W杯に気を取られていたらいつのまにか始まっていたウインブルドン。そのW杯すら見られていなかった7月の初旬だったので、ウインブルドンが最初に見られたのは3回戦からになってしまった。例のごとくEurosports playerを契約しっぱなしだったので、W杯の合間を縫って少しだけ観戦することにした。
この投稿では、今更ベスト4予想と、少し見られた試合の感想などを書いていきたい。
ウインブルドン2018メンズシングルスの予想
フェデラー山: フェデラー
フェデラーとしかいいようのない山。モンフィスはあんまりフェデラー得意じゃなさそうだし、Kアンダーソンがきれっきれだったとしてもフェデラーが勝ちそうな印象。
チリッチ山: イズナー
チリッチがすでに負けていなければチリッチと言ったであろう山。残りのメンツ的にはラオニッチかイズナー?最近の調子だとイズナーが押し切っても面白い。
ズベレフ山: ジョコビッチ
錦織と言いたいところなんだけどジョコビッチが来ると勝てる気がなんかしない不思議。とはいえ全米では強かったジョコビッチに勝ってるんだし期待したいところ。他にもいろいろ厳しい山だけれどね。
ナダル山: デルポトロ
ナダルは上がって来るんだろうけど、反対側からデルポトロが怪我せずに上がって来れば、芝ならデルポトロが勝ってもいいかなって印象。
優勝: フェデラー
準優勝: デルポトロ
ベスト4: ジョコビッチ・イズナー
ジョコビッチがまだちょっとピリっとしないことを考えると、デルポトロの勝ち上がりはありそう。フェデラーはよっぽどでもなければ負けなさそう。ちょっとイズナー優勝とか見てみたいけど、優勝まずフェデラーかなあ。
ウインブルドン2018の見れた試合の感想
ズベレフ弟vsフリッツ
翌日に延長したところから観戦。たぶんフリッツは前日はもっと切れてたんだろうなという展開。しかしこの日はなにぶんフォアハンドのエラーが多すぎた。サーブも大事なところでサービスポイントが取れ切れていなかったし。
ズベレフ弟は全仏からフルセットに愛されている。しかし長丁場のグランドスラムはフルセットは避けていきたいところだ。
デルポトロvsペール
全仏で錦織を苦しめたペールだけど、芝コートでデルポトロみたいなタイプにどっしり構えられると苦しかったか。しっかり力の差を見せつける感じでデルポトロが勝利。デルポトロは次のラウンドも問題なさそうかな。
ズベレフ弟vsガルビス
ついにズベレフがフルセットマッチに敗れた。
見たところではガルビスが隙のないプレーをし続けてる一方、ズベレフはミスが目立っていた。前半はもう少しズベレフに集中力があったのかしら。いずれにしろガルビスは良いプレーをしていた。復帰してからコンスタントではなくても、ちょいちょい良いところに顔を出してるのかな。
錦織vsキリオス
ちょろっとだけ観戦。キリオスがグダグダ感があったので、W杯ロシアvsクロアチア戦に移行。2セット目ちょっと苦労したようだけど、無事錦織が勝利した模様。
錦織vsガルビス
ガルビスは調子が良いとシモンの上位互換的な感じなのかな。しかも早いサーブが強烈なので、芝で簡単にブレークできなさそう。錦織も苦労しそうというかしていた。
2セット目から観戦してたのだけど、かなりジリジリとした展開。ストローク戦では錦織に分はありそうだったけど、サーブを中心にしてガルビスもかなり押していた。それからガルビスはドロップショットがうまい。
しかし3セット目。少しずつ錦織に流れがいってるかなってところで残念ながらガルビスが怪我。タイブレークでは粘っていたけれど、そこから少し勢いが落ちたかな。たぶんそのままでも錦織が勝ってた気はするけど、そこからは一方的な展開だった。
ガルビスも怪我後もそれなりのレベルは保っていたのだけど、錦織のレベルにはついていけず。いかにトップ選手がギリギリのところで釣り合ってるのかがわかる展開だった。
アンダーソンvsモンフィス
モンフィスが苦しんでいた試合。普通に打ち合ってもアンダーソンがポイントを取っていることが多かったので結果はまあ順当か。アンダーソンはここのところずっと調子が良いのだろう。サーブだけでなくフォアの強打などがよく効いていた。でも次のフェデラーはちょっと辛いかな。
ジョコビッチvs錦織
再びジョコビッチ相手に残念な結果。
んー、やっぱり巡り合わせが悪いというかなぜかジョコビッチには勝てない。もはやそこまでレベルが違うとは思わないのだけど。見れたのは最終セットの終盤だけなのでなんともいえないのだけどね。
いずれにしろウインブルドンでベスト8だと全米がとても楽しみなんだけど、肘のテーピングがとっても気がかり。症状軽くてすぐ治るようなものだと良いのだけどなあ。
アンダーソンvsイズナー
まさかのフェデラーを倒したアンダーソン。そしてチリッチのいない山を順当に勝ち上がったイズナー。巨人対決となった準決勝。
サーブは少しだけイズナーに軍配が上がっていた印象。一方でストローク戦になるとアンダーソンがかなり良さげ。かなりせった上で最終的にはアンダーソンかなーっていう立ち上がり。
結局タイブレーク3つとアンダーソンのブレークアップで最終セットへ。
最終セットは長丁場。タイブレークのないウィンブルドンはどんどんとサービスキープで進行していく。
やはりストローク戦で分が悪いだけイズナーの方が苦しい展開ではある。エースはイズナーのが多いけどね。でも最後にどっちに転ぶかは気合と運だなこりゃ。
結局26ー24でアンダーソンが勝った。最終セットはほとんどイズナーにチャンスは与えてなかったから順当かな。むしろイズナーがめちゃくちゃよく粘ったという印象。しかしアンダーソン次はしっかり守れるナダルかジョコビッチだからちょっと辛いかな。できるだけ疲れをとって臨んでもらいたいところ。
ジョコビッチvsナダル
順延の二日目から。
ナダルの方がストロークは少し良さげだったけどほとんど変わらない二人。どちらに転ぶかわからないという試合。そんな中4セット目は隙をついてナダルがとった。ファイナルセットはどちらもチャンスを掴みながら逃すじりじりとした展開。結局昨日の試合同様エンドレスサドンデスに突入。若干ナダルのが良さげだけど、どちらがとってもおかしくない。
そんな競合いを最後に制したのはジョコビッチだった。ジョコビッチ奥さんも大歓喜。ついにグランドスラムファイナルにジョコビッチが戻ってきた。
アンダーソンもジョコビッチも長丁場後のファイナル。普通にいったらジョコビッチが有利なきがするけれど、両者頑張って欲しいところ。ジョコビッチはバックハンドの変なミスと、短いボールでエラーが出なければ問題はなさそう。アンダーソンはやはりサーブでできるだけなんとかしたいところ。
アンダーソンvsジョコビッチ
普通に戦ってアンダーソンが普通に敗れたという印象のファイナルだった。アンダーソンはフェデラーに勝ったくらいだし、疲れが抜けていれば普通に戦ってもいけるという戦略だったのだろうか?芝だったこともあるのかな。
とくにジョコビッチ対策をしている雰囲気はなかった。ジョコビッチも普段のままのジョコビッチという印象。強い時の方の普通のジョコビッチだったけれど。そんな二人がぶつかればまあジョコビッチだったのは順当でしょうか。
しかしアンダーソンは前回の全米オープンに続いて決勝2回目。錦織もそうだけど、1個くらい取れるとよいなと思う。でもやっぱりビッグ4的なのがファイナルだと少しつらい。もう少し良い巡り合わせに会える幸運を祈るとしましょう。そういう巡り合わせはもうすぐそこまで来ているかもしれないし。
ウインブルドン2018を終えての雑感
優勝 ジョコビッチ
準優勝 アンダーソン
ベスト4 ナダル・イズナー
ナダルフェデラーの流れがようやく終わったかと思ったら、戻って来たのは同じくBIG4のジョコビッチ。マリーは長期離脱な感じだけれど、この4人の支配が終わるのはいつになるのだろうか。芝に限って言えば来年もフェデラージョコビッチナダルあたりがせってそうなイメージ。もう少し安定的にこの3人と戦えるプレーヤーがいないとね。
ジョコビッチは俺がやるから、フェデラーは任せた。ナダルの体力は削っておくから次で任せた・・・って感じの若手プレーヤーが増えて来ないとそうそう優勝を塗り替えることはできないだろう。今回もアンダーソンがフェデラー倒したーっていうのに、最後に復活ジョコビッチが残ってるんだからそりゃきついよねっていうBig4時代。
全米はデルポトロ・アンダーソン・錦織・チリッチあたりがタッグを組んでBig4を一人一人倒して行くところを見てみたいものだ。
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