海外就職などで他国に長期滞在する場合、ビザの申請をする必要がある。 フランスに長期渡航された方達はよくご存知だと思うが、フランスの場合手続きが結構人次第だったりコロコロ変わっていたりして、思うように書類を手にいれたり提出したりすることが難しかったりする。 私は6ヶ月と比較的短い滞在期間で申請したため、多少特殊ではあるかもしれないが、せっかくなので体験記を記しておきたい。
研究者ビザの必要書類と申し込み
研究者がフランスに行く場合、研究者ビザに申請することができる。 この研究者ビザは多少優遇?されているのか他のビザよりはやや楽という噂であった。 研究者ビザの申請にはまず何よりConvention d’accueilを手にいれる必要がある。 この手続きには時間がかかることが多々ある。 しかし、私の場合幸いなことにこちらの必要書類がそろったのち、2週間ほどで手にいれることができた。
その他の必要書類は随時変わるので在日フランス大使館の必要書類リストをチェックしていただきたい。 ビザの申請には大使館で面接などが必要だが、11月初頭はさほど忙しくない時期だったようで、大使館の予約は2週間ほどでとることができた。
在日本フランス大使館での面接からフランス入国へ
朝早めの面接であったため、東京には前日入りした。 フランス大使館は広尾駅から歩いて15分ほどのおしゃれな建物であり、ビザセクションは道路沿いの小さな建物。 3人ほどしか同じ時間で待っている人はおらず、僕の担当の人は日本語の流暢なダンディーな男性。 フランス語が話せないので英語での面接になるのかと思っていたが、とてもスムーズに面接を終えることができた。
その後1週間ほどでビザが下り、フランス渡航は問題なくできることになった。。。。 がしかし、よくよくビザを見ると話に聞いていたのとは少しビザの状況が違うようであった。 私の滞在は6ヶ月であるのだが、ビザの期限は3ヶ月後まで。 あせりつつこれはどうしたことなのかと調べてみた。 するとビザは入国に必要なものであり、入国後しかるべき手続きを行えばその期限自体には問題がないということであった。 数週間後長いフライトの末にフランス上陸を果たすことができたのであった。
フランス入国後の滞在許可証の手続き
・・・がしかし、そのしかるべき手続きがまたもう一つの問題であった。 現在はフランス大使館のホームページを見ると、研究者ビザは県庁での手続きを行うとしっかりと書かれている。 私が申請した当時は移民局(OFII)での手続きを行うことになっており、そのための書類をフランス大使館で準備する必要があった。
しかし、なんということかまさに私の渡航のタイミングでシステムが切り替わるということがおこったようだ。 用意した書類をそのままOFIIに送ってしばらく待っていたところ、こちらでは対応できない県庁に送ってくれという返信がきた。 慌てて県庁に予約をとったところ、2月の末に滞在許可証用の面接の予約をとることができた。 私のビザの期限は2月末までであったので、ギリギリだが期限内に滞在許可証のレセピセを発行していただくことができた。
以上フランスへの入国手続き。 何か思い出したら追記します。
追記 3月29日
ちょっと思い出したことを追記。
1 私は研究者ビザで申請したのだが、発行されたビザスタンプはpasseport talent, cherceur, carte de sejour a solliciter dans les dという記載のビザであった。 従来の研究者ビザの記載(scientifique?)とは異なるが、これがシステム変更によるものなのか、私の状況によるものなのかはわからない。
2 グルノーブルでは滞在許可証の予約は県庁のホームページからできる。 しばらく待つと、大学にある県庁の支所での面接の日程がメールで送られてきた。 併設されている大学の国際学生センターのようなところで、面接の前の書類のチェックをしてもらえる。 ここの職員は英語が堪能。 予約上では嫁の面接日程は私のものより1ヶ月ほど先だったのだが、私の面接と同じ日程に変更していただけた。 ちょうどよく空きがあれば、融通がきくのかもしれない。 ちなみに面接時の県庁の職員さんも私の担当の方は英語で対応していただけた。
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