MacとWindowsでPython3のインストール

最近phdの学生のwindowsコンピュータへのpythonのセットアップを手伝うことがあった。 ただWindowsにインストールするだけなら簡単なはずだが、私が最近Windowsを使っていなかったこともありそう簡単でもなかった。
今回の投稿ではマックでのpyenvを使ったpython3のセットアップと、Windowsにpythonをインストールした体験を記録しておきたい。

Macでのpyenvを使ったpythonのインストール

さてMacでのセットアップはとても簡単だ。 というかxcodeとか入れてばどれかのバージョンが入っているだろう。 また適当なソフトウエアパッケージを使えば好きなバージョンのpythonもインストールできるだろう。
しかしpythonはpython2、python3をはじめとしてバージョンが大量にあるのでいくつかダウンロードしてしまうとその管理が大変。 いろんなソフトウエアで一緒にダウンロードしてたりすると、今どのpythonを使っているかがわからなくなってしまったりもする。
そういった問題を避けるために私はpyenvだけ使ってpythonを管理している。 pyenvのインストールはhomebrewからできる。 fink、macportじゃないとダメなソフトもあるけど、最近はhomebrewもかなり頑張っている印象。 homebrew のインストールは公式ホームページのコマンドをコピーしてきて、ターミナルに貼り付けて実行するだけで良い。 続いてhomebrewを使ってpyenvのインストール。

brew install pyenv

それからUsers/”user”/下の.bash_profileに以下を記述しておく。

export PYENV_ROOT="${HOME}/.pyenv"
export PATH="${PYENV_ROOT}/bin:$PATH"
eval "$(pyenv init -)"

続いてpyenvを使って必要なpythonのバージョンをインストールしておく。

pyenv install "version"

続いてメインで使うバージョンをグローバルにセットしておく。 私はanacondaのpython3をセットしているけどまあお好みで。

pyenv global "version"

あとはあるフォルダの中だけで別のpythonを使いたかったりしたら、そのフォルダに移動してから

pyenv local "version2"

といった具合で設定する。 ちなみにpipなどで入れるパッケージはバージョンごとに入れなおす必要がある。
その他たまに使うコマンド。
pyenv install –list インストール可能なpythonバージョン一覧
pyenv versions  インストール済みのバージョン一覧

Windowsコンピュータでのセットアップ

普通のWindowsでのインストールならそんなに面倒くさくもないと思う。 公式でも良いし何か適当なpythonをダウンロードしてインストールすればよい。 そうしたらpythonのcommand lineかPython GUIを使って、書いたりプログラムを走らせたりすることができる。
ただpythonのGUIから入るとディレクトリの移動とかがちょっと面倒臭い。 osをimportしてディレクトリ移動とかできるけど、ちょっとコマンドが長いし覚えにくい。
そういうわけでpythonをターミナルから使いたかったら、コマンドプロンプトを開いてC:\python32\pythonのように実行すれば良い。 もしくはパスを通しておくか。 コマンドプロンプトならcdとかdirとか割とみたことがあるようなコマンドで操作できるので便利だ。 それからpipでも使って好きなようにパッケージを入れるなどカスタマイズしていけば良い。

問題は最近大学や研究所などソフトウエアのインストールを管理している場合がある。 そうすると追加のソフトウエアのインストールを毎度ITチームにお願いしないといけない。 そうなると上記の方法だと私のプログラムを走らせるセットアップにするのがちょっと面倒くさい。
なので最小限のソフトウエアインストールで切り抜ける方法を探してみた。 私はanacondaのpython3を使っているので、phdの学生にはとりあえずそれをインストールしておくように頼んだ。
最初はpythonをコマンドプロンプトから使おうかと思い、実行ファイルの場所を探していのだ。 しかしWindowsにanaconda-python3をインストールすると、実行ファイルの位置がいまいちわかりにくかった。 そんな探している最中にanacondaのパッケージの中にanaconda promptなるものを発見。
なんとなく使ってみると、このターミナルで大体問題なく書いておいたプログラムを使えることが判明した。 pipもこのターミナルから直接使えたので、追加のパッケージのインストールも簡単にできた。
というわけでWindowsコンピュータではanaconda-python3だけインストールしとけばだいたいなんとかなりそうな気がしている。

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