2018年は念願のアイスランドにもいったし、今年はもう旅行はいいかなと思っていた私たち。
だけど年末に近づいて11月・12月と続いたヘルシンキの寒さ、そして何よりも暗さ。ちょっとここら辺で太陽の光が必要だろうということで、急遽南へと旅立つことを思い立った。
適当にフライトを眺めてみるとクリスマス前の方がフライトチケットが安いので1週間以内に旅立ちたいという感じ。フライトがそこそこの値段で天気が良いところという感じで目的地をピックアップした。
テネリフェ北部の竜血樹
候補としてはギリシャやイタリアの下の方の暖かい島、スペインやポルトガルの暖かいところ、それからカナリア諸島。
カナリア諸島はアフリカのモロッコのお隣にある島々だけれど、領土的にはスペイン領。なので場所からするとちょっと不思議だけど、EU内お気楽旅行。平均気温は12月でも二十度越えの常春の島。
結局以前友人がクリスマスのカナリア諸島が良かったと言っていた記憶を道標に、ちょっと遠いけれどカナリア諸島まで飛ぶことにしたのだった。
旅程は長いようで短い7泊8日。
実際の旅程はこんな感じ:
内部リンク: 12月のカナリア諸島・テネリフェ島で1週間のバカンス 〜旅程編
カナリア諸島に行くための準備
カナリア諸島へのフライトの予約
カナリア諸島は北欧やドイツ、イギリスなど寒いあたりのヨーロッパの人たちに大人気の冬の観光地。フィンランドも御多分に洩れずということで、カナリア諸島はこの時期大人気。ちなみに結構お国ごとに行きたい島が分かれているそうな。
そういう事情なのでヘルシンキからもカナリア諸島への直行便が結構飛んでいる。航空会社はFinnairかNorwegian air。乗り換え付きで良いなら各種航空会社がある。
Norwegian airはノルウェーの格安航空会社で、クリスマス前のチケットを1週間前に購入して、お一人300ユーロしないくらいの値段帯だった。安い分だけ色々効率化を図っているので、そこらへんの評価が別れるところだそうな。
一方Finnairはフィンランドのメインの航空会社。一人400ユーロほど。なのでFinnairの方が少し高い。とはいえさほど値段が変わるわけでもない。私たちは子供のL君連れなので、子連れ旅行に慣れているし割と子向けサービスの良いと言われるFinnairを使うことにした。
直行便の行き先はグランカナリア島かテネリフェ島でフライトは6時間と少し。日程次第だけど両島で値段はさほど変わらなかった。私たちはテネリフェ島の南の空港(テネリフェ・スール空港)へと飛ぶことにした。
ちなみに12月あたりだとクリスマスと新年前後がチケットが売り切れてたり、べらぼうに高かったりした。それ以外は安くも高くもないといったところ。
カナリア諸島のどの島に行くか
カナリア諸島は全部で7つの島に分かれている。大きめの島はぱっと回って2・3日、ゆっくり回って1週間、それ以上滞在してもやることは十分にあるといった感じ。小さめの島は2・3日もあれば十分だそうだけど。
というわけで私たちの1週間の旅程だと行けてせいぜい2島。結論から書いておくと、私たちは結局テネリフェだけに1週間滞在した。
さて飛行機の直行便があるグランカナリア島(Gran Canaria)とテネリフェ島(Tenerife)がカナリア諸島の中でも人気の大きな島。そしてこの二つの島は割と似通っていると言われていて、両方ともに素敵なビーチと自然公園、そして建物の綺麗な古都に、安くて美味しいレストランがある。
どちらかというとテネリフェ島の方が人気が高いよう。テネリフェにはスペイン最高峰3718mのテイデ山(Pico del Teide)があるからってのが大きいのかな。それからとても長生きの竜血樹を見ることもできる。グランカナリアはビーチが良くて、海鮮系のレストランが美味しいって聞いたけどどうなんだろう。
私たちが行きたくてちょっと調べていたのがランザローテ島(Lanzarote)。火山帯特有の自然が見れるということで、自然景観地を楽しみたいタイプの人たちには良い目的地だそうな。写真で見る限りではここが一番絶景に溢れてそうな雰囲気だった。
だけど結局断念。理由はいくつかあるのだけど、あまり何度も飛行機が使いたくなかったというのが一つ。そして代替手段のフェリーは12時間ほどかかる上に、直前だったためかべらぼうに高いチケットしか見つからなかった。
というわけで今回はパスしたけれど、次カナリア諸島に行くなら訪れてみたい第一候補。
フエルテヴェントゥラ島(Fuerteventura)も敷地面積の大きな島。砂漠っぽい景色やビーチが良さげだったけど、風が強いことが多いっていうのが子供連れの私たちにはちょっとということでパス。
ラ・ゴメラ島(La Gomera)とラ・パルマ島(La Palma)はテネリフェから割と近いのは良かったのだけど、特にこれといった魅力的な情報はなかったので今回はパス。
エル・イエロ島 (El Hierro)は大西洋に向かう最果ての島で、観光客の少ない落ち着いたバカンスを過ごすことができるそう。ちょっと興味はあったけど、やはり今回の旅行には向かなそうだったのでパス。
テネリフェ島での移動手段
私たちは今回は空港への移動はタクシー、そしてそれ以外は公共バスを利用した。
テネリフェ島でタクシー
タクシーは空港から南のメインビーチのCosta adejeや、playa de las americasまでは30ユーロほど。さほど高くない。お釣りを切り上げてチップにしても良いってくらいで、ほとんどチップの文化はない模様。
空港からのタクシーはクレジットカードが使えたのだけど、ホテルで呼んでもらった空港までのタクシーはクレジットカードが不可だった。カード払いしたい人は先に聞いておいた方が良さそう。
テネリフェ島で公共バス
さて公共バス。
行きたい目的地次第では結構安くて便利。ただしたくさんバスがあるし行き先もスペイン語系でわかりにくいので、事前にある程度バスの行き先や時間をチェックしておくと良い。私たちは一回逆方向に乗ってしまった。
ten+カードの買えるお店
公共バスの使い方だけど、まずはバスカードのten+カードを買っておくと良い。便利なだけでなく料金割引も効く。特に長距離バスはかなり安くなる。
私たちは空港の預け荷物ピックアップを出てすぐの携帯電話屋さん?(Lycamobile)で購入。上の写真のバスカードマークがついているお店なら買えるそうな。空港職員とかに聞けば場所を教えてくれる。カード本体が2ユーロで後はお金をチャージして使う感じ。
さてバスの乗り方は簡単。
バスの運転手さんがいる先頭から乗り込んで、わかりやすいten+カードの読み込み機にカードを近づけるだけ。
1枚で何人かの支払いをまとめてすることも可能。その場合バスの運転手に二人以上で使うということと、目的地の行き先を告げる必要がある。
降車時のten+カードの読み込み機
重要なのが降りるときにもスキャンする必要があるということ。出口に上の写真のような、乗り込む時とは異なる読み込み機があるので、忘れずにスキャンする必要がある。降車時にスキャンしなかった場合は最長区間料金?を取られるのだとか。
ちなみに乗り込む時に使った読み込み機は、降りる時のスキャンには使えなかった。
そうそう、降りる駅の確認だけど、電光ディスプレイに次の駅名が表示されるのでそれで確認できる。ボタンを押して降りることを伝えないと、止まらないことがあるので注意。メインの駅ならだいたい止まるだろうけどね。
料金についてはten+カードの支払いで、短い区間で一人1ユーロとちょっと。南部から北部まで移動する高速バス(343)で一人10ユーロほど。
それからベビーカー持ちの場合だと、南部のメイン路線を走るローカルバスの場合はベビーカーがそのまま持ち込めることもある。
一方で高速バスとか北部のローカルバスはベビーカーはバス下の収納にしまう必要があった。
ちなみに私たちは使わなかったけど、レンタルカーも安くて良いそう。
テネリフェ旅行のホテル
カナリア諸島は比較的物価が安いので、良いリゾートホテルに比較的リーズナブルな値段で泊まれる。Airbnbはさらにお得な値段だし、リゾート地だと結構面白い物件も転がっていたりするのでどっちを選ぶかは難しいところ。
私たちは今回はバカンス旅行と観光のミックスということで、南部ではリゾートホテルに、北部では安めのAirbnbのスタジオアパートで節約と分けることにした。
Airbnbはいつも通りスーパーホストから適当に選択。そしてホテルはレビューの高い四つ星、五つ星ホテルの中から選択した。
以下は参考までに実際使ったテネリフェ南部のホテル情報。ちょっと長くなるので興味がない方は飛ばしてください。
Vincci Selección La Plantación del Sur
部屋から眺めた大西洋への日の入り
住所: Calle Roque Nublo, 1, 38670 Costa Adeje, Santa Cruz de Tenerife
オススメ度:☆☆☆☆☆
概要:
Costa Adejeの五つ星ホテル。スタッフはレセプションもレストランもその他もとても丁寧で好印象。それからみんな聴きやすい英語を話していた。
割と落ち着いたエリアの中でも、ビーチからは結構坂を登る必要がある。というわけで、人によっては立地が悪いと感じる人もいるかもしれない。私たちにはむしろ人気の少ない落ち着いた場所ということで好印象。
ホテルは五つ星なだけあって部屋もアメニティーも充実。スリッパ・スポンジ・髭剃り・歯磨き・バスローブなどなどだいたい思いつくものは完備。バスタブ付きのバスルームもとても綺麗だし使いやすかった。
完璧な日の入りを含む部屋からの海の眺め、バルコニーのクッションの乗った背もたれを調整できるリラックスチェアも良かった。ちなみに海の眺めが良い部屋っていうタイプの部屋を選択していた。
朝食は外の眺めの良いテラスでリラックスしたバイキング形式。食事の質も品揃えも良くて満足できた。卵料理などはその場で調理してくれる。普通のコーヒーに加えてエスプレッソマシンもあり。
正直このホテルはhalf boardにして夕食もブッフェで食べてしまっても良かったと思ったくらい。ちなみにこのホテルは日替わりでブッフェメニューのテーマが変わる。スペイン料理、カナリア料理、BBQなどなど。
プールは各種プールに加えて小さな子供用の温水プールもあった。18ヶ月の息子のL君もとてもエンジョイしていた。私はちょろっと深い方のプールも体験。そんなに広いわけではないけれど、リゾートプールとしては十分楽しめた。
ちなみにプール側のバーレストランはそこそこ、さほど料理に気合を入れている感じではない。ただ南の島のプールを眺めながら飲む冷えたビールは美味しかった。
Cleopatra Palace
ホテルの部屋からの大西洋とビーチ
住所: Av. las Américas, 38650 Arona, Santa Cruz de Tenerife
オススメ度:☆☆☆☆☆
概要:
南部の中心地las Américasの四つ星ホテル。こちらのホテルもとても従業員が丁寧で良かったし、英語もとてもお上手だった。それからチェックインの際にウェルカムドリンクが付いていた。
お隣の系列ホテルMediterranean Palaceがファミリー向けなせいもあってか、このホテルのお客さんは年齢層が高めだった。ちなみにもう一つの系列ホテルSir Anthonyが一番ハイエンドで値段が高い模様。
こちらはまさにビーチの目の前に位置したホテル。ホテルから出て一本道路を渡るとすでに砂浜。というわけでビーチに対する立地がとても良いホテル。とはいえmare nostrum resortの3つの大きなホテルに隠されるような場所に位置しているので、賑やかではあるもののさほど混雑感は感じないホテルだった(これは時期も関係してるかもしれないけど)。
部屋はVincciよりはやや小さかったけどバルコニー付き。ちなみにこのバルコニー隣の部屋に対してすごくオープンなので、半裸でバルコニーに出たりすると、お隣さんと気まずくこんにちは的な可能性もある。
より海ぎわのホテルだったので、ビーチが間近に眺められたのが良いところ。逆に高い木に阻まれていたので、日の入りは若干見にくかったけど。ちなみに予約時には、正面からの海の眺めが良いというカテゴリの部屋を選択していた。
アメニティーは歯ブラシがなかったくらいで、問題なし。子供用の小さいバスローブがついていたり、子供用グッズも充実していた。清潔なバスルームは良かったけど、シャワーカーテンが小さくて普通に使っても水がフロアに多少飛び散るタイプ。
朝食はやはりバイキング。Vincciほどではないけど、やはり品揃えが良くてなかなか美味しいバイキングだった。特にこのホテルはスペインの発砲ワインのCAVAが無造作に置いてあった。そんな飲んだわけでもないけれど、朝から発砲ワイン飲み放題はなんとなくリゾート気分。
こちらのホテルは私たちはHalf boardを選択。夕食はレストランかブッフェか選択式なのかなと思っていたら、どうやらブッフェの一択だった模様。
ちなみにHalf boardをディナーでなくランチにするということは可能だった。その場合Mediterranean Palaceのブッフェ会場でランチだったそうな。だけど私たちは普通にディナーを選択。
それで肝心のディナーブッフェだけれど、毎日一つ二つ光るメニューはあったのだけど、全体としてはまあまあといったところ。外にレストランに行っても良かったかなとも思ったけれど、小さな子供連れだとやはり近場でぱぱっと食べれるホテルのブッフェはありがたかったというのも事実。
プールはなかなか綺麗で広いプールがあったのだけど、ホテルの目の前に広がるのは広大な大西洋。私たちはずっとビーチで遊んでいた。ちなみにお隣の五つ星ファミリーホテルMediterranean Palaceのプールも利用することができて、そちらのプールの方が大きい。それから子供向けのプールもそちらにある。
それからプール側でチェックイン時にもらえるタオル交換券とプール用タオルを交換してもらえる。このタオル交換券はデポジットを取られているので、チェックアウト時に返却する必要がある。
その他テネリフェ旅行に準備したもの
暖かい場所なので荷物はだいぶ少なくできたけど、逆に準備しなければいけないものも。ぱっと思い出せるものだけあげておく。
- 服
テネリフェなら12月でも晴れていれば昼はTシャツで大丈夫。二十度半ばくらいだけど日差しが強いので。夜は二十度を切って少し肌寒いので、薄手の長袖くらいあると良い。ただし山の方に行く場合は厚着が必要。特に夜間。
- 水着
プールや海に入る方は。12月でも晴れていて風がなければ全然泳げる。温水プールはもちろん海でも。
- ビーチサンダル・スリッパ
同じくプールやビーチで使用。テネリフェで買っても大して高くないけど。ホテルは四つ星以上なら室内スリッパはついているのかな。Airbnbなどを使う場合は部屋用のスリッパ・サンダルがあれば便利。
- 日焼け止め
結構日差しが強い。日焼けが気になる方は特に。
- サングラス
やはり日差しが強いので。
- パスポート・滞在許可証
帰国の際に航空カウンターで滞在許可証の提示を求められた。ヨーロッパ滞在の方は忘れずに。
- 現金
ヨーロッパにしては珍しく、時たま現金を要求される国だった。レストラン一つと帰りの空港へのタクシーが現金払い。手数料が気にならなければ現地でATM使うのも良いだろうけど。
準備としてはこんなものだったかな。
結構長くなってしまったので、実際の旅程などは次の投稿でまとめる。
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1. 海外旅行記のまとめ
2. 12月のカナリア諸島・テネリフェ島で1週間のバカンス 〜旅程編
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