アイスランドの深部へF35号線を超えて ~Iceland11days(9)

アイスランド9日目はアイスランド北部からF35を通って南部まで一気に戻った。
35号線は本格的な未舗装路。アイスランドの深部をドライブした。

アイスランド9日目・北部からF35を超えてゴールデンサークルへ

9日目のロードマップ

アイスランド9日目はいよいよレイキャビク方面へ向けての帰路。
私たちはリングロード一周で戻るのではなくて、35号線に突入することにした。アイスランド北部と南部をつなぐこの道は、距離的にはショートカットなのだけどほぼ全てダートロード。

35号線に入る前の注意事項

35号線に入る前の看板

35号線に入る前にある注意看板

アイスランドの隠れた名所に行くにはFロードと呼ばれる悪路に入り込まないといけないことが多い。Fロードは未舗装路である上に、荒れた道を進まないといけない。
その中でも一番親しまれて来たFロードがF35。35号線自体は実は最近Fロード指定を外れたそうだ。
でも35号線に入る前には注意書きの看板が出ている。
重要なのはレンタルカーの場合、4WDの車じゃなきゃダメというルール。Fロードや35号線に入る予定があるならば、レンタルカーを借りる段階でFロードが大丈夫な車を借りる必要がある。
Fロードを許可されていない車で走った場合、保険に入っていたとしてもその保険がおりない可能性があるそう。

野生動物が佇む未舗装路を走る

35号線デコボコの未舗装路

デコボコの未舗装路

湖沿いを走る未舗装路

湖沿いを走る未舗装路

というわけで結構ガッタガタに揺れる未舗装路を走って行くことになる。
そうは言っても道路は割とよく整備されている。アメリカのホワイトポケットへ続く道のような、一瞬突っ込むのを躊躇うような場所はなかった。

内部リンク: 海外旅行記・グランドサークル 〜秘境ホワイトポケットの絶景

F35に佇む羊

35号線の上によくいる羊

F35を運転していて気をつけないといけないのは、どちらかというと羊。
この羊たちよくわらかないけれど、道路の上で何かをしている。車が近づけばすぐ逃げて行くことが多いけれど、時にはだいぶのんびりとしている羊もいるので跳ねないように注意が必要。

35号線沿いでのんびりと過ごす羊

35号線沿いの小川ではたくさんの羊が過ごしている

35号線沿いは特にこれといった見るものがあるわけではないけれど、人よりも羊の多いエリアをのんびりとドライブしていくことになる。
ほとんど車とはすれ違わない。

ちなみに北のほうに1箇所カフェ兼ホテルみたいのがあった。
カフェを利用しないでもトイレが使えるけれど、一人4ユーロほどの使用料がかかる。まあ処理費がかかるのでしょう。
カフェのお客さんは無料かな。たぶん。

F35の道路標識

ほぼ中間地点でのF35の道路標識

35号線を外れてF347へ

途中ちょろっと本当のFロードを味見がてらF347号線へ突入。向かったのはKerlingarfjöll峡谷。

F347の滝

F347に入ってすぐの名前も知らぬ滝

F347に入っても道の状態は35号線とほとんど変わらない。少しだけ水たまりが増えるくらい。
10分ほど運転すると滝がある。高地らしい岩っぽい滝。ほとんど車とすれ違わなかったF347だけど、この滝のあたりには数名人がいた。

F347のキャンプ場

F347に隠れるキャンプ場

滝を通り抜けてもう少し走るとキャンプ場へとたどり着く。キャンプ場にはさすがに人がワラワラ。
このキャンプ場は水洗のトイレがついているのだけど、こちらもおひとり様1回4ユーロほど。35号線の北の入り口の方にあったカフェと同じなので、35号線の中はそんな感じなのでしょう。

F347の山道へ

キャンプ場を超えると若干、道が悪化する。運転しにくいというよりは、山道に入り道の角度が上がるという感じだけど。まあハイクリアランスの4WDならとくに問題はないはず。

雪渓の溶けるところ

雪渓が融けた継ぎ目

そのままドライブして雪渓とほぼ同じ高さまでたどり着いた。
8月というだけあって雪渓が融けているところがところどころ見ることができた。

F347の峡谷

F347から眺めるアイスランドの峡谷

このあたりまでくればまさに火山帯の高山の景色といった眺め。とても良い風景を楽しむことができる。
もう少し先まで行くこともできそうだったけど、天気が後ほど崩れるとの予想もあったのでほどほどのところで引き返した。

F347の水たまり

F347の一番道が悪かったところ

というわけでここからは、ひたすら未舗装路をゴールデンサークルまでドライブ。
一番運転に抵抗があったのが上の写真の水たまりだったけれど、実際のところとても浅い水たまりだったので全く問題無かった。

F347に寄り道をしたのを合わせて、35号線に入ってからグトルフォスにたどり着くまでには5時間半ほどの道のりだった。

ゴールデンサークルの名滝グトルフォス(gullfoss)へ

アスファルト舗装路に変わった35号線を少し走ると、急に車が大量に停まっている駐車場が見えてくる。
こちらがゴールデンサークルの名滝・グトルフォスの駐車場。
かなり広いので結構な車が止められるけど、ゴールデンサークルなだけあって非常に混みあっていた。35号線を抜けてきた後では、余計にその人の多さが感じられる。

グトルフォスの俯瞰

俯瞰したグトルフォス

さてこちらのグトルフォスは上下の2段滝。
上の滝は幅広く緩やかに流れ落ちる綺麗な滝。そして下の滝は勢いよく流れ落ちる雄大な滝。
上の写真に見えるように、上の滝のすぐ近くまで歩いていくことができる。一方で下の滝は思いの外しっかり見れる場所が少なかったのが残念なところ。

以下はいくつか写真ギャラリー。

上側の滝の近接写真

上側の滝のすぐ近くからの写真

グトルフォスの下滝

下側の滝の横方向からの眺め

下側の滝のビューポイント

下側の滝のビューポイントから

ウェブに載っている写真だと下側の滝をもう少し綺麗にとっている写真があったんだけど、どっかから望遠レンズで撮ったのかしら。
どこに行っても下の滝はあまりよく見えなかった。

滝を眺めていた時間は、短い歩きの時間を含めて30分ほど。
その後駐車場の横のカフェで軽く食事を取って休憩。こちらのカフェがなかなかオシャレだし、席も広いし、さほど高くないしで、アイスランドの観光地のカフェとしてはとてもよかった。
ちなみに外のトイレは有料だけど、この建物の中のトイレは無料だった。不思議。

思いのほかよかったゲイシール間欠泉

吸い込まれそうな温泉

吸い込まれそうな穴の開く美しい温泉

いよいよこの日最後の目的地ゲイシール。グトルフォスからはすぐそば。だけどグトルフォスよりはだいぶ人が少なかった。
駐車場に車を止めると、目的地はすぐそば。写真のように温泉がたくさん湧いているのが見える。

ゲイシールの間欠泉

天高く打ち上がる間欠泉

数ある泉の中でも一番人気はやはり間欠泉。いつもなのかは知らないけれど、この日打ちあがっていた間欠泉は一つだけだった。ここだけ周囲を囲むように人の列ができていたのでどこに行けば良いかはわかりやすい。
こちらの間欠泉最近あんまり活発じゃないという前情報を聞いていた。なのであまり期待はしていなかったのだけど、思ったより高く打ちあがっていて私的にはとても満足できた。

遠くからでもよく見える間欠泉

打ち上がると遠くからでも簡単に分かる

打ち上げの間隔は平均すれば10分。もしくはそれより少し短いくらいだったかしら。でも時折連発で打ちあがったりして飽きさせない。
音も結構いい音を出しながら吹き上がっていたし十分楽しめた。

嫁はやっぱり間欠泉ならイエローストーンが一番だったって言っていたけれど。

内部リンク: Why I will visit Yellowstone again

40分ほど間欠泉を眺めて退散。

これでアイスランドの旅はほぼおしまい。次の日はいよいよレイキャビクまで帰還し、フィンランドへの帰国に向けて買い物などの準備に入ったのだった。

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