海外旅行記・中国 〜黄龍・九寨溝エリアへの旅立ち

中国では「五岳归来不看山 黄山归来不看岳 九寨归来不看水」(五岳を見たら他の山には行きたくなくなるが、黄山を見たら五岳にも行きたくなくなる。 九寨溝を見たら他の川を見たくはならない)という詩があるそうだ。
九寨溝の絶景は写真で見ただけで惹きつけられるものであり、自分の目で一度は見てみたかった場所である。 九寨溝には四川九寨黄龍空港があるが、日本からの直行便はなく成都の経由便が多いようだ。
私たちは杭州近くにに滞在していたので、杭州国際空港から四川九寨黄龍空港へ直行便で向かうことにした。 四泊五日で、時期は10月の初め。 この年ではちょっと紅葉には早いかなという時期であった。

九寨溝の五彩池

九寨溝・五彩池

1日目 〜移動日

上海から杭州への移動

この日は結婚用の独身証明書を取得するため上海にいたので、新幹線を利用して上海虹橋站(駅)から杭州東站に移動した。
中国の新幹線はセキュリティチェックが付いており、駅次第でチケット売り場が中だったり外だったりする。 売り場が外の場合は、セキュリティにチケットを提示する必要があるので注意が必要だ。
チケット売り場では行き先と、希望があれば一等席か二等席かを伝える。 そうすると空席のある時間のリストを教えてくれるので、その中から選べば良い。 混んでいる時期で満車だらけだったら、立ち乗りを考慮する必要があるだろう。 チケット購入にはパスポートなどの身分証明が必要だ。 ちなみにこの時上海のチケット売りの担当官は英語が話せたが、必ずしもではないそうな。
チケットに書いてあるゲートに向かい、出発10分前くらいになるとゲートの中に入ることができる。 杭州東站までは一時間程度。

杭州東站から杭州国際空港へ

杭州東站から杭州国際空港へは直通のバスが出ている。 専用のバス乗り場があるので、チケットを買ってバスに乗り込めば良い。 バスもやはりセキュリティーチェックがある。 普通の時間であれば、バスの数はそこそこあるので少し待てば乗れるだろう。 空港までは30分くらいだったかな。

杭州国際空港についたら、四川航空のカウンターでチェックインをした。 この時小さな(?)トラブル。 嫁が私の航空券を予約してくれていたのだが、中国国内専用のアプリを使っていたため、私のアルファベット表記が自動で中国語発音になっていたのだ。 そのため発券された航空券にはパスポートと違うアルファベットが記載されていた。
四川航空の職員の対応は、セキュリティーを抜けられるかわからないけど、とりあえず行って来いというなかなかに豪胆なもの。 ちょっとドキドキしつつも、嫁がいるしなんとかなるか・・・とセキュリティーに向かう。 航空券とパスポートを渡すと、担当職員は暫くの間マジマジと航空券を眺めていた。 これは無理かと思ったが、どうやらまあいいやということになったようで、無事出発エリアに入ることができたのだ。
杭州国際空港はコンパクトな空港で、喫茶店で青島ビールを飲みつつ出発までの時間をつぶした。

四川九寨黄龍空港から初日のホテルへ

四川九寨黄龍空港までは三時間のフライト。 中国語飛び交う賑やかな機内であったことは覚えているが、機内食が美味しかったかなどは忘れてしまった。 フライトには少しの遅延はあったものの、順調に着陸することができた。
さて時期は10月の初めであったが、四川九寨黄龍空港はその標高なんと3500m。 とても寒い。 特に杭州が割と暖かかったので、その寒暖差が凄まじかった。 ある程度は予想していたので、準備していたダウンジャケットやマフラーなどをはおり寒さをしのぐ。
空港出口でしばらく待つと、ホテルからのピックアップサービスが迎えに来てくれた。 車の中で話していたところによると、人によると空港を出てすぐ高山病になる人がいるやらなんやら。 私たちは今大丈夫なんだからきっと大丈夫だよ、と言われたのを覚えている。 この旅行中の最高標高は4200m程度であったが、私たちは特に問題を感じなかった。

ホテル(松潘川主寺阿帝大酒店)は空港から15分ほどの黄龍と九寨溝の間にあり、比較的清潔な部屋とバスルームが付いていた。 値段は3000円ほど。 この気候の中暖房の一つが壊れているというアクシデントがあったが、ベッドに電気毛布が付いていたので問題はなかった。
基本的におすすめできるホテルであったが、検索したところ中国語の情報しか出てこなかった。 中国人の友達でもいれば、予約してもらえるかもしれない。 うちの嫁はctrip.comというウェブサイトのアプリ版を利用していた。

チェックイン後すぐフロントまで行って、次の日の黄龍までのタクシーの手配をすることにした。 ちょうどもう一人黄龍に行きたいという観光客がいたので、次の日はご一緒することにしたのであった。 交渉の末、ホテルから黄龍までと黄龍から九寨溝エリアまでの2回のドライブが6000円程度ということになり、3人で当分することになったのであった。
その後は次の日の黄龍観光に備えてさっさと寝ることにした。

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