フィンランドの一つの名物といえば秋シーズンのきのこ狩り。
フィンランド人たちはこのシーズンになるとソワソワしつつ森の中へと消えていくわけだけど、きのこの場所は大切な秘密ってことであまりシェアされないってのが伝統。
とは言いつつも、最近では結構気軽に教えてくれる人もいるってことで、今回は嫁のきのこプロの友達に教えてもらい、うちから比較的近場の森にきのこ狩りへとでかけてきた。
きのこ狩りに準備するもの
- 森の中は割とウェットなので濡れにくい靴
- マダニやら虫よけで長袖長ズボン。まあきのこのシーズンには大概長袖だろうけれど。
- きのこの処理をするナイフやらハサミやら
- 土塊を落とすのに毛ブラシがあるとなお良い
- きのこを持って帰るのに各種サイズのビニル袋やらバケツやら
フィンランド・きのこ狩り当日
2021年の9月の5日。晴れた日曜日だったので、自転車とキックボードで森へ向けて出発。
森はうちから30分ほど。まあ子供のキックボードの速度に合わせてってことなので、そこまで遠いわけでもない。
たどり着いたのは大きめの森林公園の外れ。時折お散歩やジョギングしている人がとおりかかるくらいの、まあ普通のフィンランドの森って感じの場所。
林道からぱっと目につくのはベニテングタケがほとんどなんだけど、きのこ自体はいっぱい生えている感じがする。
というわけで、早速砂利道の林道から外れて、森の中に足を踏み入れる……とは言っても、踏み鳴らされて人がそれなりに歩いてる感じの道ができてるのだけどね。
さて、狙うのは松や杉の木の根本や倒木の近くなどなど。
目を凝らして探すわけなのだけど、これがなかなかに難しいもの。
最初の方にポルチーニが結構生えているとこがあったのだけど、残念ながらここはちょっと育ちすぎな感じ。一応石づきを切り落としてビニル袋に突っ込みつつ、他の場所を探していく。
正直私は全くきのこ狩りの才能がなかったみたいでほとんど見つけられなかった。
一方、嫁Xは才能があったようで、結構次々とポルチーニを探り当てていた。
たまたまかもしれないけど、ブルーベリーの葉っぱの中に結構埋もれていたな。
こんな感じの綺麗なのが見つかると嬉しいもの。
私はその後2個だけ生えていた小さなカンタレッリ(アンズタケ)を発見。一番見間違えにくいきのこということで、これが見つけられたのは良かった。生えてた場所はポルチーニのとことはちょっと雰囲気が違かったので、まあそういうものなのかもしれない。
松茸見つからないかな〜なんて結構長いこと松周りをうろちょろしてみたりしたのだけど、結局収穫はこのポルチーニとアンズタケだけだった。
嬉しいサプライズはブルーベリーがまだ結構なっていたこと。息子のL君はきのこそっちのけで、ひたすらブルーベリーの収穫に励んでいた。
それからポルッカも結構生えていて、結構今年のポルッカは味が良かった。うちの一番近くの森にはポルッカ見つからなかったから、ここで見つけられたのは良かった。今度はベリー狩りもここの森に来ることにしよう。
そんなこんなで2時間ほど森をうろちょろして初のきのこ狩りはおしまい。
比較的初心者向けの場所って感じだったので、あまり疲れることもなく最後まできのこを探し続けることができた。
ヌークシオとかもいいんだけど、車ないとたどり着くのが大変なんだよねえ。
フィンランドでのきのこ狩りを終えて
さて収穫したきのこは念の為嫁の大学にいるきのこプロの友人にチェックしてもらったのだけど、まあわかりやすいポルチーニとアンズタケってことで全く問題はなかった。
問題があったのは、最初の方で収穫したおっきなポルチーニを詰めといたビニルバッグ。既に虫食いが始まっていたのか、かなりの数の5mmくらいの線虫が大発生。どのポルチーニから湧いてるかもわからなくなってしまったので、そのバッグ丸々諦めることになってしまった。
育ちすぎてるきのこはあまり美味しくないらしいし、こういう虫喰いの問題も出てくる。食べられないわけじゃないらしいけれど、次からはスキップだな。
ちなみにきのこは3日ほどで食べられる大きさに育つってことで、生える場所を知っていれば全く収穫がないってのはあまりないそう。人気の森は曜日次第で当たり外れが出てくることになるから、うまいことタイミングを見計らうと良いかもしれない。
こちらは嫁の友達が近くで採取しておすそ分けしてくれたキノコたち。美味しくごちそうになりました。
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