赤ちゃんとフィンランドに移住してからの医療関係手続き

ちょっと前に赤ちゃんとフィンランドに移住してからの滞在許可証の手続きについて書いた。 今回は滞在中の赤ちゃんのフィンランドでの医療システムについて書いてみたい。

社会保障カード(KELA)への申請

息子用の滞在許可証の申請が済んだので、KELAカードの申請も行うことにした。 赤ちゃんなので嫁が代理申請。 私たちのkela申請はなぜだかヘルシンキに行ったのだけど、息子のはEspooの地元のオフィスで申請ができた。 嫁が言うには申請書類に記入して提出するだけだったとのこと。
しかし数週間ほどで却下の連絡。 やはりフィンランドは1年契約の仕事にはあまりよろしくないようだ。 ちなみにこのKELAカードの申請、自己申告で緊急だというと急いでやってくれるそう。 緊急でない場合はかなりのんびりしている。 どういう事情が緊急になるかは謎。

赤ちゃん用のワクチン接種が可能な病院探し

というわけでしばらくkelaカードなしで、ワクチンやら定期検診やらをこなさないといけないということになった。 そしてこれが結構大変だった。
まずKelaカードがないとワクチンには地元の公立診療所が使えない。 無料にならないのではなく使えない。 発熱など緊急の場合は受け付けてくれるそうだけど。 さらに私立病院に電話をかけてみるものの、赤ちゃん用のワクチンはやっていないというところが多かった。
嫁が諦めずに頑張って調べて見たところ、最終的にヘルシンキにある市立病院(Mehilainen,Toolo)が赤ちゃんのワクチンに対応しているということがわかった(Bus/Tram stop Apolonkatu)。

私立病院Mehilainenの訪問

というわけでやってきたMehilainen。 子供病棟は2階。 待合室はたくさんのおもちゃなどが置いてある。 綺麗な授乳室、おむつ交換台ももちろんあり。 ついでに大人用にコーヒーの無料サーバーもあった。
エレベータを上がると受付があるので最初に登録を行う。 そういうわけでKELAカードはなくても良いけど、普通は滞在許可証と一緒に発行されるフィンランドのID番号は必要。
受付が終わると診察室の番号を指示されるので、時間になったら部屋の前で待っているとナースに呼ばれる。 ナースは赤ちゃんのフィジカルチェックを一通りして、あとはフィンランドでの子育てについての雑談をしていた。
しばらくすると今度はお医者さんの部屋に移動。 まずはどうワクチン接種をしていくかについて相談。 しばらくフィンランドにいる予定なので、フィンランドのワクチンプログラムに従ってワクチン接種を行うことにした。 お医者さんも一通り息子の健康診断をして、それからワクチン接種のためにナースの部屋へと戻った。
PCV13(プレベナー13)、 Infanrix Hib Polio(3種混合にhibとポリオ)、とRota(ロタウイルス)が初回のメニュー。 最初の二つが注射で、ロタウイルスは経口接種のワクチンだ。 ワクチン接種のあと、15分ほどアレルギーチェックのために待つことになった。

そういわけで私たちは保険なしで私立病院の利用ということになる。 気になるお値段であるが、やはりそれなりに高い。 二度の訪問で500ユーロオーバー。 内訳は下記のような感じだ。

医者の診療三十分(125ユーロ)、ナース(50ユーロ)、医療登録(19.5ユーロ)、ロタウイルス(73ユーロ)、Infanrix polio + hib(26.5ユーロ)、PCV13(91.7ユーロ)。

最近三度目の訪問をしたのだけど、その時は400ユーロくらいだった。 ワクチンは年3度なので、他のメディカルチェックを合わせて年2000−3000ユーロってとこかな。 年で考えるとそこまで高いわけでもないけれど、やはりKELAカードは欲しいところ。 というわけでKELA加入を目指すべく現在仕事の契約延長の交渉をしている。

ちなみにこの健康保険と病院訪問の内容は、以下の嫁のブログの方に詳しく書かれている。

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