赤ちゃんとフィンランドから中国への飛行機移動

事の起こりは私のいくつかの海外への長期出張。
その間嫁と子供がどう暮らして行くかを話し合っていたのだ。 やってやれないこともないだろうけど、極寒のフィンランドで二人で過ごすのもなかなか大変。
それだったら多少フライトが大変でも、その間実家に帰っているかという話になったのだ。

そういうわけでこの投稿は9ヶ月の赤ちゃんを連れて中国へ飛ぶ長距離飛行の体験記。 私が飛んだわけではないので、嫁のブログの翻訳がメインだけど。
フライトを含め道中は思いの外しっかりとサポート体制が整っていた・・・けれどやっぱり赤ちゃんと移動は結構大変ねというお話。
今回はFinnAirを使ったけれど、他の航空会社も全般にサポート体制が充実しているとは思う。

ヘルシンキ空港での搭乗手続き

ヘルシンキ空港まではバスと地下鉄・電車を乗り継いで1時間半くらい。 空港までのアクセスについてはちょっと前に一つ投稿を書いた。

内部リンク:ヘルシンキ市内から空港まで電車でアクセス

チェックイン手続き

そういうわけで無事空港に到着した私たち。
チェックインは済ませておいたのだけど、預け荷物もあるのでカウンターへ。 子供連れは優先カウンターへ向かうことができた。
いつも通りパスポートなどを渡して搭乗券を発券してもらう。 それから預け荷物の重さを測って必要な手続きはおしまい。
嫁が事前に調べていたフライト中の赤ちゃんの就寝用のバスケットが使えるかを確認。 どうやら無事に使える模様。 この年代だとこれがあるかないかは結構大きい気がするので、使えるかどうか確認しておくと良い。

セキュリティーチェックと出国審査

ここからは嫁と息子の二人旅。

ヘルシンキ空港は家族連れのためのセキュリティーチェックのラインがある。 もともとそんなに混んでる空港でもないけれど、小さな子供を連れてる場合だとサクッと抜けられるのは助かるものだ。
さて普段のセキュリティーチェックでは液体への制限が厳しい。
子供連れの場合開けてない液体の離乳食は大丈夫。 それから赤ちゃん用の温めといた水なども。

さて探知機を通る時だけど、抱っこ紐のままでは通れない様子だった。 嫁は抱っこ紐から一度息子を取り出して、それから手で抱えて探知機を通り過ぎていた。
探知機を抜けた先には赤ちゃん用の椅子がある。 そこに息子を置いて荷物の整理をしたそうだ。

セキュリティーチェックを通り抜けるといよいよパスポートコントロールに入る。 EUパスポートのライン、すべてのパスポートラインに分かれている。
ご多分にもれず全パスポートラインの方が混んでいる。

審査官にはパスポート、滞在許可証、航空券、それから顔を見せるだけ。

こちらでは特に子供連れラインなどはなし。 でも20分ほどで抜けられた模様。

出発ゲートへの移動

上海行きのゲートは53。 セキュリティーからの距離はかなり長い。 子供連れだと少し移動が大変な距離。

HEL airport changing station

ヘルシンキ空港でオムツ交換

オムツ交換用の多目的トイレははたくさんある。 ちょうどゲート50を過ぎたところで一つついていたのでオムツ交換を済ませる。

搭乗は赤ちゃんがいると優先ラインから入れる。 グループとしては2番目のグループになるのかな。

飛行機の搭乗から長時間フライト

A350はとても素敵な飛行機。 中は広々としているし綺麗。
座席の41Hへと向かう。 荷物の収納などの間はフライトアテンダントの一人が子供のことを抱いていてくれたそうだ。

この41Hは真ん中のトイレの目の前の席なので、前方が空いている。 なので下の写真のように赤ちゃんが寝れるバスケットを壁にくっつけることのできる席なのだ。 通常このバスケットは飛行機に一つだけだそう。
それからこの日のフライトはそんなに混雑していないフライトだった。 嫁の座席の隣2座席は空けといてくれたようだ。

Finnair A350 baby cot

バスケット内に無事収まった息子

このバスケットが使えるのは安定飛行に入ってから。 なので離陸からしばらくの間は膝元に子供を抱えておく必要がある。
大人用の座席シートベルトに加えて、それに着脱できる子供用のシートベルトがある。

30分ほど離陸が遅れたようだけど、その間周囲の乗客が子供をあやすのを手伝ってくれたそうな。
さて離陸中は赤ちゃんの耳からガス抜きのために授乳。 疲れていたのかゆっくりと飲みながら、気づいたら寝ていたそうだ。
5分で起きてしまったようだけど、その5分で必要な荷物を取り出すなど色々準備ができてよかったと嫁が言っていた。

フライトが安定飛行に入ってからは、子供は非常に元気に遊びまわっていた。
おかげで食事が回ってきたときには食事ができなかったようだけど、しばらくあとにもう一度持ってきてくれた(ちなみに食事をあっためておける時間はそんなに長くないから、一定時間内に食べる必要はあるそうだ)。
この時はお隣のお客さんが息子のことを抱えてくれているとオファーしてくれたので、その間にご飯を済ませることができたそうな。

その後飛行機の明かりが消えたら意外とあっさりと眠りについてくれた息子。 時たまトイレの音で身動きはしていたようだけど、比較的よく寝ていてくれたようだ。 一方嫁はかわいそうにその間も寝られなかったそうだけど。

着陸前の朝食の時間。 嫁が食べ終わるのを待ってから起き出した息子。
結構寝られたおかげかご機嫌に周りの人たちに笑顔を振りまいていたそうだ。 それから着陸まではあっという間。 シートベルト着用のサインが出て、膝の上ではおとなしくしてくれなくて大変だったようだけど。
最後は離陸の時と同じく、耳のガス抜きのために授乳をしながら無事着陸。

その後はのんびりと入国手続き。 ここからも歩く距離が結構長くて大変だったようだけど、フライトを乗り越えた嫁は割と元気に歩けた模様。
そういえば息子の中国の入国用に中国の旅行許可証のようなもの(Travel document)を取得したんだけど、入国管理官がなぜだかうまく読み込めなかったそうだ。
ともあれ書類自体は有効書類なので、無事入国はできたし使えたのでよかったけど。 日本のパスポートだと14日しか滞在できないので。
その後は嫁の両親が迎えにきてそのまま実家へと車旅。

こうして無事長いフライトが終わりを告げたのでした。

というわけで9ヶ月の子供との長距離フライト体験記でした。
この2ヶ月後にヘルシンキに帰ってきたので、嫁の英語のブログには11ヶ月の体験記も書いてある。 昼間のフライトだったぶん帰りの方が大変だったそう。
投稿下部にリンクを貼っておいたので興味がある方は読んでいただきたい。 やっぱり生の声の方が面白い不思議。

最後に赤ちゃん連れ旅行のTIPSをいくつか

  • Baby cotと呼ばれるバスケットが利用可能ならお願いしておくと良い
  • 一方でバスケットを使う席の場合だと、先頭座席のため手荷物を座席上の収納にしまう必要がある。 通常座席の場合荷物が足元に置いておけるのが良いところ。 赤ちゃんの面倒を見ながらちょいちょいと荷物が取り出しやすい
  • 寝る可能性が高いぶん昼間のフライトよりも夜間のフライトの方がやや楽
  • Finnairは赤ちゃんが乗るとお土産をくれる。 ムーミンタオルなど

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