめ売りのビールくらい。 他のクルーズ船よりはだいぶ小さな免税店で、ビールも数種類くらいしか売っていなかった。

Princess Anastasiaでの食事

princess anastasiaのカフェ

夕食も朝食も6階のこのカフェで

船が揺れていた影響か子供が少しぐずっていたので買い食いに決定。 6階にサラダ、ラザニア、サンドイッチ、スープなどが買えるカフェがある。 私たちはサーモンサラダとラザニアを注文し、部屋にテイクアウト。 サラダは13ユーロだけど、大量のサーモンが入っていたし結構美味しかった。 ラザニアも同じくらいの値段で味もなかなかよし。
このフェリーのビュッフェは28ユーロだから、飲み物を考えるとビュッフェで食べても少し高いってくらいかな。
ちなみにビュッフェじゃないレストランは結構混んでいる。 レストランで食べる人はピークの時間だと少し待つ必要があるかもしれない。 夕食後は朝までのんびり就寝。

princess anastasiaのカフェ

朝食の時間には窓際の席にはロシアの街並みが

翌朝はのんびりと起き出し、同じカフェでコーヒーとドーナツ、マフィンを食べた。 全部で7ユーロ。 朝食もビュッフェがあるので、朝から食べる人には良い。

princess anastasiaからの下船

princess anastasiaのタラップ

Princess anastasiaはロシア側ではタラップを使用

フェリーが港へ到着したのは9時前後といたところ。 急ぎでない私たちは混雑を避ける為、身支度をのんびりとした。 そして9時半くらいにフェリーの出口へと向かう。
ピーク時間を避けたおかげか、フェリーの出口にはほとんど列はなし。 下船の前に搭乗券をスキャン。 これはフェリーに残っている人を確認するためかな。
フェリーの出口ドアをくぐると問題が一つ。 直接ターミナルにつながっているのではなく、港へと降りるタラップがそこに。 仕方がないのでベビーカーを担いでタラップを降りた。 タラップを降りたらロシアの入国審査がすぐそこなのだが、入国審査からは次の投稿で書くことにする。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜ヘルシンキの世界遺産

というわけでやってきたのはヘルシンキの世界遺産スオメンリンナの要塞(Suomenlinna)。 フィンランドには6個の文化遺産があり、その中で一番アクセスの良い場所だ。 ちなみにフィンランドの自然遺産はスェーデンと分け合う群島の一つだけ。 時期はだいぶ寒くなってきた十月の半ば。 木々の黄色に染まった葉が陽光に映える美しい日であった。

スオメンリンナ

スオメンリンナの古建築の中から

スオメンリンナの要塞へのアクセス

スオメンリンナは非常にアクセスの良い世界遺産。 フィンランドの首都ヘルシンキの中心部から三十分もしないで到着できる。 私たちはヘルシンキへの移動時間がかかるのでもう少しかかったけれど。
さてまずはバス駅のKamppiでも電車の中央駅にでも良いがヘルシンキに移動する。 そしてトラムの2か7へ乗って海岸方向へ。 私たちが使ったトラム7だったらSenaatintori駅まで。 ただこの駅からだとフェリー乗り場まで少し遠い。 トラム7を使う場合は乗り換えに余裕があった方が良い。
とは行ってもフェリーは多い時で20分おき、少ない時でも40分おきくらいで出ている。 フェリー乗り場の回りは栄えているので、適当にコーヒーでもビールでも飲んでいればすぐだ。

スオメンリンナ行きのフェリー乗り場

スオメンリンナ行きのフェリー乗り場へ

フェリー乗り場はそんなにわかりやすくもないけれど、上の写真のような感じ。 青い看板が目印。 停まっているのは小さなフェリーだけど、見ればわかるとは思う。
さてこのフェリーだが、通勤などに使うHSLの生活フェリー。 なのでバス・トラムチケットと共通チケットなのだ。 一日チケットを持っていればもちろんだが、そこまでの移動にバス・トラムで来ていれば80分以内ならその普通チケットでも乗れるはずだ。 トラベルカードを持っているならば、スキャン用の読み取り機が2台ほど置かれている。 紙のチケットの場合はそのまま入っていけば良い。
他にフェリーチケットを往復で買うこともできるようだけど、前後で合わせてトラムなどを利用する場合はそれほどお得というわけでもなさそう。 あ、例のごとくベビーカー連れは無料である。 それから並んでいる場合はベビーカー専用のレーンもある。

スオメンリンナのフェリー乗り場

スオメンリンナのフェリー乗り場に到着

そんなこんなで時間になったらフェリーへと乗り込む。 フェリーの中には多くの観光客に合わせて普通の地元民も混ざっている。 フェリーからの眺めは良いといえば良いけど、ヘルシンキの市内が普通に眺められる感じ。 フェリーには室内の座席とデッキの座席がある。 短い船旅なので自由席だ。
トイレも付いている。 通勤フェリーの船としてはまあ綺麗な方なんじゃないだろうか。 カフェも付いているようだったけど、この時間は休業中。 通勤時間中とかだと営業しているのかな。

スオメンリンナからのフェリー

こちらは帰りのフェリーの船内

そんな感じで船内をチェックしていたら、すぐにスオメンリンナまで到着。 スオメンリンナまではたったの15分の船旅だ。 帰りのフェリーは別の船だったので、少なくとも2種類のフェリーが出ている模様。

スオメンリンナの散策

スオメンリンナのkmarket

スオメンリンナにはスーパーマーケットも

スオメンリンナに到着すると、車やバイクなどがいたら最初に降りていく。 そのあとはみんな一斉に降りて行く。 さてここで注意。 ここは普通に生活に使われている島でもあるので、結構メインの観光場所じゃない方に行く人もいるのだ。
私たちはなんとなく人々の後を追って右方向に歩いていったら、メインの要塞とは反対方向に歩いて行ってしまっていたのだ。 三十分ほど何もないあたりを散策したり子供に授乳したりした後で、ようやくそのことに気づいた私たちであった。 最初に橋を渡ったりしたら、メインの方向ではない。

フェリー乗り場の近くの教会

フェリー乗り場の近く。 教会の方に歩いてくれば正しい道。

そんなわけで戻ってきたスタート地点。 船を降りたら前にある建物をくぐり抜けるようにしてまっすぐ進んでいけば良い。 各所各所にスオメンリンナの先端までの距離を記してある看板がある。 フェリーからは1kmと少しといったところ。

フェリーから見たスオメンリンナ

こちらはストックホルム行きのフェリーから見たスオメンリンナ

スオメンリンナの先端、星型の要塞までは石畳の道を歩いて行くことになる。 メインの道はちょっとガタツクけどベビーカーでも問題なしの道だ。 私たちは少し急ぎ足で写真を撮りながら移動して三十分くらい。 ところどころに歴史的な建物や美しい木々が配置されている。

スオメンリンナのkings gate

スオメンリンナのkings gateにベビーカーと立つ

終点のあたりには王門(kings gate)と呼ばれる門があり、なかなか眺めが良い。 この辺りの要塞壁は登れるようになっているところが多いので、大きな子供を連れて行ったら楽しく暴れまわれることだろう。 だけど進入禁止のところもある。 私たちは交換でベビーカーを見合って、写真撮影をしたり周囲を簡単に散策したのだった。

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フィンランドで生後5ヶ月 〜離乳食の進行状況

少し前に生後5ヶ月で離乳食を開始した1週目の様子を書いた。 この投稿ではそれからの離乳食の進行具合について簡単に書いていきたい。 ちなみに私たちは離乳食後に授乳をしている。

離乳食2週目

八日目: 人参小さじ2を美味しそうに食べる。 しかしお湯で溶いたお粥は味が好みじゃなかったのか、ブーブーいいながら吐き出そうとしていた。 急にミルク100%で溶かすのからお湯に変えたのがダメだったかな。

九日目: 人参のペーストが好みの味なのか相変わらずぱくぱく食べる。 その後ミルクで溶いたお粥に移動してみたら再び食べず。 お粥先に食べさせないとダメかしらね。

十日目: お粥から食べさせてみたものの、ふたさじ目くらいから拒否を始める。 お粥がダメなのかと人参を食べさせてみたら食べた。 なので人参とお粥を混ぜて与えてみた。 するとそんなに乗り気ではないもののしっかり食べてくれた。 元のお粥パウダーで2さじ分くらいかな。 どうやらお粥の味があまり好きではないよう。

十一日目: ミルクで溶いたお粥に戻してみる。 今回はお粥パウダー3さじを食べきってくれた。 やはり味が原因のよう。 でも少しずつならしていかないとな。 今回は新たにカリフラワーペーストをトライ。 私には結構匂いが強く感じられたのだけど、気にせず美味しそうに食べていた。

十二日目: 私は出張で離乳食お休み。 嫁がお粥パウダーひとさじとカリフラワーペースト2さじを与える。

十三日目: お粥パウダー2さじとカリフラワーペースト2さじ。 問題なし。

十四日目: ミルクとお湯半々くらいで溶いたお粥パウダー3さじを完食。 またカリフラワーペースト3さじを完食。 別野菜を試してもよいかな。 でも市販の良さげなペーストが見つからない。 茹でマッシュの必要あり?

離乳食3周目

十五日目: とうもろこしのペーストを見つけたのでトライ。 問題なく1さじ完食。 だけどそのあとのお粥をほとんど食べなかった。 先にお粥の方が良かったかしら。

十六日目: お粥ペースト4さじと、コーンペースト2さじ。 お粥ペーストを半分ほど食べたところで、機嫌が悪くなる。 コーンに変えてみても1さじ食べただけで、機嫌の悪さは治らず。 味ってよりは他の要因で機嫌が悪くなってるのかな。

十七日目: あまり眠くなくて、お腹が減っているタイミングを狙う。 お湯で溶いたお粥ペースト3さじと、コーンペースト2さじを食べきった。

十八日目: 同上。 お粥ペースト3さじとコーンペースト4さじほど。 やはりタイミングが重要らしい。

十九日目: お粥ペースト4さじ。 洋梨ペースト一口。 始めての甘酸っぱい味に戸惑ったような顔が面白かった。

二十日目: お粥ペースト5さじ。 洋梨ペースト2口。 順調。

二十一日目: お粥ペースト3さじ。 洋梨ペースト6口。 今日はちょっと機嫌が悪かったのだけど、なんとかなった。

離乳食4週目

二十二日目: お粥ペースト4さじ。 人参ペースト3さじ。 人参は相変わらず好き。

二十三日目: お粥ペースト3.5。 人参ペースト4。

二十四日目: お粥ペースト3。 人参ペースト7。

二十五日目: お粥ペースト3。 人参とジャガイモのペースト1。

二十六日目: お粥ペースト4。 人参とジャガイモのペースト2。

二十七日目: お粥ペースト3。 人参とジャガイモのペースト4。

二十八日目: お粥ペースト3。 りんごペースト1。

というわけでフィンランドでの離乳食最初の1ヶ月の進行具合でした。

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フィンランドでの仕事の契約延長に伴う諸手続き

フィンランドで働き始めて早くも5ヶ月目に入った。 順調にいっているものもいっていないものもどちらもあるが、全般にはフィンランドの生活を楽しむことができている。
仕事の方は順調。 結構面白いプロジェクトだし就労環境も良いのでかなりハッピー。 まあ高齢ポスドクをするのは少し大変だけど、フィンランドは全般に年齢が高めなのでそんなに気にもならない。
一方で順調でないのは、社会保障への加入や住民登録などの手続き。 1年間の契約はテンポラリー扱いなので、フィンランドの社会保障や住民サービスをフルに受けることができない。 私と嫁だけだったら民間の健康保険で乗り切ることも可能なのだが、赤ちゃん用に購入できる保険というのは未だ見つかっていない。

さて、フィンランドの社会保障だが2年間の仕事契約になると、家族全員がほぼフルに受けることができるとのことだ。 フィンランドは2年以上の滞在は永住とほぼ同じ扱いだそう。
仕事にもハッピーだし、延長して待遇が良くなるのなら悪いことは何もない。 そういうわけでフィンランドでの仕事を1年延長してみることにした。

仕事の延長契約の交渉

何はともあれ契約を延長してもらわないといけない。 働き始めて4ヶ月しかたっていないのに契約更新の話をするのはちょっとためらわれたのだけど、割と正直に保険とか色々ベネフィット受けられないし契約延長できないかと聞いてみた。 するとボスは今のところ私の仕事にはハッピーだということであっさりオーケー。 ただHRに聞いてみないとこの時期に更新ができるかはわからないとのことであった。
そのため翌日HRを訪ねた。 人事の規則は結構厳密なことが多いのでダメなときはダメかななんて思ってもいたのだけど、こちらもあっさりオーケー。 フィンランドの大学は契約更新のルールとかあまりないのかな。
数日待って作ってもらった契約延長のコントラクトにサインをして、契約延長手続きはおしまい。 なぜだか大学に登録されていた私のID番号が間違っていたなんて話もあったけど、無事仕事の契約延長ができたのだった。

滞在許可証の延長

HRはこの滞在許可証の延長が他の延長手続きに必要なんじゃないかと言っていた。 しかしホームページには3ヶ月以上前に始めてもあんまり良いことはないよ的なことが書いてある。 私たちはひとまず住民登録とKELAの登録申請を先にやってみることにした。 滞在許可証の延長については後ほど別に投稿を書くことにする。

KELAの再登録申請

とりあえず嫁が契約延長のコントラクトだけ持ってKELAオフィスを訪問。 そうしたらこのコントラクトだけで、もう一度KELAカードの申請を出してみると良いとの助言であった。 前回と同じく緊急プロセスで出してもらえたので、少ししたら結果がわかるであろう。
3週間ほど待ったけど未だ音沙汰なし。 緊急でも時間がかかることもあるらしい。 結果が出たらアップデートする。

2017年12月16日追記: 書いたつもりで書いていなかった。 もうだいぶ前だけどKELAへの申請がなぜか再却下される。 何か間違ってないかと確認の電話をしたところ、何かが間違っていた模様。 その後無事に嫁と子供ともにKELAへの加入ができたとの連絡が来た。

住民登録の延長

再びやってきた住民登録オフィス(maistraatti)。 前回と同じく、入り口近くのボタンを押して待ち番号を取得する。 待ち人数は二人だけ。 十月の半ばというフィンランドに移住って時期じゃなかったので、オフィスはガラガラだった。

さて私たちに色々と起こっていた移住関係の問題は、フィンランドでの住所がパーマネントではなくテンポラリーだということが原因だった。 なので番号を呼ばれて窓口に向かった時、最初にパーマネントアドレスに住所変更できるかを質問してみた。 すると不思議なくらい簡単にオッケーとのこと。 やはり契約期間が1年か2年かの壁は大きいよう。
最初の時と同じくパスポート、滞在許可証、そして仕事のコントラクトを渡してコピーを取ってもらう。 その間に記入するように渡された書類に、自分たちの名前や、ID番号などを記入してサインする。
待つこと十分ほど、その場でパーマネントアドレスとして登録しましたという書類を発行してくれた。 最初の申請の時は全く更新されなかったオンラインの住所情報も、その場でアップデートしてくれたとのこと。 全てうまくいって満足な更新であった。

トラベルカードの取得

パーマネントアドレスを取得したことにより、テンポラリーアドレスの弊害その1であった格安トラベルカードが取得できない問題が解決されるはずである。 そこで再びHSLのサービスポイントを訪ねてみることにした。
訪れたHSLのサービスポイントで、トラベルカードをとりあえず六十日分取得したい旨を告げる。 すると受付のお姉さんからテンポラリーアドレスで登録しているのかというどこかで聞いた様な質問。 住民登録のお姉さんはウェブシステムもアップデートしたとは言っていたが、実際にHSLなどから見れる情報がアップデートされていなかったようだ。
しかしこんなこともあろうかと持ってきておいた、パーマネントアドレス登録の書類を見せると問題なく購入の手続きをしてくれた。 値段は六十日間で103ユーロほど。 今までの普通のトラベルカードだと一日往復で4.36ユーロだったので、土日を全く使わない計算でも半額くらいになる。

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フィンランドのショッピングモールの赤ちゃん向け設備

久々の嫁ブログの翻訳記事。 フィンランドのショッピングセンターは授乳室などの赤ちゃん向けの設備が充実しているというお話。
フィンランドはナースにもよく言われるけど、天候的に可能な時は赤ちゃんを外に連れ出すようにとのこと。 バスなど公共交通もベビーカー持ちだと運んでる人も無料になるので、移動の値段も気にせず出歩ける。 というわけで私の住んでるエリアの赤ちゃん連れがよく行くショッピングセンターなどの感想などを書いていきたい。

ISO OMENA

授乳ソファー

離乳食テーブルとトイレ

Iso omenaはフィンランド語で大きな林檎。 エスポーでたぶん一番大きいショッピングセンター。 そして子供向けの設備もたぶん一番良く作られている。 子供向け設備は1階の真ん中に位置しており、遊技場や子供向けのお店がたくさんある。
授乳室は扉に隔てられているが開いていることの方が多い。 閉まっていたらボタンを押すとあけられる。 中にはベビーカーの駐車場、ロッカー、幼児の食事用のテーブル、授乳用のソファー、子供用トイレなどがある。
Iso omenaの授乳室はとても混んでいて、常に誰かしら使っているそう。 外の遊技場も大人気で大概たくさんの子供たちがいる。

Sello

Selloオムツ交換

SelloはエスポーでIso Omenaと人気を二分するショッピングセンターだ。 授乳室はこちらも1階。 人の多さに対して少し小さいか。 必要なものは揃っているけど、Iso Omenaの方が気合が入っている印象。

IKEA

IKEAオムツ交換・授乳室

エスポーにはIKEAがある。 日本でもそうかもしれないが、IKEAはぶらぶらしているだけで楽しい。 さてIKEAの入り口をくぐるとすぐ右手、子供の遊技場が目に入るはずだ。 授乳室はその遊技場のすぐ目の前にある。 こちらの授乳室は小さい。 鍵かけられるようになっているので一人用かな。 IKEA製の椅子などがおいてあっておしゃれな感じだ。
ちなみに二階の食堂のところにも子供の遊技場があり、授乳室もついているようだ。 こちらはまだ試していない。

AINOA/STOCKMANN in TAPIOLA

AINOAの遊技場

AINOA授乳室

割とヘルシンキ寄りのTapiolaにあるAINOA/STOCKMANN。 二つあるらしいのだけど、嫁はAINOA側の一つしか見つかれなかったそうだ。
さて行き方。 まずは二階に上がるとH&Mがある。 H&Mの出口の隣には子供の遊技場がある。 この遊技場が大きいし、色々おいてあってとても良い感じ。 ここの遊技場はお父さんがよく子供と遊んでいる。 その間にお母さんが買い物に行っているのかな。
この遊技場からは授乳室の看板を見つけるのは簡単。 授乳室は4階にある。 ソファーはないけど、座りやすい椅子と素敵な内装だそう。

Kamppi center in Helsinki

kamppiの授乳室のサイン

Kammpiの授乳室

こちらはヘルシンキのバスの終点でおなじみのKamppi Center。 こちらの授乳室は3階の子供洋品店のお店の中にある。 なので最初はちょっとわかりにくいが、授乳室のサインを信じてお店の中へと突き進めば良い。 入り口を入ってそのまま突き当たると授乳室がある。
こちらも小さな部屋なので一人用かな。 内装は結構ゴージャスで良い感じ。 オムツやタオル、ベビークリーム・ローションなども揃っている。

というわけで翻訳記事でした。 嫁の元記事の方が写真も説明も多いので、よかったら下の関連記事からどうぞ。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜タリンへの再訪

ヘルシンキからフェリーでたったの二、三時間とアクセスの良いタリン。 前回の訪問では綺麗な街並みや、安くて美味しいレストランなど存分に楽しむことができた。 いつかまた訪れることがあるだろうなとは思っていたのだけど、そのチャンスが随分と早く訪れることになった。
このたび我々のサイエンスプロジェクトのオーストラリアの共同研究者が、フィンランドの研究所まで訪問してくれることになった。 そこで歓迎と親善を兼ねて、近場のタリンへと小旅行をすることになったのである。

ヘルシンキからタリンへのフェリー

前回使ったLinda Lineの高速船も早くてよかったのだけど、今回はphdの学生のオススメだったEckerö LineのFinlandia。 タリンまでの短い航路ではあるけれど、なかなか豪華な感じの客船だ。 スェーデンに行くのに使ったTallink Silja Lineをちょっとスケールダウンした感じ。 一日二往復しているそう。
チケットはボスがまとめ買いしておいてくれたのだけど、往復で一人40ユーロくらい。 プラスで荷物置き用にキャビンをとった。

Eckerö LineのフェリーはWest Harbor Terminal T2から。 トラムの6Tか7を使ってLänsiterm. T2駅まで。 ちょっと普段行かない方なので、間違えないように注意が必要。
一度トラムに乗ってしまえば同じ目的の人がたくさんいるので、降りる駅は簡単。 たぶん終点だったかな。
トラムを降りたら人並みに飲まれながらフェリーターミナルの入り口を目指す。 このフェリーターミナルは新しいようでかなり綺麗。

Eckero Lineの有人カウンター

Eckerö Lineの有人カウンターは少し並んでいる

ターミナルに入ると有人カウンターと自動チェックイン機がある。 有人でも良いけど、自動チェックイン機でも簡単に一瞬でチケットが発行できる。 ちなみにチェックインカウンターの周りには綺麗なトイレがある。
自動のチケット読み取り機を超えて数分歩くと乗船場所までたどり着く。 チケット読み取りはヘルシンキ側はバーコードが下向き。 一方帰りのタリンからのフェリーでは、バーコードを上向きにして読み取るというなかなか困惑させてくれるシステムだった。

ライブ音楽の聞けるシート

船前方のバーではライブ音楽が楽しめる

キャビンや有料席を抑えている場合はまずそちらへ。 そうでない場合は、良い席は早い者勝ちなので眺めの良い席などが取りたければ急ぐ必要がある。 バーの席などは場所によっては1オーダーが必要なよう。 我々が開いてるからと座っていたら何か頼んでとバーのお兄さんに言われた。
ちなみにキャビンの部屋は普通の船室といった外観。 ベッドもあるけど三時間寝るためにキャビンを取る人はレアかもしれない。
出港時だけちょっとデッキに出てヘルシンキを眺めて見たりしたけど、この航路からの眺めは普通。 tallink silja lineのストックホルム行きの方がヘルシンキの街並みや綺麗な島々を見ることができて良い。
出航後はバーに戻って朝からビールを飲みながら雑談。 あっという間の二時間半であった。 あ、無料Wi-Fiが利用可能だ。

ちなみにフェリーの中の物価はタリンから考えるとなかなかお高くヘルシンキからだと普通。 いくつか例を挙げておくと、コーヒー2.2ユーロ。 クロワッサンなどパン2.5ユーロ。 ビールは5ユーロくらい。 バーで頼んだカクテルは8ユーロだった。

九月末のタリン

前回のLinda Lineとは結構離れたフェリーポートに到着。 Linda Lineでは船を出たらすでにタリン上陸という感じだったけど、Eckerö Lineではランダムだけど入国審査があるなど少しだけフェリーポートで時間がかかる。 そんなランダムチェックになぜか引っかかる私たち。 一人ずつパスポートとフェリーの乗船券を見せる必要があった。 なのでフェリーの乗船券とパスポートはすぐ出せる位置にしまっておくと良い。

タリンの旧市街手前の通り

タリンは旧市街の外も結構オシャレ

さてこのEckerö Lineのフェリーポートから旧市街に向かって歩く20分ほどの道がなかなかオシャレで良い感じ。 前回はこの辺りは通らなかったので、ゆっくりと写真撮影などをしながら旧市街を目指した。

閑散としたラエコヤ広場

閑散とした金曜朝のラエコヤ広場

到着した旧市街。 結構ゴミゴミしていた七月のタリン旅行に比べると、今回のタリンは観光客がとても少なかった。 ついでに出店などの数もだいぶ少なくて、夏の観光シーズンに比べたらとても落ち着いた感じ。 私はむしろこちらの方が落ち着いていて好感が持てた。
旧市街についたところですでにお昼時間になっていたので、まずは昼食から済ませることにした。 レストランはMunga Kelder。 詳細は投稿下部に。

タリン旧市街プラットフォームへの途中

タリンのプラットフォームへ登る途中

昼食後はタリンの旧市街を抜けてプラットフォームに上がり記念撮影。 上の写真に写る壁。 階段を登ると上に行けて、そこがカフェになっている。 今回はスキップしたけど、次は試して見たいカフェだ。
プラットフォームからの眺めは相変わらずよかったけど、あまり緑豊かな町ではないのでこの秋口の季節感はあまり感じなかった。

プラットフォームから降りたら、旧市街を出てカフェ(CARMEN CAFE)で休憩。 このカフェは旧市街を出たところにある。 その後はタリンのショッピングモールを何箇所か回るものの特に何も買わず。

タリンからヘルシンキへのフェリー

タリンの上の夕陽

タリン市街地に沈もうかという夕陽

地平線の雲に切られた太陽

水平線の雲に区切られた日の入り時の太陽

Finlandiaのヘルシンキ行きは6時半出航。 九月二十九日のこの日は少し出航が遅れていたけど、ちょうど日の入り少し前くらいの時間。 私は出航に合わせてデッキに出て日の入りの写真撮影に挑戦。 しかし日の出日の入りはカメラの写真だとなかなか良いものを取るのは難しい。 結構強風だったので寒かった。 あと1、2週間くらい経つとタリンに沈んで行く夕陽が撮影できるのかな。

フェリーのカフェテリアのチキンフィレ

その後はカフェテリアにて夕食。 24ユーロくらいのビュッフェも考えたのだけど、飲み物一杯と上のチキンフィレで15ユーロくらいだし結構美味しい。 特にお腹が減ってなければカフェテリアで十分かも。
その後はバーで一杯やりつつフィンランド語のライブ音楽を楽しみながら残りの時間を過ごした。 ちなみにカラオケもある。 お客さんの前の舞台で歌う形式のやつだけど。

ヘルシンキに到着したのは9時ちょっと過ぎ。 私は帰りは友達の車に同乗させてもらったのだけど、トラムはかなり混雑しているようだった。 フェリーは早めに降りるか、しばらくゆっくりしてのんびり出るかのどちらかの方がよいかもしれない。

レストラン情報

Munga Kelder ☆☆☆

Munga Kelderのラム

カトリーナ通りの入り口(出口?)にあるレストラン。 地下にある。 赤ワインとラムのローストを注文。 普通に美味しかったけど、前回のタリンのレストランVon Krahli Aedの方が美味しかった。 ちなみにトイレが入り口すぐのところにあるのだけど、暗い上にドアについた男女の絵がわかりにくくて間違えそうになった。 レストラン入り口から遠い方が男性用である。

CARMEN CAFE ☆☆☆☆

タリンのカフェ(CARMEN CAFE)

タリンの旧市街を出て少し歩いたところにあるカフェ。 ケーキは少し甘かったけどなかなか手が混んでいる。 コーヒーは待ち時間が長かったけど、その分香りが良く美味しいコーヒーだった。 テラス席に座るととても眺めが良い。 その他軽食なども売っている。

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フィンランドで生後5ヶ月を迎えて 〜離乳食の開始

さてフィンランド滞在も3ヶ月を過ぎ、子供もいつのまにか5ヶ月を超えていた。 大体離乳食を始めるのは5−6ヶ月というのが標準なのではないだろうか。 私はのんびりなので、6ヶ月からでも良いんじゃないかなと思っていた。
しかし最近ワクチンを打つのにドクターとナースを訪ねたのだけど、フィンランドのナースがもう離乳食を始めて良いのじゃないかとアドバイスをくれた。 嫁も乗り気であったので、一応5ヶ月を過ぎたことだし離乳食を始めてみることにした。

離乳食開始前の状況

うちは母乳育児で時折必要な時にパウダーミルクを使っていた。 パウダーを使ったのは数回くらいかな。
離乳食を始める前の授乳回数は大体昼間が4−5回、夜間が1−3回という感じ。 ちなみにフィンランドの医者からは夜間授乳は減らした方が良いとアドバイスを受けたので、離乳食に合わせて多くて1回までに減らす予定。

フィンランドで離乳食の開始

日本では離乳食は十倍つぶしがゆからという情報が散見された。 フィンランドでは茹でてつぶしたポテトや人参、それからフルーツ系統という感じで始めるようだ。 ナースは色々と出来合い品のカタログを見せてくれたりと、なるべく両親の負担にならないようにというようなサポートを感じた。
さてお粥から派の私とポテト派の嫁で話し合った結果、とりあえずポテトで始めてみることにする。 次にお粥ということで。

離乳食一日目

ポテトの皮を集めに剥いてしばらく水にさらす。 しばらく水にさらしておいたポテトを、十分柔らかくなるまで(10−15分くらい)水煮にする。 ポテトを清潔なお皿に取り出して、清潔なスプーンで細かく潰す。 少しずつお湯を加えてさらさらのゲル状になるまでよく混ぜる。
こうしてできた味なし薄いマッシュポテトを小さなスプーンですくって息子の口に入れてみた。 しかし味が気に入らなかったのか、食べにくいのか吐き出してしまった。 何度かトライしてみるものの、飲み込む気配はなし。 とりあえず5ヶ月から始めてるし一日目はこんなものかと諦めることにする。 ちょっと食べさせ方を工夫する必要があるのかな。

離乳食二日目

基本的には一日目と同じメニュー。 離乳食に少しミルクを混ぜた方が食べやすいとの話を目にしたのでミルクを混ぜてみる。 また授乳後の方が良いというのを嫁がどっかで読んできたので授乳後に試してみた。
しかしうちの子の場合授乳後は全く食べ物に興味を示さず。 やはり授乳前のが良いのかな。 まあ今日はずっとご機嫌斜めだったのでしょうがない。

離乳食三日目

フィンランドの離乳食・お粥パウダー

ちょっとジャガイモが悪いのかと、お粥に変えてみた。 お粥はパウダー(上写真)をお湯と混ぜて作れるもの。 しかし今日は離乳食前から全くもってご機嫌斜め。 口も開けてくれなかった。 しばらくトライしてギブアップ。 最近夕方はご機嫌斜めだから、ちょっと時間を変えた方がよろしいのかしらね。 そろそろぱくっと行ってほしいところ。

離乳食四日目

ミルクと混ぜたお粥。 今日は比較的ご機嫌がよかったし、お腹も空いてそうな感じ。 ちょっと試して見たけどダメそうな感じだったんだけど、しばらく粘っていたらついにぱくっとしてくれた! だいぶ薄めていたのでもう一口挑戦してもらってこの日はおしまい。 ようやくスプーンの中が食べ物だと認識してくれた様子。 明日はもう少し簡単に食べてくれるかな?

離乳食五日目

再びミルクと混ぜたお粥。 今日はかなり積極的に口を開けてくれた。 スプーンの中身が食べ物だと完全に理解した模様。 かなり薄めのお粥を4−5さじほど食べてくれた。

離乳食六日目

同メニュー。 少しコメ濃度を濃くした(お粥パウダー小さじ1)。 今回はどんどん食べたがったので、作った分だけあげてしまった。 とは言ってももともとパウダーひとさじなので大した量ではない。

離乳食七日目

フィンランドの離乳食・人参

離乳食を開始して1週間が経ったので、メニューを追加した。 最初の野菜として人参を開始。 市販の人参のマッシュをあっためたものをあげたら、何の問題もなく食べてくれた。 最初なので1さじだけ。 あとはいつも通りミルクで溶いたお粥パウダー。 今回は小さじ2を食べきった。

というわけで離乳食最初の1週間でした。 今では結構パクパクと食べてくれているので楽に進められている。 来週は人参にならしながら、お粥をミルクじゃなくてお湯であげていくのが目標。 長くなってきたので今後の進行状況は別の投稿にまとめることにする。

関連記事

1. 海外出産・海外育児のまとめ

2. フィンランドで生後5ヶ月 〜離乳食の進行状況

3. フィンランドで生後6−7ヶ月 〜離乳食の進行状況2

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赤ちゃんとフィンランドに移住してからの医療関係手続き

ちょっと前に赤ちゃんとフィンランドに移住してからの滞在許可証の手続きについて書いた。 今回は滞在中の赤ちゃんのフィンランドでの医療システムについて書いてみたい。

社会保障カード(KELA)への申請

息子用の滞在許可証の申請が済んだので、KELAカードの申請も行うことにした。 赤ちゃんなので嫁が代理申請。 私たちのkela申請はなぜだかヘルシンキに行ったのだけど、息子のはEspooの地元のオフィスで申請ができた。 嫁が言うには申請書類に記入して提出するだけだったとのこと。
しかし数週間ほどで却下の連絡。 やはりフィンランドは1年契約の仕事にはあまりよろしくないようだ。 ちなみにこのKELAカードの申請、自己申告で緊急だというと急いでやってくれるそう。 緊急でない場合はかなりのんびりしている。 どういう事情が緊急になるかは謎。

赤ちゃん用のワクチン接種が可能な病院探し

というわけでしばらくkelaカードなしで、ワクチンやら定期検診やらをこなさないといけないということになった。 そしてこれが結構大変だった。
まずKelaカードがないとワクチンには地元の公立診療所が使えない。 無料にならないのではなく使えない。 発熱など緊急の場合は受け付けてくれるそうだけど。 さらに私立病院に電話をかけてみるものの、赤ちゃん用のワクチンはやっていないというところが多かった。
嫁が諦めずに頑張って調べて見たところ、最終的にヘルシンキにある市立病院(Mehilainen,Toolo)が赤ちゃんのワクチンに対応しているということがわかった(Bus/Tram stop Apolonkatu)。

私立病院Mehilainenの訪問

というわけでやってきたMehilainen。 子供病棟は2階。 待合室はたくさんのおもちゃなどが置いてある。 綺麗な授乳室、おむつ交換台ももちろんあり。 ついでに大人用にコーヒーの無料サーバーもあった。
エレベータを上がると受付があるので最初に登録を行う。 そういうわけでKELAカードはなくても良いけど、普通は滞在許可証と一緒に発行されるフィンランドのID番号は必要。
受付が終わると診察室の番号を指示されるので、時間になったら部屋の前で待っているとナースに呼ばれる。 ナースは赤ちゃんのフィジカルチェックを一通りして、あとはフィンランドでの子育てについての雑談をしていた。
しばらくすると今度はお医者さんの部屋に移動。 まずはどうワクチン接種をしていくかについて相談。 しばらくフィンランドにいる予定なので、フィンランドのワクチンプログラムに従ってワクチン接種を行うことにした。 お医者さんも一通り息子の健康診断をして、それからワクチン接種のためにナースの部屋へと戻った。
PCV13(プレベナー13)、 Infanrix Hib Polio(3種混合にhibとポリオ)、とRota(ロタウイルス)が初回のメニュー。 最初の二つが注射で、ロタウイルスは経口接種のワクチンだ。 ワクチン接種のあと、15分ほどアレルギーチェックのために待つことになった。

そういわけで私たちは保険なしで私立病院の利用ということになる。 気になるお値段であるが、やはりそれなりに高い。 二度の訪問で500ユーロオーバー。 内訳は下記のような感じだ。

医者の診療三十分(125ユーロ)、ナース(50ユーロ)、医療登録(19.5ユーロ)、ロタウイルス(73ユーロ)、Infanrix polio + hib(26.5ユーロ)、PCV13(91.7ユーロ)。

最近三度目の訪問をしたのだけど、その時は400ユーロくらいだった。 ワクチンは年3度なので、他のメディカルチェックを合わせて年2000−3000ユーロってとこかな。 年で考えるとそこまで高いわけでもないけれど、やはりKELAカードは欲しいところ。 というわけでKELA加入を目指すべく現在仕事の契約延長の交渉をしている。

ちなみにこの健康保険と病院訪問の内容は、以下の嫁のブログの方に詳しく書かれている。

関連記事

1. Baby in Finland – Vaccination – What if No KELA Card

2. Baby in Finland – Healthcare – Private Hospital

3. 海外出産・海外育児のまとめ

4. 海外就職手続きのまとめ

D&X

ヘルシンキ市内から空港まで電車でアクセス

少し前にヘルシンキでのバスの乗り方についての投稿を書いた

今回はちょうど嫁の母を空港まで送り届けてきたので、電車を使った空港へのアクセスについて書いてみたい。バスと電車を乗り継いで空港まで行くとエリアチケット1回、一人5ユーロほどでいける。
特にヘルシンキはベビーカーに子供を乗せていると大人一人分が無料になる。小さなお子様連れだとさらにお得なのだ。
話は変わるがお隣スェーデンのストックホルムでは、バスだけが無料でトラムと地下鉄は無料ではなかった

ヘルシンキに話を戻すと、お金を考えないならタクシーで空港に行ってしまうのも楽。うちからだと70ユーロくらいかかるけど、ヘルシンキ周りなら50ユーロしないんじゃないだろうか。ちなみにチップの習慣はないようだ。

HSLの自動発券機からデイチケットの購入

(2018年8月4日追記)

ちょっと空港の自動発券機からデイチケットを買う機会があって、使い方に戸惑ったので追記。

2018年8月現在、空港にある大きい自動販売機からだと1−7日間有効のデイチケットを買うことができる。パッと見たところサイズの小さいほうの自動発券機では1日間有効のデイチケットしか見つからなかった。

ヘルシンキの自動発券機から購入したデイチケット

さて私はこの自動販売機から二日間有効のチケットを購入したのだ(確か21ユーロだったかな)。
すると上の写真のようなカードが出てくる。見た目は定期券に使えるトラベルカードのようにも見えるけれど、薄い紙のような素材でできたカード。

昔は自動販売機からデイチケットを買うと、買った時点から24時間有効の紙が出てきたと思うのだ。なのでその紙を持っていれば有効なチケットを持っていることになった。
だけどこの新しいカードの場合だと最初にvalidate(有効化)した時点から、有効時間が始まるとカードの後ろに書いてある。

というわけで最初に使う時に有効化しないといけないのだけど、どうやって有効化すれば良いのか少し悩んだのだ。
正解は普通のトラベルカードと同じように、自動読み取り機で普通にスキャンすればよかった。
チケットの自動読み取り機は、この投稿下部にある電車内の写真の中に見ることができる。

チケットの読み取り機は電車やバスの場合だと車内にあるけれど、地下鉄の場合だとホームに入るところにしかないので注意が必要。

ヘルシンキエリアの新しいチケットゾーンABCシステム

(2019年5月4日追記)

チケット購入のためのゾーンやシステムが変更された。前はエスポート、ヘルシンキ・ヴァンターエリアなどで分かれていたのが、ABCとなったのでわかりやすいようなそうでもないような。

電光掲示板とか、バス停とかのサインがAとかBとかゾーンを示すアルファベットを表示するようになっている。

ヴァンターの空港からヘルシンキ市街地へ行く場合は、CからAに移動するということでABCチケットを購入する必要がある。
ちなみに私の住んでるエスポーに空港から直接移動するには、電車を乗り継げばAを避けてBCチケットでたどり着くってことができる模様。

携帯アプリで購入して4.6ユーロかな。チケットマシンから買うともう少し高いと思うんだけど、パッと調べたら値段が見つからなかった。チケットマシンを覗く機会があったら後でアップデートする。
ちなみにABCチケットは90分有効みたい。10分長くなった。

まずはヘルシンキ中央駅へ

電車の駅はあちこちにあるので、どこの駅からでも空港行きにアクセスは可能だ。だけどヘルシンキ市街地に入る人が多いだろうし、ヘルシンキ中央駅に向かってから出発という設定で。

ヘルシンキエリアにいる場合、ヘルシンキ中央駅にはバスでも地下鉄でもトラムでも簡単に乗り付けることができる。
少し遠くからのバスの場合だとKamppiの方に向かうバスの方が多いかもしれない。Kamppiからヘルシンキ中央駅へは地下鉄一駅だけの移動。地下鉄は数分おきなので、よっぽど変な時間じゃなければ時間を気にする必要はない。
バスから地下鉄・電車へは適切なエリアチケットを買ってあれば同じチケットで乗り換えができる。というか空港へ行く場合だと、そもそもエリアチケットを買っておく必要がある。

ヘルシンキ地下鉄

ヘルシンキのオレンジの地下鉄

地下鉄のチケットもバスとほぼ同じシステムである。
読み取り式のカードを使う場合、地下鉄ホームに降りる前のエスカレータ前などにチケット読み取り機があるので注意が必要。ホームに入る前に有効なチケットを持っておくというルールになっている。電車に乗りながら携帯でチケットを買ったら、電波が悪くてなかなか購入が終わらなくて焦るなんてこともあった。
kamppiからヘルシンキ中央駅は歩いてもせいぜい10分くらいなので、荷物が少なければ歩いても良い。

ヘルシンキ中央駅から空港へ

ヘルシンキ中央駅の電車

ヘルシンキ中央駅I線に向かう

ヘルシンキ中央駅からはIかPという電車に乗ると、ヘルシンキ空港まで三十分程度で到着する。この電車は混んでいないことが多い。
IとPの乗り場は駅の端っこと端っこと遠いので、Iにギリギリ乗れなかったからとPに行こうとすると結構大変。逆もしかり。とは言え普通の時間ならばIもPもそれなり走ってるので焦る必要もないけれど。
ちなみに電車の出発案内の電光掲示板はホームに入ってからだと振り返る方向にあるのでちょっと見つけにくい。あとホームの1−3は右奥の方にあるので少し歩いて行く必要がある。

IとPは両方山手線みたいな周回電車で、違いは逆方向に向かって走っているというだけ。ヘルシンキ中央駅から空港に行く場合は、どちらを使ってもほぼ時間は一緒になる。
周回電車なのでヘルシンキ空港が終点ではない。乗り過ごさない様にだけ注意が必要。寝てたらヘルシンキに戻っているなんてこともあるかもしれない。
車内のディスプレイの到着駅の案内が丁寧なので、降りるタイミングはわかりやすい。

ヘルシンキから空港へ向かう電車

電車の中。青く光っているのがチケットの読み取り機。

電車の場合チケット読み込み機はホームと電車の中の両方にあった。
ところでこの日帰りの電車の中で、チケットをしっかり持っているかのチェックにあった。初めて使った我々がチェックにあったくらいなので、この路線は結構頻繁にチェックがあるのかもしれない。一人切符を買っていなかったのか何やら手続きをしていた。
ちなみにHSLの携帯アプリ(HSL mobileticket)などでチケットを個別に購入している場合だと、80分の制限時間が切れてしまいそうなんてこともあるかもしれない。そんな場合電車に乗るところまでが制限時間内であれば、最後まで乗っていて良いそうだ。制限時間を過ぎてから乗り換えをしたい場合は、新しくチケットを購入する必要がある。

空港駅まで着いたらヘルシンキ空港のチェックインカウンターまでは歩いて五〜十分ほど。空港会社次第でターミナルが1・2と二つあるので、事前にチェックをしておく必要がある。
空港内ではエスカレーター、エレベーターがしっかりあるので荷物が多少多くても問題ないでしょう。

関連記事

1. ついにヘルシンキからエスポーへの地下鉄が開通

2. フィンランドの公共交通 〜バスの乗り方

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赤ちゃんとフィンランドに移動してからの諸手続き

さて私の息子もまもなく5ヶ月になろうとしている。 フィンランドへ移住したときは赤ちゃんは生まれたてだった。 そのため息子がフィンランドへ移住したときは、彼のフィンランド移住用の手続きは全くしていなかったのだ。
今回の投稿ではそんな感じでフィンランド移住した場合の子供関係の諸手続きについてかいておきたい。 具体的にはフィンランド国内での滞在許可証の申請、フランスでのアポスティーユ申請、MIGRIでの面接などについてまとめる。

幼児のための滞在許可証の申請

滞在許可証の申請に必要なもの

私の息子がフィンランドに移住したときは生後1ヶ月半であったので、フランスでの滞在許可証の申請は時間的に現実的ではなかった。 そこで出産後に急いで日本のパスポートを取得し、息子はそのパスポートを利用してフィンランドへと入国したのであった。
というわけで息子が3ヶ月以上の滞在をするには、滞在許可証の申請をフィンランドでする必要があった。 赤ちゃんの滞在許可証の申請に必要なのは、許可証の申請書、赤ちゃんの出生証明、パスポート、私と嫁が子供の保護者であることの宣言書(自分で書けば良い)それから私の仕事の契約書類、滞在許可証にパスポートだ。
問題は出生証明の書類で、アポスティーユをつける必要がある。 我々はEU内の翻訳済みの書類なら問題ないのかと思っていて、このアポスティーユの取得のためにプロセスがかなり遅れてしまった。

フランスの書類のためのアポスティーユの取得

そういうわけで息子が我々の子供だという書類に、アポスティーユを取得する必要があった。
簡単なのは日本の戸籍謄本の法定翻訳をアポスティーユ付きで取得し送ってもらう方法。 私の嫁との結婚証明は私の戸籍謄本の法定翻訳のアポスティーユを使ったのだった。 問題点はこれを子供用に新たに日本で取得すると費用が3万円ほどかかり、それを郵送したりなんだりするともっと値段がかかることだ。
もう一つの方法はフランス発行の出生証明書にフランスのアポスティーユを発行してもらうというものだ。 我々の子供はフランス生まれなので、フランスの市役所に出生証明書は出してもらえる。 この出生証明書をフランスの裁判所に送るとアポスティーユがもらえるというのだ。 なんと無料
しかしこのプロセスはフランス国外からだと難しかったので、フランスでお世話になっていた大家さんにお願いして代行してもらった。 数週間待ったけど無事アポスティーユ付きの出生証明を手に入れることができたのだった。

電子申請と移民局(MIGRI)の訪問

無事申請書類が全て集まったら書類のスキャンを準備し電子申請をして、MIGRIサービスポイントでの面接予約を取ることになる。 この予約は大概数ヶ月待ちなので、書類の取得の見通しが立ったら早めに予約しておいた方がよい。 当日は全ての書類の原本を持っていく。 書類のコピーも持ってきてとのメールを受け取ったが、当日そのコピーを回収されたりはしなかった。
MIGRIのサービスポイントは地下鉄のSörnäinenから近く。 ヘルシンキでは大きめのアジア系スーパーマーケットDFH Asian Marketが割と近くにある。
予約をとった日に予約時間の十分前に訪問。 中に入って行くと予約がある人は中に入って待っていてくださいという目立つ張り紙。 一応受付の人はいるので何やら質問してる人もいた。
中に入ると面接用の部屋が25部屋ほどと広い待合室がある。 中に入っても特に番号をとったりとかするわけではないのでちょっと不安になる。 入り口の張り紙を確認しに戻ると、実は他にもいくつか張り紙がしてあって説明が書いてある。 その中の一つに予約してある人は名前を呼ばれるので、待合室でただ待っていてくださいと書いてあった。 しばらくすると館内放送で息子の名前と、面接のための部屋の番号がフィンランド語と英語で呼び上げられた。

面接が開始したら電子申請しておいた書類の原本を見せるだけ。 それから申請料金を260ユーロほど払っておしまい。 一人だけだと十分くらいで面接は終わる。
ちなみに十日間待ったところで、申請状況を確認したけれど全く変化なし。 国外から申請するよりかなり時間がかかるのかもしれない。 私たちが自分たち用にフランスで申請したときのほうがかなり早かった

ちなみにMIGRIは急ぎの場合予約しないで直接訪れることもできる。 その場合は早朝にオフィスを訪れ、待ち番号を取得する。 んでもって呼ばれるまでひたすら待つそう。 下手すると一日待って呼ばれないなんてこともあるそうで、大学のHRはあまりオススメしないと言っていた。

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