思い出したついでに書いておこうシリーズ。 フランスの税金について書いたので、この機会にアメリカの税金システムについても思い出しつつ書いてみることにした。
アメリカは普通のサラリーマンなら、あらかじめ給料から税金が引かれているはずだ。 大概の場合実際の税金より多目にひかれているので、毎年三月くらいから過払い税金の返還手続きをする必要がある。 締め切りは毎年四月十五日。
普通のタックスリターンの場合はそんなに必要書類はなく、職場からもらえるW2という書類を準備しておけばよい。 銀行からも利子にかかる税金用の書類が送られてくる。 私はこの銀行の書類も一応入力はしておいたが、よほど預けている人以外は税金額に影響はないはずだ。
さて税金返還の申請は二通りの方法がある。 書類を記入して郵送する方法と電子申請だ。 シンプルな控除しかない家庭の場合は、電子申請をするのが良いだろう。
電子申請はフリーのソフトウエアを使ってサクサク終わらせることができる。 どのソフトも質問形式で記入ミスや漏れがないかのチェックをしながら、申請ファイルの作製をしてくれる。 W2に書いてある情報を中心に言われるままに入力していけば、30分もせずに入力は済むはずだ。
私は最初の3年はたぶん最大手のTurboTaxというソフトを使っていた。 フリーにも関わらずとても見やすいインターフェイスを備えておりおすすめできる。 色々ローンだったり寄付だったり控除がある場合は、アップグレードしても良いかもしれない。 しかし基本的には無料のもので十分だと思う。 私のいた州は連邦税だけだったので州税に関してはわからないが。
私はアメリカを出た最後の年だけ TaxActというソフトを使った。 見た目はTurboTaxよりだいぶシンプルだが、こちらも単純な税金計算には十分以上のソフトウエアだった。
最終年にTaxActを使った理由は、私の住所の問題であった。 この年のタックスリターンの際にはすでにアメリカ国外にいたのだが、TurboTaxの無料バージョンでは国外の住所からの申請に対応していなかったのだ。 この状況に無料バージョンで対応してくれたのがTaxActだったのである。
ちなみに年の途中で国外に出国した場合にはもう一つ問題がある。 アメリカの場合健康保険に入っていないと、タックスリターンの際に罰金を取られるのだ。 国外出国してる場合は、その旨をしっかり入力しておく必要がある。 さもないとタックスリターンの中から罰金を徴収しようとしてくるかもしれない。 ソフトウエアが自動で対応してくれるとは思うが、念のため確認しておいた方が良いだろう。
電子申請がすむと1ヶ月くらいで税金が送られてくる。 銀行振込やらチェックやらが選べたかと思う。 給料や職場次第だろうが結構な金額が戻ってくるので、ちょっとしたボーナス気分が味わえる。 まあ自分のお金なのだが・・
ちなみに自分で書類を作製するのもそんなに難しくないようだ。 私の嫁は毎年自分で紙に書いて出していたが、電子申請より早く終わるくらいのスピードだった。 もちろん郵送などの手間がかかるのでその辺りは好み次第だろう。 嫁の場合は州をまたいで所得があったり前年の計算を間違えて修正をしたりしていたので、その都合上フリーのソフトウエアが使えなかったのだった。
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