海外旅行記・ヨーロッパ 〜サンクトペテルブルグへのフェリー旅

さてだいぶ陽も短くなってきた十月のフィンランド。 落ち込んでいく気持ちを盛り上げていくのも重要ということで、ロシアはサンクトペテルブルグへの小旅行を敢行することにした。

サンクトペテルブルグへのフェリー切符の購入

ロシアは日本人が旅行にビザを取らないといけない数少ない先進国の一つである。 しかしこのビザ取得をスキップできるルートがある。 フィンランドのヘルシンキからフェリーで行く往復旅行だ。

フェリーを運営しているのはロシアの会社のSt Peter Line。 どういうシステムかは知らないが、この会社のフェリーで往復チケットを購入して七十二時間以内のロシア滞在だとビザがいらないということ。 フェリーの中で入国・出国時間を調整するとサンクトペテルブルグ三泊ということも可能だそう。 普通は二泊までだろうけど。 基本的にはその時期に運航しているフェリーのスケジュールによるのだろう。
さてチケット購入はSt Peter LineのWebページから。 私たちは行きは水曜日の夜出発で木曜日の朝到着。 サンクトペテルブルグで一泊。 そして帰りは金曜日の夜出発、土曜日の朝到着という往復チケットを購入した。 この時期のヘルシンキからの往復航路で見つかったのは、このチケットだけだった。
2ベッドのBクラスの船室で往復164ユーロ。 ビザフリーの要件でバスツアーを一つ追加しないといけない。 これが一人25ユーロかかる(子供は半額)。 バスツアーといっても市内まで送ってくれるだけだが。 トータルの値段としてはストックホルム行きのtallink silja lineよりも安いけど、フェリーの中身はtallink silja lineの方が良いという前情報であった。
購入が済むとロシア語で色々と書かれた注意書きと、英語で日付・名前などが書かれたチケットがメールで送られて来る。 当日までに印刷して準備しておく。

フェリーでサンクトペテルブルグへ

st peter lineのフェリーターミナル

St Peter Lineのターミナルは若干古いT1

当日準備する必要があるのは、パスポート、滞在許可証、船のチケット、それからホテルの予約をプリントアウトしたもの。 タリンやストックホルム行きに比べるとしっかりと準備する必要がある。 しかし夜発のフェリーなので、のんびりと準備できるのが良いところ。 私は午前中仕事をしてからの旅行。
St Peter Lineのフェリーターミナル(T1)は、最近タリン行きで使ったEckerö Lineのターミナル(T2)の少し手前。 我々はKamppiの手前で乗り換えてトラムの7へ。 フェリーターミナル以外にはぱっとしたものがない方向だけど、トラム内には同じフェリー目的のたくさんの人。 Länsiterm T1で下車。

St Peter Lineへのチェックイン

st peter lineへのチェックインカウンター

1階のSt Peter Lineのチェックインカウンター

一階の奥にチェックインカウンターがある。 雑多にならんでいるのでわかりにくいが適当なラインへ並ぶ。 1グループあたり結構時間がかかるのでそれなりに余裕を持って来た方が良い。
順番が来たらチケット、パスポート、滞在許可証を見せる。 後重要なのはホテルの予約表。 ホテルの予約についてはその場でパソコンで確認をしていた。 しばらくすると、出発カード、到着カード、搭乗券を発行してくれる。 これらの書類はビザ代わりにもなるので大切に保管しておく。 それから免税店で100ユーロ購入したら10ユーロ割引してくれる券と簡単な地図をくれた。
チェックインが終わったら二階に上がり出国審査へ。 出国審査は先ほどもらったチケットとパスポート、そして滞在許可証を見せる。 何やら少しの間チェックしていたけれど無事通過できた。
それからしばらく通路を歩いてフェリーまで。 フェリーの入り口ではこれまでの船旅とは異なりセキュリティチェックがあった。 問題なく通過し部屋を目指した。

私たちは5時半にターミナル1に到着して、フェリーの部屋に入ったのが6時くらいであった。 このくらいの時間で間に合うのだけど、乗船したのは最後の方だったようだ。 余裕を持ちたい人はもう少し早めに来ても良いかも。

Princess Anastasiaの部屋

st peter lineのb2部屋

部屋は予定通り窓なしの2ベッドとシャワールーム(B2)。 しかし部屋は想定よりも通路が少し狭かった。 ベビーカーが奥(ベッドの間)まで入れなかったので部屋の出入りが少し大変だった。 入り口の近くに詰めて、ドアが閉められたから問題はなかったけど。
部屋は新しくはないけど、トイレも含めて十分清潔に掃除されている。 ベッドは固めだったので、結構寝心地が良かった。 また部屋の空調は自分でいじれる。 この時期だと空調なしだと少し寒いかな。

ヘルシンキからの出港

出港は午後7時。 10月の終わりだとこの時間はもう真っ暗。 こちらの港もEckerö Lineと同じく中心より南なので、出航してからはあまり見るものがない。 スオメンリンナを待とうかとも思ったけど、寒いし暗いしギブアップ。 6−8階からはデッキに出られる。 8階から上はデッキから登れるようだったけど、やっぱり寒いのでスキップした。 この日は悪天候の影響か結構フェリーが揺れていた。

Princess Anastasiaの設備

princess anastasiaのバー

ショー用の舞台のついたバー

比較的小さめだが一応クルーズ船なので娯楽施設は結構ある。
レストランは7階にブッフェに加えてイタリアンなど。 和食レストランがあると聞いていたのだけどなくなったようだ。 船内地図ではまだ寿司バーと表示されていたけれど、そこには何やら別のレストランがあった。
普通のバーに加えて、スポーツバー、ナイトクラブ、カラオケなどがある。 生ビールが一杯5ユーロくらいなので、ヘルシンキ市内よりは安いかな。 それからカジノやゲームーセンターなどもある。 あとはキッズルームがあるので、小さなお子様連れはそちらへ。
免税店でショッピングもできるが、例のごとく安いのはまとめ売りのビールくらい。 他のクルーズ船よりはだいぶ小さな免税店で、ビールも数種類くらいしか売っていなかった。

Princess Anastasiaでの食事

princess anastasiaのカフェ

夕食も朝食も6階のこのカフェで

船が揺れていた影響か子供が少しぐずっていたので買い食いに決定。 6階にサラダ、ラザニア、サンドイッチ、スープなどが買えるカフェがある。 私たちはサーモンサラダとラザニアを注文し、部屋にテイクアウト。 サラダは13ユーロだけど、大量のサーモンが入っていたし結構美味しかった。 ラザニアも同じくらいの値段で味もなかなかよし。
このフェリーのビュッフェは28ユーロだから、飲み物を考えるとビュッフェで食べても少し高いってくらいかな。
ちなみにビュッフェじゃないレストランは結構混んでいる。 レストランで食べる人はピークの時間だと少し待つ必要があるかもしれない。 夕食後は朝までのんびり就寝。

princess anastasiaのカフェ

朝食の時間には窓際の席にはロシアの街並みが

翌朝はのんびりと起き出し、同じカフェでコーヒーとドーナツ、マフィンを食べた。 全部で7ユーロ。 朝食もビュッフェがあるので、朝から食べる人には良い。

princess anastasiaからの下船

princess anastasiaのタラップ

Princess anastasiaはロシア側ではタラップを使用

フェリーが港へ到着したのは9時前後といたところ。 急ぎでない私たちは混雑を避ける為、身支度をのんびりとした。 そして9時半くらいにフェリーの出口へと向かう。
ピーク時間を避けたおかげか、フェリーの出口にはほとんど列はなし。 下船の前に搭乗券をスキャン。 これはフェリーに残っている人を確認するためかな。
フェリーの出口ドアをくぐると問題が一つ。 直接ターミナルにつながっているのではなく、港へと降りるタラップがそこに。 仕方がないのでベビーカーを担いでタラップを降りた。 タラップを降りたらロシアの入国審査がすぐそこなのだが、入国審査からは次の投稿で書くことにする。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜ヘルシンキの世界遺産

というわけでやってきたのはヘルシンキの世界遺産スオメンリンナの要塞(Suomenlinna)。 フィンランドには6個の文化遺産があり、その中で一番アクセスの良い場所だ。 ちなみにフィンランドの自然遺産はスェーデンと分け合う群島の一つだけ。 時期はだいぶ寒くなってきた十月の半ば。 木々の黄色に染まった葉が陽光に映える美しい日であった。

スオメンリンナ

スオメンリンナの古建築の中から

スオメンリンナの要塞へのアクセス

スオメンリンナは非常にアクセスの良い世界遺産。 フィンランドの首都ヘルシンキの中心部から三十分もしないで到着できる。 私たちはヘルシンキへの移動時間がかかるのでもう少しかかったけれど。
さてまずはバス駅のKamppiでも電車の中央駅にでも良いがヘルシンキに移動する。 そしてトラムの2か7へ乗って海岸方向へ。 私たちが使ったトラム7だったらSenaatintori駅まで。 ただこの駅からだとフェリー乗り場まで少し遠い。 トラム7を使う場合は乗り換えに余裕があった方が良い。
とは行ってもフェリーは多い時で20分おき、少ない時でも40分おきくらいで出ている。 フェリー乗り場の回りは栄えているので、適当にコーヒーでもビールでも飲んでいればすぐだ。

スオメンリンナ行きのフェリー乗り場

スオメンリンナ行きのフェリー乗り場へ

フェリー乗り場はそんなにわかりやすくもないけれど、上の写真のような感じ。 青い看板が目印。 停まっているのは小さなフェリーだけど、見ればわかるとは思う。
さてこのフェリーだが、通勤などに使うHSLの生活フェリー。 なのでバス・トラムチケットと共通チケットなのだ。 一日チケットを持っていればもちろんだが、そこまでの移動にバス・トラムで来ていれば80分以内ならその普通チケットでも乗れるはずだ。 トラベルカードを持っているならば、スキャン用の読み取り機が2台ほど置かれている。 紙のチケットの場合はそのまま入っていけば良い。
他にフェリーチケットを往復で買うこともできるようだけど、前後で合わせてトラムなどを利用する場合はそれほどお得というわけでもなさそう。 あ、例のごとくベビーカー連れは無料である。 それから並んでいる場合はベビーカー専用のレーンもある。

スオメンリンナのフェリー乗り場

スオメンリンナのフェリー乗り場に到着

そんなこんなで時間になったらフェリーへと乗り込む。 フェリーの中には多くの観光客に合わせて普通の地元民も混ざっている。 フェリーからの眺めは良いといえば良いけど、ヘルシンキの市内が普通に眺められる感じ。 フェリーには室内の座席とデッキの座席がある。 短い船旅なので自由席だ。
トイレも付いている。 通勤フェリーの船としてはまあ綺麗な方なんじゃないだろうか。 カフェも付いているようだったけど、この時間は休業中。 通勤時間中とかだと営業しているのかな。

スオメンリンナからのフェリー

こちらは帰りのフェリーの船内

そんな感じで船内をチェックしていたら、すぐにスオメンリンナまで到着。 スオメンリンナまではたったの15分の船旅だ。 帰りのフェリーは別の船だったので、少なくとも2種類のフェリーが出ている模様。

スオメンリンナの散策

スオメンリンナのkmarket

スオメンリンナにはスーパーマーケットも

スオメンリンナに到着すると、車やバイクなどがいたら最初に降りていく。 そのあとはみんな一斉に降りて行く。 さてここで注意。 ここは普通に生活に使われている島でもあるので、結構メインの観光場所じゃない方に行く人もいるのだ。
私たちはなんとなく人々の後を追って右方向に歩いていったら、メインの要塞とは反対方向に歩いて行ってしまっていたのだ。 三十分ほど何もないあたりを散策したり子供に授乳したりした後で、ようやくそのことに気づいた私たちであった。 最初に橋を渡ったりしたら、メインの方向ではない。

フェリー乗り場の近くの教会

フェリー乗り場の近く。 教会の方に歩いてくれば正しい道。

そんなわけで戻ってきたスタート地点。 船を降りたら前にある建物をくぐり抜けるようにしてまっすぐ進んでいけば良い。 各所各所にスオメンリンナの先端までの距離を記してある看板がある。 フェリーからは1kmと少しといったところ。

フェリーから見たスオメンリンナ

こちらはストックホルム行きのフェリーから見たスオメンリンナ

スオメンリンナの先端、星型の要塞までは石畳の道を歩いて行くことになる。 メインの道はちょっとガタツクけどベビーカーでも問題なしの道だ。 私たちは少し急ぎ足で写真を撮りながら移動して三十分くらい。 ところどころに歴史的な建物や美しい木々が配置されている。

スオメンリンナのkings gate

スオメンリンナのkings gateにベビーカーと立つ

終点のあたりには王門(kings gate)と呼ばれる門があり、なかなか眺めが良い。 この辺りの要塞壁は登れるようになっているところが多いので、大きな子供を連れて行ったら楽しく暴れまわれることだろう。 だけど進入禁止のところもある。 私たちは交換でベビーカーを見合って、写真撮影をしたり周囲を簡単に散策したのだった。

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フィンランドで生後5ヶ月 〜離乳食の進行状況

少し前に生後5ヶ月で離乳食を開始した1週目の様子を書いた。 この投稿ではそれからの離乳食の進行具合について簡単に書いていきたい。 ちなみに私たちは離乳食後に授乳をしている。

離乳食2週目

八日目: 人参小さじ2を美味しそうに食べる。 しかしお湯で溶いたお粥は味が好みじゃなかったのか、ブーブーいいながら吐き出そうとしていた。 急にミルク100%で溶かすのからお湯に変えたのがダメだったかな。

九日目: 人参のペーストが好みの味なのか相変わらずぱくぱく食べる。 その後ミルクで溶いたお粥に移動してみたら再び食べず。 お粥先に食べさせないとダメかしらね。

十日目: お粥から食べさせてみたものの、ふたさじ目くらいから拒否を始める。 お粥がダメなのかと人参を食べさせてみたら食べた。 なので人参とお粥を混ぜて与えてみた。 するとそんなに乗り気ではないもののしっかり食べてくれた。 元のお粥パウダーで2さじ分くらいかな。 どうやらお粥の味があまり好きではないよう。

十一日目: ミルクで溶いたお粥に戻してみる。 今回はお粥パウダー3さじを食べきってくれた。 やはり味が原因のよう。 でも少しずつならしていかないとな。 今回は新たにカリフラワーペーストをトライ。 私には結構匂いが強く感じられたのだけど、気にせず美味しそうに食べていた。

十二日目: 私は出張で離乳食お休み。 嫁がお粥パウダーひとさじとカリフラワーペースト2さじを与える。

十三日目: お粥パウダー2さじとカリフラワーペースト2さじ。 問題なし。

十四日目: ミルクとお湯半々くらいで溶いたお粥パウダー3さじを完食。 またカリフラワーペースト3さじを完食。 別野菜を試してもよいかな。 でも市販の良さげなペーストが見つからない。 茹でマッシュの必要あり?

離乳食3周目

十五日目: とうもろこしのペーストを見つけたのでトライ。 問題なく1さじ完食。 だけどそのあとのお粥をほとんど食べなかった。 先にお粥の方が良かったかしら。

十六日目: お粥ペースト4さじと、コーンペースト2さじ。 お粥ペーストを半分ほど食べたところで、機嫌が悪くなる。 コーンに変えてみても1さじ食べただけで、機嫌の悪さは治らず。 味ってよりは他の要因で機嫌が悪くなってるのかな。

十七日目: あまり眠くなくて、お腹が減っているタイミングを狙う。 お湯で溶いたお粥ペースト3さじと、コーンペースト2さじを食べきった。

十八日目: 同上。 お粥ペースト3さじとコーンペースト4さじほど。 やはりタイミングが重要らしい。

十九日目: お粥ペースト4さじ。 洋梨ペースト一口。 始めての甘酸っぱい味に戸惑ったような顔が面白かった。

二十日目: お粥ペースト5さじ。 洋梨ペースト2口。 順調。

二十一日目: お粥ペースト3さじ。 洋梨ペースト6口。 今日はちょっと機嫌が悪かったのだけど、なんとかなった。

離乳食4週目

二十二日目: お粥ペースト4さじ。 人参ペースト3さじ。 人参は相変わらず好き。

二十三日目: お粥ペースト3.5。 人参ペースト4。

二十四日目: お粥ペースト3。 人参ペースト7。

二十五日目: お粥ペースト3。 人参とジャガイモのペースト1。

二十六日目: お粥ペースト4。 人参とジャガイモのペースト2。

二十七日目: お粥ペースト3。 人参とジャガイモのペースト4。

二十八日目: お粥ペースト3。 りんごペースト1。

というわけでフィンランドでの離乳食最初の1ヶ月の進行具合でした。

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フィンランドでの仕事の契約延長に伴う諸手続き

フィンランドで働き始めて早くも5ヶ月目に入った。 順調にいっているものもいっていないものもどちらもあるが、全般にはフィンランドの生活を楽しむことができている。
仕事の方は順調。 結構面白いプロジェクトだし就労環境も良いのでかなりハッピー。 まあ高齢ポスドクをするのは少し大変だけど、フィンランドは全般に年齢が高めなのでそんなに気にもならない。
一方で順調でないのは、社会保障への加入や住民登録などの手続き。 1年間の契約はテンポラリー扱いなので、フィンランドの社会保障や住民サービスをフルに受けることができない。 私と嫁だけだったら民間の健康保険で乗り切ることも可能なのだが、赤ちゃん用に購入できる保険というのは未だ見つかっていない。

さて、フィンランドの社会保障だが2年間の仕事契約になると、家族全員がほぼフルに受けることができるとのことだ。 フィンランドは2年以上の滞在は永住とほぼ同じ扱いだそう。
仕事にもハッピーだし、延長して待遇が良くなるのなら悪いことは何もない。 そういうわけでフィンランドでの仕事を1年延長してみることにした。

仕事の延長契約の交渉

何はともあれ契約を延長してもらわないといけない。 働き始めて4ヶ月しかたっていないのに契約更新の話をするのはちょっとためらわれたのだけど、割と正直に保険とか色々ベネフィット受けられないし契約延長できないかと聞いてみた。 するとボスは今のところ私の仕事にはハッピーだということであっさりオーケー。 ただHRに聞いてみないとこの時期に更新ができるかはわからないとのことであった。
そのため翌日HRを訪ねた。 人事の規則は結構厳密なことが多いのでダメなときはダメかななんて思ってもいたのだけど、こちらもあっさりオーケー。 フィンランドの大学は契約更新のルールとかあまりないのかな。
数日待って作ってもらった契約延長のコントラクトにサインをして、契約延長手続きはおしまい。 なぜだか大学に登録されていた私のID番号が間違っていたなんて話もあったけど、無事仕事の契約延長ができたのだった。

滞在許可証の延長

HRはこの滞在許可証の延長が他の延長手続きに必要なんじゃないかと言っていた。 しかしホームページには3ヶ月以上前に始めてもあんまり良いことはないよ的なことが書いてある。 私たちはひとまず住民登録とKELAの登録申請を先にやってみることにした。 滞在許可証の延長については後ほど別に投稿を書くことにする。

KELAの再登録申請

とりあえず嫁が契約延長のコントラクトだけ持ってKELAオフィスを訪問。 そうしたらこのコントラクトだけで、もう一度KELAカードの申請を出してみると良いとの助言であった。 前回と同じく緊急プロセスで出してもらえたので、少ししたら結果がわかるであろう。
3週間ほど待ったけど未だ音沙汰なし。 緊急でも時間がかかることもあるらしい。 結果が出たらアップデートする。

2017年12月16日追記: 書いたつもりで書いていなかった。 もうだいぶ前だけどKELAへの申請がなぜか再却下される。 何か間違ってないかと確認の電話をしたところ、何かが間違っていた模様。 その後無事に嫁と子供ともにKELAへの加入ができたとの連絡が来た。

住民登録の延長

再びやってきた住民登録オフィス(maistraatti)。 前回と同じく、入り口近くのボタンを押して待ち番号を取得する。 待ち人数は二人だけ。 十月の半ばというフィンランドに移住って時期じゃなかったので、オフィスはガラガラだった。

さて私たちに色々と起こっていた移住関係の問題は、フィンランドでの住所がパーマネントではなくテンポラリーだということが原因だった。 なので番号を呼ばれて窓口に向かった時、最初にパーマネントアドレスに住所変更できるかを質問してみた。 すると不思議なくらい簡単にオッケーとのこと。 やはり契約期間が1年か2年かの壁は大きいよう。
最初の時と同じくパスポート、滞在許可証、そして仕事のコントラクトを渡してコピーを取ってもらう。 その間に記入するように渡された書類に、自分たちの名前や、ID番号などを記入してサインする。
待つこと十分ほど、その場でパーマネントアドレスとして登録しましたという書類を発行してくれた。 最初の申請の時は全く更新されなかったオンラインの住所情報も、その場でアップデートしてくれたとのこと。 全てうまくいって満足な更新であった。

トラベルカードの取得

パーマネントアドレスを取得したことにより、テンポラリーアドレスの弊害その1であった格安トラベルカードが取得できない問題が解決されるはずである。 そこで再びHSLのサービスポイントを訪ねてみることにした。
訪れたHSLのサービスポイントで、トラベルカードをとりあえず六十日分取得したい旨を告げる。 すると受付のお姉さんからテンポラリーアドレスで登録しているのかというどこかで聞いた様な質問。 住民登録のお姉さんはウェブシステムもアップデートしたとは言っていたが、実際にHSLなどから見れる情報がアップデートされていなかったようだ。
しかしこんなこともあろうかと持ってきておいた、パーマネントアドレス登録の書類を見せると問題なく購入の手続きをしてくれた。 値段は六十日間で103ユーロほど。 今までの普通のトラベルカードだと一日往復で4.36ユーロだったので、土日を全く使わない計算でも半額くらいになる。

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国内旅行記・山形 〜トトロと入る赤湯温泉

時折私の両親に誘われて参加する青春18切符を使って行く温泉旅行。 山形は赤湯温泉へ。 この時は台風の時期で日程調整に苦労したのがなんとなく記憶に残っている。

鈍行列車を乗り継いで山形は赤湯駅へ

鈍行列車で東北に行くのはかなり時間がかかるのだけど、栃木の北のあたりからは電車からの眺めも良いのでなかなか楽しめるローカル線の旅になる。 宇都宮線から東北本線に乗り換えて福島駅まで。 私たちは福島駅でお昼休憩。 福島駅からは山形線に乗って、米沢で乗り換えを挟んで赤湯まで行くことになる。
この山形線は新幹線と同じ区間を走っているのかな。 米沢駅などではホームに新幹線を見ることができた。 しかし走っている線路は森林の中だ。
この区間の途中にある峠駅はなかなか有名。 倉庫に入って行く様な独特な外見が特徴だ。 赤湯駅にたどり着くと割と普通のホームだけど、隣にちょっとした土産物屋さんが併設されている。

赤湯駅から烏帽子山八幡宮へ

赤湯温泉の近くの烏帽子山八幡宮の鳥居

継ぎ目なし石造り大鳥居

赤湯駅から赤湯温泉街の方へと歩いて行くと、左手に烏帽子山八幡宮というなかなか良い感じの神社がある。 この辺りは桜が多いので、桜の時期に良さそうな感じ。
階段をいくつか登って行くと、鳥居へとたどり着く。 この鳥居は継ぎ目なしの石造りの鳥居としては日本で一番大きいそうだ。 鳥居全部を一つの石から切り抜いたのかと最初は思ったのだけど、柱が一つの石からってことのよう。 さすがに全部は無理か。 その後はちょろっとお参りをして終了。 そんな感じで神社見学を終えて、もうしばらく歩いて行くと赤湯温泉街へとたどり着く。

上杉の御湯御殿守の温泉と食事

私たちが選んだ宿は上杉の御湯御殿守。 この宿は上杉家の別荘として使われてきた経緯があるそう。 しかしその辺りのあれこれは忘れてしまったので、他の方に任せるとしよう。
私がまず覚えてるのはこの宿は飲兵衛に良い宿であった。 まずチェックインの際に盃に注がれた日本酒が振舞われる。 これも確か上杉家の何かしらに所縁があったような気もしたが忘れてしまった。
また地元の赤白ワインのティスティングがフロントの近くに設置してあった。 こちらもなかなか美味しいワインで楽しむことができた。

上杉の御湯御殿守の中庭から

上杉の御湯御殿守の中庭から

私たちが泊まった部屋の方は割と普通の旅館といった感じの趣。 もちろん清潔で過ごしやすい部屋だったが。 立派なのは中庭など。 かなり手をかけて作り上げられている。 中庭にはスリッパを履き換えて出て行くことができ、結構な広さの庭を散歩することができる。 奥の方に行くと洞窟があったり、眺めの良い高台があったり。 色々と手が込んでいる。

御殿守中庭で

中庭でトトロ

御殿守お風呂場への案内

大浴場へトトロ

大浴場の近くの絵

大浴場の近くのトトロ

もう一つの特徴が上の写真の様にトトロが描かれていたり、置物があったりする。 その内の一つは実際に宮崎駿がこの宿を訪れた際のものだそうな。 いずれにしろトトロ好きにも良い温泉だ。 嫁を日本に呼んだら連れて行かないといけないな。

さてそんな温泉だが、泉質についてはちょっと失念してしまった。 だが露天風呂の種類が非常に多い。 入れ替えを合わせればかなりの数の風呂に入ることができる。 湯あたりしないように、一日で全部試すのは大変なくらいだ。 お風呂上がりにはソーダのサービスがあった。 それからマッサージチェアが結構気合の入った良いやつが置いてあったのを覚えている。

御殿守の夕食

牛がたっぷり御殿守の夕食

夕食は夕食会場で固定のメニュー。 プランによって夕食メニューは結構違うのかな。 我々は牛中心のメニュー。 メニューの説明が紙に書いてあったり芸がこまかい。 とても満足できる夕食であった。

翌日の朝食は上杉家が昔飢饉にそなえて、山菜やらを工夫して料理していたとかいう伝統料理の”かてもの”。 その味は普通に美味しかった。 見た目は派手じゃないけど、丁寧に作られていた印象。 写真は撮り忘れてしまったが。

それからもう一度温泉に入ってのんびりとしてから帰路へついたのだった。 帰路での寄り道は米沢の電車の待ち時間にお昼を食べたくらい。
そうそう後は青春18の旅だったのだけど、台風で電車が止まってしまい福島駅からは新幹線を使ったのだった。 新幹線に乗り換える場合は、路線料金も含めて買い直さないといけない。 台風だからしょうがないのだけど、ちょっと損をした気分になってしまったものだ。

レストラン情報

生そば・お食事処 松月庵 (福島駅) ☆☆☆

福島駅のお蕎麦やさん松月庵

福島駅の構内、とは言っても改札の外。 立ち食いだけど生そばが食べられるということで有名なお店。 しかし私たちは立食いじゃなくて、座れる方のお店に入った。 お蕎麦は美味しかったし他のメニューも美味しかった。 よく知らない有名人の色紙が並ぶ。 福島駅にちょうどお昼時に立ち寄ったらもう一度食べると思う感じ。

まるぶん (米沢駅) ☆☆☆

米沢駅近くのまるぶん

米沢駅を出てすぐにある牛屋さん。 値段もさほど高くなく美味しかったけど牛丼は牛丼といった印象。

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海外旅行記・中国 〜上に天国あり、下に蘇州・杭州あり

というわけで中国は杭州。 州とついているけど、区分的には市といったところか。 ことわざの「上有天堂、下有蘇杭」のイメージで行くととても綺麗な田舎の風景をイメージしてたんだけど、なかなかの大都市的景観である。 ていうか中国は真面目に田舎に行くなど、観光用の場所じゃないと人が多すぎて建物が上に伸びている印象がある。
いずれにしろ杭州は人口1000万の大都市である。 いくつか訪れた観光できそうな場所とレストランの紹介をしてみたい。

西湖

杭州の観光地としてまず上がるのは西湖であろう。 というか他にあまり行くところがない。 いや住んでれば行くところはたくさんあるのだけど、海外旅行の行き先としてはちょっとインパクトにかける感じ。 西湖はそんな杭州の中で頑張っている観光地。

杭州の西湖

西湖の湖心島にて

何をするかといったらまずはボートで中心の島(湖心島)へ行くと良い。 値段は一人6$くらい。 ちなみにもう一つ島があるらしいけど私は行ったことがない。 湖心島の周りにはいくつか観光名所になっているところがある。 小さな島なので、ぐるっと回っても20分くらいかな。 真ん中にお寺みたいな建物がある。
帰りのボートは同じ発着場に行けば良いのだけど、行き先がいくつかあるので注意。 私たちは別の発着場に到着してしまったので、車までしばらく歩かないといけなかった。

外縁に戻ったら西湖一周するのも良い。 いくつか有名な橋などがあり、それぞれにエピソードがある。 西湖一周するには、歩道をゆっくり走っているオープンカーみたいなのがあるのでそれに乗る。 嫁が言うには乗る方はヒッチハイクじゃないけど、呼び止めれば乗せてくれるそう。 我々が行った時は結構人気で、空いている車を見つけるまでに結構時間がかかった。
乗る時に降りる場所を伝えてチケットの購入をすることになる。 一区間乗ると大体一人1.5$、一周ぐるっと乗ると10$くらい。 なので中国語が喋れないとちょっと難しいかもしれない。 一応大都市だから英語通じるかもしれないけど、中国の観光地はさほど英語を喋らない印象。 まあ地図でも見せながら交渉すればなんとかなるか。

西湖の音楽噴水

綺麗な音楽とライトアップが楽しめる西湖の噴水

あと夕暮れになると噴水のライトアップショーがある。 三公園の近くで15分のショー。 普通は7時と8時の2回だそうだが、もうちょっと多くやる日もあるようだ。 西湖のMusic Fountainでググれば情報が出てくる。

ショッピングモール(万象城)

杭州の巨大ショッピングモール。 ブランドショップがたくさん入っている。 ブランドものは普通に高い。 アイススケートリンク、映画館をはじめとして色々遊ぶところがある。 レストランやカフェなども多いので、ゆっくり買い物や食事などができる。

レストラン情報

西湖春天 ☆☆☆

西湖すぐ近くのレストラン。 杭州料理ではなく、広東料理。 小皿でちょこちょこ頼んでいく感じ。 ドリアンを揚げたデザート(榴莲酥)がとても美味しかった。 あとはローストした鳩(烤乳鸽)が有名。 だけど特別美味しいというわけではない。 トイレが綺麗。

唐宫 ☆☆☆

ショッピングモール万象城の中にあるレストラン。 なぜだかどのレストランもえらい混んでた日だったけど、比較的少ない待ち時間で入れた広東料理。 料理は普通に美味しかった感じ。 特に印象には残っていない。

杭州の旅行TIPS

*杭州東駅の新幹線は外国人が切符購入できる窓口が限られている。 なのでめちゃくちゃ並んでいて時間がかかる時がある。 先に切符を購入していない場合は時間に余裕を持って行く必要あり。 中国は地下鉄・長距離バス・新幹線とどこでもセキュリティーチェックがあるので、そちらも少し時間がかかる。 トイレは新しいわりにはそんなに綺麗じゃない。

*路線バスを使いたかったら、乗る時に先払いして乗る。 私が乗った時は2元だったかな。

黄山行きの長距離バスが出ている。 バス駅のトイレは、結構すごい。

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D&X

海外旅行記・アメリカ東部 〜シカゴのホテル・レストラン

最近シカゴで旅行した時の観光名所についての投稿を書いた。 この投稿ではその旅行で使ったシカゴのホテルとレストランについて書きたい。

ホテル情報

Hilton Garden Inn Chicago/North Loop 

こざっぱりとした感じのホテル。 部屋の中はとても清潔だし、フロントの感じも良くてとても好印象。 ちょっと狭いのはシカゴなのでしょうがない。 駐車場は高いので、車の場合は近くのセルフパーキングに行った方が良い。

レストラン情報

Shree Restaurant ☆☆☆

シカゴのshree_restaurant

APSの近くのインド料理屋。 味は文句なしに美味しかったんだけど、店員がなぜか注文を通すのを忘れる。 ビールを飲み終わってしばらくしたところで、確認したらまだ作り始めてもいなかった。 しょうがないので、そのまま待っていたら料理はとても美味しかった。 写真下部のドサも、上のほうれん草カレーも秀逸。 確かベジタリアンレストランだったかな。 という感じで星4つつけたいけど、遅刻分星3つ。

Triple Crown Restaurant ☆☆☆☆

チャイナタウンのdimusumレストラン。 確か適当に取って行く形式ではなく、紙に書いてオーダーするタイプだったはず。 味は問題なく美味しかった。 良く頼むエッグタルトがちょっと好みの味から外れていたので星4つということで。

The Purple Pig ☆☆☆☆☆

シカゴpurple pigのおまけデザート

トリビューンタワーの斜め前。 ちょっとわかりにくいけどノースミシガンアベニューから、テラス席が見えるはず。 googleだとアメリカ料理店だそう。 だけどかなり色々とバラエティーのある食事ができてよい感じのレストランだった。 店員さんも感じが良かったし。 近くにいればかなりおすすめできるレストラン。 たまたまこの時だけかもしれないが、ノースミシガンアベニューが若干治安が悪そうな感じになってたのが少し残念。

MingHin Cuisine ☆☆☆

シカゴの街中でdimsum

早めの昼ごはんという感じの時間に尋ねた。 この旅のdimsumの二店目。 普通に美味しかったけど、中華街の方がレベルが高かった。 ただアクセスはとてもよいので、シカゴの街中で小皿中華が食べたいなと思ったらとても良いレストランだと思う。

Lou Malnati’s Pizzeria ☆☆☆

シカゴピザを試そうと入ったお店。 結構小さめのサイズでも頼めたはず。 美味しかったけど、まあ1回でよいかな。 一緒に頼んだ普通のピザの方が好きだった。 でも1回は食べるとよいと思う。

Wildberry Pancakes & Cafe ☆☆☆

シカゴのWildberry Pancakes & Cafe

パンケーキが有名なお店。 朝食にトライ。 朝食だというのに並ぶ必要がある。 受付に名前を言って、後で呼ばれるシステムだったけ。 ちょっと自信なし。 嫁はパンケーキを頼んでいたが、かなり甘そうだった。 私はオムレツみたいな朝食で結構美味しかった。 隣の席が日本から来たOL二人組って感じだったのを覚えている。

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海外旅行記・アメリカ東部 〜のんびりシカゴで二泊三日

嫁のAdvanced Photon Sorces(APS)での放射光の実験を手伝った後、打ち上げがてらシカゴに行くことにした時のお話。   APSからシカゴは車で一時間ほど。 そういう意味ではAPSは都会が近い良い職場だ。 APSの周り自体は自然豊かな場所だし。 良いポジション空いてないかな。
この投稿では旅程に沿って観光地について書いていき、レストランとホテルについては別投稿にまとめる。

一日目 シカゴの中華街からウィリスタワーへ

ハイウェイを降りてまず向かったのはシカゴの中華街。 旅行中にひとつはdimsumを挟むのが私たちの習慣。 中華街の辺りは結構細い道がごちゃついていて、運転が大変だった。
最初は目当てのdimsum屋さんの近くで、中華街の中に駐車できるとこを探していたのだ。 狭いスペースに頑張って縦列駐車してみたが、 停めた後にそこの駐車は特別許可が必要という看板に気付く。 他に駐車できそうなところも見付からなかったので、中華街の中は諦めて外に出ることにしたのだった。
すると実は中華街のすぐ外に中華街専用の巨大な駐車場があった。 観光で来た人は最初からこの駐車場を目指した方が分かりやすくて良いと思う。 この駐車場から中華街の入り口までは50mほどだ。 dimsumの詳細は別投稿で。

dimsumを済ませた後はシカゴのダウンタウンまでドライブ。 ちょっと街中の運転はドキドキしたが、何の問題もなく順調。 予約しておいた駐車場へと駐車し、ヒルトンガーデンインへとチェックインしたのだった。
シカゴのホテルは駐車場がべらぼうに高い。 ダウンタウンの辺りにいくつか駐車場があるので、そこまで自分で停めにいった方がだいぶ安くなる。 Wabash-Randolph Self Parkが私たちの使った駐車場。 二日で50$くらいだったかと。 少し狭いけど問題なく駐車ができた。

シカゴのKidney bean

シカゴの高層ビルとkidney beanに映る高層ビル

荷物をホテルにおいたらさっそく観光。 まずはシカゴの公園を少し散策。  名物のkidney beanをのぞいたり。 Kidney beanのあたりからはシカゴの高層ビル群が綺麗に見えて良い。

シカゴのウィリスタワー

ウィリスタワーの写真撮影用の飛び出たガラス空間

この日のメインはシカゴ一高いウィリスタワーで、日の入りと夜景の鑑賞。 先にオンラインで購入しておいたチケットを見せて入場。 この日は混んでいなかったので、全く並ばず入ることができた。 ちょろっとシカゴタワーの歴史みたいな映像を見てからエレベーターに向かう。 エレベーターも来たのにそのまま乗れるくらい空いていた。
エレベーターを上がるとシカゴの市街地を一望できる。 この手のタワーによくあるガラス張りの透明な床が二箇所あるので写真撮影に良い。 さずがにそこは少しだけ並んでいた。

シカゴの夜景

ウィリスタワーからのシカゴの夜景

そんなことをしたり買い物をしたりなどして日の入りを待つ。 この日の日の入りは普通。 どちらかというとそのあとの夜景の方が印象的だった。 最近だと札幌の夜景がとても綺麗だったけどシカゴの夜景もなかなか。 アメリカの夜景は暖色であったかい感じ。
その後は一旦ホテルに戻ってから、夕食を食べに出直したのであった。

二日目・三日目 シカゴ美術館とシカゴピザ

シカゴのトランプタワー

シカゴのトランプタワー・・・この時は彼が大統領になるとは思わず

この日はホテルでのんびりとおきだして、ホテルの周りを散策。 私たちの地元では目にかからなかったpeet’s coffeeのエスプレッソで朝のスタート。 ちなみにアメリカのスーパーで売ってるコーヒー豆だとpeet’s coffeeが一番優秀だと思う。 苦いコーヒーが好きだったら。 スターバックスの豆も悪くないけど。

シカゴのミシガン湖

ミシガン湖からの高層ビル群

続けて街中を散策してから二日連続のdimsum。 シカゴのミシガン湖沿いの公園を散策したのだった。 現地住民にならって湖に足を突っ込んで休憩。 この辺りはとても綺麗に整備されている。 シカゴに住んでいたら通う感じの場所だ。

シカゴ美術館の特設展

シカゴ美術館の特設展はゴッホの寝室だった

公園をうろちょろした後は、シカゴの美術館を訪れたのだった。 シカゴの美術館は印象派好きの嫁のおすすめだったのだ。 期待していた通り良い品揃えの美術館であった。 また特設展もゴッホの寝室特集。 何点かあるゴッホの寝室が大集合していた。
美術館を一通り探索した後は、シカゴピザで夕食。 その後はホテルまでゆっくりと歩いて帰りつつ、シカゴの川の橋の上から日の入りを狙ったのであった。

シカゴ郊外の風力発電

シカゴのあたりは風が強いのか郊外に風力発電がある

最終日は朝から最近有名らしいパンケーキ屋さんで朝食。 私はオムレツセットみたいの、嫁はパンケーキをオーダー。 両方それなりに美味しかったけど、アメリカのパンケーキは少し甘すぎるかな。 そのあとはチェックアウトして、駐車場から車を回収。 テネシーまで8時間ドライブに出発したのであった。

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ノーベル賞2017 〜科学関連賞について

他にも色々重要な科学賞はあるものの、ノーベル賞は科学界の最高栄誉であろう。 ポスドクとはいえ研究者としては、どうしたらノーベル賞に手が届くような研究になるかとか考えて見ることもあった。 しかし実際に受賞している人たちなんかは、きっとそんなことは考えずに研究に邁進しているのだろう。 私の研究はノーベル賞と関係がありそうには思えないけど、少しでも科学の土台をどっかで押し上げられてたら良いなと思う。
さて、今年はストックホルムのノーベル博物館に行って来たこともあり、なんとなくノーベル賞を身近に感じている。 せっかくなので今年の科学3賞について、公式ページのプレスリリースを読んでみることにした。

ノーベル生理学医学賞

体内時計の仕組みを解明したアメリカの3研究者が受賞。 体内時計は太陽の光などをみないでも、体は一日の昼夜など24時間を認識できるよっていう機能。 人間の場合だと体調の変化だったり血液成分の変化だったり。 じゃあそれをどうやって可能にしているのっていうのを、ハエの遺伝子研究で明らかにしたそうです。
遺伝子の一つPER遺伝子が作り出すPERタンパク質っていうのが、夜間は増加して日中は減ることで24時間のリズムを作っているよう。 どうやってその量をコントロールしているかというと、実はPERタンパク質自体がPER遺伝子の働きを阻害することで、PER遺伝子の量が調整されるそう。 なかなか面白いシステム。 しかしPERタンパク質がこの働きをするには、細胞核に入る必要があるらしい。 PERタンパク質が移動するのを助けてくれるのがTIM遺伝子によって合成されるTIMタンパク質。 このような体内時計の働きを制御する二つの遺伝子の仕組みの解明が今年のノーベル生理学賞でした。
私は就寝リズムが崩れやすいタチなので、是非とも医療技術としての体内時計のコントロールの実現がなされると良いなと思っている。 単にだらしないだけかもしれないが。

参考: ”The 2017 Nobel Prize in Physiology or Medicine – Press Release”. Nobelprize.org.Nobel Media AB 2014. Web. 6 Oct 2017. http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2017/press.html

ノーベル化学賞

クライオ電験をはじめとした電子顕微鏡での生体高分子の観察法の開発でアメリカ・イギリス・スイス勤務の研究者が受賞。 電験はとても優れた分析機器だ。 なぜならそのまま目に見えないサイズのものを直接画像として見せてくれるからだ。 そのデータは非常に直感的でわかりやすい。 優れた文章を作るのも才能だが、1枚の綺麗な電験写真はそれを凌駕する可能性がある。
さて電験の問題点は、電子ビームが強すぎて生物試料だと焼けてしまうこと。 この強すぎる電子ビームでもなんとか撮影をしてあげようと、悪戦苦闘したのが受賞3研究者のようだ。 Dr. Hendersonが生体高分子撮影への道を開き、 Dr. Frankが画像解析による二次元画像の三次元的解析法を確立した。 そしてクライオ電験に踏み込んだのがDr. Dubochetとのこと。
非破壊という意味ではX線分析も優秀なんだけど、奇しくもクライオX線もノーベル賞をDr. Yonathがとっている。 クライオX線の開発で受賞というわけではなかったけど。 冷やすのは正義ということで何かしらまだ冷やしてない装置があったら冷やすべきなのかもしれない。

参考:”The 2017 Nobel Prize in Chemistry – Press Release”. Nobelprize.org. Nobel Media AB 2014. Web. 6 Oct 2017. http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/2017/press.html

ノーベル物理学賞

重力波の観測でアメリカの三研究者が受賞。 観測から2年でのスピード受賞。 ヒッグス粒子がCERNの観測から一年で受賞したのもそうだけど、物理学賞の基礎発見への受賞はとても迅速?
さてアインシュタインが100年前に予想した重力波。 二つのブラックホールの衝突によって生み出された重力波が13億年を経て地球で観測されたことになるそうだ。 もはやよくわからないですね。
とにかく弱い波なのでバックグラウウンドの除去が重要。 というわけでDr. Weissがレーザーベースの干渉計ディテクターをデザインしたそうな。 それから40年ほどかけて重力波の観測まで導いたリーダー達にノーベル賞が送られたとな。 重力波の解析はこれまでの宇宙線解析などとは全く別種の情報を明らかにできるそう。 だけどよくわからないので、頭の良い人たちの研究続報を待ちたい。 ちなみにアインシュタインは実際に重力波を観測するのは無理だろうと思っていたとか。

参考:”The 2017 Nobel Prize in Physics – Press Release”. Nobelprize.org. Nobel Media AB 2014. Web. 6 Oct 2017. http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/physics/laureates/2017/press.html

日本人のノーベル賞についてちょろっと思うこと

日本の科学が危うい、日本人のノーベル賞が減っていくんじゃないかというような論調の記事をノーベル賞後いくつか目にした。 というかこのような記事は普段から結構よく見かける。 過去のノーベル賞受賞者たちが警笛を鳴らしているのだから、きっとそういうことはあるのだろう。 下部にリンクを貼ったがNHKのニュースでは研究論文数を引き合いに、日本の科学力の伸び悩みについて述べていた。
この論文数のデータをどっから引っ張ってきたのかはわからない。 しかし日本人はしっかりと良いデータが出た上で確証が持てるまで、論文を書かない印象がある。 私がアメリカのラボにいた時も、同僚がにたようなデータを日本のグループが持ってるようだけど論文を書いていない。 俺が先に出しちゃうぜ的なことを言っていた(実際に投稿したかは聞いていないが)。
また論文数だけ言うなれば、昨今あまり質のよくない論文が増えているのも事実だと思う。 私の周りではと区切るべきだろうが、日本人グループがあまりにひどい論文を書いている確率は低い。
ただ日本は人口が減っているわけで、その中で特別科学教育偏重にするだとか外国から研究者を呼び込むだとかいうことをしないのであれば、多少なりとも衰退するのは必然だろう。
アメリカなんかも若い国産の研究者が多いわけではないが、中国・インドからのポスドクなどがガツガツ仕事をしている。 アメリカの研究所や大学で中国・インドからの留学生が頑張っているのを見ると、ちょっと前の日本人はこういう感じだったのかなとも思うし。 さらに中国などはそんな海外経験を持つポスドクの中で優秀そうなのを優遇して呼び戻す制度を作っている。 そういう国からノーベル賞が増えるのは必然、というか良いことなんじゃないだろうか。
しかし身内びいきかもしれないが日本は基礎教育のレベルが高いし、日本で成功していく研究者のレベルもとても高く見える。 なので私はノーベル賞を産み出すような質の高い研究者は確保されていくんじゃなかと思っている。 だけど同時にそんなノーベル賞レベルの研究を、応用に広げていくような研究には手が足りなくなってくんじゃないかなとも思う。

参考: NHK NEWS WEB

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海外旅行期・ヨーロッパ 〜ストックホルム観光一日目

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フィンランドのショッピングモールの赤ちゃん向け設備

久々の嫁ブログの翻訳記事。 フィンランドのショッピングセンターは授乳室などの赤ちゃん向けの設備が充実しているというお話。
フィンランドはナースにもよく言われるけど、天候的に可能な時は赤ちゃんを外に連れ出すようにとのこと。 バスなど公共交通もベビーカー持ちだと運んでる人も無料になるので、移動の値段も気にせず出歩ける。 というわけで私の住んでるエリアの赤ちゃん連れがよく行くショッピングセンターなどの感想などを書いていきたい。

ISO OMENA

授乳ソファー

離乳食テーブルとトイレ

Iso omenaはフィンランド語で大きな林檎。 エスポーでたぶん一番大きいショッピングセンター。 そして子供向けの設備もたぶん一番良く作られている。 子供向け設備は1階の真ん中に位置しており、遊技場や子供向けのお店がたくさんある。
授乳室は扉に隔てられているが開いていることの方が多い。 閉まっていたらボタンを押すとあけられる。 中にはベビーカーの駐車場、ロッカー、幼児の食事用のテーブル、授乳用のソファー、子供用トイレなどがある。
Iso omenaの授乳室はとても混んでいて、常に誰かしら使っているそう。 外の遊技場も大人気で大概たくさんの子供たちがいる。

Sello

Selloオムツ交換

SelloはエスポーでIso Omenaと人気を二分するショッピングセンターだ。 授乳室はこちらも1階。 人の多さに対して少し小さいか。 必要なものは揃っているけど、Iso Omenaの方が気合が入っている印象。

IKEA

IKEAオムツ交換・授乳室

エスポーにはIKEAがある。 日本でもそうかもしれないが、IKEAはぶらぶらしているだけで楽しい。 さてIKEAの入り口をくぐるとすぐ右手、子供の遊技場が目に入るはずだ。 授乳室はその遊技場のすぐ目の前にある。 こちらの授乳室は小さい。 鍵かけられるようになっているので一人用かな。 IKEA製の椅子などがおいてあっておしゃれな感じだ。
ちなみに二階の食堂のところにも子供の遊技場があり、授乳室もついているようだ。 こちらはまだ試していない。

AINOA/STOCKMANN in TAPIOLA

AINOAの遊技場

AINOA授乳室

割とヘルシンキ寄りのTapiolaにあるAINOA/STOCKMANN。 二つあるらしいのだけど、嫁はAINOA側の一つしか見つかれなかったそうだ。
さて行き方。 まずは二階に上がるとH&Mがある。 H&Mの出口の隣には子供の遊技場がある。 この遊技場が大きいし、色々おいてあってとても良い感じ。 ここの遊技場はお父さんがよく子供と遊んでいる。 その間にお母さんが買い物に行っているのかな。
この遊技場からは授乳室の看板を見つけるのは簡単。 授乳室は4階にある。 ソファーはないけど、座りやすい椅子と素敵な内装だそう。

Kamppi center in Helsinki

kamppiの授乳室のサイン

Kammpiの授乳室

こちらはヘルシンキのバスの終点でおなじみのKamppi Center。 こちらの授乳室は3階の子供洋品店のお店の中にある。 なので最初はちょっとわかりにくいが、授乳室のサインを信じてお店の中へと突き進めば良い。 入り口を入ってそのまま突き当たると授乳室がある。
こちらも小さな部屋なので一人用かな。 内装は結構ゴージャスで良い感じ。 オムツやタオル、ベビークリーム・ローションなども揃っている。

というわけで翻訳記事でした。 嫁の元記事の方が写真も説明も多いので、よかったら下の関連記事からどうぞ。

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