時折私の両親に誘われて参加する青春18切符を使って行く温泉旅行。 山形は赤湯温泉へ。 この時は台風の時期で日程調整に苦労したのがなんとなく記憶に残っている。
鈍行列車を乗り継いで山形は赤湯駅へ
鈍行列車で東北に行くのはかなり時間がかかるのだけど、栃木の北のあたりからは電車からの眺めも良いのでなかなか楽しめるローカル線の旅になる。 宇都宮線から東北本線に乗り換えて福島駅まで。 私たちは福島駅でお昼休憩。 福島駅からは山形線に乗って、米沢で乗り換えを挟んで赤湯まで行くことになる。
この山形線は新幹線と同じ区間を走っているのかな。 米沢駅などではホームに新幹線を見ることができた。 しかし走っている線路は森林の中だ。
この区間の途中にある峠駅はなかなか有名。 倉庫に入って行く様な独特な外見が特徴だ。 赤湯駅にたどり着くと割と普通のホームだけど、隣にちょっとした土産物屋さんが併設されている。
赤湯駅から烏帽子山八幡宮へ
継ぎ目なし石造り大鳥居
赤湯駅から赤湯温泉街の方へと歩いて行くと、左手に烏帽子山八幡宮というなかなか良い感じの神社がある。 この辺りは桜が多いので、桜の時期に良さそうな感じ。
階段をいくつか登って行くと、鳥居へとたどり着く。 この鳥居は継ぎ目なしの石造りの鳥居としては日本で一番大きいそうだ。 鳥居全部を一つの石から切り抜いたのかと最初は思ったのだけど、柱が一つの石からってことのよう。 さすがに全部は無理か。 その後はちょろっとお参りをして終了。 そんな感じで神社見学を終えて、もうしばらく歩いて行くと赤湯温泉街へとたどり着く。
上杉の御湯御殿守の温泉と食事
私たちが選んだ宿は上杉の御湯御殿守。 この宿は上杉家の別荘として使われてきた経緯があるそう。 しかしその辺りのあれこれは忘れてしまったので、他の方に任せるとしよう。
私がまず覚えてるのはこの宿は飲兵衛に良い宿であった。 まずチェックインの際に盃に注がれた日本酒が振舞われる。 これも確か上杉家の何かしらに所縁があったような気もしたが忘れてしまった。
また地元の赤白ワインのティスティングがフロントの近くに設置してあった。 こちらもなかなか美味しいワインで楽しむことができた。
上杉の御湯御殿守の中庭から
私たちが泊まった部屋の方は割と普通の旅館といった感じの趣。 もちろん清潔で過ごしやすい部屋だったが。 立派なのは中庭など。 かなり手をかけて作り上げられている。 中庭にはスリッパを履き換えて出て行くことができ、結構な広さの庭を散歩することができる。 奥の方に行くと洞窟があったり、眺めの良い高台があったり。 色々と手が込んでいる。
中庭でトトロ
大浴場へトトロ
大浴場の近くのトトロ
もう一つの特徴が上の写真の様にトトロが描かれていたり、置物があったりする。 その内の一つは実際に宮崎駿がこの宿を訪れた際のものだそうな。 いずれにしろトトロ好きにも良い温泉だ。 嫁を日本に呼んだら連れて行かないといけないな。
さてそんな温泉だが、泉質についてはちょっと失念してしまった。 だが露天風呂の種類が非常に多い。 入れ替えを合わせればかなりの数の風呂に入ることができる。 湯あたりしないように、一日で全部試すのは大変なくらいだ。 お風呂上がりにはソーダのサービスがあった。 それからマッサージチェアが結構気合の入った良いやつが置いてあったのを覚えている。
牛がたっぷり御殿守の夕食
夕食は夕食会場で固定のメニュー。 プランによって夕食メニューは結構違うのかな。 我々は牛中心のメニュー。 メニューの説明が紙に書いてあったり芸がこまかい。 とても満足できる夕食であった。
翌日の朝食は上杉家が昔飢饉にそなえて、山菜やらを工夫して料理していたとかいう伝統料理の”かてもの”。 その味は普通に美味しかった。 見た目は派手じゃないけど、丁寧に作られていた印象。 写真は撮り忘れてしまったが。
それからもう一度温泉に入ってのんびりとしてから帰路へついたのだった。 帰路での寄り道は米沢の電車の待ち時間にお昼を食べたくらい。
そうそう後は青春18の旅だったのだけど、台風で電車が止まってしまい福島駅からは新幹線を使ったのだった。 新幹線に乗り換える場合は、路線料金も含めて買い直さないといけない。 台風だからしょうがないのだけど、ちょっと損をした気分になってしまったものだ。
レストラン情報
生そば・お食事処 松月庵 (福島駅) ☆☆☆
福島駅の構内、とは言っても改札の外。 立ち食いだけど生そばが食べられるということで有名なお店。 しかし私たちは立食いじゃなくて、座れる方のお店に入った。 お蕎麦は美味しかったし他のメニューも美味しかった。 よく知らない有名人の色紙が並ぶ。 福島駅にちょうどお昼時に立ち寄ったらもう一度食べると思う感じ。
まるぶん (米沢駅) ☆☆☆
米沢駅を出てすぐにある牛屋さん。 値段もさほど高くなく美味しかったけど牛丼は牛丼といった印象。
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