2019年最後の映画……多分。
人間関係に疲れて野生に帰りたい男の子が、アメリカ領土をお金をかけずに色々旅してアラスカへとたどり着く。
家庭に問題を抱える男の子が、アメリカ旅行中に良い人間関係を築きつつも、やっぱり初志貫徹ってことで野生に帰るお話って言っていいのかなあ。
まあ見るべきところは、アメリカの雄大な自然。何箇所か行ったことがありそうな場所も出てきたけど、アメリカはでかいので自然がすごくいいところが多いってことを思い出させてくれる映画だった。
2時間半くらいの結構長めの映画。ちょっとダレるところも多かったけど、映像はずっと綺麗なので、アメリカの自然を楽しむ旅行のための下見と考えればいいものかもしれない。
英語はいろんな職業層の人が出てくるので、様々なタイプの英語が聞ける。それでいてべらぼうに聞きにくい人は少ないので、案外英語のお勉強にはいい感じかも。まあ字幕があったほうがいいとは思う。
映画の総評 6
原作や設定 5
構成と展開 6
英語の勉強 8
以下はネタバレありの感想。
【あらすじ】
アラスカの大地を一人歩く青年。
彼は一見幸せに見えるけど問題を抱えてる家庭に生まれ、大学卒業をきっかけに現代社会の一員として生きる道を止める。そんな彼はお金を持たずにアメリカを回る旅を始める。
旅行中に様々な社会層のワーカーや、旅行者、リタイアしたおじいちゃんなどと交流しつつ、アメリカの雄大な自然を楽しんだりしていく。
結局最後は初志貫徹して、誰もいない自然に溢れるアラスカへとたどり着く。
見つけたバスの中で狩をしたり、持ってきた食料品などでしばらく生活をしていたけれど、狩に失敗したり毒草を食べてしまったりで、少しずつ弱っていく。
そのまま最後はバスの中で力尽き、亡くなってしまうというバッドエンド。
【雑感】
幸せに見える現代社会でも問題点を感じてる若い子ってのを描いて行こうかなっていう感じの映画だったのかなあ。まあノンフィクションみたいだからそこまで志向があったわけじゃないのかもだけど。
なくなる前の最後のシーンあたりからは、人の間でシェアしないと幸せは感じられないみたいな感じのことを言ってたし、やっぱり人は人の間でしか生きられないみたいなことを言いたかったのだろうか。
それはともかくとして、自然の映像がとてもいい映画。
もうちょっと新しい映画だったら、映像がもうちょっと良くてよかったんだろうなあって気がする。
映画の内容がちょっと最後重いので、アメリカの自然を楽しむぞって見るとちょっと最後がっくしくる。
もうちょっと軽めの内容でアメリカの自然を映す映画を作って欲しいと思う。
ハッピーエンド至上主義なので、ちょっと最後があれだけど、実話を元にした話らしいのでそういうことなのでしょう。
英語は色々なタイプの英語が出てくるわりには、全般に聞きやすかったと思う。アメリカネイティブの英語って非英語圏には聞きにくいと思うんだけど、この映画はわりかし聞きやすかったと思う。会話文と独白文が程よく混ざってるので、そういうのを聞くのにもいい。
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