海外旅行記・ヨーロッパ 〜フェリーでEspooの島巡りとBBQ

さてフィンランドも夏の比較的暖かいシーズンに入って来たこともあり、うちのボスとバーベキューをしようという話になった。 ボスがいうにはこの時期にフィンランドでバーベキューをするなら、島が良いということのこと。 幸いうちの近くからフェリーが発着していたので、子供連れでも大した労力はいらない。 天気がよさげな週末にフェリーで島へと向かうことになったのだった。

さてヘルシンキのお隣の都市エスポーの島巡りフェリーには2つのルートがある。 Kivenlahtiから発着しているものとOtaniemiからのものだ。 観光でフィンランドに来ている時にローカルの島巡り観光がしたいという場合は、ヘルシンキに割と近いOtaniemi発着が良いだろう。 ローカルな人はそれぞれの路線でいくつか発着場があるので、便利なところを選ぶと良い。 発着場や何時発の便があるかなどは、エスポー市のホームページに詳しい(英語版あり)

Kivenlahtiのビーチから眺めた船着場

Kivenlahtiのビーチから見た小さな船着場

さて私たちはKivenlahtiの船着場からの9時発のフェリーを利用することにした。 朝方アパートから歩き出して船着場へと向かう。 船着場は公式ホームページのマップではビーチよりにあるように見えたのだが、実際には反対側にあるレストランの方にフェリーがいた。 まあ小さい船着場なので10分前にでも来れば一番遠くにいたとしても捕まえるのは簡単だろう。 見たところ他のフェリー乗り場も似たような小さなものであった。

espooのフェリーチケット

大人用チケット(赤)と無料の幼児用(白)

9時少し前にフェリーがやってくるので、フェリーの船員からチケットを購入する。 チケットは大人一人5ユーロで、幼児は無料。 往復チケットがある的なことが公式ホームページには書いてあったけど、船員には帰りにまた購入してくださいとのことを言われた。

エスポーのフェリーの座席

フェリー内の座席

チケットをもらったらフェリーに乗り込む。 さすがに小さなフェリーなので、ベビーカーの持ち込みは持ち上げて運び入れる必要があった。 ベビーカーは入り口を入ってすぐの階段の前に置いておいて良いとのことであった。 子供はかついで座席まで。 座席は木製のベンチに座布団がしいてあるような感じだが、一時間と少しの船旅には問題なし。 デッキに出てそちらのベンチに座っていることもできる。 バルト海だしほぼ湾内なので船が大きく揺れることもなかった。 ちなみにフェリーによってはコーヒーが付いていることもあるとの連れが言っていたが、この日のフェリーには付いていなかった。 飲み物が欲しければ持って来た方が良いだろう。 あ、確認はしなかったけど、トイレは見たところ付いていなかった。

Gåsgrundetのフェリー着き場

小さなEspooの遊覧フェリーとGåsgrundetのフェリー着き場

一時間半ほどかけて今回の目的地であるGåsgrundetという島まで到着した。 GåsgrundetはEspooの小さな島々の中では割と大きい方で、キャンプをしている人たちを多く見かけた。 私たちはBBQが主目的だったが、まずは島の半分を20分ほどかけてのんびり散策した。 島を一周したくても一時間かからないくらいのサイズだ。

GåsgrundetのBBQ場

Gåsgrundetの屋根付きBBQ場

BBQ用の場所はフェリー乗り場の目の前にある。 上の写真のような屋根付きの場所に加えて、すぐ外のベンチのところにもう一つBBQ用のかまどが置いてある。 またもう一つ建設中のBBQ場があったので、来年には新しいものもできていることだろう。
この日は私たちのグループが屋根付きの方を使って、もう一組のグループが外側のベンチでソーセージを焼いていた。 かまどはそんなに大きくないので、混んでいるときはかまどを交換で使うのだろうか。 予約のシステムは無いようなので、来た人から順番にシェアして使っていくようだ。 薪はよく乾燥された薪が近くの薪置き場に大量に置いてある。 その他の必要なものは自分で準備して持ってくる必要がある。
トイレは近くにボットンが一箇所あり、使用後には自分でおがくずをかけて消臭をするというシステムであった。 おがくずのおかげか中は匂いがしたりはしなかった。

GåsgrundetでのBBQ

GåsgrundetでのBBQ

三時間ほどかけてのんびりとBBQを楽しんだ後は、BBQ場の片付けをしてから再び同じ船員さんの運転するフェリーへと乗り込んだのであった。 来た時と同じ方向へ向かうフェリーに乗ったのだが、Kivenlahtiまで戻るのにかかった時間は行きとほぼ同じ一時間半であった。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜タリン聖オラブ教会からの眺め

タリン滞在に二日間と余裕を持った旅行プランだったので、二日目の日の朝はのんびりと起き出したのだった。 この日は子供の百日歳だったので、午前中はホテルで記念に写真撮影などしていた。

11時過ぎにホテルをチェックアウトすると、ホテルに荷物を預けてから再び旧市街へと向かった。 この日はヴィル門から入って、城壁沿いに観光しながら旧市街の北端を目指したのだった。

聖カトリーナ通り

ちょっと人通りが途絶えたタイミングで・・

旧市街に入ってすぐのカトリーナ通りはとても雰囲気の良い通りだ。 写真撮影にしばし時間を使う。 ウェブの前情報ではここの人通りは少ないということであったが、この日は結構観光客が通っていた。

タリンのマスターズコートヤード

多くの手芸店などがあるマスターズコートヤード

その後カトリーナ通りを抜けて少し左側にあるマスターズコートヤードを訪れガラス細工などをちょろっと見学。 ここにある有名なチョコレートカフェに入るか少し悩んだのだけど、時間がなくなるかもしれないのでスキップ。
その後も写真撮影などをしつつ北を目指す。 聖オラブ教会を一度スキップして太っちょマルガレータでの写真を取ろうとしたが、ちょうど太陽が逆光になる時間帯であまり良い写真が撮れなかった。 ちなみにここら辺が一番観光客が少なかった印象。

タリン聖オラブ教会の螺旋階段

聖オラブ教会の細くて急な螺旋階段

再び南下して再び聖オラブ教会へ。 今度は中に入って屋上まで登ってみることにした。 1階の聖堂には無料で入場できるが、屋上の展望台に登るには3ユーロの入場料がかかる。
展望台まで上るには狭い螺旋階段を100m程ひたすら登ることになる。 結構急だったり狭かったりするのですれ違いが難しいが、しっかりロープが張ってあるので危険というほどではない。 結構な段数を登りきって屋上までたどり着くと、そこからのパノラマはかなり良い。

聖オラブ教会屋上からの眺め

聖オラブ教会の屋上からは旧市街を一望できる

屋上はかなり狭いので時計回りの一方通行で一周するようになっている。 360度色々と違ったタリンの風景を楽しむことができるが、やはり旧市街側の眺めが一番印象的であった。 昨日登った展望台を上から眺めることができるのだ。
十分に気をつけて再び階段を下りきると、子供がそろそろお腹が減ったとのアピール。 教会の近場では授乳場所で良さそうな場所を見かけなかったので、教会の職員さんにどこか近場で授乳場所がついた施設がないか聞いてみることにした。 するとなんと教会の奥の一室を使ってよいとのオファー。 おかげで落ち着いて授乳をすることができた。 いやはやとても親切な教会であった。

聖オラブ教会を後にした私たちは城壁を遠目に眺めつつ南下し、ラエコヤ広場まで降ってきた。 ラエコヤ広場には多くの出店が出ており、ショッピングを楽しむことができる。 私たちはちょっと時間がなくなってきてしまったので、ほぼ素通りして昼食を食べるべくOlde Hansaへと向かったのであった。 昼食を食べ終わると、ほぼフェリーにギリギリの時間になっていた。 慌ててホテルへ向かって荷物をピックアップすると、急ぎ足でフェリーターミナルへと向かったのであった。

旧市街の中心ラエコヤ広場

旧市街の中心ラエコヤ広場には多くの出店が出ている

フェリーターミナルはちょっとわかりにくいのだが、ヘルシンキからのフェリーが到着した場所の向かい側がチェックイン用の場所になっている。 到着したときにはすでに乗船が始まっていたが、なんとか無事にフェリーを捕まえることができた。 帰りの船内では免税店でちょろっとお買い物。

タリンの街並みの写真ギャラリーは中国語版の方にたくさん貼ってあるので、そちらも是非ご覧いただきたい

昼食:Olde Hansa ☆☆☆

Olde Hansaの外テーブルからの眺め

開放感のある外のテーブル

olde Hansaの料理

ほぼ旧市街の真ん中に位置する人気のレストラン。 3時ちょっとという時間に訪ねたのだが、結構客が入っていた。 しかしちょうど運良く3人分あいていたので、屋外の席をゲットすることができた。 まず頼んだのはハーブビールだが、これは結構甘い味付けだったので好みが分かれるところだろう。 陶器製のカップがおしゃれなのは良かったけど。 料理はneptun feastという海鮮の盛り合わせがなかなか美味しかった。 後ラムの煮物と燻製肉のサラダも良いクオリティー。 ベジタリアンプレートは私たちの好みではなかった。 内装やウェイターの衣装など雰囲気がとても良いし店員さんも親切。 また味も美味しいので、観光には良いと思うがちょっと高い。 料理だけだと前日訪ねたVon Krahli Aedの方が好みだった

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜エストニアの古都タリン

タリン旧市街を歩く

タリンのフェリーターミナルから

タリンのフェリーターミナルから眺めたタリンの街並み

フェリーターミナルからホテルまでは歩いて15分くらいで到着。 ホテルに着いたのは12時ちょっと過ぎだった。 空いてればチェックインできるかなとちょっと期待していたのだが、残念ながら3時までチェックインできないとのこと。 そこで大きな荷物だけ預けてお昼を食べに行くことにした。
最初は予約していなかったので無理かなと思いつつも、とても人気のレストランRataskaevu 16を訪ねてみた。 しかし本当に大人気のようで翌日のランチまでフルで予約が埋まっているとのことであった。
そこで私たちは近場のレストランVon Krahli Aedを訪ねることにした。 こちらのレストランもなかなか人気のようだが、時間が1時半とちょうどお客さんがはけてきたところですぐ入ることができた。 レストランについての詳細は投稿下部にまとめてある。

タリンの素敵な小道

タリンの素敵な小道を抜けて・・

タリンのアレクサンダーネブスキ大聖堂

アレクサンダーネブスキ教会のたまねぎのちょうど後ろに太陽が・・

ランチが終わったのは2時半くらい。 レストランが旧市街の西の方に位置していたので、この日は旧市街の南西方面を片付けることにした。 まずは聖ニコラス教会をちょろっと眺めつつ、素敵な小道(luhike jalg)を通り抜けてアレキサンダーネヴスキ大聖堂へと向かった。 ロシアっぽいたまねぎ型の教会でしばし写真撮影。

タリンの展望台からの眺め

タリン旧市街からバルト海まで眺められる展望台

そのままもう少し歩いていくと、旧市街からバルト海までを一望できる展望台へとたどり着く。 この展望台からの眺めは明るい屋根の色に染まった旧市街を見ることができるのでとてもオススメだ。 その後帰り道にちょろっと眺めた聖母マリア聖堂ではちょうど結婚式をやっていた、おめでとう。

その後はちょっと足にきていたのでホテルまで戻ってチェックイン、4時半くらいだったかな。 二時間ほど仮眠をとってから、夕食を食べるのに旧市街を再訪。 夕食を食べた後はもう結構疲れていたので、ちょろっとショッピングセンター(Viru Keskus Shopping Centre)を回って、アイスクリームと次の日の朝食を購入しただけ。 スーパーでちょっと市場調査をしたところ、ヘルシンキに比べて本当に物価が安い。

レストラン・ホテル情報

ホテル Nordic Hotel Forum

期限切れになりそうだったユナイテッドのマイルを使って予約した四つ星ホテル。 おしゃれな外観と清潔な部屋が良かった。 水着を持っていたら最上階のSPAを試したいところであったが、残念ながら持参せず。 ちょろっと覗きにいったらSPA側の眺めはかなり良さそうだった。 併設されているジム側はさほどでもない。 ベビーベッドと充電用のコンセントのコンバーターをを貸し出ししてくれた。 難点をあげるとすればホテルの規模に対してフロントの人数が少なく、チェックインに多少時間がかかったことくらいか。

昼食 Von Krahli Aed ☆☆☆☆

Von Krahli Aedでランチ

Von Krahli Aedでランチ2

Von Krahli Aedでランチ3

エストニア料理なのかな? メインの肉料理や魚料理にカラフルな野菜の付け合わせがついていて目にも舌にも美味しいレストランであった。 頼んだのはラムのローストとサーモン、サラダに前菜盛り合わせのプレートで4皿。 3人で簡単に食べられたので、ちょっと多めに注文しても大丈夫。 特にラム料理は丁寧に料理してあってとても美味しかった。 料理のレベルに対して値段はお手ごろ。 ちょっと舌慣れない味付けもあったので星4つとしたが、もう一度再訪したいと思うレストランである。 ちなみに内装もかなり気を使っていて、裏庭の席もかなり良さそうだったし、上の写真のように地下の座席も素敵だった。

夕食 Tai Restoran Krua ☆☆☆

Tai Restoran Kruaでのディナー

ちょっと寝起きでアジア系のものが食べたいなと思い選択。 旧市街の東端のあたりなのでホテルからすぐそこだったのも良かった。 ベビーカー連れで訪ねたところ、店員さんはベビーカーは中に運んでも良いし外の空きスペースに置いておいてもよいと親切なオファー。 結局外に置いておくことにした。 このレストランはこの日ほとんどお客さんがいなかったが、味は普通に美味しいタイ料理であった。 赤ちゃん連れだったのでガラガラだったのは気を使わなくてよくてむしろ良かった。 グリーンカレーと豚肉の生姜オイスター炒めを注文。 ベストのタイ料理というわけではないが、旅行中にちょっとアジア系のものが食べたいなんてときには充分オススメできるレストランだ。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜ヘルシンキからタリンへのフェリー

フィンランドでの子連れ夏旅行第二弾。 前回の自然を楽しむヌークシオ国立公園から一転して、東欧はエストニアの古都であり首都でもあるタリンを訪れることにしたのだった。

ヘルシンキからタリンに行くにはフェリーが便利だ。 タリン行きのフェリーを出している会社は、tallink silja line・vikind line・Eckerö Line・linda lineなどがある。 どれも時間は二時間前後。 値段は時期にもよるがだいたい一人20−30ユーロといったところ。
結局私たちはLinda Lineを選んだ。 特に理由があったわけではなくなんとなく。 月曜日に金曜日のチケットを購入して、大人3人幼児一人で58.5ユーロだった。

タリンへのフェリー

リンダラインのフェリーターミナル

リンダラインのフェリーターミナル

当日はアパートからバスでKamppiまで移動し、そこからトラム2でフェリーターミナルMakasiiniterminaaliまで移動。 トラムをEtelärantaという駅で降りるとフェリーターミナルは目の前にあるので迷うことはないだろう。
Linda Lineは15分前にはチェックインを締め切るということだったので、一応45分前に着くように移動した。  フェリーターミナルに入るとすぐにチケット売り場がある。 オンラインでチケットを購入してある場合は、チケット売り場はスルーして待合所でチェックイン時間まで待って入れば良い。
出船の30分前くらいになるとチェックインが始まる。 車イスとベビーカーの人は一等席の方のチェックインカウンターが利用でき、二等席の列の先頭まで直接行くことができる。 チェックインからさらにしばらく待つと乗船が開始された。

フェリー内ベビーカー置き場

フェリー内のベビーカー置き場

フェリーに乗船すると、入口を入ってすぐのところにベビーカーをおいておける場所がある。 この日のベビーカーは4台であった。 席はベビーカー置き場の近くの売店の前のあたりに座ることにした。 赤ちゃんは抱えて座席まで一緒に。
階段をのぼって2階に上がると、二倍くらい席数がある。 窓が広い分2階の方が明るく感じるし、また2階の方が空気の通りが良い。 私たちは授乳の必要があった場合に備えて、隠れやすい1階の端の方の席を選択したのだった。 しかし席だけで選ぶなら2階の方が良いと思う。 ちょろっと一等席の方ものぞいて見たが、そこまで席のグレードが違うようには見えなかった。
入り口を入ってすぐのところにハンディキャップ用のトイレがある。 このトイレにはおむつ交換台がついているので、オムツ交換に利用できる。 最近うちの子は旅慣れしてきたのか、移動中にいたすようになってきた。 ちなみに1階は普通のトイレがもう一箇所あり、2階には二個ついている。 しっかり清潔に掃除されていた。

フェリーの売店で買ったワインとクロワッサン

売店で購入したスパークリングワインとクロワッサン

出航したら売店でスパークリングワインや軽食を購入しを船旅を楽しんだ。 ワインやビール、またちょっとしたスナックがそれぞれ5ユーロくらい。 また2階からデッキに出られるので、海の上の空気を楽しむことができる。 しかし船内のエンターテインメントという意味では他のフェリー会社の方が良いのかもしれない。 リンダラインはまさに移動のための高速船という感じだった。
途中から子供がぐずってたのでだっこして船内をぶらぶら。 しかし特にトラブルもなく、一時間半と少しでタリンまで無事到着したのだった。 到着前になると出口の前には行列ができるので、早くおりたい人は並ぶ必要がある。 とはいえちっちゃな船なので最後まで待っても大して時間はかからない。

リンダラインのフェリー

リンダラインのフェリーは小型の高速船

出港前は慌ただしいので、船の外観はタリンに着いてからの方が写真に収めやすかった。 結構長くなってしまったので、タリンの観光については次の投稿で書くことにする

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜北欧の森ヌークシオ国立公園

フィンランドに移動して1ヶ月が経過した。 子供の住民登録などまだまだやることはあるのだが、一応生活に落ち着きは出てきた。 陽の長いこの時期でないとフィンランドでの旅行はなかなか難しい。 そこで少しずつ旅行を再開することにした。
とはいえ子供連れなのでいけるところは限られている。 まずは近場から攻めようということで、うちからバスで一時間ほどでいけるヌークシオ国立公園を訪れることにした。

朝方のんびり起き出しランチを食べてから、近くのバス停からバスに乗り込む。 私たちはベビーカーで赤ちゃん連れなのでお一人様はバス無料。 残りの二人は以前書いたように約2ユーロの片道切符を支払わなければいけないのだけど、なぜかこの日の行きは機械が壊れていたみたいで無料。 帰りはしっかり払わないといけなかったが。 バスはうちの近くを通っている42から245Aに途中で乗り換え。 公共交通網が便利なフィンランドとはいえ、さすがにこんな山方面のバスだと結構待たないといけなかった。
バスの中には同じくヌークシオに向かう、日本人女性のグループがいた。 ハイキングコースでも一組日本人の親子を見たし、フィンランドは外で見かける日本人比率が相対的に高い気がする。

ヌークシオ国立公園 バス停

奥の小さな黄色の看板がハウッカランピへ向かうバス停

ヌークシオ国立公園の林道

ハウッカランピに向かう林道

さてちょっとわかりにくいバス停のHaukkalammentieでバスを降りる。 別投稿でも書いたが、フィンランドの次停まるバス停の名前がバス内の電光掲示板に表示されている確率は50%くらい(2017年現在)。 公共交通HSLの携帯アプリをgpsと合わせて使うか、誰か近くの人か運転手に助けてもらうと良い。 このバス停は降りる人が多いので止まる確率は高いが、誰もボタンを押していないと素通りする。
バス停から林道をハウッカランピ(Haukkalampi)の看板を目印に歩いて行く。 この道は結構車通りが多いので注意する必要があり。 砂道の登りくだりだが、ベビーカーを押すのに苦労するほどではなかった。

ヌークシオ国立公園のインフォメーションセンター

木造りのインフォメーションセンター・サウナ付き

2kmを20分ほどかけて歩くと駐車場にたどり着く。 駐車場からまたまた1分ほど歩くとインフォメーションセンターにたどり着く。 ここのインフォメーションセンターではちょろっとした買い物もできる。 また無料の水汲み場とトイレがついている。 トイレはぼっとんだったけど、清潔だったし気温が低いせいか匂いなどは感じなかった。 またありがたいことにこんなハイキングコースのトイレにもオムツ変え場がついていた。 結局使うことはなかったのだけど、小さい子供連れには有難い配慮だ。 あ、そうそうここのインフォメーションセンターだがサウナもついていた。 土曜日だけのようだが、興味がある方は体験してみたら楽しいかもしれない。

ヌークシオ国立公園 ハイキングコースの看板

ハウッカランピのトレイルの看板・コースごとに色分けされている

ヌークシオ国立公園 簡単なトレイル

ハウッカランピの赤コース・足元は悪くてもこのくらい

さてトイレやもろもろを済ませた後、せっかくなのでハイキングコースに乗り出すことにした。 やはり子供連れだと2kmがせいぜいだろうと一番短いコース。 しばらく歩いて行くと短いコース(2km)と長いコース(4・7km)への分岐点がある。 このあたりからはベビーカーはちょっと無理そうな足元になっている。 ちょっと考えたのちにベビーカーを物陰に隠して、ループを1周してからベビーカーを取りに戻ることにしたのだった。 高いベビーカーだとこんなことはしにくいが、私たちのは中古屋で見つけた10ユーロのベビーカー。 フィンランドは治安が良いので、盗まれる心配はしていなかったのだけど、管理人が来たら持って行かれてしまう可能性はあるかなとは思っていた。 子供はスリングに入れて2kmは持ち運び、まだまだ6kgくらいなので楽勝だ。

ヌークシオ国立公園のブルーベリー

ハウッカランピのブルーベリー・小さな緑の実がなっていた

ここからはちょっとのぼりくだりが多いけど、歩くのには苦労しない程度の道のり。 2個ほど湖を通り過ぎ、写真撮影などに時間を使う。 ふと気づくと周りにはブルーベリーが群生していることに気づいた。 しかし残念ながら今年はシーズンにはまだ早かったようで、食べられそうなブルーベリーがたまに見つかるくらい。 1個試して見たけどそんなに美味しくなかった。 そのまま一時間ほどかけて周回コースを終え、ベビーカーを回収した後に同じコースを辿ってうちまで戻ったのであった。 今度は是非ベリーが満載の時期に訪問したいものである。 中国語版の方に違う写真を嫁が載せているのでよかったらそちらもご覧になっていただきたい。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜グルノーブルのホテル

今はグルノーブルに住んでいるので厳密には海外旅行記ではないのだが、ホテル・レストランなどの情報はこのカテゴリーの方が便利かなと思う。グルノーブルは研究旅行で実験などによく来ていたので、この投稿ではホテル情報をいくつか書いておきたい。

ちなみに価格については時期によって全く違うので参考までに。

グルノーブルの二つ星ホテル

二つ星ホテルはエアコンが付いていないことが多いので、夏場のすごく暑い日は扇風機だけだとちょっと寝苦しい。でも安いし部屋は綺麗だし、基本的には全く問題ない。

Hôtel Gloria à Grenoble

12 Rue Aristide Berges, 38000 Grenoble

グルノーブルの二つ星ホテル。
施設はまあ二つ星らしい感じで結構古めかしい感じだが、駅から近く立地は良い。一泊シングルルーム50ユーロといったところ。普通のベッドにそれなりに清潔なシャワーとトイレがついている。
朝食のクロワッサンとパンは結構美味しい。なぜだか私たちのグループは伝統的にここを使う傾向があった。

Hôtel des Alpes 

45 Avenue Félix Viallet, 38000 Grenoble

同じくグルノーブルの二つ星ホテル。何かの間違いで、グロリアが満室予約だったときに使った。70ユーロ前後。部屋はグロリアより広かったかな。朝食は記憶にないので外で食べたのだろう。

hôtel lux

6 Rue Crepu, 38000 Grenoble

同じく二つ星ホテル。やはりグロリアが空いてなくて一泊だけ取ったのだと思う。しかし部屋の内装も何も覚えていない。まあ覚えていないということは悪かったわけではないのだろう。何の情報にもならないな。。

Hôtel Institut

10 Rue Barbillon, 38000 Grenoble

1階のお部屋だったのだけど、迷路みたいな廊下になっていて階段からだと辿り着くのが大変だった。
部屋はダブルルームで60ユーロほど。ダブルベッドに加えてなぜだかシングルベッドも付いている部屋だった。部屋は清潔に掃除されていたし割と広かった。全部屋ではないかもしれないけど、私が泊まった部屋はシャワールームではなく、バスタブがついていた。暑い夏の日だったので使わなかったけど。
暑い夏の日といえば、この夜はエアコンなしではちょっと寝苦しい夜だった。扇風機全開で回してたらそれなりに涼しくはなったけれど。
朝食グーグルでは評判が良さそうだったけど、試す機会がなかった残念。

グルノーブルの三つ星ホテル

三つ星ホテルは設備が結構整うわりには、それほど値段が上がらないところもある。特にだいたいエアコンが付いているので、真夏は3つ星にしておいた方が寝やすいかもしれないね。

Hôtel ibis

27 Quai Claude Bernard, 38000 Grenoble

駅近くに二箇所ある三つ星ホテル。アメリカでポスドクをしていた時に利用。川沿いの方を利用した。部屋はコンパクトだが、清潔なバスルームがついていた。
朝食は結構セレクションがあって良かった記憶あり。クロワッサンはグロリアの方がおいしかったかな。
このとき一泊60ユーロ前後だったので、ここら辺の価格帯だとここが一番良かったかな。
グルノーブル市内にはたくさんあるようだけど、どこも全般に評判が良いようだ。ただし場所と時期によっては値段が上がる。

Residhotel Grenette

12 Rue de Palanka, 38000 Grenoble

こちらは同じ3つ星ホテルでもアパートホテルタイプ。私の泊まった部屋はシングルベッドが二つの部屋で、価格は70ユーロほどだった。全般に好印象。特に価格帯を考えても、長期滞在にオススメできる。
アパートホテルだけあって部屋は広々としていてキッチン付き。簡単な料理は可能。私の部屋はシャワールームだったけど、バス付きの部屋もあるって書いてあった。そしてヨーロッパのホテルにしては珍しくバストイレがセパレートだった。問題点としてはドライヤーが付いていなかったことくらい。髪短かったから問題なかったけど。
朝食は9€でつけられるけど、そこそこといったところ。クロワッサン、パンオショコラをはじめとして一通りパンが揃っている。ハムはあったけれどホットフードはなかった。甘味類は結構充実してたかな。
キッチンが付いていることを考えれば、自分で作っても良いという印象。

グルノーブルの四つ星ホテル

4つ星になるとだいぶ良い部屋になるけれど、価格帯も100€を超えて来る。

Le Grand Hôtel 

もうちょっとグルノーブルのセンターより。 トラムb線maison du tourismeのすぐそばの四つ星ホテル。私の両親が訪ねて来た時に、彼らが利用。 hotels.comで予約したところバス付きの部屋となっていたのだが、部屋に入ってみるとバスなし。フロントに確認すると、hotels.comからとるとバス付きの部屋にはならないとのこと。hotels.comのミスかなと思いつつも、一応設備は保証しないという但し書きがついていたので、まあしょうがないのかもしれない。
バス付きの部屋が空いてるか聞いたところ、ジュニアスイートが空いているとのこと。フロントのお姉さんがほんとはこの部屋50ユーロくらい高いんだけど一泊25ユーロプラスでいいわよ。とおっしゃっていたのでアップグレードした。 覗きにいってみたところ、部屋は広いしバス・トイレも清潔で大きい。 値段は結局1日130ユーロくらいだったのかな。

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜パリの素敵な美術館

パリ旅行3投稿目。 オルセー美術館・オランジュリー美術館を満喫し、ルーブル美術館での驚きの体験の後でも、パリにはまだまだ見るところがたくさんあるのだ。

5日目 〜マルモッタンモネ美術館・ヴェルサイユ宮殿

この日は2月の第一日曜日。 公共施設が無料で利用できる日だ。 なのでとりあえず美術館や公共施設に向かおうという話になる。 最初に向かったのはマルモッタンモネ美術館。 この美術館はやや外れにあるので、私たちのホテルから辿り着くにはChâteletから地下鉄を乗り継いで40分程度。 わかりやすい看板が地下鉄の外にあまりなかったので、事前にある程度場所を調べておいた方が良いだろう。 ちなみに夜に友人宅を訪れる予定があったため、zone1-5の地下鉄、国鉄SNCFやRERが1日乗り放題のチケットを17ユーロで購入した。 さて辿り着いてみたところ、第一日曜日にもかかわらずほとんど人がいなかった。 不思議に思いつつも、受付を素通りしセキュリティーチェックのところまで行ってみる。 するといかついセキュリティーのお兄さんがチケットを見せろという。 なので今日は第一日曜日だから無料でしょ?と尋ねてみる。 するとマルモッタンモネは私立美術館だからただじゃない、受付でチケットを買ってきてとのことであった。。 なるほど、それなりに有名な美術館だからすっかり公立だと思い込んでいたが、私立美術館じゃあ無料にはならないのは当然だ。 大人しく受付に戻ってチケットを3人分購入した。 中に入ると、ヨーロッパタイプの家の部屋の中に素敵な絵画や芸術品が飾られている。 2階も似たような感じであり、素敵な雰囲気の美術館である。 しかしこの美術館の本番はミュージアムショップを通り抜けた先にある地下にある。 地下には大きな1フロアがあり、そのフロア全体がモネの絵で囲まれているのだ。 印象派・モネ好きにはたまらない空間だ。 小さな美術館であるがこのフロアを見るためだけに、マルモッタンモネ美術館を訪れる価値があると断言できる。 特に印象派の由来となったとされる「印象・日の出」は一見の価値がある。

私たちはマルモッタンモネ美術館を後にし、RERを使ってヴェルサイユ宮殿に向かった。 途中乗り換える必要があったのだが、これが結構わかりにくい。 ホームに電光掲示板があるので、行き先をしっかりと確認しよう。 反対側のホームに行く場合は地下通路があった。 行き先が違う電車が同じホームに入ってくるため、行き先を十分に確認してから乗る必要がある。 ヴェルサイユは終点なので、降りる方は簡単であったが。 ヴェルサイユ宮殿の入り口までは駅から歩いて10分くらい。 簡単なセキュリティーチェックを抜けるとヴェルサイユ宮殿前の広場に入れる・・・のだが、そこにはとてつもなく長い列ができていた。 この列はヴェルサイユ宮殿の宮殿内に入るための列である。 無料の日なので長い列はある程度覚悟していたのだが、ここまでの列は想定外。 ちょっと話し合った結果せっかくなので、列に並んで見ることにした。 結局入り口に入るまでにかかった時間は二時間程度であった。 トイレは入ってすぐのところにあるが、タイミング次第では結構待つことになるかもしれないので注意。 気になる方は無料の日は避けた方が良いかもしれない。 宮殿内では豪華絢爛であったであろう宮殿の雰囲気を楽しむことができる。 中庭は並ばないで入ることができるし、なかなか綺麗なので時間があるなら立ち寄る価値はある。ヴェルサイユ宮殿中庭

ヴェルサイユ宮殿の中庭

ヴェルサイユ宮殿を後にした私たちは、嫁の中学校の時の同級生宅へと向かった。 RERのC線を終点まで北上し、そこから友人の迎えで家まで移動した。 嫁の友人にフランス料理をふるまってもらいつつ、楽しい時間を過ごすことができたが、問題は帰り道であった。 10時過ぎくらいに駅から電車のH線に乗ってパリの中心地まで戻って来たのだが、電車自体は新しく綺麗であったものの酔っ払い客などが多く若干不安な感じ(まあ東京でもそんなものかもしれないが)。 また最後に乗り換えてChâteletまで戻る際には、RERのB線を一駅使わないといけなかった。 この電車はとても古くて薄暗く、客層もあまりよろしくない感じであった。 一駅だけだったし十分に警戒していたこともあって何も問題はなかったのだが、夜間に長距離乗りたい感じの電車では決してなかった。

昼食 スキップ

夕食 友人宅

6日目 〜ポンピドゥー・センター

パリの現代美術館。 最終日なのでホテルからチェックアウトだけして、ホテルに荷物を預けて出かけた。 そのため最終日はホテルからは歩いてすぐのところにあった現代美術館、ポンピドューセンター(Pompidou Centre)を訪ねることにした。 私は現代美術は全く知識も理解もないので流し見するだけであったが、建物は現代的な建築であり見ていて楽しい感じはあった。 現代美術館らしくミュージアムショップは品揃えが良くて、おしゃれなものが多く楽しめた。 その後ホテルで荷物をピックアップしたのちにリヨン駅に向かい、TGVでグルノーブルへと旅立つのであった。

ポンピドゥセンター

ポンピドゥセンター外観

レストラン情報

昼食 IT Trattoria ☆☆☆

ポンピドューの近くのパスタとピザのお店。 他はサラダとかコーヒーとか。 クリームソースが少し重たかったけど、パスタは美味しかった。 フランスのお店のコーヒーはほぼ美味しい。

夕食 リヨン駅で買ったサラダ、サンドイッチなどをTGV車内にて

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜何かが起こったルーブル美術館

前回の投稿に引き続きフランスはパリ旅行記。

3日目 〜ルーブル美術館

パリ旅行の三日目はルーブル美術館を訪れることにした。 ルーブル美術館は言わずと知れた世界最大級の美術館である。 私たちのパリの旅でも、もちろんメインの目的地の一つであった。 チケットはオンラインであらかじめ購入し持参。 二月の混雑していない時期であったため、真ん中の透明ピラミッドの入り口から入場することにした。 待ち時間はほとんどなし。 入場すると無料のロッカーがあるので、そこにカバンと上着をしまってルーブル美術館の探索を始めたのだった(このことを後ほど若干後悔することになる)。

ルーブルは巨大な美術館なので事前のプランニングが重要だ。 私の父がすでに何度かルーブルに来ていたため、私たちは彼のおすすめのプランをなぞることにした。 始めはサモトラケのニケを見る。 まさに教科書で見たままの姿だ、ちょっと感動。 続いて通路の展示品を眺めつつルネッサンスエリアへと向かう。 その辺に何気なくおかれているダビンチの絵などに驚きつつ、大広間へと移動したモナリザを見に行く。 モナリザはやはりあの有名なモナリザである。 見た人々が常に思っていたより小さかったという感想を述べるため、どれだけ小さいのかと思っていた私は、逆にそれなりに大きいなという印象を受けた。 さてそのまま大広間を抜けた私たちは、ナポレオンの戴冠など巨大絵画が並ぶコーナーへと向かった。 このコーナーは有名絵画が多く、その一つである民衆を導く自由の女神を眺めつつ、そういえば高校の社会科の授業で習ったななどと回想していたりした。。。

そんなときであった。 急に不思議な館内放送が流れ出したのだ。 それは平板なトーンであまり意味があるように感じられないような放送だった。 私のフランス語のリスニング能力は皆無に等しいので、フランス語だったのかもしれないがわからない。 館内放送の故障かなと気にしないことにして、鑑賞を続けることにした。 しかしそれからほんの少ししてからだった、ルーブルの職員が奥の方から現れて、逆の方向に行くように指示を出し始めたのだ。 大人しく従いつつも、これは有名人でも現れて一角を封鎖でもするのかなと、職員の反対側をのぞいて見ていたりした。 どうやらそういうわけでもないようなので、移動しつつ職員にどうなっているのか聞いて見る。 その時は職員もよくわからないと答えていた。 しばらく歩き続けていると同じ方向に歩く人たちが少しづつ増え出しており、これは何かしら起こっているのかもしれないと思いだす。 またこの頃には職員も「早く進んでください、これはあなたたちの安全のためです」というニュアンスのことを言い始めていた。 実は私たちは避難中であったのだ。 その後ルーブルの一角に避難した私たちは、安全が確保されるまで二時間ほど閉じ込められることになる。 ルーブルの職員はほとんど情報をくれないため、インターネットで原因を検索した。 するとどうやらルーブルの入り口の一つに、大型ナイフを持った男が現れて警備の兵士に撃たれたというのだ。 後ほど読んだニュースの情報では、計画的とは言い難いような事件ではあったのだが、フランス国内ではテロ事件として大々的に報道されていた。 避難室では窮屈に閉じ込められていたものの、安全は十分に確保されている雰囲気であり、それほど緊張を強いられることはなかった。 仮設の?トイレは一つしかなかったので一時間も超えたあたりからトイレに行列ができていたが。 二時間ほど待つと、外に出るように案内された。 この後どうなるんだと尋ねると、外に出れば大丈夫とだけ言われ詳細は教えてもらえない。 その後出口で武装警察によるボディーチェックを受けたのち、ルーブルの敷地外まで案内されたのだった。。。

事件後のルーブル

事件後のルーブル出口

敷地から出ると多くの報道陣や警察が周囲を囲んでおり、情報が欲しくともどこへ行ったら良いのかもわからない状況であった。 ようやく一人のルーブル職員を捕まえるもめぼしい情報はなし。 ダウンジャケットもカバンもルーブルのロッカールームだったため、寒いのを我慢して少しの間情報のアップデートを待っていたが何もなし。 諦めて近くの喫茶店に入り、昼食を食べることにした。 のんびりと時間をかけて昼食を食べ終えるが、有用な新しい情報は出て来てはいなかった。 私たちは次の日もパリにいるので、カバンはひとまず諦めてホテルに戻ることにしたのだった。 さすがにちょっと気疲れした私たちは、午後一杯ホテルで休むことにした。 その後少し気力を取り戻し、歩いて中華料理屋まで夕食を食べに行って、何かと疲れた1日を終えることができたのだった。 ちなみに夜7時過ぎにルーブルからきていたメールによると、この日のチケットは3日間有効になるそうだ。 カバンもルーブルの中だし、嫁も父もやる気だったので翌日もう一度ルーブルを訪れることにした。

レストラン情報

昼食 Café des Beaux Arts ☆☆☆

事件後慌てていた中でのんびりと、昼食とコーヒーを取ることができた。 店内がおしゃれ。 普通のカフェの食事といった感じで、バーガー、キッシュ、オムレツを注文。 料理はそれなりに美味しかったかな。

夕食 Mirama ☆☆☆☆

アジア系の食事には点が甘くなっているかもしれない。。 普通の中華料理だけどやっぱり美味しかった。 青島ビールと美味しい中華で事件疲れを多少なりとも取ることができた。 エビワンタン麺を食べた。

〜ルーブルの事件対応について〜

ルーブル職員の対応は優れていたのではないかと思う。 多数の美術品の中100人近い人をパニックをおこさせることなく誘導するというのは、重要なことでありとても難しいことではないだろうか。 ほぼ全ての時間不安を感じることなく、待っていることができたのは職員の努力も大きかったかと思う。 一方で、待ち時間はともかくお客さんをリリースする際の情報公開は、もう少しできても良かったのではないかと思う。 事件捜査との兼ね合いで情報が出しにくかったのかもしれない。 しかし、その場で待っていた方が良いのか、しばらくは何の情報も出ないから一度ルーブルから離れた方が良いのか、というような大雑把な情報だけでもあれば、その後の動きを決める手助けになったと思う。 あとは国際旅行など限られた時間の中で来ている人が多いルーブルで、チケットを三日しか延長しないのはちょっと短いかな。 3年延長とかにしておけば戻ってこれる人もいるかもしれないのにとは思った。

 

4日目 〜ルーブル美術館

ミロのビーナス

ミロのビーナス

というわけで再びやってきた、ルーブル美術館である。 この日は地下鉄の駅から直接入場口に向かうが、事件の翌日にもかかわらずとても混んでいた。 そこで私の父が知っていた、パッサージリシュリュー入り口に向かうとすぐさま入ることができた。 ロッカールームを確認すると、中の荷物は無事入ったままであった。 入り口では前日のチケットを見せるとその日の日付入りのスタンプが押されて中に入ることができた。 この日は半地下の中世ルーブルの遺跡を通り抜けて、ミロのビーナスへとまず向かう。 うん、やはりどこかで見たことのあるビーナスだ。 その後昨日途中になってしまった、自由の女神近辺の絵画を再び眺める。 事件後も何も変わらない自由の女神の姿がそこにはあった。 その後はのんびりと1日かけて残りの展示品をほぼ完走した。 ハンムラビ法典とレンブラントがフロア改修中で見れなかったのがちょっと残念。 途中カフェアンジェリーナでのお茶と昼食休憩を挟んだ。

パリ旅行の続きは次の投稿で

レストラン情報

喫茶 Café Richelieu / Angelina ☆☆☆

サービスは英語で丁寧にしてくれた。 ケーキやフルーツ・コーヒーは美味しかったが、やはり高い。 まあ場所代と考えれば悪くはない。

昼食 出口を出てすぐのフードコートのようなところ ☆☆☆

ファストフード的に食べるには十分。 値段も立地を考えればあまり高くない。 ワインを買ったら、コップは2ユーロ?(定かではない)で返却すればお金を返すよってシステムであった。

夕食 ギャラリーラファイエットのお惣菜のお持ち帰り ☆☆

父によると昔に比べてお惣菜コーナーの規模が縮小したのかな。 中華コーナーの店員の対応があまりよろしくなく、スキップして地中海料理のお店で何品か見繕う。 あとはピザ。 例のごとく嫁は気にしていなかったので、さほどひどくはなかったのだろう。 食事はまあお惣菜コーナーなので普通、コストパフォーマンスは良かったと思う。

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2. 海外旅行記・ヨーロッパ 〜エルミタージュ美術館へ

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海外旅行記・ヨーロッパ 〜一度は訪れたい都パリ

残念なことに昨今どうしても治安の悪さなどが目立ってしまうパリである。 それでもパリはパリ。 いつかは必ず行きたい都市の一つだ。 治安が劇的に改善される可能性は残念ながらそう高くはないだろう。 そこでフランス在住であるこのチャンスに、メインの美術館だけでも回ってくることにしたのだ。 まずは旅行前にパリについて前情報の収集。

職場のボス「パリは危ないよ。 気をつけてね」

最近国外移住した友人「パリは窃盗・スリが多い。 最近はカツアゲも多い。 気をつけてね」

職場の友人「リヨンは安全!」

・・・不安である。。

1日目 〜モンマルトルの丘・凱旋門・シャンゼリゼ通り

何はともあれ移動はTGV。 グルノーブルからリヨン国際空港に1回停まるだけで、三時間半くらいでパリのリヨン駅(gare de lyon)に到着した。 とりあえず地下鉄のカルネ・10回券を窓口で買って地下鉄でホテルまで移動した。 ホテルはプライスラインでヒットしたホテル デ デュック ダンジュー(Hôtel des Ducs D’Anjou)に5連泊。 一泊90ユーロくらいだったと思う。 朝食はクロワッサン、パンオショコラなどをメインに、ベーコン・卵など少しの暖かい料理、ハム・チーズ、ヨーグルト・ナッツなどがついており結構良かったと思う。 ただし朝食が料金に入っていないプランならば、外に出てどこかで食べた方がコストパフォーマンスが良いかも。 実は私たちのプランは朝食なしだったことがチェックアウト時に判明したのだが、ホテル側のチェックイン時の手違いが原因であったので無料になったのだった。

パリ・モンマルトルの丘

パリ・モンマルトルの丘から

ホテルにて日本から来た私の父と合流し、ホテルの近くのパン屋さんでパンなどを買って昼食にした。 初日は特に予定は立てていなかったのだが、地下鉄に乗ってモンマルトルの丘を訪ねることにする。 とても眺めの良い丘であり、パリを一望することができる。 その後ムーランルージュ方面へとぶらぶらしつつ、映画アメリのカフェでビールを一杯。 地下鉄に乗ってエッフェル塔をチラ見、その後凱旋門に向かう。 そのままシャンゼリゼ通りを歩いて、ルイヴィトンに立ち寄ってみると春節のイベントをやっていた。 中国が今はメインの客層なのだろうか? エスカレーターで最上階まで上がってぐるぐる降りてくる構造のお店。 お店はおしゃれで見ていて楽しかった。 もちろん何も買わなかったが。 さらにシャンゼリゼ通りを歩いて、ベルギーレストランでディナー。 普通に美味しかった。

レストラン情報

昼食 Boulangerie Dheilly ☆☆☆

キッシュが美味しかった。 クロワッサン・パンオショコラなどは普通のフランスレベル、おいしい。

休憩 映画アメリのカフェ(Café des Deux Moulins) ☆

クレープは普通。 飲み物はビールだったのでまあ普通。 接客がびっくりするくらい悪かった。 おすすめはしない。 が、ウェイター次第だろうし、フランス語が堪能なら大丈夫かも。 嫁はあんまり気にしていなかったので私がセンシティブなだけかもしれないが。 と思ってグーグルのレビューを見たら、時折最悪の接客というコメントあり。 同じ人にあたったのかな。

夕食 Léon de Bruxelles – Champs Elysées ☆☆☆

ムール貝が有名。 ビールに良くあっておいしかったけど、ムール貝はムール貝。 サラダが良かったかな。 妊娠中の嫁用に頼んだ牛肉の煮込みももそこそこ美味しかった。

2日目 〜オルセー美術館・オランジュリー美術館

ホテルで朝食を食べた後バスでオルセー美術館に向かう。 オープン10分前の9時20分からチケットを買う方の列に並んだが、二月の平日だったので全く混んでいなかった。 オランジュリーとのコンボチケットを買って入場。 リュックタイプのカバンはクロークに預ける必要あり。 私たちは最上階の印象派のフロアをすぐさま訪れた。 このフロアには数多くの印象派の作品が展示されており、印象派好きにはたまらない。 もくろみ通りしばらくの間はあまり人が来ず、数多くの名画をのんびりと眺めることができたのだった。 その後他のフロアや特別展示などを鑑賞し、お昼はオルセー美術館内のカフェで軽く済ませた。 2時過ぎくらいにはオルセーのメインの展示物を見終えることができたので、後ろ髪を引かれつつもオランジュリー美術館に移動した。 オランジュリー美術館はオルセーから歩いてすぐ。 ここはなんといってもモネの睡蓮の絵を見るためにあると言っても良いだろう。 計8枚の横幅10m超の睡蓮の絵が、この絵画を展示するために作られた二つの展示室に飾られているのだ。 私たちを取り囲む異なった表情を見せる睡蓮の絵達に、時を忘れて見入ってしまっていた。 その後オランジェリーのその他の展示を一通り鑑賞して、この日の密度の濃い絵画鑑賞を終えることになった。 その後はライトアップされたノートルダム寺院の脇を通り抜けて、L’INITIALという日本人シェフのフランス料理屋でディナーを食べてホテルへと戻った。

レストラン情報

昼食 The Café Campana ☆☆☆

オルセーはレストランが結構有名だったので少し悩んだのだが、軽く食べたかったのでこちらのカフェをチョイスした。 印象派のフロアを出てすぐにあるので、印象派で疲れた足を癒すのにちょうど良いかもしれない。 サービスは迅速だったし結構良かった。 味はよく覚えてないので、まあ普通だったのだろう。

夕食 Restaurant L’INITIAL  ☆☆☆☆☆

滞在中で一番美味しかったレストラン。 日本人シェフの作るフレンチ。 従業員はみんな日本人。 日本語での落ち着いたサービスが受けられるのは、海外旅行に気を張っているなか心休まるし嬉しいものだ。 せっかくなのでプレート数の多い48ユーロのコースを頼んだ。 正直48ユーロで良いのか不安になるくらい、全ての料理が美味しかった。 なかでもフォアグラのソテーと果物の柿を合わせたプレートと、牛肉とトリフュのステーキは絶品。 日本人シェフのセンスを感じるメニューであった。 三時間ほどかけてゆっくりと料理を楽しむことができた。 もう一度パリに戻るときは是非とも再訪したいレストランである。

長くなって来たので、旅行の続きは次の投稿に回すことにする。

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海外旅行記のまとめ

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海外旅行記・グルノーブル 〜3600mからのスキー

私は学生の頃からグルノーブルに来る機会が多く、スキーシーズンにもなんどか訪れた。 しかしスキーに行こうと思うたびに、記録的な暖冬であったり、インフルエンザにかかってしまったりなどして、断念を余儀なくされてきたのだ。
今回の滞在も嫁が妊娠中であり、スキップすることになるかなと思っていた。 しかし私の父がグルノーブルまで遊びに来てくれるということになった。 このチャンスを逃すまいとスキーに行くことにしたのであった。

グルノーブルのスキー場

さてグルノーブルだが、1968年の冬季オリンピックを開催した都市なだけあって、良いスキーリゾートがたくさんある。 せっかく父が日本から来てくれるのだから、ベストのところに何泊かしてスキーをしようと情報を集めるが、これがなかなか難しかった。
現地民にとっては、日帰りバスで全部いけば良いのでは?・・という認識だったからだ。 とりあえず大きめの、ドゥエズ(d’Huez)とドゥザルプ(les deux alpes)を候補にして、スキー場の様子とホテルの感じで決めることにした。

ドゥザルプ(les deux alpes)への移動やホテル

ドゥザルプ山頂からの眺め

ドゥザルプ山頂からの眺め

結論から言うと、私たちはドゥザルプに行くことにした。 理由としては、山頂周りの景観が絶景とのことだったからだ。 ゲレンデのレベルはドゥエズの方が良いという友人の意見もあったが、良いゲレンデは日本にもたくさんある。 アルプスの雄大な山々に囲まれてスキーをする方が、他国では得難い体験になると思ったのだ。
当日はグルノーブルのバスステーションから、Transaltitudeのバスを使って、一時間半ほどでドゥザルプにたどり着いた。 私たちはのんびりと十時半くらいのバスをとったが、良い時間のバスを取りたかったら早めにバスの予約を抑えておく必要がある。
ホテルは割とリーズナブルで、ゲレンデ直通の立地からトュラン(Hotel Turan)を選んだ。  現地のレンタルやレストランの割引券をくれたり、親切に英語で説明してくれたり、チェックアウト後に営業時間外のレストランのトイレを開けて貸してくれたり、サービスの良いホテルであった。 部屋はスキー場のホテルとしては十分清潔だし広さも十分。 朝食も結構チョイスがあって良い感じ。。
レンタルスキーは、ホテルのお隣のJMSPORTSでレンタルをした。 結構良い板を借りることができた。

ホテルトゥランの部屋から

ドゥザルプ(les deux alpes)のゲレンデ

さてスキー場であるが、一言で言うととても素晴らしかった。 二月のベストシーズンの天気の良い週末だったので、やや混雑していたが気になるほどではない。 ゴンドラリフト二本と短いリフトを乗り継いで3600mの頂上までたどり着けば、そこはスキーリゾートの中とは思えないような絶景であった。
実は初日は風が強くてゴンドラの先は短いリフト一本だけだったのだが、2日目に来た時は天候が回復し、さらに二本ほどリフトを乗り継いで、その先の頂上までたどり着くことができた。 頂上から一気に滑り降りるとどのくらいかかるだろうか・・・高低差2000メートルのコースを一気に滑りおりることができる。 このスキー場の良いところは、頂上まで行ってもほぼ初心者・中級者コースだけで下まで降りてこられるので、ある程度滑れるようになったら簡単に頂上に挑戦できることだ。
この日は暖かく標高の低いところの雪質はあまり良くなかったが、標高をあげれば雪質は最高であった。 ドゥザルプでは標高の高いゲレンデは、四月の終わりまでスキーを楽しむことができるそうだ。

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