アイスランド南部の有名滝を巡る1日 ~Iceland11days(4)

前日はゴールデンサークルのシンクヴェトリル公園を攻めた私たち。
ゴールデンサークルの残りは後で戻ってくることにして、この日は南部の滝巡りへと旅立ったのだった。

アイスランド4日目・南部の有名滝を攻略する1日

4日目のロードマップ

さてアイスランド旅行も4日目。疲れがたまり始めたこともあり、少しずつ予定が崩れ始めた時期でもある。
この日はほんとは朝早くおきてHaifossという滝に向かう予定だったのだけど、寝坊してしまったのでHaifossは次の機会へと残すことにした。

セリャラントスフォスの滝の後ろからの眺め(Seljalandsfoss)

アイスランドで1・2を争う有名滝でしょう。
リングロードからのアクセスも良く、駐車場やトイレ・カフェなど設備も整っている。ちなみに南部では珍しくトイレが無料。
滝の後ろ側に回れる滝ってのは結構あるとは思うのだけど、その先にアイスランドの美しい大地が広がっているのはここだけ。

さて1号線を南部に向かって走っていると、薄く立ち上がる煙が見えてくる。これはセリャラントスフォスの作り出す水しぶきによるもの。
あまりに道路に近い立地に、ちょっと期待はずれの可能性もあるかなと思ってしまったのは秘密。

いずれにしろ行かないという選択肢はないので、セリャラントスフォスに向けてリングロードから左折。
曲がってすぐのところにも駐車場があって確か無料だったかな。だけど滝までは結構歩かないといけない。そのまま少し走らせると滝のすぐそばの駐車場にたどり着く。

こちらの駐車場は有料なので、駐車場についている自動マシンで料金を支払う。クレジットカードを突っ込めば勝手に支払ってチケットをプリントしてくれるタイプだったと思う。
出てくるチケットを車のダッシュボードの上に置いておけばオーケー。

駐車場のあたりからの眺め

駐車場のあたりから見たセリャラントスフォス

車を降りるともう滝は結構すぐ近くに見えるけど、まずあるのがカフェとトイレ。
通り抜けるとすぐにセリャラントスフォスがある。さすがに人気の観光地だけあって人がとても多い。滝の裏に回る階段は並ぶ人が行列を作っているような状態だった。
だけど写真を撮ると、意外と人が邪魔にならないような配置になっている。
それから滝裏は多少水しぶきが飛んでくるけれど少し湿るくらい。この日はびちょぬれになるってことはなかった。風向き次第かな。
でも結構寒いので暴風防水のアウターを着ているくらいで丁度良かった。

滞在時間は写真をとりながらぐるっと一周して30分くらい。

手前からのセリャラントスフォス

手前から撮影

滝の側面からから

側面から撮影

背面に回って

背面に回ってアイスランドの荒野を背景に。この日は天気がイマイチ

滝壺の近くまで降りることもできる

滝壺近くまで降りることもできる

反対側側面に回って

反対側の側面へ。こちら側は駐車場が写ってしまうので微妙

小さな橋からの眺め

外に戻ってきて小さな橋の上からもう1枚

隠された秘滝Gljúfrabúi(Gljúfrafoss)へ

さてセリャラントスフォスのすぐ側だというのにほとんど足を運ぶ人がいないという触れ込みだった秘滝Gljúfrafoss。
実際にセリャラントスフォスからは歩いて五分ほど。看板も出ているので簡単にたどり着ける。

Gljufrafossの行列

Gljúfrafossの入場を待つ行列

だけど今はみんなここまで寄って行くのが定番になっているのかもしれない。結構な人気。私たちがたどり着いたときは30人ほどの行列が並んでいた。
どうやら中が狭いようで、1グループずつ交換で出入りしているようだった。管理している人はいないので、なんとなく順番に交換で入って行く感じ。

直前までくると川を越えた奥に滝がはっきりと見える

30分ほど待ってようやく私たちの順番がやってきた。
上の写真に見られるように、この滝は浅い川の上にある飛び石を渡って入ることになる。10mくらいかな。
一方向のスペースしかないので、奥から人が出てきている時には入って行くことができない。

洞窟内から見た川渡り

洞窟内もそれなりに石渡が続く

石は結構ぐらついてるし小さい石もある。そして距離もそれなり。
普通に注意していれば落っこちないとは思うけれど、1日の中には落ちる人もいるかもなっていうレベル。
とはいえ川は浅い。防水の靴なら踏み込んでもすぐに濡れてしまうことはないってくらい。
うちの60代の両親が大丈夫だったのでまあ大体の人は問題ないでしょう。

ちなみに私たちが入った時は前の二人組がまだいた。1グループずつ交換ってよりは出入りが狭いから自然と順番がコントロールされている感じのようだった。

洞窟の中に降り注ぐ滝

洞窟内に降り落ちてくる滝

という感じで中に入ると洞窟内に降り注いでくる神秘的な滝を見ることができる。入るのに30分待ったわけだけど、その甲斐があったと思える滝だった。この日は結構な曇り空だったけど、光の具合では更に良いのかもしれない。

水しぶきを受けながら写真撮影

水しぶきを受けながら写真撮影

そうそうこちらの滝は奥に入り込むとしっかり水しぶきを受ける。中に入る方は防水装備をしっかり整えておいた方が良いでしょう。それから結構寒いので防寒も。

というわけで待っている人も多かったので、中にいた時間は数分ほどの写真撮影だけ。
でできた私たちは冷えた体をカフェのコーヒーであっためたのだった。

滞在時間は待ち時間を合わせて40分くらい。セリャラントスフォスついでにこちらもって人はそれなりに時間を確保しておいた方が良いかも。待ち時間は運次第だろうけど。

盛大に流れ落ちる一本滝スコゥガフォス(Skógafoss)へ

砂嵐の中をドライブ

うっすらと曇って見えるのは雨ではなくて砂嵐

セリャラントスフォスを出る頃から南部名物の暴風が吹き始めた。
車にカチカチと当たる砂の音を聞きながらのドライブ。スコゥガフォスまでは30分ほどのドライブだった。
スコゥガフォスの駐車場は広いし無料。だけどトイレは確か2ユーロ。

遠目からのスコゥガフォス

遠目から見たスコゥガフォス

というわけで暴風の中のスコゥガフォス。うちの母は外に出ることを諦めて、車で待っていたくらいの暴風。
南部の暴風はしょっちゅうあるらしいのでこればっかしは運。1日くらいならむしろ記憶に残る良い経験かもしれない。

近づいてのスコゥガフォス

近づくと迫力のあるスコゥガフォス

風の中を頑張って滝まで接近したらかなりの水量の滝。暴風のおかげで水しぶきがすごい勢いで吹き飛んでいた。晴れていればよく見えるという虹はこの日は見えず。
しかしこの滝は形が綺麗。こんだけしっかりとした長方形の形の滝って見た記憶がない。

スコゥガフォスの階段

結構長いスコゥガフォスの上へと登る階段

それからこのスコゥガフォスは滝の上側にも登れる。階段はところどころガタがきていたけれど、それなりに新しいもの。

スコゥガフォスの上から

スコゥガフォスを上から眺める

暴風の中をなんとか頑張って頂上まで登り切るとなかなかの眺めが待っていた。たぶんここも晴れていると虹が見えるんじゃないかな。

滝の上側にウォーキングトレイルみたいのがあったのだけど、あの道はどこに続いていたのだろうか。

滞在はぐるっと歩いて30分ほど。

ディルホゥラエイ(Dyrhólaey)からブラックサンドビーチを眺める

そういうわけで暴風のスコゥガフォスを堪能した私たち。次の目的地はVikのすぐ近くのディルホゥラエイ。

まずはお支払い

まずはお支払い

続いて入場

続いてスキャンして入場

駐車場が割と広いこのディルホゥラエイ。駐車場についているトイレが面白かった。クレジットカード支払いをして、出てくるバーコードをスキャンしてトイレに入るっていうシステム。コインで払うこともできるようだったけど。
なんだけど半分入り口が壊れていたようで、コインで払った人は入り口が開かず結局乗り越えて入っていた。

ブラックサンドビーチを見下ろして

ディルホゥラエイ側から眺めるブラックサンドビーチ

さてまだまだ暴風の中にいた私たち。とりあえずはブラックサンドビーチ側を見学。
暴風の中だったこともありブラックサンドビーチはここから眺めるだけにしたのだった。しかしブラックサンドビーチは名前の通り真っ黒だった。

ディルホゥラエイの岩場

ちょっとホワイトアウトしてしまったけどディルホゥラエイの有名な岩場

ブラックサンドビーチの方の展望台の反対側に回ると、この場所で人気の岩場。だけどこちら側からだと逆光な上に角度があまりよろしくない。
この岩場を綺麗に見るには、ぐるっと回って別の駐車場からの展望台にいかないといけないのだろう。

Fjaðrárgljúfurの農場のど真ん中の宿で宿泊

ディルホゥラエイの後はVikに立ち寄って買い物を済ませた私たち。この日はKronanの系列のスーパーで買い物。

Vikから出た後は再び1号線でドライブだったのだけどここで一つトラブル。
警察が道を止めてるから何かなーって思っていたら、まさかの1号線が通行止め。
後で調べたところでは道路の一部が洪水で水没していたようだった。

そういうわけで迂回路に回ることになった私たち。迂回路はさほど悪路ではなかったもののずっと未舗装路。
そう言う意味ではFロードを走る予定はなくても、ある程度しっかりとした車を借りておいたほうが無難かもしれない。

Fjadrargljufurの夕暮れ

Fjaðrárgljúfurの農場の中で体験する夕暮れ

迂回路をぐるっと回ってたどり着いたのは、初日に続いてmiddle of nowhere。でも今度は荒野ってよりは農場のど真ん中。
とはいえ宿の中の設備は十分に良かったし、朝の目覚まし時計代わりの羊と牛までついてくる。アイスランドはAirbnbが良いってことを再確認できた。

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