さて時期は11月から12月。 宵闇の中に閉ざされるフィンランドの暗黒のシーズンだ。 しかし暗さにやられるのは大人ばかりで、子供は順調に育つもの。 この投稿では生後8ヶ月までのフィンランドでの出来事をまとめておく。 特にフィンランドの子育て支援制度について。
ネボラ(neuvola)での定期検診の開始
割と地味なネボラの看板
さて我々にとって一番大きい出来事は、ちょっと前にkelaカードが無事子供に発行されたこと。 というわけで福祉国家フィンランド万歳状態に突入した。 まずはこれまで私立病院で1回数百ユーロ払っていたワクチンを無料で摂取しにネボラまで。 ネボラは産婦人科と小児科が一緒になったような施設。
知らないと通り過ぎそうなネボラの入り口
ネボラの予約は電話で。 ローカルオフィスに電話をするのではなく、共通の予約のための専用番号がある。 どこのオフィスに行きたいかなどを伝えて予約をとる。 予約は電話をした週の間ですぐに取れた。
フィンランドで産んだ場合だと産まれる前からネボラでお世話になるのだろう。 私たちの場合はしばらくネボラを使うことができなかったのだけど、6ヶ月の検診から予約することができた。 6ヶ月検診はナースだけ。 8ヶ月検診はドクターとナース両方。 今のところ7ヶ月もワクチンを打ちに行ったので各月ネボラを訪ねている。
待合室にはソファーや椅子、おもちゃなどが
ネボラは建物に入るとソファーや少しのおもちゃなどがある待合室がある。 妊婦のための血圧測定装置などもある。 靴脱ぎ場とクロークがあるのでそこで上着や靴などを脱いでおく。 時間になるとナースに名前を呼ばれる。 ナースについていけば良い。
ナースは簡単な赤ちゃんの身体測定に加えて簡単なメディカルチェックをする。 最初のネボラ訪問だったこともあり、6ヶ月の検診では問診なども含めて1時間以上かかった。 7ヶ月の時はインフルエンザワクチンを打つだけだったので早かったけど。 8ヶ月はドクターとナースの検診が合わせて40分くらい。
それからちょっと嫁と子供が中国へ行くことになったので、すでに打っている標準のワクチンに加えて追加でBCGワクチンを接種。 フィンランドではBCGは標準では打たない。 標準ワクチンでないものを摂取したい場合は、取り寄せないといけないので少し余計に時間がかかる。 急ぎの場合は早めに準備をする必要あり。
標準ワクチンの一つであるMMRワクチン(麻疹、おたふく風邪、風疹)も、旅行中の感染の心配があるので中国に行く前に接種しておくことに。
次の検診はナースと12ヶ月の時に。 そして18ヶ月はナースとドクター両方。 8ヶ月を過ぎるとだいぶ、のんびりとしたペースになる。
赤ちゃんの生育のための補助金
福祉国家フィンランド関連でもう一つ。 赤ちゃんがいる家庭へのKELAからの補助金。 何種類か補助金の種類があるのだけど、私がKELAへ加入申請したときに一緒に申し込んだのが子供生育の補助金(child benefit)。 こちらは月額95ユーロ程度が赤ちゃん生育の補助で援助される。 子供が17歳になるまで支給されるそう。 ちなみに2人目から5人目まで、一人あたり同様に補助金がもらえるがその額は少しずつ増額する(5人目になると178ユーロの支給)。 あんまりいないだろうけど6人目以上は5人目までと同額が支給される。
それから嫁と息子がKELA加入できたことでもう一つの補助がおりた。 こちらは保育園を使わず家で育児保育をする場合の補助金。 こちらは月額338ユーロ。 それから仕組みはよくわからないのだけど、エスポー地域からの補助金も出るようだ。
ちなみに大学の職務時間が自由が効くので逆にとっていないのだけど、パタニティーリーブも赤ちゃんが9ヶ月になるまでKELAから保障される。 それからすでに別投稿に書いたけど、バス、地下鉄、トラムはベビーカーと赤ちゃんがいれば保護者一人無料なんてのもある。
フィンランドは基本的な生活費は高いけれど、こういった補助のおかげで赤ちゃん関連の出費はだいぶ抑えられる国である。
歯が生えて歯磨きの開始
ここからはちょっと息子の成長記録。 あんまりフィンランド関連情報ではない。 歯磨き練習中。 歯ブラシはK-marketで購入。 口に突っ込むととても嫌そうな顔をして吐き出そうとする。 でも泣かない。 ただ嫌そうな顔。 しばらくしたらなれるのだろうか。
夜泣き
最近また時折夜泣きをする。 前の夜泣きとは原因が違うのかな。 抱っこしたら泣き止むのでそんなにひどい症状ではないのだろうけど。 ちょっと睡眠を削られる7ヶ月から8ヶ月の今日この頃。
寝返りでの高速移動
6ヶ月くらいから寝返りでゴロンゴロンと回転して飛んで行ってしまうようになった。 うちではゴムマットの上が彼のエリアなのだけど、簡単に飛び出ていってしまう。 柵を作ることも考えたのだけど、フィンランド流に危ないところだけ隠して好きなように動かせるのもありか。
逆方向ハイハイからちょっとずつ前方向へ
6ヶ月半ばくらいから腕で押すような感じで後ろ方向へちょこちょこ移動する。 7ヶ月前後から、おもちゃが目の前にあったりすると少し前進もするようになった。 とか思っていたらあっという間に前方向にずりずりと動き出すようになった。 寝返りと合わせて行動範囲が格段に広がり中。
8ヶ月を前にして結構さくさくと前方向にハイハイするようになった。 家の中の危なさそうな場所をブロックしておく必要がありそうだ。 近場のコンセントのコードや尖ったでっぱりなどなど。 使ってないコンセントの電源をブロックするプラスチック製の何かがIKEAで売っていた。
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