下の階の住人に床騒音を指摘していただいたお話 in Finland!

 

タイトル通り。

不満を言ってるわけじゃないのよーの枕詞から始まるA4・2枚の大作を頂いてしまった。しかし、フィンランドは管理会社経由でもなく、お手紙でご連絡ってのが一般的なのかな? あ、いや、一度尋ねたけど留守だった的なことは書いてあったけど、気づかなかったな。

さて、本題だけど、おもちゃとか足音とか、子供の床周りの騒音ってとてもうるさいよねってことで、ご不満はとてもごもっともです……ってことなのだけど。いや、フィンランドでなかろうとも、日本でもよく聞く話だよねー。

でもなんとなくフィンランドって子供の動きには甘いイメージがあったし、実際に自分に起こるとちょっと驚いてしまったりしたのだ。

もちろん子供がひどすぎる音を立てているような時は注意するんだけどさ、ずっと一緒に暮らしてると少しずつ慣れてきてしまうのが問題だよね。このくらいならいっかってのが少しずつ増えてしまうわけだけど、他の人は必ずしもそう感じないわけで。

このあたりは子供のパーソナリティーもでかいとは思うけど……この点では残念ながらうちの子はとてもノイジー、注意するとわざと暴れまわって騒音をたてるような気質もある。もちろんそれを補ってくれるいいところがたくさんあるわけだけど、そんなのはよその人には関係ないからねー。

というわけで、お知らせしてくれた下の階の住人さんを訪問して謝罪のご挨拶。ちょっと色々他のことも話したりしたけど、「騒音ごめんなさい、改良します、改善されてなかったらもう一度お知らせくださいー」と伝えて戻ってきたのだ。

あえてこちらの言い訳を上げるならば、上のフロアからの騒音、というか物音は一切聞こえないんだよね。それで、割とフロア防音が良いマンションだと思ってしまっていたってこと。

実際は上階の人がとても静かな方だったのか、もしかしたら今誰も住んでないってことが正解の模様。フィンランドってアメリカとかと比べるとなぜか玄関前とかで人にほとんど合わないから名札かかってるなら誰か住んでるとみなしてるんだけど……さすがキープディスタンスの国だ。

前のマンションに住んでた時は上の階から結構音が聞こえてきてたので、子供にももう少し細かく注意してたんだけどねえ……

子供のノイズは抑えきれないところがあるから、ちょっと難しいところもあるんだけど……子供の部屋に防音できそうなマットを敷くのと、なるべく静かにするように頑張ってもらうしかなよねえ。

まあ、だいぶ大きくなってもきたし、少しずつ向上を目指しましょう。

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繊維試料のX線散乱に関する雑記 その1

 

ほとんどは調べ物しながらメモとっただけの単なる雑記です。時折間違ってるとこ修正してたりします。間違ってここにたどり着いちゃた人は、へーん、って感じで読み流してください。

繊維ポリマー結晶からの散乱・広角領域(WAXS)

広角領域(WAXS)に関しては、まあだいたい結晶からの回折だけ見てるので、結晶配向なり各格子面方向ごとの結晶サイズなり、バルクに対する結晶にの量なりを評価すれば良い。まあ、頑張ればそれなりに定量性のあるデータ解析になる。

繊維回折でそのまま全部評価できるけど、結晶化度はパウダー回折から算出しといた方が突っ込まれにくい。ただ、繊維試料を完全なパウダーとみなすのは難しいし、粉末回折データでリートベルトしたからって完全な定量性があるわけではないと思う。

ちなみに繊維回折でも結晶サイズが大きい場合はそれなりに原子配置の構造解析も可能。まあ、今更原子座標を得たいポリマー結晶なんてそんなにないだろうけど。

一応各種出しといた方が良い値を以下に。

結晶配向

Hermans Parameterを出すのが一般的だと思う。回折の広がりの半値幅あたりを使ったって、傾向を見るだけならさほど変わりはしないのだがね。

さて、Hermans parameterを使う時はどこの軸とどの結晶面の配向を見てるかをメソッドに書いて上げた方が優しいとは思う。大概書いてない。たとえばだけど……

Grubb and Jelinski. Macromolecules 1997, 30, 10, 2860-2867 (https://doi.org/10.1021/ma961293c)

この論文くらい丁寧にメソッドを書いといたほうが親切で良いと思う。

さて、繊維軸と結晶長軸(c軸)方向の回折で値を出すのが一般的だと思うが、子午線の(00l)面は割と回折が見えにくいことも多いので繊維軸を照射X線に傾けて強化しといた方が突っ込まれにくい。ただどっちでも値は一緒になるはず、って確か上の論文に書いてあったはず。

赤道の強い回折(hk0)から結晶のクロスセクションの方とのずれを出してもいいけど、この場合はc軸とのずれの値にする場合は変換処理が必要なので注意。残念ながらこの変換処理は完璧ではないので、c軸から直接出した場合と値はズレることが多い。

まあ結局どっからどう出したのかをメソッドに丁寧に書いておくのが重要ってことか。

結晶化度

非晶と結晶の体積分率。X線の回折強度の式を見ると、強度は単位格子の数由来になるので、定量的な結晶量の評価ができるということになる。このあたりについてはquantitative phase analysisなんてググると色々情報が出てくる。

もちろんX線強度から様々なバックグラウンド除去し、ローレンツ因子や配向因子、吸収因子などで補正する必要があり、多物質での定量をする実験では内部標準などを使う必要が出てくる。このプロセスをガチでクソ真面目にやるのは大変で、そんなことをやっている論文を見た記憶はあまりない。

……のだけど、結晶多形(allomorphs, polymorphs)が混ざったサンプルの場合は結構色々と条件をスキップできて、各結晶の回折の構造因子や単位格子体積の比から結晶量を定量化できたりする。

結晶と非晶はその一部なので、結晶化度は回折強度を適切に非晶面積と結晶面積に分けることができれば、定量化できるということになる。まあ非晶のstructure factor構造因子ってなんぞやってことになるので、やっぱり数値はいい加減になってしまうのだろうけれど。

というわけで結晶化度は面積比で出しておくと、定量的な結晶評価をしようとしてるんだよ! っていう言い訳ができる。

ただ他の伝統的な手法を使ったほうが、%としては他の実験値と合うような良い値になるんだけれどねえ。

結晶化度は真面目に出しても適当に出してもレビュー中に突っ込まれやすいので、面倒くさいから余り使いたくない値。

結晶サイズ

回折幅を利用した、有名なシェラー式で計算できる。

バックグランド減算をしっかりやるとそれっぽい値が出てくるので便利。

でも基本的に可能な最小値を出してるってことと、やっぱりだいぶプロセス由来になってしまうってところで、難しいところもある。

5nmくらいの理想結晶から回折パターンを計算して、そのプロファイルを5nmの結晶サイズになるようにフィッティングするのはそう簡単なことではない。

また回折幅は結晶サイズだけでなく、結晶の乱れ(ディスオーダ)からも増幅する。同方向の複数回折からそれぞれの寄与を評価する方法もあるんだけど、これもまたそう簡単な方法ではない。

まあ、でもどうせX線取ったなら出しといた方が良い値。この値も色々突っ込みどころはあるけれど、そう簡単に修正できるものじゃないから厳しく突っ込まれないことのほうが多い。

WAXSはこんな感じかな。まあ小さい結晶に関してはシミュレーションと組み合わせるのが常道になってる気はするけど、従来の解析に意味がないわけではない。新しいマテリアルを使ったら、このあたりは出しておくのは重要な値だと思う。

なんか少し長くなりそうなので、小角はその2に投稿を分ける。

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夏休暇も終わり残り約10ヶ月のお仕事 in Finland!

 

ほぼ息子L君の面倒を見ていただけの夏休暇も終わり、またお仕事の日々が始まった。

ここ1年のほとんどがそうであったように、家で再びリモートワークを始めるというだけのことだけど。

ちょっとリモートワーク長すぎて生産性ガタ落ちしてる気はしてるんだけど、大学のX線装置両方壊れてるし、溜まってるデータを片付ける時間に使うしかないんだよね。

正直余り楽しいと言える日々でもないけれど、せめてコロナの収束に多少は貢献しているのだろうと信じたいところだ。ま、収束どころか広がってるけどさ。

 

……まあ、良い機会だとは思ってもいる。

大学での今の契約は残すところ10ヶ月ほど。その先は今の科学関連の仕事を続ける気はなく、別の道に進もうと考えている。

正直なんとなく選んでしまい、なんとなくここまでダラダラと研究を続けてきてしまったけれど、この仕事年取って脳の劣化が始まるとちょっときついところがあるんだよね。

他の優秀な研究者に比べるまでもなく、日々の自らの仕事効率の悪さに嘆く日々。流石にこれを続けたら心が壊れる。

もちろんモチベーションさえあれば、そんなのは覆せるとは思うのだけどね。だらだら仕事として続けてるだけの私にそんなものははない。

テニス選手が肘・膝を壊したら、手術して1年を復帰に当てたり、そのまま引退してしまうように、脳が壊れた研究者は休養を取るか辞めるかしかないよね。まともな休養のシステムなんてあるのはトップ選手や教授たちってもんで、その前で壊れてしまったのならば壊れてない何かで戦える場所に移るしか無いってもんだよね。

しかし脳の不調は精神面にダメージが来るのが難しいところかな。どうしても頭が壊れたら精神も行動も不安定になりやすいものだよね。

まあそんな精神面の不調はPhDの頃から慣れたものだから、普通っぽく行動することはできるけどさ。ただ次の就活に影響がでないレベルに、この残りの10ヶ月の仕事をやってかないとなあとは思っている。

ホントはあと数年前に辞めておいて、移動しておくべきだったんだよな、とも思うけれど。ちっちゃい頃からそうだけど、見切りが下手くそなんだよなあ。ま、その辺はそういうふうに産まれてしまったのが悪いのか、そういうふうに育ってしまったのが悪いのか。それはともかくとして、パーソナリティーだからしょうがないってもんだけどね。

 

そういうわけで、このコロナ引きこもり生活を利用して、溜まりに溜まっている未発表データを片付けたいなってのが残りの10ヶ月の目標。

面倒見ている二人のPhDの学生だけはしっかりと対応するけれど、それ意外は重要な未発表データを手元に残さないってことだけを考えて進めていきたいのだ。幸いセルフファンドに近いポスドクなので、次に繋がる評価とか考えないでよければ気楽にやれるわけだけど。

立つ鳥跡を濁さず。そんな研究晩年にしたいな。

D

論文のpeer reviewのシステムってのは後どのくらい保つのかなー?

 

最近受け取った中では比較的まともな論文を査読し、ちょっと悩んだ末に結局リジェクトを付けた。アブストが面白そうだったから期待してたんだけど、内容薄すぎだしサンプルのセットもイマイチ……それでも最近査読した論文の中ではまともな方だったかなー、などと思いつつこの投稿を書いている。

いや、高齢ポスドクなのでまあそれなりの数の論文の査読をしてきたんだけどさ、最近このpeer-reviewのシステムって後どのくらい持つのかなー、って疑問を持ち始めていたりするのだ。

色々理由はあるけれど、一つずつ書いていこうと思う。

単純に大変なボランティアなこと

ご存じのようにpeer-reviewはボランティア。たとえ論文読むのに数日かかろうとも、検証するのがめちゃくちゃ大変な論文だったとしても、そこにペイは発生しない。読む価値のないデタラメ論文を投稿されていたとしても、まあ一度は読む必要はある。

科学なんぞ元々貴族の戯れであり、ペイなんか考える人がやっちゃいけないのだ……ってのは事実かもしれないけれど、私のような特に研究が好きなわけでもない職業研究者にはちょっとそのノブレスオブリージュの心は持てない。

もちろんpeer-reviewにかかる時間は職場の上司(スーパーバイザー)とかは、職務時間と考えてくれることがほとんど。日本はどうかしらんけど、たぶん大概はパーソナルディベロップメントの時間として考えてもらえるんとちゃうかな?

昔はなるべくパーソナルタイムに読もう、とかしてたけど、今ではほとんど仕事時間に突っ込んでいる。じゃなきゃとてもやってられないし。

まあそれはともかくとして、論文査読大変なんだよねえ……精神的にも時間的にも。適当な英語で書かれた適当なデータを、それなりに好意的に解釈しつつ、それでも穏便な表現でやっぱりクソって言わなきゃいけないっていう。

なんもわかんねー、ってくらいの論文が一番ラク。そんな論文あんまりないけど、なんもわかんねー場合は大概クオリティーが高いし、なんだかんだで勉強になる。もちろんクソすぎて意味わかんないって場合もあるけど、そういうのは目に見えるほころびもあるものだよね。

いやー、何にしても、普通にこんなんってペイが発生するべき仕事だよね。ってことで、そのうちボランタリーなpeer-reviewを引き受けてくれる研究者がちょっとずつ少なくなり、なくなっていくんとちゃうかなって思ってたりするんだけど他の研究者の人はどう思ってるのかな?

論文の数がめちゃくちゃ増えてること

昔って論文出すのって大変だったじゃないですか? 絵作るのも大変だし、英語校正も大変だし、刷って送ってレビューしてもらっても大変だし。

今はなんだろう。パソコン1台あれば全部できちゃう……そうXXXならね。ってことで、今は論文書いて投稿するの簡単すぎんだよね。そりゃ論文の数はぼろぼろ増えるさ、別に研究者の数が減ってたって、論文の出し先も大量にあるんだからさ。

んでしわ寄せがクルのがレビューシステムだよね。みんな論文書かないと評価されないから、よく検証されてない論文がどんどんと投稿されるわけで。

もちろん古豪のハイインパクトジャーナルは、エディターがだいたい最初にリジェクトしてくれるよ?まああの方たちのお仕事もまたえらく大変なんだろうなあと思う、実際にエディターリジェクトってるのは本人じゃないかもしれんけどさ。

でもそんな古豪ジャーナルからはそんなに若手にレビュー回ってこないし、どうでもいいのよ。2回かな……どんな経緯かはしらんけど私に回ってきたのは。

新興のジャーナルやら、IF低めのジャーナルやらから回ってくる論文がまあ曲者だったりするのさ。ほぼ素通しでレビューまでは回すジャーナルって結構あるのさ。最近だとIF10くらいあってもね。

結果として嬉しくない方の意味で大変な論文査読が、私みたいなクソ研究者にガンガン回ってきたりしてるんだろうねえ。

投稿が容易になってクオリティの低い論文が増えてること

前章の続きだけど……まあ、これが一番だよねー。

正直まともに研究してれば、よっぽど同分野の人じゃなければ、何言ってるかわかんねーけど、データ採取にも解析にもミスはないしあってるっぽい。まあ幾つかおかしいところはあるから指摘しとくか……こんくらいの理解でマイナーレビジョンになると思うんだよね。著者グループは基本的にそのフィールドをかなり良く知ってるわけでさ。

個人的にはデータを正確にとって、それをパラメタライズするところまで正確にやるってのがとても重要なことだと思っていて、その先のディスカッションは好きにやればいいさっていう主義。そこが多少おかしかったり言い過ぎたりとかってのはご愛嬌だと思うのだよね。

よっぽどフィールドがかちあった場合は色々とややこしくなるけど、まあそれはそういうものだから良いのだ。その時はすきなだけレビューアと著者で激論を交わせば良いのだよ。そういう大変さならレビューアも受けて立つものだし、そんな著者のレビューするならハッピーだよ。

だけど最近の現実としては、そのフィールドの人間じゃなくてもその前の段階で全くおかしいってわかる論文がやけに回ってくるのよ。データのとり方がおかしかったり、著者が解析のプロセスや意味を理解してなかったり。

こういうレビューはとても疲れる。何も自分に残らないし、むしろ思考に悪影響があるくらいなもの。

それで更に問題が何かって言うとさ、私レベルのクソな研究者がリジェクトって言ってる論文に「良い論文だ、マイナーレビジョン」とか言ってしまうレビューアも結構いること。

ほんとにそう思ってるのならいいんだけどさ……コメント見るとわかるけど、絶対まともに読んでないんだよなあ、ああいう人たち。パット見で真面目に読みたくない、って思ったのはわかるけどさあ。私も思ってたし。

でも、こういうので私リジェクト、他1・マイナー、他1・メジャーとかだと最終的にアクセプトに回るんだよね。だって何回も回ってくるレビジョンのレビューをリジェクトし続けるほどやる気ねーもん。

2回もエディターに「こんな直してきたんだけどどう?」って言われたら、気持ちリジェクトだけど、もうアクセプトでいいよってなるよ。ネイチャー・サイエンスのレビューしてんじゃないんだからさ。

……ってわけで、まあ既にpeer-review崩壊しはじめてるよね。

基本引き受ける前にアブストしか見れないってのも問題なんだよね。1回受けちゃうとそこから断るってのもなんだか微妙だしさ。論文みてから3日くらい断り期間もうけてくれるなら、たぶん5割の査読論文返上すると思う。まあそれはそれで査読システム崩壊するかもだけどさ。

あー、一応言っておくけど日本の研究グループはこのあたりかなりまとも、たぶん。そんなに日本人グループの論文レビューしたわけじゃないけど、幾つか読んだのはかなりしっかりしてたし普通にアクセプトされた、まあ阪大とか京大からだったからそりゃそうかって気もするが。でもどんな大学でも結局トップが1回は見てるんだから、ある程度のクオリティは担保されるはずでしょ?

新規性薄すぎてリジェクトとかディスカッションが妙に薄いとか……そんな特徴はあったりするけど、日本人グループは論文を読ませる作品としてはしっかり仕上げてくるよ。現時点では科学世界にとって良い存在だとは思うけど、だから全体の論文数やらインパクトのある論文が伸びてなかったりしちゃうのかなー、とは思ったりもするな。

いや、だって新規性のある内容ばっか飛びついて、レビューアにプルーフリーディングさせてたら、そりゃ論文数もインパクトも伸びるさ。1雑誌目で数人にレビューさせて、そのコメント利用して適当に手直しして2雑誌目へ。まあ、これで無料で労力少なく論文の質を上げられるんだよ。死ぬのは不幸なレビューアだけで、だから査読システムが崩壊するんだけどさ。

本当に低レベルな論文ほど若手にくること

これは私のやってきた印象ってだけだから間違ってる可能性も大。

まあ、結構な数の低レベルな論文見てきたわけですけど、結構真面目に見て真面目なコメントつけるわけですよ。若手なので。まあ時間かかるし大変なんだけど。

んで、最初からよくできてる論文が回ってこないのは、そういうのは大概大御所様に回ってるのかなと。

いや、もちろんそれは当然というか、理のあることだとは思うんだけど、でもこれももうちょっとバランス取った方が良いと思ってるんだよな。

大御所ならクソ論文回されても「こんな論文読む時間ない、リジェクト」で終わりにできるからさ。いや、理想的にはそういう反応も良くないのはわかるけど、そのレベルの論文ってのも結構あるものなのだよ。

昔はこの論文はジャーナルにあってない、みたいなコメントでのリジェクトが大嫌いだったけど、今ならなんとなくその理由はわかる。無理ぽっていう論文なんて一律でジャーナルにあってないくらいの理由つけてリジェクトしたいもん。

こういう論文が若手に回ってくるデメリットは色々あって、例えば若手の研究者が「なんだ論文投稿このレベルでいいのかよ……」って刷り込まれること。真面目にプルーフかけるのがアホらしくなるよね。逆に良い論文を読んだあとは、このくらい頑張らないとあかんなーってなるからね。

もちろん、それなりのレベルの論文を古豪の雑誌に投稿しても似たようなことはおこる。そんな雑誌のお抱えでレビューしてる人たちって結構凄研究者たちで、そのレベルからすれば私の論文とかも同レベルでクソなんだろうし、実際に直接”bullshit”のお言葉を頂いたこともある。いや、今思い出してもあのレビューは強烈だったな。研究者って割とイカれてるレベルでブチ切れる人いるよね。

ともかくとして、だからある程度のヒエラルキーがあること事態はしょうがないと思うのだけど、それにしても本当に拾い上げようのない論文を査読に回さざるを得ないってシステムな現状、金でも払わなきゃこのシステム持たなくなるんじゃなかろうかなあ、と思ってたりするのですよ。20−30年くらいのスパンで。

まとめ

このあたりのもろもろを考えると、まあpeer-reviewシステムはそのうち崩壊するんじゃないかなあと思っていたりする。個人的には崩壊すべきって思ってたりもするし、この美しいボランティア世界が残れるような科学コミュニティだったら良いなあとも思う……けど、実際には水は下方に流れるんとちゃうかなー。

ま、科学職業にバイバイすること決定した今だからこんなこと気楽に書けるんだけど、バイバイ決めた今だからこそ、将来的にこのフィールドがよくなっていると良いなあなんて思ってたりもするのです。自分に関係ない事の方が案外応援できるものだよね。

今苦労してるかもしれない同年代の研究者の皆さんが良い世界を作っていってくれたらと、リタイア組が応援してたりしますよー、っていう投稿でした。

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ファイザーワクチン2回目を打ってきた in Finalnd!

 

タイトル通り。

フィンランドは最初は2発目のワクチンは結構待たないといけない(3ヶ月ほど)ってスケジュールだったのだけど、ワクチン確保に余裕ができたのか、予約の前倒し変更ができるようになっている。

まだ変更されてない人は、予約サイトや電話から変更ができるはずなので、希望があればお早めに。

ヘルシンキで2発目のファイザー摂取

そういうわけで、私も予約を前倒ししてワクチンを打ってきた。

場所は以前と同じ近所のワクチン接種場所。歩いて30分くらい。

1発目のときよりもだいぶ人が少なかったな。もうみんな2発目までだいぶ打ち終わっているのか、金曜夕方にワクチンを打ちたい人が少なかったのか。

まあ余裕があるならばそれに越したことはないよね。3発目のブーストに入ってる国も結構あるみたいだし。

さて、いかにもなテントをくぐり抜けると、そこは摂取会場。KERAカードをスキャンして……

1発目の副反応はどうだったー?

筋肉痛!

2発目も同じくらいの反応でるはずやでー!

そっか、わかった!

っという簡単なやり取りをナースとしてから、ワクチンの摂取へ。

ワクチン摂取の方は相変わらず痛みの少ない注射って印象。薬液の注入がほとんどわからないくらい。

1度目のときと同じように接種後15分会場内で待機する必要があった。ワクチン接種後の予定がある人は、この15分を計算に入れとく必要があるかも。

2発目を打ち終わった人はワクチン接種証明が電子ファイルで出せるよ〜っていうお手紙をもらって、接種会場を後にしたのでした。

ファイザーワクチン2発目の後の副反応

さて、気になる副反応は……若干1発目より強めってくらい。

摂取日の夜から摂取箇所中心の筋肉痛が発生。

翌日は打った左手を持ち上げるのが大変な感じの筋肉痛だった。

1発目の時は翌々日には完治してたんだけど、2発目のときは3日目になる今日まで少しの痛みが残っている。

たぶん、明日には消えるけど、筋肉痛が少し長く残る覚悟はしていたほうが良いかもしれない。

まあ、きっと私は副反応がなかった人ってカテゴリに入るんだろうな。

(2021年8月22日追記)

嫁Xがワクチン2発目打ってきたんだけど、少し副反応が出ていた。

一発目は私のときと同じで筋肉痛だけだったんだけど、2発目は摂取翌日に微熱(平熱+1ほど)・下痢・頭痛などの症状。翌々日には完治してたけど、やはり2発目の方が副反応は出やすかったりするんだろうね。

ブースターの3発目はどうなるんだろ? 期間を置くからむしろ一発目くらいの副反応に戻るのかしら? こういう免疫系統の知識、というか生物学全般の知識がないのが残念だな。

他の多くの人のご多分に漏れず、大学の講義とかって今だったらめちゃくちゃ楽しめるんだろうなあって思う。知識欲って大学のときより全然増えてるし、若い頃って3大欲求的なものが強すぎるんだよね、きっと。

そういう意味ではなんとも社会システムと個人の成熟ってのは合わせるのが難しいものだよね。それが極端な形になってしまうと、色々と齟齬が出てきてしまうんだろうな。

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なんとなく適当にチーズケーキを焼いてみよう in Finland!

 

フィンランドも何もないけれど……よし、チーズケーキを焼こう! って思い立ったので、ブログも書くことにした。

NYチーズケーキの材料

思い立ったら吉日というわけで、近所のK-marketで材料を揃える。ちなみにチーズケーキは、ニューヨークチーズケーキと呼ばれるタイプのもの。

チーズケーキの材料

写真で見るとこんな感じ。他のケーキ系と比べるとだいぶシンプルな材料で作れるのがチーズケーキの良いところ。

  • かき混ぜるボール
  • かき混ぜ棒。なければスプーンとかでもいけることはいける。疲れるけど。
  • シリコンのケーキ焼くようの容器(右奥の赤いやつ)。
  • フィラデルフィア2個(400g)。大きいサイズの300g1個で作るときもあるけど、その時は他の材料も適当に減らす。
  • 小麦粉。大さじ1−2、いつも適当。
  • レモン。ぶしゃーっ、くらい。大さじ1くらいかなやっぱり。
  • サワークリーム。フィンランド語はSMETANAだったかな。いつも買ってきたのの半分くらい突っ込む。たぶん50gくらい。
  • 卵。1個。
  • 砂糖。ワイングラスの右側くらい。これで普通紹介してる砂糖量の7割くらいだと思う。私のグラニュー糖だから少なく見えるけど、砂糖だったらもうちょい突っ込んでも良い。多けりゃ甘くて滑らかになる。少なくてもまあ甘い。
  • 牛乳。ワイングラスの左側くらい。これはちょっと入れすぎたから、砂糖と同じくらいの丈で良い。

ってな感じで、案外適当でいい。

砂糖の量だけ入れすぎると甘くなるし、入れなさすぎると食感がイマイチ。そこだけは何回か焼いてみて自分の好みを探すのが良い。普通のレシピをフォローすると私には甘すぎる。

クッキーシートはアルミ容器とセットで売ってる場合は使うけど、自分で砕いて焼くのは面倒だからしない。個人的にそんなにあのパート好きじゃないし。

NYチーズケーキ作る手順

ほとんどの時間はクリームチーズ混ぜてる時間。

  1. クリームチーズ常温にしておく。冷えてると腕が疲れて死ぬ。
  2. 予熱とか気にする人はオーブンあっためておく。私は気にしない。
  3. クリームチーズをボールに突っ込んで軽く混ぜる
  4. ボールに砂糖を突っ込んでよく混ぜる。なめらかになるまで、ひた混ぜる。混ぜすぎても別にいい。
  5. ボールに卵を入れて混ぜる。すぐよく混ざる。
  6. ボールに牛乳入れて混ぜる。すぐよく混ざる。
  7. ボールにサワークリーム入れて混ぜる。ちょっと混ざりににくい。
  8. ボールに小麦粉を突っ込んで混ぜる。小麦粉ばらしとかないと混ざりにくいけど、まあほどほどで良いと思う。
  9. ボールにレモンを突っ込んで軽く混ぜる。
  10. オーブンに突っ込んで175度で60分焼く。予熱分足すなら65分! でも表面の焦げっぷりがどの程度かの趣味の問題だから、45分もすぎればまあ大丈夫。
  11. ひび割れとか気になるならオーブンの中に突っ込んだまましばらく放置しとくけど、まあ味は変わらない。

手順はまあこんな感じ。

チーズケーキ焼く前

焼く前はこんな感じ。今回は少し固めな印象。配分ちょっと変えるともっととろとろになったりするけど、焼き上がった後は比較的近くなる印象。

焼き上がった後

焼き上がった後ー。65分でこのくらい。色はもうちょっと薄い方が綺麗かなって気もするけど、バスクチーズケーキなんかに比べりゃまだ薄い。

焼き上がりは柔らかいプリンみたいな感触なので、それが好きな人はすぐ食べても良い。

チーズケーキ好きな人は冷蔵庫で冷やして固くなったやつが好きな印象。ちなみにチーズケーキは冷凍しても美味しいので、余ったやつは小さく切ってラップにでも包んで個別冷凍しておくと後で便利。

というわけで、以上適当チーズケーキの焼き方でした。

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古いデータを論文にしようって言われても難しいのだー in Finland!

 

いや、5年くらい前に共同研究で解析までして渡したX線データを論文にしようって簡単に言ってくるんだけどさ、それは結構難しいんだよ。

解析済みのデータをそのまま使う、とか言ってくることもあるけれど、大概そんなことにはならないんだよな。結局何かしら齟齬が出て、解析やら図やらを微修正・微修正・微修正……で結局全部やり直すことになるんだよ。

その頃から解析方法は結構アップデートしてるしさ、古いプログラムは新しいパソコンで動かなかったりもするしさ。実験ノートはどこかにはあるはずだけど、やっぱり少しずつ記憶から消えかけてる実験データを扱うのは難しいってのもあるし。

捨てられる時間がたっぷりあるならば考えないでもないのだけど、結局それすると今の取り組んでるプロジェクトが押して、未来の自分にプレッシャーを与えることになるんだよな。

まあサイエンスの世界はそれをガンガン押してく変態レベルのハードワーカー(もしくはジーニアス)たちがいっぱいだけどさ。まあ僕はそうじゃないのだよ。

こんな感じの話って結構ある気はしてて、実際に論文発表までこぎ着けたことも数回ある。

でも、それすると下っ端(僕)がめちゃくちゃ大変なんだよな。統括してる人はまあそれなりにコメントつけりゃいいわけで、論文が増えるからいいんだろうけどさ。

レビジョンの間とかで微妙に忘れてる微妙なところを突っ込まれたりして、困ったりもするし。

というわけで、今回は時間ないって断った。昔から断るってのを悪いことに感じてしまう人間性なので、ちょっと断るのも精神的には辛いんだけどさ。

でも、正直なところ、5年前のあの時に進めてくれていれば、どんどん時間を使える環境にあったのにさー。あの頃はその論文のトピックも好んで勉強していた分野だし、論文執筆にもやる気がでたと思うんだよなー。

やっぱりデータは取っておくべきものじゃないよ。フレッシュに発表できなかったら諦める。そのくらいのほうが、リアルタイムで取り組んでる時に発表しきろうってなるし。ソッチのほうが下っ端に優しい世界になるし、きっとこの100年くらいで下っ端に優しい世界にすることは重要だと思うのだよな。科学に限らずだけどさ。

まあ、私はもうサイエンスのキャリアは諦めたからなんでもいいけど、若い人たちがハッピーになるといいねー。

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スパゲッティーをトマトソースで食べよう in Finland!

 

得意料理はパスタ……などと言うとなぜか料理の腕を疑われる雰囲気もあるけれど、パスタって楽で美味しくて良いよね。何より大概のソースなら子供も喜んで食べるのが嬉しい。まあコンロが二口無いと急に面倒になるのは確かだけど。

ちなみにフィンランドでもクノールとかのインスタントパスタが売っていて、味付きのやつを10分茹でるだけでお昼ごはんになるのでとても楽。

でも、たまにはトマトソースくらい自分で作るかってなったのが今回の投稿。

トマトソーススパゲッティーに準備するもの

  • トマト缶1個。クラッシュでもダイスでも丸々でも何でも。細長いトマトのやつがスパゲッティには合う気がしている。
  • 玉ねぎ1個。甘めのやつをみじん切りに。Finlandならmakea sipuli。
  • にんにく。子供向けにならば入れない。ボロネーゼ的な味付けならどっちみちなくていいかな。
  • 豚ひき肉。100gぐらいで良いと思うけど、まあメインじゃないので多くても少なくても。
  • マッシュルームなりなんなり、適当に足したいもの
  • スパゲッティ。9分くらい茹でる太さのやつ。300−400gくらいでちょうどよいと思うけど、多くても少なくても大した問題ではない。

トマトソーススパゲッティの料理手順

まあ手順ってほどでもないけれど……

  1. パスタ茹でる水を沸かしておく。塩は入れても入れなくてもいいけど、こっちに塩味付けとほうが味付けコントロールしやすい気はしているけど。
  2. 玉ねぎをみじん切りにする
  3. その他野菜などを足す場合は切っておく
  4. サラダ油大さじ1くらいしいて玉ねぎをフライパンで炒める。油は多ければ多いほど美味しくて身体に悪いってのが料理の基本。玉ねぎは半透明になってくりゃいいけど、別に炒めすぎたって問題ない。あ、ガーリック足したい人は、玉ねぎと一緒に炒めれば良い。にんにくは大人にはだいたい正義。
  5. このあたりでお湯が沸騰してたらスパゲッティを茹で始める。気にする人はアルデンテにしても良いけど、別に時間通りで美味しい。トマトソースは多少茹ですぎても美味しい。
  6. ひき肉を玉ねぎに突っ込む。崩して小さくなるようにして(5mm径くらい?)、表面のピンク色が消えたらオーケー。焼きすぎても別にまずくはならない。焼かなさすぎてもどうせ次でトマトで茹でるからまあ大丈夫。
  7. トマト缶投入。トマト缶は軽く数10mlの水で洗ってその洗った水も投入。ホールトマトの場合はヘラなどで適当につぶして小さくする。まあおっきいのも美味しいけどね。後は中火から弱火くらいでパスタが茹だるまで放置。茹ですぎてもまあ美味しいよ、だってトマトだし。
  8. 味付けは塩コショウだけならアラビアータ的な感じ、ケチャップ突っ込めばボロネーゼ的な感じ。子供がいるならケチャップ突っ込んどけば勝てる。ケチャップはぶぴっ、ぶぴっ、ぶぴっ、くらいでまあ美味しい。少なくてもアラビアータになるだけだし、多ければ子供が喜ぶ。砂糖ちょっと足しとくと美味しいとは思うけれど、砂糖は結構扱いが難しいのでちょっとずつ足したほうが良いかも。
  9. スパゲッティが茹で上がったらトマトソースと混ぜる。ザルで水切りしてもいいけど、箸で掴んで水切ってそのまま突っ込んでも大して変わらない。
  10. よく混ぜ混ぜしたらできあがり!!!!

トマトソースのスパゲッティ

という感じで作ったのがこちらのスパゲッティ。まあ適当に作ってるだけ味はばらつくけど、大概そこそこ美味しい。

だけどトマトソースのスパゲッティは一生懸命料理頑張ったのを、タバスコと粉チーズどばどばしたほうが美味しいじゃんってぶち壊すまでがデフォ。

余ったのは冷凍。解凍したのはそんなに美味しくないけど、タバスコどばどばすればまあ美味しいよ。

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東京オリンピック2020いろいろ観戦中 in Finland!

 

期待されていた競技が振るわなかったり、期待通りの活躍を見せる競技もあったり、なんだか色々ドラマが繰り広げられている東京オリンピック2020。

私の好きなテニスは残念ながらメダル0に終わったわけだけど、錦織さんや大坂さんがいる間は期待しながら見られるのが良いよね。錦織さんは次のパリのオリンピックまではやれるのかな……3年後だし。テニスの場合はオリンピックに行かないって場合もあるけど、3年後には新たなホープが出てきてたりとかするのかなあ……そういえば、望月さんって今どんな感じなんだろうか。

ズベレフさんは3セットマッチは結構取るよね。あとはグランドスラムをってところだけど、さすがに来年あたりはそろそろ取れるのかな。1個も取らないで引退するってことは、ちょっと考えにくいでしょう。

日本はサッカー、野球など面白そうな競技で上位に残ってるし、他の競技でももう少しメダルは増えそう。フィンランドからだと全部の競技が見られるわけじゃないけど、テレビでやってるやつはフォローしていきたいな。

うちは嫁さんが中国人なので、中国が頑張ってる競技も応援中。ってか中国は今の所、金メダル数一位なんだね。

バドミントン女子の決勝に残った陳 雨菲さんは嫁さんと同じ街出身の子だったので熱をいれて応援。手に汗握りながら見ていたら、接戦の末に無事金メダルを取ることができた。おめでとうございます!

それからすごかったのは100メートル男子。日本の選手は予選で残念だったけど、中国の蘇炳添さんがアジア新記録で決勝進出。決勝は6位だったわけだけど、妙に早い選手が集まってた準決勝にピークを持ってかざるを得なかったのが運がなかったよねえ。準決勝1組か2組だったら決勝でワンチャンあったんじゃないかななんて思ったり。まあアジア系で6位ってだけでもものすごいけどさ。

我らがフィンランドはマッティ・マッツォンさんの200m平泳ぎでの銅メダル。北島さんを始め日本のお家芸だった競技でフィンランドがメダルを取ったというのはなんだか感慨深いもの。おめでとうございます!

にしても、フィンランドってマッティって名前の人すごく多いよねえ。

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最近中華食べたい時はBiangでテイクアウトすることが多い in Finland!

 

中華レストランってどの国で食べても外れがないのが良いところ。アメリカでもフランスでも中華レストランにはだいぶお世話になってきた。

多少お国に合わせてカスタマイズはされてるけど、まあ大概美味しいのだ。フィンランドでもご多分に漏れずでしょう。

タピオラのbiang

お店ができた頃に行ったTapiolaのBiang

最近、というかここ数年、よく使ってるのはBiang。ヘルシンキのシティーセンターと、Espooのタピオラに1店舗ずつある。ヘルシンキのストックマンに入ってたやつは最近のCOVIDの流れなのか、なくなっちゃったんだよな。

外部リンク:Biangのウェブページ

お店で食べる時はランチブッフェを食べることが多いけれど、最近はテイクアウトでメニューから注文することが多い。ラムと牛肉系の炒めものはハズレがない。豚は甘めの味付けが多くて好み的には若干ハズした感があったけど、まあそこら辺は好き嫌い次第なので。

biangのテイクアウト

テイクアウトはこんな感じ。写真じゃわかりにくいけど深めの入れ物で結構量はある。

野菜だったら茄子が好き(鱼香茄子)かな、ちょっと甘くて油が強いけど。自宅で茄子やるとやっぱり油使いが上手くなくて上手に料理するのが難しいよね。

まあメニュー全般に味付けは濃い目、ご飯が進む。中華だしそれが普通か。

麺とかチャーハンとかもある。麺はそれなりに美味しかった気がするけど、記憶は定かじゃない。

この投稿書いてて思ったけど、ヨーロッパって持ち帰りtake awayだよね。アメリカはだいたいToGo。take outでも伝わるとは思うけど、take outってどこの国由来なんだろうか。

 

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