海外旅行記・ヨーロッパ 〜何かが起こったルーブル美術館

前回の投稿に引き続きフランスはパリ旅行記。

3日目 〜ルーブル美術館

パリ旅行の三日目はルーブル美術館を訪れることにした。 ルーブル美術館は言わずと知れた世界最大級の美術館である。 私たちのパリの旅でも、もちろんメインの目的地の一つであった。 チケットはオンラインであらかじめ購入し持参。 二月の混雑していない時期であったため、真ん中の透明ピラミッドの入り口から入場することにした。 待ち時間はほとんどなし。 入場すると無料のロッカーがあるので、そこにカバンと上着をしまってルーブル美術館の探索を始めたのだった(このことを後ほど若干後悔することになる)。

ルーブルは巨大な美術館なので事前のプランニングが重要だ。 私の父がすでに何度かルーブルに来ていたため、私たちは彼のおすすめのプランをなぞることにした。 始めはサモトラケのニケを見る。 まさに教科書で見たままの姿だ、ちょっと感動。 続いて通路の展示品を眺めつつルネッサンスエリアへと向かう。 その辺に何気なくおかれているダビンチの絵などに驚きつつ、大広間へと移動したモナリザを見に行く。 モナリザはやはりあの有名なモナリザである。 見た人々が常に思っていたより小さかったという感想を述べるため、どれだけ小さいのかと思っていた私は、逆にそれなりに大きいなという印象を受けた。 さてそのまま大広間を抜けた私たちは、ナポレオンの戴冠など巨大絵画が並ぶコーナーへと向かった。 このコーナーは有名絵画が多く、その一つである民衆を導く自由の女神を眺めつつ、そういえば高校の社会科の授業で習ったななどと回想していたりした。。。

そんなときであった。 急に不思議な館内放送が流れ出したのだ。 それは平板なトーンであまり意味があるように感じられないような放送だった。 私のフランス語のリスニング能力は皆無に等しいので、フランス語だったのかもしれないがわからない。 館内放送の故障かなと気にしないことにして、鑑賞を続けることにした。 しかしそれからほんの少ししてからだった、ルーブルの職員が奥の方から現れて、逆の方向に行くように指示を出し始めたのだ。 大人しく従いつつも、これは有名人でも現れて一角を封鎖でもするのかなと、職員の反対側をのぞいて見ていたりした。 どうやらそういうわけでもないようなので、移動しつつ職員にどうなっているのか聞いて見る。 その時は職員もよくわからないと答えていた。 しばらく歩き続けていると同じ方向に歩く人たちが少しづつ増え出しており、これは何かしら起こっているのかもしれないと思いだす。 またこの頃には職員も「早く進んでください、これはあなたたちの安全のためです」というニュアンスのことを言い始めていた。 実は私たちは避難中であったのだ。 その後ルーブルの一角に避難した私たちは、安全が確保されるまで二時間ほど閉じ込められることになる。 ルーブルの職員はほとんど情報をくれないため、インターネットで原因を検索した。 するとどうやらルーブルの入り口の一つに、大型ナイフを持った男が現れて警備の兵士に撃たれたというのだ。 後ほど読んだニュースの情報では、計画的とは言い難いような事件ではあったのだが、フランス国内ではテロ事件として大々的に報道されていた。 避難室では窮屈に閉じ込められていたものの、安全は十分に確保されている雰囲気であり、それほど緊張を強いられることはなかった。 仮設の?トイレは一つしかなかったので一時間も超えたあたりからトイレに行列ができていたが。 二時間ほど待つと、外に出るように案内された。 この後どうなるんだと尋ねると、外に出れば大丈夫とだけ言われ詳細は教えてもらえない。 その後出口で武装警察によるボディーチェックを受けたのち、ルーブルの敷地外まで案内されたのだった。。。

事件後のルーブル

事件後のルーブル出口

敷地から出ると多くの報道陣や警察が周囲を囲んでおり、情報が欲しくともどこへ行ったら良いのかもわからない状況であった。 ようやく一人のルーブル職員を捕まえるもめぼしい情報はなし。 ダウンジャケットもカバンもルーブルのロッカールームだったため、寒いのを我慢して少しの間情報のアップデートを待っていたが何もなし。 諦めて近くの喫茶店に入り、昼食を食べることにした。 のんびりと時間をかけて昼食を食べ終えるが、有用な新しい情報は出て来てはいなかった。 私たちは次の日もパリにいるので、カバンはひとまず諦めてホテルに戻ることにしたのだった。 さすがにちょっと気疲れした私たちは、午後一杯ホテルで休むことにした。 その後少し気力を取り戻し、歩いて中華料理屋まで夕食を食べに行って、何かと疲れた1日を終えることができたのだった。 ちなみに夜7時過ぎにルーブルからきていたメールによると、この日のチケットは3日間有効になるそうだ。 カバンもルーブルの中だし、嫁も父もやる気だったので翌日もう一度ルーブルを訪れることにした。

レストラン情報

昼食 Café des Beaux Arts ☆☆☆

事件後慌てていた中でのんびりと、昼食とコーヒーを取ることができた。 店内がおしゃれ。 普通のカフェの食事といった感じで、バーガー、キッシュ、オムレツを注文。 料理はそれなりに美味しかったかな。

夕食 Mirama ☆☆☆☆

アジア系の食事には点が甘くなっているかもしれない。。 普通の中華料理だけどやっぱり美味しかった。 青島ビールと美味しい中華で事件疲れを多少なりとも取ることができた。 エビワンタン麺を食べた。

〜ルーブルの事件対応について〜

ルーブル職員の対応は優れていたのではないかと思う。 多数の美術品の中100人近い人をパニックをおこさせることなく誘導するというのは、重要なことでありとても難しいことではないだろうか。 ほぼ全ての時間不安を感じることなく、待っていることができたのは職員の努力も大きかったかと思う。 一方で、待ち時間はともかくお客さんをリリースする際の情報公開は、もう少しできても良かったのではないかと思う。 事件捜査との兼ね合いで情報が出しにくかったのかもしれない。 しかし、その場で待っていた方が良いのか、しばらくは何の情報も出ないから一度ルーブルから離れた方が良いのか、というような大雑把な情報だけでもあれば、その後の動きを決める手助けになったと思う。 あとは国際旅行など限られた時間の中で来ている人が多いルーブルで、チケットを三日しか延長しないのはちょっと短いかな。 3年延長とかにしておけば戻ってこれる人もいるかもしれないのにとは思った。

 

4日目 〜ルーブル美術館

ミロのビーナス

ミロのビーナス

というわけで再びやってきた、ルーブル美術館である。 この日は地下鉄の駅から直接入場口に向かうが、事件の翌日にもかかわらずとても混んでいた。 そこで私の父が知っていた、パッサージリシュリュー入り口に向かうとすぐさま入ることができた。 ロッカールームを確認すると、中の荷物は無事入ったままであった。 入り口では前日のチケットを見せるとその日の日付入りのスタンプが押されて中に入ることができた。 この日は半地下の中世ルーブルの遺跡を通り抜けて、ミロのビーナスへとまず向かう。 うん、やはりどこかで見たことのあるビーナスだ。 その後昨日途中になってしまった、自由の女神近辺の絵画を再び眺める。 事件後も何も変わらない自由の女神の姿がそこにはあった。 その後はのんびりと1日かけて残りの展示品をほぼ完走した。 ハンムラビ法典とレンブラントがフロア改修中で見れなかったのがちょっと残念。 途中カフェアンジェリーナでのお茶と昼食休憩を挟んだ。

パリ旅行の続きは次の投稿で

レストラン情報

喫茶 Café Richelieu / Angelina ☆☆☆

サービスは英語で丁寧にしてくれた。 ケーキやフルーツ・コーヒーは美味しかったが、やはり高い。 まあ場所代と考えれば悪くはない。

昼食 出口を出てすぐのフードコートのようなところ ☆☆☆

ファストフード的に食べるには十分。 値段も立地を考えればあまり高くない。 ワインを買ったら、コップは2ユーロ?(定かではない)で返却すればお金を返すよってシステムであった。

夕食 ギャラリーラファイエットのお惣菜のお持ち帰り ☆☆

父によると昔に比べてお惣菜コーナーの規模が縮小したのかな。 中華コーナーの店員の対応があまりよろしくなく、スキップして地中海料理のお店で何品か見繕う。 あとはピザ。 例のごとく嫁は気にしていなかったので、さほどひどくはなかったのだろう。 食事はまあお惣菜コーナーなので普通、コストパフォーマンスは良かったと思う。

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2. 海外旅行記・ヨーロッパ 〜エルミタージュ美術館へ

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜一度は訪れたい都パリ

残念なことに昨今どうしても治安の悪さなどが目立ってしまうパリである。 それでもパリはパリ。 いつかは必ず行きたい都市の一つだ。 治安が劇的に改善される可能性は残念ながらそう高くはないだろう。 そこでフランス在住であるこのチャンスに、メインの美術館だけでも回ってくることにしたのだ。 まずは旅行前にパリについて前情報の収集。

職場のボス「パリは危ないよ。 気をつけてね」

最近国外移住した友人「パリは窃盗・スリが多い。 最近はカツアゲも多い。 気をつけてね」

職場の友人「リヨンは安全!」

・・・不安である。。

1日目 〜モンマルトルの丘・凱旋門・シャンゼリゼ通り

何はともあれ移動はTGV。 グルノーブルからリヨン国際空港に1回停まるだけで、三時間半くらいでパリのリヨン駅(gare de lyon)に到着した。 とりあえず地下鉄のカルネ・10回券を窓口で買って地下鉄でホテルまで移動した。 ホテルはプライスラインでヒットしたホテル デ デュック ダンジュー(Hôtel des Ducs D’Anjou)に5連泊。 一泊90ユーロくらいだったと思う。 朝食はクロワッサン、パンオショコラなどをメインに、ベーコン・卵など少しの暖かい料理、ハム・チーズ、ヨーグルト・ナッツなどがついており結構良かったと思う。 ただし朝食が料金に入っていないプランならば、外に出てどこかで食べた方がコストパフォーマンスが良いかも。 実は私たちのプランは朝食なしだったことがチェックアウト時に判明したのだが、ホテル側のチェックイン時の手違いが原因であったので無料になったのだった。

パリ・モンマルトルの丘

パリ・モンマルトルの丘から

ホテルにて日本から来た私の父と合流し、ホテルの近くのパン屋さんでパンなどを買って昼食にした。 初日は特に予定は立てていなかったのだが、地下鉄に乗ってモンマルトルの丘を訪ねることにする。 とても眺めの良い丘であり、パリを一望することができる。 その後ムーランルージュ方面へとぶらぶらしつつ、映画アメリのカフェでビールを一杯。 地下鉄に乗ってエッフェル塔をチラ見、その後凱旋門に向かう。 そのままシャンゼリゼ通りを歩いて、ルイヴィトンに立ち寄ってみると春節のイベントをやっていた。 中国が今はメインの客層なのだろうか? エスカレーターで最上階まで上がってぐるぐる降りてくる構造のお店。 お店はおしゃれで見ていて楽しかった。 もちろん何も買わなかったが。 さらにシャンゼリゼ通りを歩いて、ベルギーレストランでディナー。 普通に美味しかった。

レストラン情報

昼食 Boulangerie Dheilly ☆☆☆

キッシュが美味しかった。 クロワッサン・パンオショコラなどは普通のフランスレベル、おいしい。

休憩 映画アメリのカフェ(Café des Deux Moulins) ☆

クレープは普通。 飲み物はビールだったのでまあ普通。 接客がびっくりするくらい悪かった。 おすすめはしない。 が、ウェイター次第だろうし、フランス語が堪能なら大丈夫かも。 嫁はあんまり気にしていなかったので私がセンシティブなだけかもしれないが。 と思ってグーグルのレビューを見たら、時折最悪の接客というコメントあり。 同じ人にあたったのかな。

夕食 Léon de Bruxelles – Champs Elysées ☆☆☆

ムール貝が有名。 ビールに良くあっておいしかったけど、ムール貝はムール貝。 サラダが良かったかな。 妊娠中の嫁用に頼んだ牛肉の煮込みももそこそこ美味しかった。

2日目 〜オルセー美術館・オランジュリー美術館

ホテルで朝食を食べた後バスでオルセー美術館に向かう。 オープン10分前の9時20分からチケットを買う方の列に並んだが、二月の平日だったので全く混んでいなかった。 オランジュリーとのコンボチケットを買って入場。 リュックタイプのカバンはクロークに預ける必要あり。 私たちは最上階の印象派のフロアをすぐさま訪れた。 このフロアには数多くの印象派の作品が展示されており、印象派好きにはたまらない。 もくろみ通りしばらくの間はあまり人が来ず、数多くの名画をのんびりと眺めることができたのだった。 その後他のフロアや特別展示などを鑑賞し、お昼はオルセー美術館内のカフェで軽く済ませた。 2時過ぎくらいにはオルセーのメインの展示物を見終えることができたので、後ろ髪を引かれつつもオランジュリー美術館に移動した。 オランジュリー美術館はオルセーから歩いてすぐ。 ここはなんといってもモネの睡蓮の絵を見るためにあると言っても良いだろう。 計8枚の横幅10m超の睡蓮の絵が、この絵画を展示するために作られた二つの展示室に飾られているのだ。 私たちを取り囲む異なった表情を見せる睡蓮の絵達に、時を忘れて見入ってしまっていた。 その後オランジェリーのその他の展示を一通り鑑賞して、この日の密度の濃い絵画鑑賞を終えることになった。 その後はライトアップされたノートルダム寺院の脇を通り抜けて、L’INITIALという日本人シェフのフランス料理屋でディナーを食べてホテルへと戻った。

レストラン情報

昼食 The Café Campana ☆☆☆

オルセーはレストランが結構有名だったので少し悩んだのだが、軽く食べたかったのでこちらのカフェをチョイスした。 印象派のフロアを出てすぐにあるので、印象派で疲れた足を癒すのにちょうど良いかもしれない。 サービスは迅速だったし結構良かった。 味はよく覚えてないので、まあ普通だったのだろう。

夕食 Restaurant L’INITIAL  ☆☆☆☆☆

滞在中で一番美味しかったレストラン。 日本人シェフの作るフレンチ。 従業員はみんな日本人。 日本語での落ち着いたサービスが受けられるのは、海外旅行に気を張っているなか心休まるし嬉しいものだ。 せっかくなのでプレート数の多い48ユーロのコースを頼んだ。 正直48ユーロで良いのか不安になるくらい、全ての料理が美味しかった。 なかでもフォアグラのソテーと果物の柿を合わせたプレートと、牛肉とトリフュのステーキは絶品。 日本人シェフのセンスを感じるメニューであった。 三時間ほどかけてゆっくりと料理を楽しむことができた。 もう一度パリに戻るときは是非とも再訪したいレストランである。

長くなって来たので、旅行の続きは次の投稿に回すことにする。

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海外旅行記・グランドサークル 〜立ち寄りスポットと豆情報

グランドサークルシリーズは、この投稿で一休み。 グランドサークルは是非とももう一度訪れたい場所なので、その時にはこのシリーズも再開したいと思う。 このひとまず最後の投稿では、ちょっと立ち寄った場所・ポイントや、良かったホテル・レストランなどを記していきたい。

〜ドライブだけでテンションが上がるグランドサークル〜

他に何もない荒野を突っ走るのはとても気持ちが良い。

絶景の中をゆっくりとドライブするのもまた良し。

白い雲と青い空の下、砂道を疾走するのも面白い。

グランドサークルには素晴らしいドライブコースが揃っている。

 

〜ほっとする普通の観光地・レイクパウエル〜

日の入り時のレイクパウエル

日の入り時のレイクパウエル

レイクパウエルはアリゾナ州ページからすぐの綺麗な湖、リゾート地になっている。 クルージングなどしてみたり、のんびり休憩を1日挟むのも悪くないかもしれない。 私たちは湖そばの眺めの良いレストランでディナーを食べただけだが。 眺めはとても良く、味はそこそこだったかな。

〜砂漠の日の入り・コーラルピンク砂丘州立公園〜

コーラルピンク砂丘州立公園

コーラルピンク砂丘州立公園の日の入り

予定にはなかったが、時間があったので立ち寄った州立公園。 ユタ州カナブ(kanab)にて日の入りまで一時間ほど。 日の入りが綺麗に見える近くの場所をウェブでサーチした結果見つかったのがコーラルピンク砂丘州立公園(coral pink sand dunes state park)であった。 カナブからは車で30分ほどの距離。 到着するころには、太陽はちょうど地平線の木々の中に隠れ出すところであった。 そんな時間なので職員さんはもう帰ってるかなと思いきや、しっかりと入場料を払う必要があった(夕方だったので3ドルくらい)。 せっかくなので日の入りの写真を撮った後も、残りの明かりで砂の上で二人しばらく遊んでいた。

コーラルピンク砂丘州立公園

コーラルピンク砂丘州立公園・日の入り後

ちなみに帰り道では暗闇の中で、大量の牛さんたちが道路を塞いでいた。 ここに限らずだが、夜間は動物注意である。

コーラルピンク砂丘の牛

コーラルピンク砂丘の牛

美味しかったレストラン情報

Thai sapa(ザイオン国立公園)

ドランクンヌードルの味付けがとても良かった。 グリーンカレーも美味しかった。

Szechuan restaurant(モアブ)

ナスの炒め物が美味しかったかな。

良かったホテル情報

Best western plus canyonlands inn(モアブ)

部屋はきれい。 朝食のブッフェもいろいろ選択肢があって良かった。

the view hotel(モニュメントバレー)

何よりもバルコニーからの眺め、日の出が最高。

Grand Circle Bed & Breakfast(カナブ)

B&B。 綺麗な部屋と大きなバス。 朝食がとても美味しかった。

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海外旅行記・グランドサークル 〜エンジェルズランディング

グランドサークルの旅七日目。 ザ・ウェーブの抽選を三たびはずしたこの日、私たちは前日のナローズでの川歩きに続きザイオン国立公園を再訪することになったのだ。 ザイオン国立公園にはエンジェルズランディングという素敵な名前のトレイルがある。 名前通りというべきなのか似合わずというべきか、なかなかに歩きごたえのあるトレイルであった。

舗装路を登るエンジェルズランディング前半

ザイオン国立公園 エンジェルズランディング

エンジェルズランディング・最初は整備された登り道

前日同様ユタ州カナブ(kanab)からビジターセンターまで移動した私たち。 エンジェルズランディングは天気が良ければ、鉄砲水などの心配はない。 そこでビジターセンターはスキップして、シャトルバスに直接乗り込む。 グロット(The grotto)という停留所で降りると、ハイキングトレイルの入口はすぐそこである。 最初は上写真のような割と整備された道をウォーミングアップとばかりに登って行く。 それなりに傾斜のある登りが続くので、水など必要なもの以外は荷物を最低限にしておいた方が楽に登れるだろう。 下写真のようなジグザグの登り道までたどり着いたら中間地点はもうすぐそこだ。

ザイオン国立公園 エンジェルズランディング

エンジェルズランディング・中間地点まで後少し

岩を登るエンジェルズランディング後半

私たちは休みをとりつつゆっくり目のペースで登ったので、中間地点にたどり着いた時には一時間半程の時が過ぎていた。 中間地点までは走って登って行く人もいるくらいなので、時間が押している人はずっと早く登ることが可能だろう。 さて、ここからがエンジェルズランディングの本番である。 下の写真のような岩場の尾根を踏破するのだ。 拡大していただくと、豆粒のような人々が尾根の上に見えるかと思う。

ザイオン エンジェルズランディングエンジェルズランディングの本番・山頂への尾根

ザイオン エンジェルズランディング

チェーンの補助付きの岩登り

岩場は狭く、時折ほぼ垂直に登っていかないといけないような場所もある。 また脇の方をひょいとのぞけば絶壁の崖だ。 しかし難しい場所には必ずチェーンが張ってあるので、下を見ないように少しずつ登って行けば問題ない。 私は高所は苦手な方なのだが、一時間ほどかけてエンジェルズランディングの山頂までたどり着くことができた。

ザイオン エンジェルズランディング 山頂

エンジェルズランディングの終点・山頂

エンジェルズランディングの山頂からの峡谷の眺めは、苦労して登って来たこともプラスして格別の絶景となる。 4−5時間をザイオン国立公園で取れる方は是非この景色を自分の目で見ていただきたい。

しばらく山頂で過ごしていると、小さな雨雲が近づいて来て小雨が降り出した。 幸いなことに小雨程度であれば足元が悪化して劇的に滑り易くなったりはしなかった。 しかし雨が強く降り出したら話は別だろう、天候には十分注意する必要がある。 幸い軽い通り雨であったため、私たちは問題なく下り切ることができた。 私たちは四時間半をかけてエンジェルズランディングを踏破したのだ。 その後ブライスキャニオン国立公園へと移動するのだが、運転中に足がつりかけて大変だったことを覚えている。

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海外旅行記・グランドサークル 〜ナローズのんびり川歩き

グランドサークルシリーズは、場所を移してユタ州ザイオン国立公園。 ザイオン国立公園は、グランドサークルの国立公園の中ではやや特殊な感じがある。
まず岩や大地などの無機物の美しさが目を引くことの多いグランドサークルの中で、比較的緑に包まれた国立公園である。 その景観はもちろん美しく、見ておくべきスポットは多い。
しかしそれより何より、ザイオン国立公園内の各所はエンターテインメント性に富んでいるのだ。 ザ・ウェイブの抽選を外したこともあり、ザイオン国立公園のハイキングトレイルを二つ試すことができた。 そのうちの一つがコロラド川の支流ヴァージン川(virgin river)の中をひたすら歩くハイキングトレイル・・・ナローズである。

ザイオン国立公園ナローズへのアクセス

ザイオン国立公園ナローズ

ヴァージン川を歩くザイオン国立公園・ナローズ

グランドサークルの旅6日目の朝。 ユタ州カナブ(kanab)のビジターセンターで無事ザ・ウェーブの抽選を外した私たちは、その足でザイオン国立公園へと向かった。
カナブからザイオン国立公園のゲートまでは車で40分程度。 道も非常にわかりやすくアクセスの良い国立公園だ。 年間パスを使ってゲートをくぐり抜ける。 のんびりとドライブしていると、道路沿いのいくつかの観光スポットを見ることができる。 トンネルをいくつかくぐりつつ山道を走ると、大きな駐車場があるビジターセンターにたどりつく。
ビジターセンターで今日のナローズの最新情報を簡単に確認した後、シャトルバスに乗り込む。 シャトルバスは5ー10分おきくらいだっただろう。 ナローズに行くには、終点のテンプルオブシナワバ(temple of shinawava)まで行けば良い。 途中鹿などの野生動物に遭遇すると運転手がスピードを落として、教えてくれたりする。
シナワバのシャトルバスの停留所には比較的綺麗なトイレがついていた。 ここからナローズの入口にたどり着くには、1kmと少し川沿いの舗装路を歩いて行く必要がある。 このリバーサイドウオークの入口に、ナローズでの鉄砲水の可能性を表示する掲示板があり、この日は確率が非常に低いという表示であった。

ナローズでの川歩きに準備するもの

ナローズ ザイオン国立公園

膝程度までの深さのあるナローズ

さてナローズは川沿いではなく川の中を歩くので、しっかりと準備を整えておく必要がある。 上半身は暑ければTシャツで良いが、川の中にいると意外と涼しく感じるかもしれないので、念のため上着は持っていた方が良いだろう。 下半身は私はハーフスパッツ型の競泳用水着を履いていたが、普通の薄手のショートパンツでも大丈夫。
靴は川歩き用の水に濡れても良く歩き易いウオーターシューズ的なものを準備した方が良いだろう。 また結構な距離を歩いてしまうものなので、十分に靴はならしておいた方が良い。 私は数度しか履いていない新しい靴で若干靴擦れした。
川の中を歩くわけだが、川の水は飲めないので、十分な飲料水も持って行く必要もある。 そこらへんに落ちている流木を使っても良いが、杖を使っている人は多かった。 それなりに流れの速いところを歩くこともあるので、装備が整っているにこしたことはない。

ナローズでの川歩き

ナローズの開始地点付近

ナローズのスタート付近

この日は天候に恵まれていた。 やや冷たい川の中を歩いていて、暑くも寒くも感じない程度の気温。
スタート地点は足が浸かる程度の深さで流れもさほど早くない感じ。 上流に向かって進むにつれて、膝から太もも程度までの深さの場所を歩く必要があったり、浅くとも流れが早く歩きにくい場所などもあった。
しかし川の中を濡れるのも気にせず歩くというのはなかなかにして楽しい。 童心に帰りつつ三時間ほど進んだところで、目標地点であった分岐点までたどり着くことができた。 それほど疲れていたわけでもなかったが、帰り道も同じ距離を歩かないといけないのでここで引き返すことにしたのだ。 ちなみにこの先にもう少し進むと、かなり水深が深い場所があるようだ。
帰り道は川の流れと同じ方向に歩くわけだが、だからといってそんなに楽できるというわけでもない。 下流側からスタートする場合は、十分に余力を持った段階で引き返す必要がある。 ちなみに上流側からスタートする場合は事前に許可を得る必要があり、キャンプを挟みつつ1日かけて踏破するそうだ。

無事スタート地点まで戻った私たちは、川の中を歩いたため普段とは違うタイプの疲れを感じていた。 ビジターセンターまでシャトルバスで戻り、入って来た方とは反対側の出口側のタイ料理レストランにて夕食をとった。 あまりよろしくないレビューも散見されたが、私たちが頼んだメニューは国立公園の側で食べてるとは思えないほどとても美味しかった(グリーンカレー、ドランクンヌードル、サモサだったかな・・・)。 メニューかシェフの当たり外れがあるのかもしれない。 その後ザイオン国立公園を通り抜けて、カナブまで戻るのであった。

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wordpress多言語サイトのhttps化

Xserverではhttps化が無料でできるということであったので、せっかくなのでトライしてみることにした。

Xserverでのサイトのhttps化

サイトのhttps化自体はとても簡単で、Xserverのサーバーパネルにアクセスし、ssl設定タブーssl設定の追加から確定するだけで良い。 30分ほど待つとhttpsのサイトにアクセスできるようになる。
問題はWordPressで多言語化などの目的で、先にマルチサイト化をしている場合だ。 設定をhttpsに変更しようとしても、メインサイトのアドレス変更はワードプレスの設定画面からはできない。 ウェブで検索したところ、直接データベースを編集すれば変更できるようである。 ちょっと時間ができたので、やってみることにした。

wordpress多言語サイトのhttps化

サイトのhttps化自体は少し前に前述の通りに済ませておいた。 サイトのバックアップをとってから、まずはマルチサイトのサブディレクトリサイトのhttps化をする。 これはとても簡単で、参加サイトーサイトネットワーク管理ーサイト、から各サイトの編集をクリックする。 設定タブに移動してsiteurlとhomeのアドレスをhttpsに変えてあげれば良い。
続いてメインサイトのhttps化に取り掛かる。 メインサイトのアドレスを変更するには、直接mySQLデータベースを編集する必要がある。 私のエックスサーバー環境下では、サーバーパネルにログインするとデータベースのところにphpmyadminというものがある。 これをクリックするとユーザー名とパスワードを求められるので入力する。 mySQLのパスワードなんぞ忘れた!という方はファイルマネージャーからワードプレスインストール先のwp-config.phpにアクセスすれば良い。
さてphpmyadminの画面を開いたら、左側のフォルダ一覧をプラスを押して開くとwp-optionsというファイルが見つかる。 このファイルをクリックすると右側に中身が表示される。 そうすると上の方にsiteurlとhomeというオプションが見つかるはずだ。 これをhttpsに変えてあげれば良い。
あとはワードプレスにログインし直し、参加サイトーサイトネットワーク管理ーサイトに行くと、設定タブのsiteurlとhomeのhttpがhttpsに変わっているのが確認できるはずだ。
ただ私の環境下では一つ問題があって、同ページの情報タブのサイトアドレスの表示がhttpのままなのだ。 色々試して見たのだがここが変わらない。 しかしhttpsで問題なくサイトが動いているようであるので、原因が判明するまでは置いておくことにした。

サイトのhttps化後にやっておくこと

さてwordpressのhttps化をしたら、内部リンクや画像などのアドレスを全てhttpsに変えておく。 私たちのブログは大したリンク数・画像数ではないので、手動で全部変換した。 続いてhttpからhttpsへの301リダイレクトの設定。 マルチサイトだとここがうまくいかないというウェブ情報が散見されたが、単純に下記の二行をhtaccessのRewriteEngine onの下に書き足したら今の所うまく動いている。

RewriteCond %{HTTPS} off

RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

というわけで、多言語マルチサイトのhttps化でした。 微修正などがあれば追記予定。

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海外旅行記・グランドサークル 〜西部の荒野モニュメントバレー

多くの人が西部劇という言葉でイメージする景観というのは、ここモニュメントバレーなのではないだろうか。 果てしない荒野と、メサ・ビュートと呼ばれる大岩のオブジェが独特の景観を作り出している。 私たちのグランドサークルの旅の二つ目の目的地であった。

モニュメントバレーへのアクセスとビューホテル

ビューホテルからのモニュメントバレー

お昼過ぎにモアブ(moab)を発った私たちは、夕方にはモニュメントバレーに到着した。 道中はメキシカンハットと呼ばれる岩に立ち寄ったくらい。 有名なモニュメントバレーに続く一本道の写真撮影はしたかったのだが、ちょうどその辺りを通る時に視界がほぼ無いくらいの豪雷雨に遭遇。 諦めることにする。
モニュメントバレーへのゲートにたどり着いた頃には雨は上がったのだが、残念ながら天気は今ひとつであった。 ゲートで20ドルの入場料を払い敷地に入りビューホテルに向かった。
ビューホテルはモニュメントバレーの敷地内にある唯一のホテルで、部屋のバルコニーからモニュメントバレーの荒野を一望することができる。 そのぶんお値段は高くなっており、普通のアメリカンタイプの一部屋が300ドルほどする。 しかし部屋のバルコニーにのんびりと座りつつ、夕暮れ時のモニュメントバレーの景観を満喫できることを考えれば安いものだろう。
唯一残念であったのは、天候に恵まれず夕日に染まって行くモニュメントバレーを見ることができなかったことだ。 日没後はちょっと疲れていたこともあり、部屋でインスタントヌードルを食べて就寝することにした。

ビューホテルからの日の出鑑賞

ビューホテルの部屋からの日の出

早朝夜明け前に起き出して日の出を待つ。 ビューホテルのもう一つの良い点は、バルコニーが東向きであることだ。 この方角のおかげでモニュメントバレーでは日の出を部屋のバルコニーから楽しむことができたのだ。 太陽がビュートの後ろから現れて来る様子に、眠たさも忘れて見入ってしまった。 ちなみに嫁はベストの角度と視界を求めて、ホテルのレストラン側の方に写真を撮りに行っていた。
朝食付きでホテルを取っていたので、その後朝食のブッフェを食べた。 レストランからの眺めもとても良いが、そんなにチョイスもなく味も普通。 何か買っておいて食べるならそれも良いだろう。

モニュメントバレーのトレイルで荒野の散策

朝食後にホテルをチェックアウトし、モニュメントバレー内のビュートの周りを一周するワイルドキャットトレイル(wildcat trail)に向かうことにした。 このトレイルの開始地点はとてもわかりにくく、しばらく見つけることができなかった。 掃除のお姉さんに聞くと、道なき道をおりて行けば良いとのこと。 実際には別の正しい開始地点があったのかもしれないが、とりあえずそこからおりていきいつのまにやらトレイルに合流していた。
ワイルドキャットトレイルは5kmの周回コース。 ホテルにはそれなりに人がいたが、このトレイルで見かけたのは一組くらい。 近づくと巨大なビュートと私たちだけが広大な荒野の中に静かに佇んでいるというのは、何やら不思議でもあり心地よい感じでもあった。 気温はかなり高くなっていたので、水休憩を頻繁にとりつつのんびりと一周。

Monument Valley

ワイルドキャットトレイルから撮影

モニュメントバレーの荒野をドライブ

ウォーキングの後は車に乗り換えて、モニュメントバレー内のドライビングコースに向かった。 SUVの車をレンタルし、またできれば4WDにしておきたかったのはここを走るためでもある。 とはいえ前日の雨にもかかわらず想定していたよりはずっと道の状態は良く、このドライブコースは普通の車でも大丈夫であったかもしれない(実際に普通の車が走っているのを見かけた)。
最初の下りが若干急勾配であり見た目的には不安な感じだが、走り始めてしまえば大したことはない。 このドライブコースには映画の撮影に使われたような場所がいくつかあり、そう行った地点での景観は確かに何かの西部劇で見たことのあるような感じであった。 しかし何よりもそういった光景の中を自分でドライブできるというのは、とても気持ちの良い体験でもあった。
敷地内のドライブはナバホ族のツアーに参加することもできるが、自分でドライブしてみるのも悪くないプランだと思う。

モニュメントバレービューホテルから去りつつ

ウォーキングとドライブが終わったのが午後2時前後であっただろう。 モニュメントバレーを離れ、アリゾナ州ページへと向かうのであった。

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D&X

海外旅行記・グランドサークル 〜メサアーチでの日の出

私たちのグランドサークルの旅でのベストの日の出は、ここメサアーチのものであった。
ちょうど東側向きに配置されたメサアーチと眼前に広がる広大な大地からの日の出は、言葉では言い表しがたい圧倒的なものであったのだ。

キャニオンランズ国立公園・メサアーチへのアクセス

メサアーチでの日の出

この日は日の出の二時間半前4時に起きだし、4時半にはホテルを発った。 モアブ(moab)からメサアーチのあるキャニオンランズ国立公園(canyonlands national park)までは車で45分ほど。
暗闇の中を運転していくことになるので、野生動物の飛び出しを含め運転には気をつける必要がある。 途中キャニオンランズ国立公園への入場ゲートをくぐるが、早朝の時間帯ならば無料で通り抜けられたはずだ。
駐車場はそれなりに広く、日の出の時間帯に埋まっていることはないだろう。 確かトイレも駐車場についていたと思う。

短いトレイルを歩きメサアーチへ

さて駐車場からは1kmちょっとの周回トレイル。 メサアーチはちょうど中間地点くらいにあるので、500mほども歩けばたどり着くことができる。 道中は日の出前であるのでもちろん真っ暗闇なので、何かしら照明を準備しておく必要がある。 私たちはヘッドライトを持参した。
多少道順がわかりにくいところがあるものの、大きく道を間違えるようなところはないと思う。 なんとなく歩き続けていれば、メサアーチにたどり着くことができるはずだ。
私たちは日の出一時間ほど前にメサアーチにたどり着き、この日の一番乗り。 嫁は写真を収めるベストスポットを探すべく、いくつかのポイントを見比べてテストをしていた。 しばらくうろちょろしていると嫁はベストな位置を見つけたようで、三脚を固定して日の出の時を待っていた。
私はアーチの周りを散策しつつ、ぼんやりと明るくなりつつある渓谷の眺めを楽しんでいた。  20分から30分前になるとメサアーチの周りには次々と人が現れ、各々自分のベストの場所を探しつつ日の出を待つ。 嫁は良い場所を取れていたようで、嫁の周りには多くの人が三脚を設置していた。

メサアーチに昇る日の出

そして冒頭に戻る。 太陽が最初に顔を出して、広大な渓谷を照らし出していき、そしてメサアーチを赤く染め上げる。 その十数分の間の景観の変化の美しさは、早起きして苦労してたどり着く価値のあるものであった。 英語版の方でそのうちの数瞬を切り取った写真を見ることができる。

日の出後のメサアーチ・別角度から

メサアーチでは、日の出の後も広大なキャニオンランズの眺めを楽しむこともできる。 しかし時間に余裕のある方は是非この日の出の時間帯を試していただきたい。

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海外旅行記・グランドサークル 〜アーチーズ国立公園

アーチーズ国立公園は私たちの旅の最初の目的地であった。 グランドサークルの北側に位置しており、グランドジャンクション空港から二時間ほどのドライブとアクセスが良かったからだ。 2時過ぎくらいだっただろうか、私たちはまずユタ州モアブ(Moab)に到着した。

デリケートアーチでの日の入りを目指したが

この日のメインの目的はデリケートアーチでの日の入りの鑑賞であったため、ベストウエスタンキャニオンランズインに先にチェックインをした。 その後ホテルの近くの四川レストランで、数品テイクアウトをしてホテルで食べた。 このレストランは最近のレビューはさほどでもないようだが、私たちの頼んだメニューは結構美味しかった。 それから近くのスーパーに立ち寄り、携帯食とペットボトルの水を30本くらいまとめ買いし車に積み込む。
もともと5時過ぎくらいにアーチーズ国立公園を訪れる予定だったのだが、この時点で4時。 待っているのもなんなので少し早めにアーチーズ国立公園に向かうことにした。

アーチーズ国立公園の入口はモアブから車で10分ほど。 ゲートでは国立公園の入場券を買う必要がある。 私たちは複数の国立公園を回る予定であったので、80ドルの年間パスを購入した。 ゲートをくぐってからのドライブの方がやや長く、30分ほどのんびりドライブをするとデリケートアーチの駐車場(Wolfe Ranch parking area)にたどり着いた。
デリケートアーチへのトレイルは2kmと少しだが、約150mの勾配がある。 この時点での気温が39度ー40度あり、また日陰のない岩場の中ではさらに暑く感じた。 しかし一つ目の訪問地に興奮していた私たちは、休みを取ることなく20分ほど歩き続けたのだ。
そんな中デリケートアーチへの中間地点くらいだっただろうか・・初めての水休憩を取っていたところで、嫁の母が日当たりをおこして倒れてしまったのだ。 少しだけ生えている木の陰に移動して、十分に水分をとってもらう。 しばらく休むともう大丈夫だという嫁の母であったが、これ以上登り続ける危険をおかすことはない。 デリケートアーチは諦めて、ゆっくりと下山することにした。
あーチーズ国立公園を夏場に訪問される方は、十分に休みをとりつつ歩く計画を立てていただきたい。 下山後車の冷房の中で十分に休んだ私たちは、もう一つ奥の駐車場に向かうことにした。 デリケートアーチは下からのビューポイントもあるのだ。

ビューポイントから:デリケートアーチと日没を待つ多くの人々

ウインドウズセクションの日の入りから月の出

その後で私たちはウインドウズセクション(windows section)に向かうことにした。 ウインドウズセクションでは、駐車場からほとんど歩く必要がなかったからだ。 この日は日没時はそれほど天気が良くなかったが、ウインドウズセクションのアーチと日没の雰囲気は何か静謐な感じがするものであった。
その後帰り道で車が何台か止まっているのに気づいた。 動物でもいたのかと隣に停めて周りを見渡して見ると、ちょうど月が昇るところであったのだ。 アーチーズ国立公園の平野を月明かりが照らす様はとても印象深いものであった。

アーチーズ国立公園での月の出

デビルズガーデンの散策

二日目は朝方にメサアーチでの日の出鑑賞をしてから再びアーチーズ国立公園を訪れた。 嫁の母も完全回復したため、デビルズカーデン(devils garden)のトレイルにチャレンジすることにした。 デビルズガーデンには広い駐車場があり、ビジターセンターから約30分ほどのドライブで到着できる。
この日もとても暑かったので、前日の反省を踏まえてゆっくりと休憩をとりつつ進むことにした。 とはいえこのトレイルはだいぶ平坦な道のりであり、また日陰も比較的探しやすい。 一時間ほどかけてランドスケープアーチ(landscape arch)までたどり着くことができた。 ランドスケープアーチは今にも崩れ去りそうな巨大な細いアーチである。 時折崩落があり、いつかは崩れ去ってしまう可能性があるので見れるうちに見ておいた方が良いアーチだ。 その先にも良いスポットがいくつもあるのだが、私たちはここで戻ることにした。

細く巨大なランドスケープアーチ

その後モアブのカフェでサンドイッチをつまんだ後、モニュメントバレーへと旅立ったのだった。

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海外旅行記・グランドサークル 〜ホースシューベンド

グランドサークルの自然の景観は水の力によるものが多い。 とはいえ夏場は乾燥しているところが多いこの地域の中で、ホースシューベンド(horseshoe bend)はコロラド川の流れと渓谷の完成された曲線美から、雄大な水の力を感じ取ることができる場所だ。

ホースシューベンドへのアクセス

ホースシューベンドトレイル

砂道のホースシューベンドトレイル

ホースシューベンドはアリゾナ州ページの近くにある。 同じくページの近くにあるアンテロープキャニオンが二時間程度のツアーであるため、1日のプランとしてはホースシューベンドと組み合わせるのは悪くない。 私たちはお昼のアンテロープキャニオンのツアーの後、食事をしてからホースシューベンドを訪ねた。
ページからハイウエイ89号に入ってすぐのところにホースシューベンドに向かうトレイルコースの駐車場がある。 しかし、例のごとくハイウエイからの入口がわかりにくいので、ナビがない場合は気をつけて見ておく必要がある。 ここの駐車場は十分な駐車スペースがあったと思う。
ホースシューベンドまでは駐車場から1km程度、若干のくだりをのんびりと歩いて行けばたどり着く。 しかし砂道であるため普段より疲れやすく、私たちが行った時は真夏で日差しも強かった。 そのためなかなかにタフなトレイルであった。 初日に嫁の母が日当たりしてしまったこともあり、200mおきくらいで水休憩をとりつつゆっくりとホースシューベンドまで向かった。 途中に屋根と椅子付きの休憩所が一箇所あったと思う。

写真家の楽園・ホースシューベンド

ホースシューベンド

ホースシューベンド正面から

写真で見直してみても、赤い大地と翡翠色のコロラド川のコンビネーションはとても美しい。 しかしアメリカ西部の青い空と白い雲、照りつける太陽とセットでの光景を直接見ると、それを何倍も印象深いものへと昇華させる。

写真家たちはこの雄大な光景を1枚の写真に収める努力をしている。 ウェブでホースシューベンドを検索すると多くの素晴らしい写真を見ることができる。 特にここは日の出が美しいことで有名なので、その時間帯の写真が多い。 私の嫁も日の出の時間に来たがっていたが、ちょっと疲れが溜まって来ていたのでパスさせてもらった。
ホースシューベンドの断崖には柵などは全くないので、各々の責任の範囲で歩き回ることができる。 多くの人は断崖ギリギリまでいって、肝試しのようにセルフィーをとるのを楽しんでいた。 私は高いところは得意ではないので、安全なところから写真をとっていたが、それでも何枚か気にいった写真を取ることができた。 素材が良いということは素晴らしいことだ。

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