海外旅行記・アメリカ東部 〜ケイズコーブの熊

テネシーはグレートスモーキーマウンテン国立公園。 アメリカで一番集客の多い国立公園と言われている。 この国立公園は巨大な公園なので、公園の中で端から端まで移動するだけで数時間のドライブが必要だ。 さて今回の投稿では、その中で割りと端の方に位置するケイズコーブ(cades cove)について書きたい。

ケイズコーブへのアクセス

基本的には車がないとアクセスしにくい場所。 知らないけどバスツアーとかあるのかな。 しかしアメリカは都市部じゃないならレンタカーを借りた方が観光には良いだろう。
ノックスビル空港から行く場合、ほとんど高速を使わないでアクセスができる。 Marryvilleを抜けていく道程で1時間くらい。 この経路だとほとんどが広くて空いている道なので、アメリカの運転に慣れてなくても運転しやすいと思う。 地元の車は一車線でも抜いてくかもしれないが、よくあることなので気にしなければ良い。

近郊に住んでる方はGPSで適当にたどり着けるだろうけど、メインのgatlinburgなどがあるサイドからは少し遠いのだけ注意が必要。 I40を使ってアクセスすると、pigeon forgeのあたりで渋滞に巻き込まれた上に遠いってなる可能性もある。

国立公園に入るとしばらく眺めの良い森林をドライブすることになる。 ケイズコーブにたどり着くとトイレのついてるバーベキューサイトとちょっとした駐車場などがある。

周回ドライブコースで動物を見る

ケーズコーブの草原と森林

草原と森林が綺麗なケイズコーブ

ケイズコーブはドライブで回る人が多い。 というのも動物を見ながら運転できる周回ドライブコースがあるのだ。 自転車や歩行者もたくさんいるし、細い道なので時速はかなりゆっくり。

入り口に入ってしまうと一方通行でしばらく戻れないので注意が必要。 止まらないで一周ぐるっと回ると30分から1時間くらいかな。 一応分岐点というか早めに戻ってくるコースはあるけれど。

ケイズコーブの馬

ケイズコーブを翔ける馬

さてケイズコーブで見るべきは何かというと、動物である。 一応教会やいくつかの古い建物などがあるけれど、あまりそれを目的に観光する人はいないだろう。 まず入り口をくぐると大量の馬。 彼らはいつもいるので、たぶん野生じゃないのかな。

ケイズコーブの鹿

ケイズコーブを翔ける鹿

ケイズコーブの鹿2

鹿・・・

それからよく出てくるのは鹿。 一周して鹿が出てこない可能性は低い。 群れでいる場合もある。 そのほか小動物はたくさんいるので、ガサガサ音がしたら何かいるかもしれない。

ケイズコーブのこぐま

こぐまがこっちを見ている

ケイズコーブのクマ

ママベアがあらわれた

メインはクマ。 みんなクマ探しに来ているようなもの。 とはいえクマはなかなか出てこない。 ドライブコース1周で出て来たらかなり運が良い。 ケイズコーブでクマに襲われたって話は聞いたことがないけど、車の中や遠目から驚かせないように観察。

ケイズコーブTIPS

ケイズコーブのクマ渋滞

クマを見つけて止まり出す車列

*車が渋滞してたら、何かしらいる。 大渋滞だったらクマの可能性が高い。 車を適当に駐車して、人だかりの方に歩いていこう。 この渋滞があるか次第で一周の時間もだいぶ変わる。 時間に余裕を持つ必要あり。

*中間地点にはビジターセンターがある。 トイレ休憩とちょっとした買い物に。 駐車場はそんなに広くないけど、出入りが早いのですぐに駐車できるでしょう。

*ビジターセンターの近くにちょっとしたウオーキングトレイルがある。 それなりに綺麗な中規模の滝へと続くトレイル。 ちょっとクマ出たらどうしようとドキドキしながら歩いていたけど、動物は出てこなかった。

*クマを狙うなら早朝がチャンス。 ドライブコースが10時前は閉じている日があるので、そんな時に自転車で回るのが一番クマが出る。 ちょっと怖いけど。

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D&X

海外旅行記・アメリカ東部 〜シカゴのホテル・レストラン

最近シカゴで旅行した時の観光名所についての投稿を書いた。 この投稿ではその旅行で使ったシカゴのホテルとレストランについて書きたい。

ホテル情報

Hilton Garden Inn Chicago/North Loop 

こざっぱりとした感じのホテル。 部屋の中はとても清潔だし、フロントの感じも良くてとても好印象。 ちょっと狭いのはシカゴなのでしょうがない。 駐車場は高いので、車の場合は近くのセルフパーキングに行った方が良い。

レストラン情報

Shree Restaurant ☆☆☆

シカゴのshree_restaurant

APSの近くのインド料理屋。 味は文句なしに美味しかったんだけど、店員がなぜか注文を通すのを忘れる。 ビールを飲み終わってしばらくしたところで、確認したらまだ作り始めてもいなかった。 しょうがないので、そのまま待っていたら料理はとても美味しかった。 写真下部のドサも、上のほうれん草カレーも秀逸。 確かベジタリアンレストランだったかな。 という感じで星4つつけたいけど、遅刻分星3つ。

Triple Crown Restaurant ☆☆☆☆

チャイナタウンのdimusumレストラン。 確か適当に取って行く形式ではなく、紙に書いてオーダーするタイプだったはず。 味は問題なく美味しかった。 良く頼むエッグタルトがちょっと好みの味から外れていたので星4つということで。

The Purple Pig ☆☆☆☆☆

シカゴpurple pigのおまけデザート

トリビューンタワーの斜め前。 ちょっとわかりにくいけどノースミシガンアベニューから、テラス席が見えるはず。 googleだとアメリカ料理店だそう。 だけどかなり色々とバラエティーのある食事ができてよい感じのレストランだった。 店員さんも感じが良かったし。 近くにいればかなりおすすめできるレストラン。 たまたまこの時だけかもしれないが、ノースミシガンアベニューが若干治安が悪そうな感じになってたのが少し残念。

MingHin Cuisine ☆☆☆

シカゴの街中でdimsum

早めの昼ごはんという感じの時間に尋ねた。 この旅のdimsumの二店目。 普通に美味しかったけど、中華街の方がレベルが高かった。 ただアクセスはとてもよいので、シカゴの街中で小皿中華が食べたいなと思ったらとても良いレストランだと思う。

Lou Malnati’s Pizzeria ☆☆☆

シカゴピザを試そうと入ったお店。 結構小さめのサイズでも頼めたはず。 美味しかったけど、まあ1回でよいかな。 一緒に頼んだ普通のピザの方が好きだった。 でも1回は食べるとよいと思う。

Wildberry Pancakes & Cafe ☆☆☆

シカゴのWildberry Pancakes & Cafe

パンケーキが有名なお店。 朝食にトライ。 朝食だというのに並ぶ必要がある。 受付に名前を言って、後で呼ばれるシステムだったけ。 ちょっと自信なし。 嫁はパンケーキを頼んでいたが、かなり甘そうだった。 私はオムレツみたいな朝食で結構美味しかった。 隣の席が日本から来たOL二人組って感じだったのを覚えている。

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海外旅行記・アメリカ東部 〜のんびりシカゴで二泊三日

嫁のAdvanced Photon Sorces(APS)での放射光の実験を手伝った後、打ち上げがてらシカゴに行くことにした時のお話。   APSからシカゴは車で一時間ほど。 そういう意味ではAPSは都会が近い良い職場だ。 APSの周り自体は自然豊かな場所だし。 良いポジション空いてないかな。
この投稿では旅程に沿って観光地について書いていき、レストランとホテルについては別投稿にまとめる。

一日目 シカゴの中華街からウィリスタワーへ

ハイウェイを降りてまず向かったのはシカゴの中華街。 旅行中にひとつはdimsumを挟むのが私たちの習慣。 中華街の辺りは結構細い道がごちゃついていて、運転が大変だった。
最初は目当てのdimsum屋さんの近くで、中華街の中に駐車できるとこを探していたのだ。 狭いスペースに頑張って縦列駐車してみたが、 停めた後にそこの駐車は特別許可が必要という看板に気付く。 他に駐車できそうなところも見付からなかったので、中華街の中は諦めて外に出ることにしたのだった。
すると実は中華街のすぐ外に中華街専用の巨大な駐車場があった。 観光で来た人は最初からこの駐車場を目指した方が分かりやすくて良いと思う。 この駐車場から中華街の入り口までは50mほどだ。 dimsumの詳細は別投稿で。

dimsumを済ませた後はシカゴのダウンタウンまでドライブ。 ちょっと街中の運転はドキドキしたが、何の問題もなく順調。 予約しておいた駐車場へと駐車し、ヒルトンガーデンインへとチェックインしたのだった。
シカゴのホテルは駐車場がべらぼうに高い。 ダウンタウンの辺りにいくつか駐車場があるので、そこまで自分で停めにいった方がだいぶ安くなる。 Wabash-Randolph Self Parkが私たちの使った駐車場。 二日で50$くらいだったかと。 少し狭いけど問題なく駐車ができた。

シカゴのKidney bean

シカゴの高層ビルとkidney beanに映る高層ビル

荷物をホテルにおいたらさっそく観光。 まずはシカゴの公園を少し散策。  名物のkidney beanをのぞいたり。 Kidney beanのあたりからはシカゴの高層ビル群が綺麗に見えて良い。

シカゴのウィリスタワー

ウィリスタワーの写真撮影用の飛び出たガラス空間

この日のメインはシカゴ一高いウィリスタワーで、日の入りと夜景の鑑賞。 先にオンラインで購入しておいたチケットを見せて入場。 この日は混んでいなかったので、全く並ばず入ることができた。 ちょろっとシカゴタワーの歴史みたいな映像を見てからエレベーターに向かう。 エレベーターも来たのにそのまま乗れるくらい空いていた。
エレベーターを上がるとシカゴの市街地を一望できる。 この手のタワーによくあるガラス張りの透明な床が二箇所あるので写真撮影に良い。 さずがにそこは少しだけ並んでいた。

シカゴの夜景

ウィリスタワーからのシカゴの夜景

そんなことをしたり買い物をしたりなどして日の入りを待つ。 この日の日の入りは普通。 どちらかというとそのあとの夜景の方が印象的だった。 最近だと札幌の夜景がとても綺麗だったけどシカゴの夜景もなかなか。 アメリカの夜景は暖色であったかい感じ。
その後は一旦ホテルに戻ってから、夕食を食べに出直したのであった。

二日目・三日目 シカゴ美術館とシカゴピザ

シカゴのトランプタワー

シカゴのトランプタワー・・・この時は彼が大統領になるとは思わず

この日はホテルでのんびりとおきだして、ホテルの周りを散策。 私たちの地元では目にかからなかったpeet’s coffeeのエスプレッソで朝のスタート。 ちなみにアメリカのスーパーで売ってるコーヒー豆だとpeet’s coffeeが一番優秀だと思う。 苦いコーヒーが好きだったら。 スターバックスの豆も悪くないけど。

シカゴのミシガン湖

ミシガン湖からの高層ビル群

続けて街中を散策してから二日連続のdimsum。 シカゴのミシガン湖沿いの公園を散策したのだった。 現地住民にならって湖に足を突っ込んで休憩。 この辺りはとても綺麗に整備されている。 シカゴに住んでいたら通う感じの場所だ。

シカゴ美術館の特設展

シカゴ美術館の特設展はゴッホの寝室だった

公園をうろちょろした後は、シカゴの美術館を訪れたのだった。 シカゴの美術館は印象派好きの嫁のおすすめだったのだ。 期待していた通り良い品揃えの美術館であった。 また特設展もゴッホの寝室特集。 何点かあるゴッホの寝室が大集合していた。
美術館を一通り探索した後は、シカゴピザで夕食。 その後はホテルまでゆっくりと歩いて帰りつつ、シカゴの川の橋の上から日の入りを狙ったのであった。

シカゴ郊外の風力発電

シカゴのあたりは風が強いのか郊外に風力発電がある

最終日は朝から最近有名らしいパンケーキ屋さんで朝食。 私はオムレツセットみたいの、嫁はパンケーキをオーダー。 両方それなりに美味しかったけど、アメリカのパンケーキは少し甘すぎるかな。 そのあとはチェックアウトして、駐車場から車を回収。 テネシーまで8時間ドライブに出発したのであった。

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海外旅行記・アメリカ東部 〜意外と良いアメリカのスキー場

さてそろそろ気温も下がりスキーシーズンが近づいてきた。 なんていう気になっているのはさすがにフィンランドなど北の地域だけであろうが、日本でもスキーの話題を気が早い人はしているかもしれない。

アメリカ東部のスキー場

フランスはグルノーブルのスキーリゾートは日本のスキー場に全く負けないレベルであった。 実はアメリカにもスキー場は結構な数があり、私たちはその中の幾つかを訪れる機会があった。 アメリカのウィンタースポーツにスキーを連想する人はあまりいないかもしれない。 しかしコロラドなどではかなり大きなスキーリゾートがあったりする。 残念ながらコロラドのスキー場をアメリカ滞在中に訪れるチャンスはなかったが。
その代わりではないが私はテネシーに住んでいたので、南の方や東部のスキーリゾートをいくつか訪れることができた。 南部ではスキー場の規模は小さいが、その分アクセスが良くハイウェイを降りてからすぐたどり着けたりする。 雪は人口雪も多いが、天然雪も降る年はそれなりに降る。
アメリカは北部以外ではスノータイヤを履いている車はレア。 みんな雪が降ったら、そのまま気をつけて低速運転をする。 なので結構事故ってるのも見るし、もらい事故にも十分気をつける必要がある。

それではアメリカのスキーリゾートごとにまとめる。

カタルーチースキーリゾート・ノースカロライナ(cataloochee)

カタルーチースキーリゾート

アメリカの南の方のスキー場はこんな感じの風景が多い

私たちの住居からはもっともアクセスが良かったスキー場。 なので最初に試したスキー場でもあった。  駐車場はスキーリゾートのそばにあるので、そこに駐車してスキー場まで歩いていくことになる。
一度目に訪れた時はベストシーズンの週末に行ったので、混雑具合がえらいことになっていた。 アメリカのレンタルスキーはスキー場に付属していて簡単なのだが、この待ち時間がなんと一時間近くかかった。
さらに昔の日本のスキー場顔負けの行列ができたリフトは三十分待ち。 ゲレンデは人だらけ。 一日で数回しか滑れないというレアな体験をすることができた。
コースは十本くらいの小さなスキーリゾートだが、上級・中級・初級のバランスは悪くない。 初心者用のベルトコンベアみたいなリフトもある。
スキー場内で食事をしようと思うと、普通のカフェが一つあるだけ。 なのでお昼時間は結構混雑している。 少し車で外に出ればお店はあるが、スキー中に車を運転して離れるのはちょっとめんどくさい。

その後もう一度平日に行くチャンスがあったのだが、あまり混んでなくなかなか快適に滑れた。 このスキー場に行くならば、混雑時を避けた方が無難だろう。

シュガーマウンテンリゾート・ノースカロライナ (sugar mountain)

ノースカロライナのスキー場。 東部の南の方では大きめ、中規模のスキーリゾート。 雪質はカタルーチよりだいぶ良かったが、ちょうどこの日がマイナス10度近くとかなり寒かったからかもしれない。 やはりレンタルはスキー場についているので、レンタルスキーとリフト券のパッケージを購入して滑り出すことになる。 週末に訪れたけど、そこまで混んではいなかった。
コース数は20本くらい。 バリエーションもなかなか良い感じで、一日滑るのに飽きはこない。 ナイター設備があったので、夜にも出直して少しスキーをした。 しかしマイナス10度のなか、リフトが止まるアクシデントに遭遇。 しばらく止まっていたので、どうなることかと思ったがしばらく待ったところで無事動き出した。 食事を何を食べたかは失念してしまった。

スキービーチ・ノースカロライナ (ski beech)

同じくノースカロライナのスキー場。 シュガーマウンテンのすぐお隣のスキーリゾート。  私たちは近くにホテルをとって一日目にシュガーマウンテン、二日目にスキービーチとはしごした。 ちなみにホテルはシューガーマウンテンの近くのベストウエスタン。 なかなか良いホテルであった。
やはりレンタルはスキー場のすぐ近くに。 アメリカのスキー場では珍しくロシニョールの板が標準のレンタルだった。 なんとなくだがアメリカはヘッドが多い気がしている。 規模的にはシュガーマウンテンとほぼ同じ。 広めのちょうど良い斜面が何箇所かあって中級者に良い感じ。 このエリアでは一番良かったかな。

スノーシュースキーリゾート・ウエストバージニア (snowshoe mountain)

スノーシューマウンテン

ホテルから見たゲレンデの日の出

ウエストバージニア州に場所を移す。 私たちのアパートからは約6時間。 しかしそのドライブ時間の価値のあるリゾートであった。 東部では一番大きいのではないだろうか。
ホテルはExpedition Stationというロッジで、ゲレンデの近場では一番安かったところ。 予約は確か公式ホームーページからだったと思う。 部屋は結構広いし清潔だしで全然良かった。 またここはホテル街が山頂側にあるので、ホテルから日の出が見えて眺めが良かったのだった。
ちなみにここはチェックインが変わっていて、山頂にある別のカスタマーセンターみたいなところでホテルのチェックインやレンタルの手続きをする。

私たちは二泊したが、二日間を十分に楽しめるコースバリエーションを揃えていた。 メインの広いスキー場に加えて、バスで少し移動したところにもう一つスキー場がある。 ただしバスはそんなに頻繁ではなかった。 コースバリエーションは良いし雪質もよいので、近場に住んでたら通うタイプのスキー場。
レストランやその他施設も充実しており、滑らない人がいても待ってるのに暇することはない。 レストランはfoxfire grillというグリルとthe junctionっていうバーガー系?を食べた。 両方スキー場のレストランとしてはかなりレベルが高かったと思う。 少し高かったような気もするが。

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海外旅行記・アメリカ東部 〜ワシントンDC桜祭り

2015年の四月嫁と旅行を計画し、ワシントンDCを訪れることにした。 DCは中学校の時に地元の市の派遣プログラムで一度訪れた時があったのだが、その時以来の十数年ぶりの再訪であった。 10年以上経っているのに不思議なことだが、DCはその当時とあまり変わっていないように感じられた。
この旅行の目的はDCの桜。 アメリカ在住の利と少しの運を活かして、ばっちりと桜のピークに合わせることができたのだった。 桜の開花予想はウェブで随時更新されているので、近くに住んでるならばそんなに苦労せずにピークに訪問することができる。 しかし私たちの場合はちょっと遠いのでホテルを取る必要があり、少し前に旅程を決める必要があった。

DCは当時のアパートから車で六時間ほどなので、初日は移動でおしまい。 嫁と二人で交互に運転して、のんびりとDCまでたどり着いたのであった。 まずは郊外のホテルにチェックインして、近くの地中海レストランで食事を食べたのだった。

次の日起き出すと、車はホテルに置いたまま地下鉄でDCの中心部を目指した。 地下鉄のスミソニアンの駅で降りると、まずは国会議事堂の周りで軽く桜を見学。

DCの桜祭りのパレード

かなり見物客が多い桜祭りのパレード

この日は桜祭りのパレードがあったので、スミソニアン博物館の前あたりに陣取ってパレードの見学をすることにしたのだった。 パレードは結構長くて二時間ほど続く。 嫁は写真を撮るのに夢中だったので、私は周りをうろちょろと歩きつつ眺めるのに良い場所などを探していた。 しかし結構人気のパレードで早めに来ないと前の方で見るのは難しい感じ。

桜祭りのパレード ドラえもん

桜祭りのパレードにドラえもんが

パレードにはアメリカ的なマーチングバンドやミス桜祭り?などに加えて、日本のアニメキャラクターやどっかの日本の大学の和太鼓バンドなどが参加していた。
ちなみにトイレに行きたかったら博物館に無料で入場できるので博物館に行けばよい。 しかしセキュリティーチェックを抜けないといけないので、限界ギリギリまで待っていると結構時間がかかったりするので注意。

その後は桜祭りの出店が出ている一角を訪れ、屋台で焼き鳥なんかを買い食い。 屋台はたくさん出ているのだけど、やっぱり日本レストランの出している屋台は人気でえらい並ぶ必要がある。 かたや多国籍レストランなんかが出しているところだと多少列は短い。
後は麒麟なんかの生ビールが飲めたり、白鶴だったかな?ちょっと高かったような記憶もあるが日本酒の試飲会などもやっていたのだった。 あとはちょろっとアンケートに答えて記念品がもらえるイベントなどをしていた。

その後は普通のDC観光を一通り。 ホワイトハウスからワシントンメモリアルそのまま公園を歩き抜けてリンカーン記念堂へ。 天気が良かったので白い建物が青い空に映えていてとても綺麗だったのを覚えている。

DCの桜

白い桜には二羽の黒い鳥が

一通りの観光を終えた後はこの旅の目的だった花見をしにポトマック川周辺の公園を歩いて回った。 ほぼ満開の時期だったのでどの辺りへ行っても綺麗な桜を楽しむことができたのだった。

夕陽に染まるDCの桜

夕陽に染まるDCの桜

まただんだん暗くなる中で夕陽に染まっていく桜は格別に美しいものであった。 最後は湖畔に座ってDCに沈む日の入りを眺めておしまい。 晴れていればDCはとても印象的な夕日を眺めることができるのだ。

DCの日の入り

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アメリカの税制 〜タックスリターンのフリーソフト

思い出したついでに書いておこうシリーズ。 フランスの税金について書いたので、この機会にアメリカの税金システムについても思い出しつつ書いてみることにした。

アメリカは普通のサラリーマンなら、あらかじめ給料から税金が引かれているはずだ。 大概の場合実際の税金より多目にひかれているので、毎年三月くらいから過払い税金の返還手続きをする必要がある。 締め切りは毎年四月十五日。
普通のタックスリターンの場合はそんなに必要書類はなく、職場からもらえるW2という書類を準備しておけばよい。 銀行からも利子にかかる税金用の書類が送られてくる。 私はこの銀行の書類も一応入力はしておいたが、よほど預けている人以外は税金額に影響はないはずだ。

さて税金返還の申請は二通りの方法がある。 書類を記入して郵送する方法と電子申請だ。 シンプルな控除しかない家庭の場合は、電子申請をするのが良いだろう。
電子申請はフリーのソフトウエアを使ってサクサク終わらせることができる。 どのソフトも質問形式で記入ミスや漏れがないかのチェックをしながら、申請ファイルの作製をしてくれる。 W2に書いてある情報を中心に言われるままに入力していけば、30分もせずに入力は済むはずだ。
私は最初の3年はたぶん最大手のTurboTaxというソフトを使っていた。 フリーにも関わらずとても見やすいインターフェイスを備えておりおすすめできる。 色々ローンだったり寄付だったり控除がある場合は、アップグレードしても良いかもしれない。 しかし基本的には無料のもので十分だと思う。 私のいた州は連邦税だけだったので州税に関してはわからないが。

私はアメリカを出た最後の年だけ TaxActというソフトを使った。 見た目はTurboTaxよりだいぶシンプルだが、こちらも単純な税金計算には十分以上のソフトウエアだった。
最終年にTaxActを使った理由は、私の住所の問題であった。 この年のタックスリターンの際にはすでにアメリカ国外にいたのだが、TurboTaxの無料バージョンでは国外の住所からの申請に対応していなかったのだ。 この状況に無料バージョンで対応してくれたのがTaxActだったのである。
ちなみに年の途中で国外に出国した場合にはもう一つ問題がある。 アメリカの場合健康保険に入っていないと、タックスリターンの際に罰金を取られるのだ。 国外出国してる場合は、その旨をしっかり入力しておく必要がある。 さもないとタックスリターンの中から罰金を徴収しようとしてくるかもしれない。 ソフトウエアが自動で対応してくれるとは思うが、念のため確認しておいた方が良いだろう。

電子申請がすむと1ヶ月くらいで税金が送られてくる。 銀行振込やらチェックやらが選べたかと思う。 給料や職場次第だろうが結構な金額が戻ってくるので、ちょっとしたボーナス気分が味わえる。 まあ自分のお金なのだが・・

ちなみに自分で書類を作製するのもそんなに難しくないようだ。 私の嫁は毎年自分で紙に書いて出していたが、電子申請より早く終わるくらいのスピードだった。 もちろん郵送などの手間がかかるのでその辺りは好み次第だろう。 嫁の場合は州をまたいで所得があったり前年の計算を間違えて修正をしたりしていたので、その都合上フリーのソフトウエアが使えなかったのだった。

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海外旅行記・アメリカ東部 〜ニューヨークのレストラン

頑張って書いてはみたものの、ニューヨークはあまり食事の記憶がなかった。 買い食いで済ませたのが多かったのかな。 以下は思い出せたレストランたち。 大都市はどこでもそうかもしれないが、ニューヨークはお金を出せば美味しいものが食べられる。

Petrossian Boutique & Cafe  朝食

友達とニューヨーク旅行に行った時に友達が見つけてきたお店。 男二人の朝食にはちょっとお洒落過ぎたかもしれないが、味は抜群だった。 素材がよかったのかな。 今グーグルしてみたら見つかったので、今でもあるということは美味しいのだろう。 ロシア料理の店だと思ってたんだけど、今適当に見た感じではロシア料理とは書いていなかった。 名前の印象かな?

KNICKERBOCKER BAR&GRIL

正直アメリカのステーキのポテンシャルを見謝っていたと思わされたお店。 友達とでかいtボーンをシェア。 肉質も脂質も良く結構な量を一気にたべきってしまった。 サイドも美味しく満足。 ちょっと時間をはずしていたので、予約なしで待つことなく食べられた。 今調べて見るとべらぼうに有名店という感じでもなさそう。 しかし評価も高いし、それなりに出るところには出ているお店のようだ。 なんで当時の我々がこのお店を選んだかは謎だが、間違いなく記憶に残るステーキだった。

Wolfgang’s Steakhouse ウルフギャングス・ステーキ・ハウス

上記のステーキ屋でこれなんだから超有名店のここならと期待して入ったお店。 ここは超人気店なので予約が必要だろう。 頼んだのはやはりtボーンステーキ。 このときは4人だったのだが、3人前くらいを頼んだったのかな。
さて味の方だが、おいしかったのだ。 おいしかったのだが、上のお店の方がもっと美味しかったのだ。 私の感覚としては、こちらのお店はいわゆるアメリカのステーキで、ウェット感が足りなかったのかな。 結局のところ私は牛は脂質が好きなのかもしれない。

Grand Central Oyster Bar グランドセントラル駅のオイスターバー

ニューヨークにいくたびに使っている気がする。 お一人様だとカウンターで気楽に、複数の時はテーブル席でのんびりと。 生牡蠣新鮮で美味しいものを揃えていると思う。 名物らしいクラムチャウダーは妙に塩気がなかったりあまり良い印象はない。 他のメニューも美味しかったとは思うけど、やっぱり生牡蠣を食べるとこだなここは。

china grill MoMAの近くの中華レストラン

ちょっとホテルの近場で食べれるとこを探していて入ったお店。 アメリカンな中華だったけど美味しかった。 ちょっと高かったけど。 トイレが地下にあった。

China Wok ハーレム地区の中華

ほぼ持ち帰り専用的な様相。 私たちも持ち帰りでビーフブロッコリーなどを注文。 やはりアメリカンな中華だけど、味は結構おいしかった。 受け渡しがガラス張りの直接手が届かないようになっているカウンターで、昔は治安が悪かったんだろうなあという印象を抱いた。

Yatenga ハーレム地区にあるおしゃれなフレンチビストロ

こちらもハーレム地区。 ホテルに近かったので夕食を食べに向かったのだった。 とてもおしゃれな感じのお店で、この一角には観光客が多かった。 料理はあんまり覚えてないけど、おしゃれなお店だった。 地下鉄からも135の通りと大通りでアクセスできるので比較的アクセスしやすいだろう。

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海外旅行記・アメリカ東部 〜世界の中心ニューヨークの名所

海外旅行をする中で、いろいろな都市を訪れた。 その中でもやはり一番の大都市は世界の中心ニューヨークだろう。 訪れたのはだいぶ昔になってしまったので、記憶に残っていることだけ簡単に書いていくことにする。 1度目は友人と3日ほど。 この時はホテルがハーレム地区の中でちょっとドキドキだったんだけどまあ大丈夫だった。 2度目は両親とナイアガラ観光を合わせて。 この投稿では観光場所について書き、食事に関しては別投稿にまとめたいと思う。

メトロポリタン美術館

言わずと知れた世界最大級の美術館。一日じゃ回り切れない展示物が陳列されている。 見たいものがあるなら、ある程度回る場所を決めておいた方がよいだろう。 私たちは適当にぷらぷらしていたが、それはそれでよかった。 ちなみに任意だからいくらでも良いとかいう入場料だが、普通にチケットカウンターで言われた値段で入場した。

MoMA

近代美術館とはいうものの、他にも良質な作品が揃っている。 印象派の作品が結構あるので私には良かった。 特に巨大なモネの睡蓮があるので一度は見ておくと良いものだ。 最近パリのオランジェリー美術館を訪ねる機会があった。 オランジェリーの睡蓮を見たあとで、このMoMAの睡蓮がどのように見えるか気になっている。 ぜひもう一度おとずれてみたい美術館である。 他にもゴッホの”the starry night”など必見の絵画が結構ある。

Guggenheim

一方こちらは結構しっかりと現代美術。 そのため私には展示美術の理解は難しかったが、螺旋状に配置された美術と建物がおしゃれ。 パリの現代美術館ポンピドゥセンターもそうだったが、あまり深く考えないと楽しめる。

ロックフェラーセンター

ニューヨークは登れる高いビルがたくさんある。 我々が登ることにしたのは、ロックフェラーセンター。 トップオブザロックと言われている。 なんでここにしたかは忘れたが、とてもおしゃれな建物で眺めもばっちりだった。 一階のチケット売り場で切符を購入し、エレベーターで一気に最上階へ。
最上階とはいったけど、確かここからもう一階、二階上がって屋上へいくのだったかな。 トップオブザロックからはセントラルパークがよく見えるのも良い。 この時は昼間に登ったので、夜景時にもう一度ためしたいところだ。 シカゴのウィリスタワーと比べると、眺めの中のビルの密集度の高さと、やはりセントラルパークが見えるのが特徴的かな。

ヤンキースの観戦

この時代はヤンキースにイチローと黒田がいた時代だったのだ。 行ける日は限られていたので、チケットはウェブであらかじめ購入。 連れが野球派ではなく、そんなに投資はしたくないとのことであった。 そこで安めの外野席の中列から後列辺りの席を購入。
当日はプリントしたチケットを持参した。 友人はヨーロッパからのフライトが少し遅れて、試合開始には間に合わず。 アメリカの野球観戦は参加型のエンターテインメント重視。 野球派でない途中合流した友人も楽しんでいた。
この日は運良く黒田がピッチャーでイチローも先発。 そこで運を使い果たしたのか、途中雨天中断が入り最後まで観戦出来なかったのだった。 食事は焼肉サンドイッチみたいのが美味しかったような。

自由の女神

自由の女神は島に直接向かう人が多いだろう。 確かこのときは台風かなんかで自由の女神には登れないようになっていたのだ。 そこで隣の島・スタンテンアイランドに向かうフェリーに乗り船の上から自由の女神見学することにしたのだった。 同じ目的の人が結構いたので、自由の女神サイドのテラスは早めにおさえておく必要がある。 そんなに近くは通らないので、おっきく見たい人はやはり島に行った方が良いだろう。

ブロードウェイミュージカル

ネットで席を予約。 定番のオペラ座の怪人を鑑賞。 普通に良かった。 幕間のトイレがやたらと混んでいる。 ワインを買うとオペラ座の怪人がプリントされた特製のカップが手に入る。

こうして書いてみるとやはり結構忘れてしまっているということに気づいた。 旅行記は記憶がフレッシュなうちにかかないとダメだなと思った投稿であった。

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アメリカでトラックを借りてセルフ引越し

久々にアメリカのことも書いてみようかと思い、アメリカで引っ越しをした時の体験を書いてみることにした。

引っ越しのためのアパート探し

最初にアメリカでアパートを探したときはあまり時間がなかったので、最初にいったアパートがそれなりに良かったのでそこで決めてしまったのだった。 アメリカ生活2年目になったころに、嫁と一緒に暮らそうという話になったのだった。 そこでちょっと手狭になるので新しいアパートを探そうという話になったのだった。 この時はそれなりに時間があったので、近くのエリアの中でいくつかアパートを回って見ることにしたのだった。

アメリカに初めて来た時は、電話一本で簡単にアパート見学のアポイントメントが取れたのだった。 その時訪れたアパートは安いのは良いが結構古めのアパートで、常に部屋が何部屋か余っていた。
今回はより人気のエリアでアパートを探すことにしたので、アパートを見学するためのアポイントを取るのが少し大変だった。 初めに5つくらいのアパートメントコンプレックスにターゲットを絞り電話をかけた。 そのうちの一つは完全に部屋がいっぱいで空きがなし、二つは希望のタイプの部屋がなし。 残りの二つはとりあえず部屋は空いているとのことであったので、なにはともあれとアパート見学のアポイントメントをとったのだった。
アパートの見学は空いている部屋を実際に見ることができるところもあるし、見学用のモデルルームが作ってある場合もある。 見学したところは人気のアパートだけあってどこも良い部屋を揃えていたし、見学の案内をしてくれる管理人さんも慣れたものでテキパキしていた。 あ、ちなみに部屋の見学をしている間は免許証など身分証を預ける必要があった。

結局後から見学した方のアパートのモデルルームがとても良かったので、部屋の空きがあるかどうか確認。 するとさすがに人気のアパートで1ヶ月後に入れそうなの部屋が一部屋あるとのことであった。 しかし部屋の方角があまり嫁の好みではなかったので、その場では保留して帰って来たのだった。
のちほどもう一度電話をかけて見たところ、方角が実は間違っていたことが判明。 日当たりの良いバルコニーのついた2ベッドルームの部屋だったのだ。 この時にはすでにその部屋の前住人は出て行っていたので、部屋を直接確認しに行くことにした。 部屋はとても清潔だったし、間取りも管理しやすそうな部屋だったのでその場でその部屋に決めたのだった。 ちなみに2バスルーム付きの2ベッドルームで1000ドルで、国立研究所勤務なのでちょろっと割引付きという感じ。 アメリカのアパートは割と何かしら割引があることが多いので調べておくとよい。

U-haulを利用しての自力引っ越し

さて引っ越しをするにあたってだが、嫁も私も前の住居に1年以上住んでおり家具が結構揃っていたのだった。 買い換えるのももったいないし、できれば新しいアパートに持っていきたい。 とはいえ近場であるし引っ越し業者を雇うほど物が多いわけでもなかった。 そこで自分たちで大きめのトラックを借りてセルフ引っ越しをすることにしたのであった。 トラックレンタルの会社は、アメリカはたくさんある。 その中で私たちがピックしたのは大手の一つU-haulであった。

大手なのでウエブサイトはとても丁寧に作られている。 ウエブページからトラックの予約ができて、借りに行く店舗を指定する必要がある。 地域に何店舗もあり、そのお店に希望のサイズのトラックがない場合でも、他の店舗からなら借りられるということもある。 他に指定するのは借りる時間くらいだったかな。 アメリカの場合は長距離引っ越しの可能性もあるので、数日間レンタルする人もいるのだ。 私たちは朝借りて夜までに返却。

当日は朝方自分の車を運転してU-haulへと向かった。 トラックレンタルする人などそんなにいないので、店舗内は結構ガラガラ。 プリントアウトしておいた予約の紙を見せて、トラックを借りる。 トラックレンタルの保険の契約は確かこの時にしたような。 なぜだか予約していたのより1サイズ大きいトラックになったが、値段は予約通りだったので良いということにした。 ちなみに自分の車はU-haulの駐車場に止めておいて良いが、長時間用の駐車場があるのでそちらに止める必要があった。
トラックのメーカーはフォードやGMなどが多かったと思う。 少しアクセルに癖があったり、トラックなので後方の視界が悪かったりする。 なれるまでは結構運転が大変。 田舎だったから大した問題はなかったが、都市部でレンタルする場合は十分気をつける必要あり。 トラックの倉庫の開け閉めなどは、ベルトを引っ張るだけの割と簡単なシステムで問題なし。 私たちの借りたトラックはベッド二つとソファー、それからたくさんの家具を突っ込んでもまだ余裕があった。 普通の引っ越しなら小さめのトラック1台で余裕だろう。 ちなみにそんなに荷物がないのだったら、車で牽引するタイプの箱をレンタルすることもできる。 どちらの方が運転しやすいかは謎だが。

返却はガスを満タンにして返す必要がある。 例のごとく表示がフルなら問題ないので、多少遠目のガススタンドでガスを入れてしまっても問題ない。 返却に行くと職員が簡単にトラックのチェックをしておしまいである。

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海外でのポスドクの始め方 〜応募から面接まで

ようやく100投稿目ということで何を書こうかと少しなやんだ。 色々考えてみたのだが、このブログを始めるきっかけともなった海外ポスドクの始め方について書いてみることにした。

海外でポスドクをすることについての雑感

さて始め方とはいったものの、将来的に日本で就職を考えている方々は始めない方が良いのかもしれない。 就職をしっかり決めてからサバティカルなり、海外学振なりで経験を積みに行くのが王道なのだろう。 または共同プロジェクトでもやってるとこなら、日本所属のまま海外出られるし。 アメリカの国立研究所にいた時は、そのようにアメリカで働いているポスドクが結構いた。
海外雇いになると日本の学会にいくのに予算を出してもらえるかわからないし、日本での就職のためのコネクションをキープするのも結構大変だ。 某東大の先生に日本での就職についてご教示いただく機会があったのだが、博士の就職活動はまずはコネと若さ。 業績やスキルが重要でないわけではないが。 海外に下手に出るとより大切な若さとコネを失う可能性がある。 ちなみに海外で就職する場合でもコネは重要。 若さについては年齢差別になるから海外の人はまず言わないけど。
しかしさまざまな都合で海外でポスドクをするのがベストの選択という方もいるだろう。 海外でそのままポジションを取りたい人とか。 または私のように国内で就職先が全く見つからなかったから、海外逃亡するという方もいるのかいないのか。

どうやって海外ポスドクへの応募するか

さて海外でポスドクを始めたいときにどうするかである。 まずは公募に普通に応募するパターン。 有名どころだと、サイエンス・ネイチャー・ACSなどのウェブページにたくさん公募が出ている。 最近だと色々とポータルがあるので、求人情報には困らないだろう。 あとはとても行きたい大学や施設がある場合は、そこのホームページの求人をちょこちょこ直接チェックする。 結構出せそうなポスドクがあったりするものだ。
自分のスキルやテーマにあっている求人を見つけたら、CVなどの要求書類を添付して応募することになる。 ポスドクだったら大して書類はない。 書類選考を抜けると電話面接などの連絡が来る。 ここまできたら数人の最終候補での競争になっている。 ここまで来ると結構チャンスはあるものだ。 たとえ一番ではなくても、他の候補者が別のポストを優先するかもしれないので。
ちなみにどこでもそうだと思うが、知り合いの本命候補がいてまず無理って公募は結構ある。 妙にスペシフィックな条件が記述されていたら、そうなのかもしれないなと思いつつcvだけ送っておくとよい。 いずれにしろこのパターンでは数を撃たなければあたらない。 二ヶ所以上お話が同時に来たら条件のよいところを選べばよいのだ
しかしニッチな研究分野では、そうそう都合の良い公募が見つかるものでもない。 そんな時はやっぱりコネだ。 博士論文を書くのにも、今の時代一人や二人海外からの共同研究者がいるものだろう。 そういった人たちにちょろっとポスドクの予算がないかきいてみるとよい。 結構予算持ってたりするし、彼らの友達に予算を持っている人がいるか聞いてくれたりするかもしれない。 先に話しが通っていると、大分採用される確率が高くなる。 いずれにしろ公募にはなるのだが、条件が大分絞られていて競争率が低くなっていたりする。 こちらのパターンでも落ちるときは落ちるようだが、成功率はかなり良いはずだ。 ちなみにこちらのパターンでも、他にもっと良い職があったらそっちを取るってことは結構あるようだ。 アメリカのポスドクに応募した時は、受かったら本当に来るのかどうかってことを面接でしっかり確認された。

以下は実際にアメリカとフィンランドのぽすどくに応募したときの体験である。

アメリカのポスドク・応募と面接

博士号を取得してしばらく就職先が見つからず、大学で無給の研究員をやっていたときだった。 元ボスから共同研究者の一人がどでかい予算を当てたからポスドクを一人とれるかもしれないとの連絡。 すぐさま雇ってくれるなら頑張って働きますと伝える。 しばらく待っていると、面接試験がしたいとの連絡があった。 電話面接でも良いけど、来てくれたら飛行機と食事ホテル費用はだすとのことであった。 そこで当時電話での英語にまったく自信のなかった私は、アメリカまで面接しにいくことにしたのだった。

さてこの時の面接試験は丸一日を使ったなかなか盛大なものであった。 日程的には夜到着。 次の日が一日試験。 翌々日の早朝には帰りの飛行機に向けて空港へ向かうという二泊四日の強行軍。 なのでコンディションはなかなかに最悪だった。 とはいえ共同研究者は相変わらずとてもよい人で、最初にお話して英語をならしつつリラックス。 それからそのラボで一緒に働くことになる研究者たちと一人30分ずつくらいの面接ラッシュ。 お昼ご飯を食べたら小さなセミナーで30分程度の発表。 その後も面接がいくつかと、施設見学などをびっちりと。 すべてが終わったのは6時くらいだったかな。 とても密度の濃い一日であった。 面接が終わった後は精魂尽き果てており、翌日のフライトに備えてホテルで寝るのみであった。

日本に戻った後はサンキューレターを一応書いたけど、元々知り合いの所にいく場合はそこまで重要ではないのかな。 まあ一応礼儀として。 数週間待った後に無事採用の連絡が来たのだった。
ちなみに後日談だが共同研究者はよっぽどでなければ私をとる予定だったそう。 同僚にはほぼ決まってたんだから、旅費の無駄だったんじゃないかと冗談混じりに言われてしまった。 しかし強行軍の面接と慣れない電話面接のどちらがよかったかは今でもよくわからない。

フィンランドのポスドク・応募と面接

こちらはフランスのボスの所にフィンランドの知り合いから、ちょうど私のような研究をしてるぽすどくが欲しいとのメールが来たのだった。 とても良いプロジェクトだったので、ボスに転送してもらった後にすぐさま応募。 書類はCVと論文3報だったかな。 しばらく待つと、スカイプで面接をしましょうとの連絡が来たのであった。
面接当日はネットワーク障害か何かでなぜかスカイプがつながらず。 しょうがないので、携帯電話で話すことにしたのだった。 こちらは予算は大きいけれど、規模は小さなプロジェクトだったので今のボスとだけ面接で良かったのだった。 なので電話でちょろっと話すというので問題はなかった。

面接で話したことと言えばまずはプロジェクトの内容について。 内容は応募したときにもちろん把握はしていたのだが、どの程度すでにプロジェクトが進んでいるのかや、就職先で使える実験装置などについて具体的に話した。 後このポジションは結構旅が多くなりそうなので、どの程度旅に出られるかなどの確認。
また契約期間や契約条件などについても、しっかりと確認しておいた方が良い。 結構適当に喋っていると後ほど細かいところが違っていたってこともあったりする。 アメリカの時は3年までポスドク更新できると面接の時に話した記憶があったのだが、ボスは2年までだと思っていたのだ。 結局問題なく更新はできたのだが、最初にしっかりと確認しておく方が後々問題がなくて良い。
この面接時には私の先行きがきまっていなかったこともあり、できるだけ一年は続けて欲しいと向こうから言われたのだった。 私はこの時テニュアトラックのポジションも出していたので、それを伝えた上でできるだけ1年やれるように努力はしますと伝えた。 結局他は全敗だったので何の問題もなかったのだけど。
ちょっと採用先で色々事情があったようで、お返事は数ヶ月待つことにはなったのだけど、最終的には採用の連絡が来たのであった。

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